ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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Citi米国政府に身売り?!NYダウ119ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-28 18:56:28 | 経済学
NY株式市場は、2月最終取引の27日も、売り物がちの商いの中、シティーググループ(Citi)が政府への身売りを自ら決断したことと電気最大手のジェネラルエレクトリック(GE)が大幅配当カットの発表したことなどを嫌気して、前日比119ドル、1.7%安、7,062ドルで取引を終了したと今朝のWSJ紙は記事に書いた。

 GE株は6.5%値下がりした。一株当りの配当を31セントから10セントへおよそ1/3にすると発表した。減配により90億ドル経費を節減出来、格付けは維持している。GE株はここ1年で時価総額を75%失った。同社は、配当を維持すると言い続けていたが市場参加者は信用していなかったとWSJ紙は解説している。

Citi株は39%値下がりした。同社は株式の36%を政府に売却することを決めた。政府の援助を既に過去2回受けているが株価は下げとまらずない。この日、前期100億ドルの赤字を入れて、年間で277億ドルの赤字と発表した。バンクオブアメリカ株も売られ前日比36%値下がりした。

 米商務省は、08年10~12月の米GDPが6.2%減と発表した。82年1~3月期の6.4%減以来の大幅下落である。米政府は1ケ月前に、同期間のGDPは3.8%減と発表していた。

 アメリカが3.8%減で日本のGDPが12.7%減である。日本のGDPがアメリカの3倍以上である。日本経済に大変なことが起こっていると騒いだいわくつきの数字である。

 米商務省によれば、在庫投資、輸出、個人消費のデータを修正したとWSJ紙は紹介した。40年近い前のワシントンDC時代の古い話だが、商務省が、繊維の輸入統計をたびたび変更するので、一度出したデータをなぜ簡単に変更するのかと、商務省のいつもの窓口のおばさんに聞いたら、「Humanbeings must make mistakes。(人間には間違いはつきものだよ)」とけろっとしていた。

 一度決めたらテコでも変えない日本。間違えば平気で変えるアメリカ。ところが3月決算見通しで、先日のトヨタの決算予想では、一ケ月前に黒字と発表しておきながら、一転して赤字に修正したから、いいことか悪いことか知らないが、日本もアメリカナイズしてきたのかもしれない。

 経済とからだの健康はよく似ている。年に一度しっかり検査を受けているから健康に関して心配ないと豪語している日本人は結構多い。ところが人間の体は日々変化しているから、変調を感じたら放置しない方が安全かもしれない。経済も同じで早期発見、早期治療は健康管理の鉄則であろう。

 横道にそれた。NY原油(WTI)相場は、前日比バレル46セント下げて44.76ドルで取引された。この日は石油の値段は下げたが、週全体で見れば12%値上がりした。長期投資で実績を上げている投資ファンドのUS.オイルファンド社が足元の3月物を売り、4月先物を買い始めた。これは大きな変化であると今朝のWSJ紙は解説していた。注目される動きである。

 NY外国為替市場で、ドルと円が他の主要通貨に対して買われ、1ユーロ=1.2676ドル、1ドル=97.60円で取引された。円は対ユーロも買われ、前日の1ユーロ=125.29円から1ユーロ=123.72円で取引された。

 ドル、円共にユーロ、英ポンド、豪州ドル、NZドル、カナダドルに対して買われた。来週、ECB(欧州中央銀行)とイングランド銀行の政策決定会合を控えている。ヨーロッパの景況感が一段と悪化していることを受けて、追加利下げ必至との思惑が市場に台頭していることが背景だろう。

 相場の世界は水鳥の生態によく似ている。水鳥は餌をもらえると思う場所を嗅ぎつけては断りなく移動する。ドルや日本円は水鳥から見れば餌がもらえる場所と体感しているのかもしれない。

 人間も所詮、動物である。水や食べ物が獲れないとどうなるか。水鳥から学ぶことは多い。(了)

エ二シダ(スケッチ&コメント)

2009-02-28 08:11:37 | スケッチ


エ二シダ

江嵜企画代表・Ken



 久しぶりに神戸三の宮にあるフラワ―ショップ「潤」に出かけたが、エ二シダ(金雀枝)という花にお初にお目にかかった。店番をしているいつものご婦人がいい匂いの花ですよと薦めてくれた。

 ヤフーで調べたら、おしべとめしべは翼弁と竜骨弁に包まれていて、蜂などが花にとまるとその重みで花弁が開き,おしべが蜂に巻きついて蜂を花粉まみれにして、受粉すると説明にあった。

 開花時期は、4月25~5月25日ごろで、枝葉は「ほうき」の形をしている。

 「エ二シダ」の読みは、オランダ語の「genista](へ二スタ)あたりが語源らしい。ヨーロッパ原産で、日本へは江戸時代に既に渡来しているから、筆者が知らなかっただけだ。日本人にもなじみの花というこということになる。

 英語では「Broom]というから、まさに「ほうき」である。伝説の魔女が夜中にまたがって飛ぶほうきはこの金雀枝のことらしい。昔は実際に枝を束ねてほうきをつくっていたそうだ。

 聖母マリアが赤ちゃんだったころのイエスを抱いて逃げているときに、エ二シダのすれる音で捕まりそうになったという伝説もある。世の中知らないことが多すぎる。

 自宅に持ち帰りスケッチした。(了)

