トム・ハンクス主演「インフェルノ」見ました。
いや、華麗な観光娯楽作品でした。
フィレンツェ、ベネチア、イスタンブールの見所をタップリ、しかもじっくり丁寧に撮影したその絵は見事。
3都市とも行ったことがありますが、どれも20数年前の話。
しかしながら、様子がまったく変わっていないというのが、さすがでした。
わくわくするのは、サンマルコ寺院などの抜け道が出て来るところ。抜け道の中はセットなんでしょうけど、昔の王侯貴族が隠れて通っていた道の再現は、実にロマンあふれる場面です。
それにしてもボッティチェッリが地獄の絵を描いていたなんて知らなかったなあ。
ネット検索してみても、いつ頃の作品かわかりませんが、 プリマベーラやビーナスの誕生に比べて、豊かさが失われた画は、おそらくは怪僧サボナローラに洗脳された後の作品に違いありません。
ボッテチェッリの地獄の見取り図も、ヴァーザリの回廊も、絵画としてはあまり好きな作品ではありませんが、それを上手くビジュアルに取り入れるところはさすが。
話のキモになってそうな細菌兵器は、なんかどうでも良い感じなのは、やはり娯楽性重視というところでしょうか。
ともかくも堪能できる作品です♪