小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

マオリ族刺青~入浴拒否、是か非か?

2013-09-14 09:17:09 | Weblog
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↓ 今日のお題はこちら。

<温泉施設>伝統の入れ墨、マオリ女性の入浴拒否…北海道

ニュージーランドの先住民族マオリの女性が北海道恵庭市の温泉施設を訪れた際、顔の入れ墨を理由に入浴を断られていたことが12日、分かった。女性側は「尊厳を傷つける人種差別だ」と批判する一方、施設側は一律の対応であることを強調している。

みなさまはこのニュース、どう思われるでしょう。

このマオリ族の女性(白人との混血と思われますが)には気の毒ですが、これは仕方ないでしょうね。私が施設側だったら、同じ対応をとったと思います。

ニュージーランドの先住民がマオリ族であること、マオリ族とあとから来た白人の間が比較的良好であることは、中学校の教科書にも載ってますが、刺青がマオリ族の伝統であり誇りであることを知っている日本人は、そう多くありません。

公共浴場やプールが原則、刺青のある人の入場を断っているのは日本の常識ですから、この女性が入浴拒否される前に、ツアコンが何らか違うメニューを考えるとかできなかったのかと思います。

これは申し訳ないですが、日本のルールに従っていただくしかないと思います。



私の通っている六本木のジムには、場所がら外国人が大勢来ていて、中には刺青をしている人が少なくありません。
原則、ジムは刺青禁止なんですが、それをしてると客が来なくなるのと、脱がないとわからないので、いちいちチェックできないということもあり、刺青のある人を大勢入会させているのが現状です。

実際に更衣室で着替えてるとこを見ると、外国人、日本人含めて、けっこうなタトゥーをされてる方が少なくありません。

私はタトゥーがきらいなので、正直、彫り物をしてる人とはあまり接したくはないというのが本音です。

絵描きのくせに何だと言われそうですが、全身、裸になっている無防備な状態で、背中全体に悪魔の刺青をしてる人と一緒に湯船にはいるのは、正直あまり気分の良いものではありません。

ただ、フロントにそれをクレームしたりはしませんがね。

お店が刺青を断るには、「他のお客に威圧感を与える」ということなので、更衣室以外のジム内では刺青が見えない服にする、プールでは刺青に絆創膏を貼ったり、肌を隠す水着で泳ぐなどの対応をしてるようです。



刺青を理解してほしいマオリ族の女性ですが、「差別」という前に、公共の場では刺青を見せないという、日本人のしきたりも理解してほしいと思います。
ここはニュージーランドではないのですから。

まあ、そこまで言うならと、入浴してもらうのもひとつの手ではありますが。
そしたらニュースにはならなかったでしょうけど。

そもそも銭湯などでは、禁止と言われながら、立派なモンモンを彫り込んだ人が堂々と入浴しているケースも少ないありません。

反対にこのニュースをきっかけに、公共浴場やプールなど、刺青を解放するというのも如何なものかと思いますなあ。そんなことにはならないと思いますけどね。



そういえば、メルヴィルの「白鯨」にはクィークェグという、全身刺青の男が出てきます。

主人公イーシュメルは顔にも彫り物をしたクィークェグにびっくらこきますが、意外にイイ奴で、無二の親友になる・・・そんな展開でした。

顔に刺青をした人を見たら、誰でも普通はびっくりします。

話してウマが合えば、友だちになる。

そんな理解で良いのではないでしょうか。
マオリ族の刺青を日本社会全体の理解してもらうのは、至難の業なのですから。

ただ、オリンピックで世界中から大勢の人が集まる中、しかも肌の露出が多くなる季節に、公共施設の刺青の対応。
一律断るというのも難しいかな。

そもそも選手が刺青を彫ってるんですからね~。


コメント
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