自然界には春の訪れも、経済の世界では春いまだし(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-27 12:43:16 | 経済学
ニューズウイーク日本版最新号で「石油国家の凋落」と題して、ロシア、イラン、ヴェネズエラが、原油相場がバレル147ドルの最高値から40ドル割れまで値下がりした結果、政権基盤まで揺さぶられている。原油相場が高騰を続けていた時のプーチンは王様のようだったと書いている。

ロシアについては、「モノタウン」という言葉を使って、ひとつの産業に依存している町、その一例として、ウラル山脈南部の工業都市マグ二トゴルクス製鉄所の惨状をレポートしている。

「職を失った人間が急増。ロシアの社会不安は爆発寸前だ。抗議活動を抑え込む警察力はない」とロシア下院の安全保障委員会のゲンナジー・グドコフ委員長のコメントを紹介している。同誌は「ロシア政府上層部はいま恐怖にかられているはずだ」と記事を結んでいる。

日本では原油の話は原油どまりである。為替の話は為替の世界。金利は銀行屋さんの考える仕事だと言わんばかりだ。原油の値段が1/3になったことで様々な軋轢が生まれているところまで目配りしない。原油相場暴落で、国の政権基盤まで失われかねないことをもっと認識すべきであろう。

日本では政治と経済が一体で動いているとの認識が極めて希薄である。テレビの国会中継では見るに堪えない状況が延々と続いている。日本はアメリカの同盟国だからというだけでアフガ二スタンに派兵を余儀なくされるかもしれない。

ニューズウイーク誌は、「1万7000人を待つアリ地獄」と題して、アフガニスタン情勢に深入りすると取り返しがつかなくなると警告している。マレン統合参謀本部議長は「アフガニスタンの市民の犠牲者が1人出るたびにアフガニスタン市民の信頼を得るために数カ月あるいは数年後退する」とワシントンポスト紙の2月15日の記事を紹介している。政治家は是非読んで欲しい。

円相場が1ドル=98円台へ急落している。日本の昨年10~12月期のGDPが年率12.7%と発表されたことで円売りに弾みがかかった。1月の貿易赤字の9500億円も響いた。中川前財務相が世界注目のG7後の記者会見で醜態を演じた。麻生内閣の支持率が20%を切った。日本政治の操縦かんを握る人間がいない状態では、そういう国の通貨は買えないのであろう。

それなら米ドルが買われる環境にあるのかというとそうではない。1月21日締めの米新規失業保険申請件数は66万7000件とここ26年で最大の増加である。1月の耐久財受注高は5.2%減少した。1月の米新築住宅販売高は10.2%減少した。

NYダウは2月26日、前日比88ドル値下がりして7,182ドルで取引を終了した。この日はオバマのヘルスケア政策を嫌気してファイザー、メルク株が値下がりした。薬品株だけではない。キャタピラー、クラフトフーズ、エクソン株も売られた。投資家は米国経済の早期の回復を信頼していない。日本では株の話をすると嫌がる人が多いが、何事も毛嫌いせず大いに参考にすればいいのだ。

原油(WTI)相場はガソリン在庫減少を材料にバレル45ドルまで値上がりした。プーチンさんが喜びそうな話であるが、石油専門家は、石油相場が再び32ドルの崖っぷちまで値を下げる可能性を十分残していると指摘していると今朝のWSJ紙は紹介している。

今朝のWSJ紙には珍しく世界最大の化学メーカーBASFが前期赤字決算を出したと紹介していた。BASFジェルゲン・ハンブレヒトCEOは「化学業界は需要不振から業態は悪化を続ける。在庫は高水準にある。配当は維持する。」と語った。ドイツ化学協会VCIは2009年の生産見通しを当初の2.5%減を5~6%減へ下方修正した。自動車、建設需要の落ち込みが大きいと指摘した。

日本の化学業界は一部のごく限られたメーカーを除き企業存続の危機に見舞われている。にも関わらず企業家は様子見を続けていると専門家は指摘している。余計なおせっかいだと叱られそうだが、経営トップが、取り巻きからの耳触りのいい話だけに乗せられていると命とりになるであろう。

世界金融不安解消には時間がかかりそうだ。日本がアフガニスタンに深入りするようなことになると人命にかかわることだけに厄介なことになるだろう。窓の外を眺めると、ここ神戸の地も、季節外れの陽気で、桜の花がいまにも開きそうだ。自然界には、春はそこまで来ている。しかし、経済の世界には、春はまだ来ていないようだ。(了)

ウクライナ格下げ嫌気、ユーロ売り、NYダウ80ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-26 15:24:39 | 経済学
今回の世界金融危機は、返済不能とわかりながらローンを設定したサブプライムローン問題を発端としている。昨日の米上院で、バ―ナンキ米FRB議長は、回復には2~3年かかると明言した。米国の責任者が時間がかかると言っている。ここは腰を据えてじっくり対応した方がよさそうだ。

日本人としての心得ごととして、米国発の金融危機だからどうしても米国に目を奪われがちだが、欧州の方が米国以上にひどい被害を受けていることを忘れないことが肝心であろう。

NY外国為替市場で、ユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.2702ドルまで売られた。今朝のWSJ紙は、米国の住宅市場の悪化によりユーロが値下がりしたとコメントしている。米国の住宅市況が立ち直らない限り欧州経済の鏡である共通通貨ユーロも弱いと見ているのだろう。

