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巨鍼の刺鍼と抜鍼
「痛くないように鍼を刺すにはどうすればいいと思いますか?」と質問すると、多くの人が「細い鍼を使えばいいんじゃないですか」と答えてきます。
それはそうかも知れませんが、私が聞きたいのは、「同じ太さの鍼を使っての痛くない刺し方」なのです。
ですから、ここで言う「痛くない鍼の刺し方」というのは、「細い鍼を使う」とか「皮膚に触れるだけにする」とかを言うのではなく、「治療効果を落とさずに痛くないように刺す」ことを言っているのです。
それは仮に、鍼を細い鍼を使った場合には、治療効果や治療効果の持続時間にかなりの違いが出てくるからです。
ですから、刺し方をいろいろ変えて、痛くない鍼の刺し方を考えてきたわけです。
「子どもへの刺し方」もその時に考えました。
「何故、鍼が痛いのか」というのを最初に考えたのですが、それを見つけたときは嬉しかったですねー。
「DVDセミナー」では、鍼灸学校で教える基本的な刺し方に始まり、特殊な鍼の刺し方までを解説してありますが、特殊な刺し方は、文章にするとわかり難いのですが、ビデオで観ると一目瞭然です。
それを見ながら練習すれば、すぐに上手くなると思います。
そして、鍼を早く刺す方法もありますが、これは私が頻繁に使う方法です。
この場合の「早く刺す方法」というのは、
① 痛みなく
② スピーディーに
③ 次から次へと連続的に
刺鍼していく方法ですが、臨床で見ていても楽しいいかと思います。
この刺鍼と抜鍼の方法は「七星鍼法基本実技のPart3」に入っているのですが、Part3には「巨鍼の刺入方法」についても解説してあります。
巨鍼は「基礎実技」には入っていませんが、「鍼の刺し方」を説明するために解説したものです。
そこで見てほしいのは、「何故巨鍼のような太い鍼でも痛みなく刺せるのか」ということです。
そして巨鍼は、刺鍼よりも抜鍼のほうが難しいです。
これは、私が十何年か、スタッフや受講生に教えてきたからわかることです。
刺すことはできても、抜くことができないのです。
当院のスタッフは、普通の鍼の抜き方がスムーズになってきたら、巨鍼の抜鍼方法を教えて、「大丈夫だな」と思ったら、患者さんに刺した巨鍼を抜鍼させるのですが、
「先生、抜けません」と走ってきたスタッフが何人もいます。
抜こうとすると、患者さんが痛がるので抜けないのです。
「そんなバカな!」と思うかも知れませんが、それが現実です。
それは何が原因かというと、押手の圧のかけ方に問題があります。
つまり、刺手よりも押手の操作のほうが難しいわけです。
私はそれを教える時には、タオルを皮膚に見立てて、理論と実技を解説するのですが、それを見ると理屈だけはすぐにわかると思います。
しかし、「わかった」というのと、「できる」というのは違いますので、そこは忘れないでください。
ビデオでは、理解しやすいように、モデル(当院スタッフ)を使って、刺鍼から抜鍼までをアップで撮影して説明してあります。
※ 上の写真は、そのビデオをコピーしたものです。
「DVDセミナー・近道」は、もうすぐホームページができますので、ホームページができしだいスタートする予定です。
「DVDセミナー」と言っても、リアル講習も「DVDセミナー」の費用に含まれていますので、DVDでわからないところがあれば、リアル講習にも参加して質問をすればいいと思います。
また、遠くてリアル講習に参加できない方は、わからないところを「会員専用ページ」で質問して頂ければ、講習会でその部分を再現して、会員専用ページで流すことも考えています。
「より深い学び」が得られることを考えながら計画を進めていますので、遠方の方々でも満足できるセミナーを開催することができると考えています。