小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

貴乃花は今・牛若丸か?

2018-09-29 09:50:15 | Weblog

先日の秋分の日は、お彼岸の墓参りに行けなかったので、昨日の晴天を見計らって母と早稲田の妙泉寺と駒込の吉祥寺に行きました。

上の写真は母 in 吉祥寺。江戸時代、ここに住んでいた人たちが明暦の大火で移り住んだ場所が、今の中央線吉祥寺周辺だそうです。由緒あるお寺で晴天の墓参りは気持ちの良いもの。ご先祖さまに展覧会の無事をお願い致しました。

早稲田と駒込のお墓参りに行ったあとは、母のお付き合いで東京ミッドタウンの無印に行きましたが、南北線の中で出た会話が、あの貴乃花。

「貴乃花、どうしちゃったんだろうね」と母。

相撲協会の体質は母もわかっているはずですが、どうやらメディアを通じてみる貴乃花親方の言動が母には理解できないようです。 

そういえば母も言いたい放題言う人ではありますが(自分ではそう思ってませんが)、長いこといくつかの書道協会に属していた人です。もちろん書道協会が相撲協会のような大金が動くわけではありませんが、以前日展の審査で不祥事があったように、同じ人間の世界ですから、そのあたりのことは母なりにわかるのでしょう。

「もう少し貴乃花も気遣いをすれば良かったのにねえ」

「いや。あの人にそれは出来ないでしょ」

私は現役時代からの貴乃花ファンだったので、今回の辞任劇は残念でもありますが、正直言って、ああいう人が職場やら家族など身近にいたら大変だろうな。

相撲協会のやり方も陰険だったと思いますけど、大横綱だけに持て余していたというのが身内の本音でしょうね。
先に弟子が気の毒と言いましたが、弟子も大変だったと思います。

言葉が過ぎるかもしれませんが、引退してほっとした弟子がいたかもしれません。

晩に食事をしながら、家内が「源義経って、貴乃花みたいな人だったんじゃない?」と言ったので、なるほどそうかなと思いました。

戦の天才でありながら、政治を読めず後白河法皇に翻弄された上、兄の頼朝によって非業の死を遂げた幼名牛若丸こと源義経。キャラクターは違うけど、大横綱・貴乃花にかぶるところはあるかもしれません。

実際に直筆の残る腰越状を読むと、兄頼朝に自分の気持ちを切々と訴えているのはわかるのですが、論点がズレまくっているのも貴乃花にかぶるところ。

義経人気と悪役頼朝のコントラストも同様です。

まあ、貴乃花と義経が似てるかどうかなんて、どうでも良いことではあるのですが、相撲協会の体質に問題があるとはいえ、弟子の親に何の連絡もせず、先祖代々長いこと積み上げてきた部屋を捨て、協会に顔も出さず辞めるというのは如何なものか。

友人の甚之介さんは「外道」という言葉でお怒りでしたが、私はそこまでは言わないものの 、時が経つにつれ、大横綱だった貴乃花に同情できない気持ちが強くなりつつあります。

仕方ない。気持ちを九州場所の稀勢の里にシフトするかな!

 
コメント
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