この日のユーロ売りには、ウクライナの国債に対して、格付け会社が格下げを発表したことも影響したと今朝のブルームバーグニュースが解説していた。ウクライナは昨年末天然ガスでロシアと軋轢があった。ウクライナの動きは東欧の鏡でもある。

東ヨーロッパは日本から見れば遠い国だが、西ヨーロッパから見れば身近な国である。なかでもウクライナはユーロ圏のメンバーである。ウクライナの格下げは、ユーロの格下げと連想され易い。

前置きがながくなったが、肝心の米国の住宅事情について、米不動産協会は、2月25日、1月の米中古販売高は、449万件、昨年12月から5.3%減少したと発表した。今朝のWSJ紙は、449万件の内、約45%が差し押さえ物件を含む財産処理物件であると解説している。

処理物件が多く含まれているせいもあろうが、1月の平均クラスの住宅価格は17万300ドルと1年前の199,800ドルから14.8%値下がりした。12月の値段は17万5,700ドルだから値下がりはなお続いている。

1月の30年返済の住宅ローン金利は5.05%へ12月の5.29%から低下した。住宅ローン金利の低下に加えてオバマ景気刺激策により、2009年の米住宅販売は90万件増加すると米不動産協会は予測している。果たして期待通りに住宅販売が増えるのであろうか。

下げ相場のときはむしろなにも動かないほうが早く解決する。値段が下がっているときは、さらに先で下がると思う。いまが家の買い時ですよと業者に薦められてもどうしてもタイミングを遅らせるというのが人間の心理である。差し押さえ物件が減らない限り住宅の値段は下げ止まらないだろう。

住宅販売の売れ行きが悪い新規の住宅着工件数も減少する。1月の新規住宅着工件数は08年1月から56.2%減少した。住宅ローン金利が下がっても、株が下がり、失業が増え、値段が下がったからと言はれてもなかなか家を買う気になりにくいであろう。

不動産協会住宅調べによれば、1月の中古住宅の売り待ち在庫は360万戸と先月から2.7%減少したと発表した。しかし、まだ生産9.6ケ月分の在庫である。料理と同様、テ―ブルにはじめから並べられると見ぶくれして食べられない。在庫が目に見えた形で減らないと住宅バブルは解消しない。

NY株式市場は、2月25日、バ―ナンキ米FRB議長が下院公聴会で、米大手行の国有化は全く考えていないと証言したが、投資家の不安心理を払しょくするまでに到らず前日比80ドル安い7,270ドルで取引を終えた。

NY原油(WTI)先物相場は、ガソリン在庫が大幅に減少したことを好感してバレル42.51ドルまで戻した。N金は先物相場は利益確定売りに押されてオンス950ドルまで値下がりした。

逃げ足の早い投機資金が右往左往している。魑魅魍魎の世界には近寄らない方がよさそうだ。(了)

バ―ナンキ発言受けて、NYダウ236ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-25 14:12:52 | 経済学
 バ―ナンキ米FRB議長が、2月24日、米上院銀行委員会で、米主要銀行を国有化する必要性はないと考えていると発言したことを好感、NYダウは、前日下げた250ドルをほぼ取り返す236ドル上げ、7,350ドルで取引を終了した。

 一方、米不動産協会発表の昨年10~12月期の米住宅価格指数は前年同期比18%下落、ここ21年で最大の下げ幅を記録した。ユーロ圏経済の中軸を占める1月のドイツの景況感指数が悪化が伝えられ、欧州経済の先行き不安が台頭している。

 WSJ紙によれば、この日のNYダウ急反発は、銀行株がリードした。シティーグループ22%、バンクオブアメリカ21%、それぞれ上昇した。昨日配当の87%カットを発表したJ.P.モルガンでさえ7.7%値上がりした。

 今朝のテレビ東京に出演したあるコメンテーターは、自律反発の域を出ていない。2月の米消費者信頼感指数は相変わらず低位である。再度、米金融不安が出てくれば売り直されるだろうと警戒していた。

 NY外国為替市場で、ドルが引き続き買われ、特に対円では、一時、1ドル=97円台で取引された。なぜ円が急激に売られたのか。麻生総理がオバマ米大統領と巨額の米国債券購入を密約したのでないかと思いたくなる展開である。円は一時、1ユーロ=124円と対ユーロでも売られた。

NY原油(WTI)先物相場は小幅反発バレル40ドル丁度まで戻した。一方、NY金先物相場は1000ドルを付けた後利益確定の売りに押されオンス25ドル下げ969ドルで取引された。

 データは後追いで出てくる。データを見る限り、欧米ともに経済の実態は何ひとつ改善していない。バ―ナンキ氏の発言が出て藁をもつかむ思いがこの日の金融株反発に表れたのであろう。

 2月22日、サンプロ1000回記念のテレビ番組で、中谷巌氏(東京三菱UFJリサーチ理事長)が日本人の美意識を取り上げ、姜尚中氏(東大大学院教授)は、地方が豊かにならないと日本は繁栄しないと持論を展開しておられたのが印象に残った。

ジャーナリストの桜井よし子氏は新渡戸稲造の武士道を取り上げた。秀明大学学頭の西部邁氏は日本という国はまず家族があり、地方があり、中小企業があり、地方政府があり、共同体的なものを残していると話した。

相場の世界では卵を同じ籠の中に入れてはいけないという鉄則がある。いまの日本は一極集中で東京に本社を置かなければ一流企業ではないといわんばかりである。京都には明治維新で京都に残ったから生き延びた冷泉家の例もある。木具師の橋村萬成さんも奈良から京都遷都以降京都である。

