タイトルには「貴乃花よ、辞めないで」と書きましたけど、親方の性格上、撤回というのは難しいだろうなあ。これだけの騒ぎの後で、相撲協会と元通りの関係っていうわけには行かないだろうしねえ。
貴乃花親方の会見と、相撲協会側スイーツ親方の会見を見ましたけど、たぶんどっちもウソは言ってないように思えます。
ただ、貴乃花が言う「有形無形の圧力」の無形ってやつが問題で、相撲協会側に「言うこと聞かなきゃ、どうなるかわかってるだろうな」くらいの圧力があったことは確かでしょう。
まあ、貴乃花親方の今時珍しいほどの頑固さも如何なものかと思いますが、やはり相撲協会の体質は救いがたいものがあると思えます。
大きな人たちの集まりなのに、体質も考えも小さいのが困りものであります。
両者の主張はもはや藪の中ですね。
どちらもウソを言ってないと本気で思っているところが、ことをややこしくしているように思えます。
それがこちら大相撲取材歴30年の刈谷アナウンサーの記事です。
私が云々言うより、こちらを読んで頂いた方が良いかもしれません。
これで貴乃花親方が戻ってくれば大したものですが、難しいだろうなあ……。
それにしても貴乃花親方ほどの人を失うのは、大相撲にとっての大損失ですね。
一門の所属がどうとか、そんなこと相撲を見る人にとっては関係ないことで、ファンは贔屓の力士が良い相撲を取るところを見たいだけなのにねえ。
せっかく横綱稀勢の里が来場所も見られるというのに、水を差すようなこの騒ぎは何だろう。何より貴乃花部屋の弟子たちが気の毒でなりません。
まあ、江戸時代のお家騒動にも似た人の世の常。
企業でも何でも、組織というのはそのような危うさがつきまとうものですが、一抹の寂しさを感じるばかりであります。
仕方ない、絵描きは絵を描くのみですね。