バ―ナンキさんが一言いえばまるで世の中ががらりと変わったような動き方をする。返済できないことを承知で住宅ローンを設定した。今そのとがめがでている。原油と言えば全て原油。金といえば金相場に殺到する。動物の世界でいうスタンピード現象である。

日本は輸出にあまりにも偏してきた。今その反動が出ている。窓の外に見える幼稚園の桜の木が開花の準備を始めた。春はそこまで来ている。自然は人を裏切らない。世の中、不況だ、不況だと騒ぐ前に、2009年をじっくり足元を見つめる元年としたい。(了)


輸入小麦、4月から14.8%値下げ、農林水産省発表(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-25 01:40:15 | 経済学
農林水産省が4月から輸入小麦を製粉会社に売り渡す価格を現在の1トン当たり7万6,030円から14.8%引き上げる方針を固めたと2月24日付けの読売夕刊に小さく出ていた。日経夕刊は一面で「輸入小麦価格14%下げ」の見出しで取り上げた。

ヤフーのインターネットで「輸入小麦値下げ」を検索したら、既に1月30日付けの西日本新聞と毎日新聞の記事が出てきた。紆余曲折を経てこの日の結論に至ったのであろう。原油の国際相場が時間の経過とともに国内相場に反映される。小麦でなぜ迅速に反映されないのだろうか。

小麦の国際相場は昨年夏以降ピークから1/3近い水準まで暴落している。国際相場上昇を受けて、農林水産省は、小刻みに、2007年4月から4回連続で値上げしてきた。値下げは今回初めてである。この一年で円相場だけで対ドルで13%値上がりしている。その分小麦は外国から安く買える。

読売夕刊記事によれば、24日午後開かれる農水産省の「輸入麦の政府売り渡ルール検討会」などの承認を経て、正式決定するとあった。

ところで、西日本新聞の1月30日付の記事を読めば、年2回の改定回数見直しを目指していたが、1月29日開かれた有識者検討会会議で結論が出ず、現行の年2回を適応する方向と出ていた。約3週間時間が経過して迎えた2月24日の会合での「見直し」の具体的内容が知りたい。

1月30日付の西日本新聞によれば、07年夏から小麦の増産と景気後退などで国際相場は下落に転じ、1月23日のシカゴ相場ではトン214ドルと07年2月27日のピークのトン470ドルの半値になっていると解説していた。その後小麦の国際相場は底バイ状態を続けている。

一昨年来小麦売り渡し価格は4回値上げされた。近くのスパーのシーア売り場の例えば食パンの値段は上がり、気持ち小さくなった。大部分のパンは表向き値段を据え置いた。客離れを防ぐための売る側の立場としての苦肉の策なのであろう。

そもそもの小麦の国際相場の上昇はブッシュ政権が、トウモロコシからエタノール生産するとう農民票目当ての政策に端を発する。トウモロコシ増産のため小麦畑が減らされた。米国では、コーン・小麦・大豆が三つ巴で作付面積の取り合いをした。弱みに付け込んだ投機資金が相場を実態以上に引き上げた。

WSJ紙によれば、小麦のシカゴ取引所の相場推移をみれば、07年夏場以前はブッシェル50セントを挟んだ狭いレンジで動いていた。それが08年にかけて3ドルまで急騰した。現在ブッシェル1.5ドル台に急落している。小麦と原油を同じテーブルで議論出来ない。しかし、4回値上げした後での14%の値下げと聞くと釈然としないものを感じてしまう。

ここ一年で円相場は1ドル=110円からドル90円台まで値上がりしている。国際相場が少なく見積もって半額になった。その上円相場が円高になれば当然小麦の農水省の売り渡し価格が自然のなり行きとして大幅に値下がりしなければ説明がつかない。

日経夕刊によれば、製麺各社は、価格改定の回数が増えると、小麦粉やパン、麺類などの小麦製品の価格交渉が現在より手間がかかるとして、見直しに難色を示していると紹介している。

日本のGDPの少なくとも60%は個人消費である。個人消費が回復しない限り景気は改善しない。今回の輸入小麦の14%値下げは朗報であるが、日経夕刊の記事には、肝心の消費者の視点が基本的に欠落している。(了)

キーワードは「不確実性」、NYダウ250ドル下げる(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-24 09:11:50 | 経済学
オバマ米大統領は、米時間で週明けの2月23日、財界関係者の前で4年間にアメリカの財政赤字を半分にすると約束した。ウオールストリートジャーナル紙は「米国政府はシティグループの普通株を40%買い取ることを検討している」と報道した。

 NY株式市場は、米企業業績のさらなる悪化懸念と金融システムの将来に対して確信を持てないことから「売り」と判断した結果、NYダウは先週末比250ドル安い7,114ドルで取引を終了した。S&P500種平均、ハイテック株ナスダック指数も3.7%以上下げ、12年ぶりのに安値に突入した。

 今朝のNHK・BS「おはよう世界」でドイツテレビは、フォルクスワーゲンが5日間の操業停止を決め、6万1,000人の雇用に影響する。「この先どうなるか全く分からない」との従業員の声をインタビューで流していた。ドイツのGDPは今年5%減少すると予測していた。

 「おはよう世界」で、ブルームバーグニュースが伝えるNY株式市場の引け直後の様子について、「今は売り時だ。だから売っている。」というある投資家のコメントを紹介していた。

今の株式市場のキーワードは「不確実性」である。「下げ幅が大きいのは金融株でないことがむしろ問題だ。銀行に公的資金を投入しても先でさらに悪化すると投資家は見ている」とアナウンサーが叫んでいた。

NY原油(WTI)先物市場では、OPEC減産が伝えられたが、世界的な需要減退からバランスしないとの投資家の見方が優勢でバレル37ドル台まで値下がりした。

一方、米CNNテレビは、中国首脳がアフリカから中南米に足を伸ばし、ヴェネズエラのチャべス大統領に歓迎される映像を映し、中国が資源確保の努力を全く怠っていないと解説していた。資源のほぼ100%を輸入に依存している日本の資源外交はお粗末そのもので、好対照を示している。

NY金先物市場は、オンス1000ドルを達成したことから利益確定の売りが出て反落、997ドルで取引された。今の金相場は山登りでいえば6合目なのか7合目なのか今一つはっきりしない。日本人が山に登り始めると相場は終わりだという俗説がある。オンス700ドルまで下げた後の急騰である。投資にはリスクが付き物だ。原油というと全て原油。金がいいと聞くと金に殺到する。危ない。

読売朝刊(2月22日付け)の「地球を読む」というコラムで、英歴史家ポール・ケネディ氏が「あたり前の真理に返れ」と「4本足は良い、2本足は悪い」と、英国の政治風刺家ジョージ・オーウエルの小説「動物農場」から引用して、「一本足経済は危険」と書いていた。

元シャープ副社長の佐々木正氏(93歳)の講演記録をたまたま読んだ。『共創』(価値観の違うものを合わせて新しいものを生み出すという考え方)を薦めておられる。北京オリンピックのソフトボールで優勝した上野投手のお父さんの話が紹介されていた。

「ボールを右手で投げると左脳でコントロールすることになる。そこで嫌がる娘に、箸の持ち方から字を書くことまで徹底して左手を使わせた。右脳と左脳がお互い助け合う。これが独創という名の共創なのだろう」と話している。

佐々木氏は、「薬は4000年の歴史がある「漢方」と日本古来の「生薬」、そして西欧のビタミンが共創して新しい薬を作ればいい。ところが現実はお互いに閉鎖的。太陽電池もそうだ。」と話を結んでおられた。

日本という国には専門バカと言われる人が特に多い。独りよがりの最たるものだ。健康のためなら死んでもいいという人もその類に入る。健康も大事だが、死んでは元も子もないではないか。(了)

日本映画アカデミー賞受賞、円高でも外国人は買ってくれる(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-24 09:02:28 | 経済学
 2009年の今年はベルリンの壁が崩壊して20年、ユーロが誕生して10年を迎える記念すべき年に当たる。皮肉なことにユーロ圏が,東ヨーロッパに余りにも入れ込みすぎた結果、いま抜き差しならない危機に直面していると先日WSJ紙の記事で読んだ。

 ECB(欧州中央銀行)は3月5日に政策決定会議開催を予定している。大方の予想では、現在、年2.0%の政策金利を年1.5%へ0.5%引き下げると見られている。米国が事実上ゼロ金利で現在1.0%金利の英国は追加利下げ必至の情勢で、ECBが6月までに0.5%まで利下げするとの見方が出てきたとWSJ紙は伝えている。

ECBのトレシ総裁は、現在ユーロ圏が直面している深刻な金融危機から立ち直り、持続可能な回復を実現するためには相当の時間が必要だと語った。日本は昨年10~12月のGDPの12.7%下落ショックで落ち込んでいるが、米国以上に欧州経済が危機に瀕していることを実感していない。

ロシアルーブルが史上最安値を更新しているが、東ヨーロッパ経済が急速に悪化してきたことが大いに影響している。ロシア経済の落ち込みは財政の60%を依存している原油・天燃ガス相場の急落が原因であるが、東ヨーロッパ経済が西欧の銀行が東欧から一斉に資金を引き揚げたことが追い打ちをかけた。

サッカーで言えば、欧州の銀行は東ヨーロッパへ調子に乗ってゴールキーパーも一緒になって攻め込んだ。ところが自陣が火の車だと気がついて慌てて巨額の資金を東欧から引き上げた。トレシ絵総裁が今ごろになって政策金利を下げてもツー・レート(遅すぎた)との見方は多い。

2月23日午前時点での為替相場で見ると、一万円出せば74ユーロの品物を買うことが出来る。一年前は1ユーロ=165円だった。一万円出しても60ユーロの買い物しかできなかった。この先ECBが利下げを実施すれば為替レートは金利差に敏感に反応するから1ユーロー110円まで円が値上がりする可能性は十分ある。そうなれば一万円で90ユーロの買いものが出来る。

一年前1ルーブル=4.34円だった。現在1ルーブル=2.57円である。東欧経済が悪化の一途だからルーブルがさらに値下がりする可能性は高い。現時点でさえ日本円の値打ちが6割上がった。ロシアに自動車を輸出しているメーカーは困るが国民経済的にはプラスである。

日本映画「おくりびと」が外国語映画部門でアカデミー賞を見事獲得した。短編アニメ「つみきのいえ」も入賞した。日本人の英知と感性の成果である。日本映画はユーロやルーブル換算すれば高くなった。しかし、中身さえよければ外国人は喜んでお金を払ってくれるだろう。

今日本人は悲嘆に暮れている。外国人が日本を評価していることにもっと自信を持つべきだ。(了) 2009年の今年はベルリンの壁が崩壊して20年、ユーロが誕生して10年を迎える記念すべき年に当たる。皮肉なことにユーロ圏が,東ヨーロッパに余りにも入れ込みすぎた結果、いま抜き差しならない危機に直面していると先日WSJ紙の記事で読んだ。

 ECB(欧州中央銀行)は3月5日に政策決定会議開催を予定している。大方の予想では、現在、年2.0%の政策金利を年1.5%へ0.5%引き下げると見られている。米国が事実上ゼロ金利で現在1.0%金利の英国は追加利下げ必至の情勢で、ECBが6月までに0.5%まで利下げするとの見方が出てきたとWSJ紙は伝えている。

ECBのトレシ総裁は、現在ユーロ圏が直面している深刻な金融危機から立ち直り、持続可能な回復を実現するためには相当の時間が必要だと語った。日本は昨年10~12月のGDPの12.7%下落ショックで落ち込んでいるが、米国以上に欧州経済が危機に瀕していることを実感していない。

ロシアルーブルが史上最安値を更新しているが、東ヨーロッパ経済が急速に悪化してきたことが大いに影響している。ロシア経済の落ち込みは財政の60%を依存している原油・天燃ガス相場の急落が原因であるが、東ヨーロッパ経済が西欧の銀行が東欧から一斉に資金を引き揚げたことが追い打ちをかけた。

サッカーで言えば、欧州の銀行は東ヨーロッパへ調子に乗ってゴールキーパーも一緒になって攻め込んだ。ところが自陣が火の車だと気がついて慌てて巨額の資金を東欧から引き上げた。トレシ絵総裁が今ごろになって政策金利を下げてもツー・レート(遅すぎた)との見方は多い。

2月23日午前時点での為替相場で見ると、一万円出せば74ユーロの品物を買うことが出来る。一年前は1ユーロ=165円だった。一万円出しても60ユーロの買い物しかできなかった。この先ECBが利下げを実施すれば為替レートは金利差に敏感に反応するから1ユーロ110円まで円が値上がりする可能性は十分ある。そうなれば一万円で90ユーロの買いものが出来る。

一年前1ルーブル=4.34円だった。現在1ルーブル=2.57円である。東欧経済が悪化の一途だからルーブルがさらに値下がりする可能性は高い。現時点でさえ日本円の値打ちが6割上がった。ロシアに自動車を輸出しているメーカーは困るが国民経済的にはプラスである。

日本映画「おくりびと」が外国語映画部門でアカデミー賞を見事獲得した。短編アニメ「つみきのいえ」も入賞した。日本人の英知と感性の成果である。日本映画はユーロやルーブル換算すれば高くなった。しかし、中身さえよければ外国人は喜んでお金を払ってくれるだろう。

今日本人は悲嘆に暮れている。外国人が日本を評価していることにもっと自信を持つべきだ。(了)
 2009年の今年はベルリンの壁が崩壊して20年、ユーロが誕生して10年を迎える記念すべき年に当たる。皮肉なことにユーロ圏が,東ヨーロッパに余りにも入れ込みすぎた結果、いま抜き差しならない危機に直面していると先日WSJ紙の記事で読んだ。

 ECB(欧州中央銀行)は3月5日に政策決定会議開催を予定している。大方の予想では、現在、年2.0%の政策金利を年1.5%へ0.5%引き下げると見られている。米国が事実上ゼロ金利で現在1.0%金利の英国は追加利下げ必至の情勢で、ECBが6月までに0.5%まで利下げするとの見方が出てきたとWSJ紙は伝えている。

ECBのトレシ総裁は、現在ユーロ圏が直面している深刻な金融危機から立ち直り、持続可能な回復を実現するためには相当の時間が必要だと語った。日本は昨年10~12月のGDPの12.7%下落ショックで落ち込んでいるが、米国以上に欧州経済が危機に瀕していることを実感していない。

ロシアルーブルが史上最安値を更新しているが、東ヨーロッパ経済が急速に悪化してきたことが大いに影響している。ロシア経済の落ち込みは財政の60%を依存している原油・天燃ガス相場の急落が原因であるが、東ヨーロッパ経済が西欧の銀行が東欧から一斉に資金を引き揚げたことが追い打ちをかけた。

サッカーで言えば、欧州の銀行は東ヨーロッパへ調子に乗ってゴールキーパーも一緒になって攻め込んだ。ところが自陣が火の車だと気がついて慌てて巨額の資金を東欧から引き上げた。トレシ絵総裁が今ごろになって政策金利を下げてもツー・レート(遅すぎた)との見方は多い。

2月23日午前時点での為替相場で見ると、一万円出せば74ユーロの品物を買うことが出来る。一年前は1ユーロ=165円だった。一万円出しても60ユーロの買い物しかできなかった。この先ECBが利下げを実施すれば為替レートは金利差に敏感に反応するから1ユーロー110円まで円が値上がりする可能性は十分ある。そうなれば一万円で90ユーロの買いものが出来る。

一年前1ルーブル=4.34円だった。現在1ルーブル=2.57円である。東欧経済が悪化の一途だからルーブルがさらに値下がりする可能性は高い。現時点でさえ日本円の値打ちが6割上がった。ロシアに自動車を輸出しているメーカーは困るが国民経済的にはプラスである。

日本映画「おくりびと」が外国語映画部門でアカデミー賞を見事獲得した。短編アニメ「つみきのいえ」も入賞した。日本人の英知と感性の成果である。日本映画はユーロやルーブル換算すれば高くなった。しかし、中身さえよければ外国人は喜んでお金を払ってくれるだろう。

今日本人は悲嘆に暮れている。外国人が日本を評価していることにもっと自信を持つべきだ。(了) 2009年の今年はベルリンの壁が崩壊して20年、ユーロが誕生して10年を迎える記念すべき年に当たる。皮肉なことにユーロ圏が,東ヨーロッパに余りにも入れ込みすぎた結果、いま抜き差しならない危機に直面していると先日WSJ紙の記事で読んだ。

 ECB(欧州中央銀行)は3月5日に政策決定会議開催を予定している。大方の予想では、現在、年2.0%の政策金利を年1.5%へ0.5%引き下げると見られている。米国が事実上ゼロ金利で現在1.0%金利の英国は追加利下げ必至の情勢で、ECBが6月までに0.5%まで利下げするとの見方が出てきたとWSJ紙は伝えている。

ECBのトレシ総裁は、現在ユーロ圏が直面している深刻な金融危機から立ち直り、持続可能な回復を実現するためには相当の時間が必要だと語った。日本は昨年10~12月のGDPの12.7%下落ショックで落ち込んでいるが、米国以上に欧州経済が危機に瀕していることを実感していない。

ロシアルーブルが史上最安値を更新しているが、東ヨーロッパ経済が急速に悪化してきたことが大いに影響している。ロシア経済の落ち込みは財政の60%を依存している原油・天燃ガス相場の急落が原因であるが、東ヨーロッパ経済が西欧の銀行が東欧から一斉に資金を引き揚げたことが追い打ちをかけた。

サッカーで言えば、欧州の銀行は東ヨーロッパへ調子に乗ってゴールキーパーも一緒になって攻め込んだ。ところが自陣が火の車だと気がついて慌てて巨額の資金を東欧から引き上げた。トレシ絵総裁が今ごろになって政策金利を下げてもツー・レート(遅すぎた)との見方は多い。

2月23日午前時点での為替相場で見ると、一万円出せば74ユーロの品物を買うことが出来る。一年前は1ユーロ=165円だった。一万円出しても60ユーロの買い物しかできなかった。この先ECBが利下げを実施すれば為替レートは金利差に敏感に反応するから1ユーロ110円まで円が値上がりする可能性は十分ある。そうなれば一万円で90ユーロの買いものが出来る。

一年前1ルーブル=4.34円だった。現在1ルーブル=2.57円である。東欧経済が悪化の一途だからルーブルがさらに値下がりする可能性は高い。現時点でさえ日本円の値打ちが6割上がった。ロシアに自動車を輸出しているメーカーは困るが国民経済的にはプラスである。

日本映画「おくりびと」が外国語映画部門でアカデミー賞を見事獲得した。短編アニメ「つみきのいえ」も入賞した。日本人の英知と感性の成果である。日本映画はユーロやルーブル換算すれば高くなった。しかし、中身さえよければ外国人は喜んでお金を払ってくれるだろう。

今日本人は悲嘆に暮れている。外国人が日本を評価していることにもっと自信を持つべきだ。(了)

金融不安が再燃、NY金一時1000ドル突破、NYダウ100ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-21 10:29:52 | 経済学
NY株式市場は、2月19日、一部銀行が国有化されるとの思惑から金融株が下げを先導して、前日比100ドル安、7,365ドルで取引を終了した。NY原油先物(4月限月)は、前日の14%高の反動が出て前日比6%安のバレル39.84ドルで取引された。NY金は一時オンス1,000ドルを突破した。

 米上院銀行委員会クリストファー・ドット委員長は「少なくとも短期的には、一部の米銀行の国有化が必要かもしれない」と語ったとブルームバーグが報じた。バンク・オブ・アメリカ,ケン・ルイスCEOは「当社は利益を出している。利益を出している銀行が国有化される理由は全くない」と語った。オバマ政権は「銀行システムは正しい方向に進んでいると信じる」と発表した。

 シティーグループ株3.5%、バンカメ株13%それぞれ下げ、米保険大手のハートフォードフィナンシャル株は25%値下がりした。金融株に加え総合電機トップのGE、ボーイング、アルコア株などもそれぞれ大幅値下がりしたと今朝のWSJ紙は報じている。

 自信喪失の投資家が売りを止める必要がある。底が見えない。不安から売る。売るから下がるとWSJ紙は株価値下がりは恐怖の産物以外何物でもないとへッジファンドのコメントを紹介した。

 金相場が一時オンス1013ドルまで値上がりした。当面の目標達成からあと売られ前日比18ドル高いオンス992ドルで取引を終了した。銀も金につれ高して前日比オンス4%上げオンス14.49 ドルで取引された。株は底値が見えない。買うものがないから金や銀に資金が流れている。

 プラチナもオンス1080ドルまで値上がりした。金は史上最高値のオンス1003ドルを更新したが、プラチナは自動車エンジン用需要の大幅減少で昨年高値2200ドルの半値水準である。この日のプラチナ反発はアングロ・プラチナが19,000人の人員削減計画を発表、プラチナの供給が減るとの思惑が働いたとWSJ紙は解説している。

 またかとお叱りを受けそうだが、相場の世界は水鳥の生態とよく似ている。餌や水があると嗅ぎつけると集まる。なくなると察するとその場を断りなく離れる。鳥は説明をしない。ところが人間はやっかいなことになにかと理屈をつけて説明する。かえって事態を複雑化させ回復を遅らせる。

経済とからだの健康もよく似ている。食べ過ぎると病気になる。血管に限らず管が詰まると血液や栄養の流れが悪くなり病気になる。恐怖心が病気をますます悪化させる。検査はある意味では必要だが、検査結果に一喜一憂する。悪いGDP統計が出たといっては悲観し余計病状が悪化する。

NY外国為替市場で、米金融不安再燃からこの日は一転してドルが売られた。1ユーロ=1.2837ドル、1ドル=93.08円で取引された。欧州経済は東欧経済が破たんの危機に見舞われているため米国経済より悪い。ユーロが対ドルでこのところ売られていた。弱いもの同士でじゃんけんしても始まらない。

西欧の金融機関が一斉に東欧から資金の引き揚げを始めた。水鳥の生態と同じで断りなく資金を引き揚げたにすぎない。突然池の栓を抜かれたようなものである。資本主義の論理はけしからんと怒るが水鳥の論理に過ぎない。池の中で生活していた鯉やフナは水を抜かれて死活問題である。

北朝鮮も日本の経済封鎖の影響がじわじわ出てきていると伝えられる。一次産品の国際相場がピークの1/3まで値下がりした。深刻な外貨不足に見舞われている状況は東欧と同じである。ない袖は振れない。ロケットをぶっ放すとしきりに威嚇している。

日本と中国は実感はないが世界では金持ちとして高く評価されている。当然狙われる。中国はしたたかだから肝心なものは出さない。日本は性根が座っていない。緊張感をもって日々生活していないから脇が甘くなる。当然お金のない米国に狙われる。振り込め詐欺を他人事と笑えない。(了)

米金融不安解消せず、NYダウ89ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-20 11:21:28 | 経済学
オバマ米大統領がカナダを訪問しカナダのハ―ター首相との会談のあとの記者会見の様子を今朝CNBCテレビが生放送で流していた。オバマ大統領は一つ一つ言葉選びしながらわかりやすく説明しようとする姿勢がこの日もテレビ画面を通じて感じた。

アメリカにとってカナダは巨大な隣国である。アメリカ最大の貿易相手国でもある。記者とのやり取りの中でNAFTA(北米自由貿易協定)の話が出たこととクリーンエネルギー問題が両国にとって関心の高い課題であることが伝わった。

NAFTAはアメリカが北の隣国カナダ、南の隣国メキシコとお互いが協定を結んで交易を拡大する目的で1994年1月1日発効した。3国の人口を合わせると4.3憶人、GDP2兆ドル以上のEUをしのぐ最大貿易圏である。

米国はいずれNAFTAに立てこもる。ドル札を放棄する。ユーロに対抗して、独自の共通通貨「アメロ」を創設する。借金を棒引きにする。悲願の金融危機を乗りきるとの見方もある。

先日大統領が署名した景気対策法にバイアメリカン条項が盛り込まれているが、オバマ大統領はNAFTAに関する記者の質問に保護主義的でないと注意して答えていた。

オバマ大統領は最初の外国の訪問国にカナダを選んだ。オバマ大統領は2月24日に日本の首相と会う。これは大統領として最初に会う外国の元首である。日本を重視している姿勢を示そうとしているのであろう。記者会見で記者が何を質問し両国首脳とどのようなやり取りがあるのか興味深い。

今朝の記者会見の様子を放送する間、テレビ画面の右下隅にNYダウの刻々の動きが表示される。会見前から相場は値下がりしていた。微妙に上下したが、結局、前日比89ドル安の7,465ドルで取引を終了した。足元の金融不安が一向に収まらない。米金融株の大幅値下がりが相場を押し下げた。

金融セクターの株価が5.25%下げたが、銀行株以上に下げたのは保険株である。なかでもプルーデンシャル株が16%以上下げ、米国での信用収縮が依然収まっていないと米国ブルームバーグニュースをNHK・BS「おはよう世界」が流していた。

2月19日のNY外国為替市場でドルが引きつづき買われた。対円では1ドル=94.23円前後、1ユーロ=119.40円前後と円が売られたことが目だった。先日の日本のGDP伸び率の大幅下落や日本の政局不安が材料にされたと専門家は解説していた。

この日のもう一つの特徴は、NY原油(WTI)相場が、米国の備蓄原油が大幅に減少していたとの情報を買い手掛かりにしてバレル前日比4.86ドル反発、39.48ドルで取引を終了した。前日32ドルもという情報を流していた。まずは40ドル台に戻したいという思惑が働いたようだ。

NY金先物相場は、前日比オンス1.60ドル値下がり976.10ドルで取引を終了した。ここ数日急激に上げてきていたから一息いれたのかもしれない。この先1000ドルをクリアするのか。1000ドルをクリアしたあとも上げつづけるのか。投機資金の動き次第とみられている。

日本はどうか。経済も大事である。しかし、政治はそれ以上に重要である。相も変わらず国会では各政党が自らの利益優先で駆け引きを繰り返し国の行く末をひとり一人の国民に示そうとする気概が感じられない。日本の未来を託される子供たちに恥ずかしくない政治を心がけてほしい。(了)