この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
黄色い円で囲んだ辺りに糸が巻き付いている感じがする
タイトルのような症状を訴えて来た方がいました。
痛みでもない、痺れでもない、となると皮膚自体に問題がありそうです。
経絡で考えますと、薬指は三焦経になります。
では三焦経の問題なのかということになるのですが、七星論で考えますと、PIP(近位指節間関節)は、木(肝・胆)の関係になりますので、肝経と三焦経の問題として捉えたほうがいいということになります。
もう少し細かく説明しますと、
① 肝臓に異変が起こる
② 筋肉の代謝が落ちる
③ 筋肉である消化器系が弱る(三焦経)
④ 三焦経に異変が起こる。
⑤ 手の三焦経に症状が出る
というように連想した方がいいか思います。
では、それをどのように治すかということになるのですが、おそらく趾を触っても変化は出ません。
ですから、肝経と三焦経を整えればいいということになるはずです。
しかし、果たして上の仮設は正しいかを確認する必要があります。
となると、肝経と三焦経を同時に刺激して、好転させることを考えます。
そこからが七星鍼法の面白いところで、七星論ならそれができるのです。
七星論を学んだことのある方はわかると思いますが、肝経にある三焦の部位。
あるいは、三焦経にある肝経の部位に刺鍼して変化をみればいいわけです。
この方の場合は、肝経を使いました。
「ここに1本鍼をさせてくださいねー」
「はい」
そして1本、軽く鍼を刺してから、
「はい。どうですか? 指の感じは消えましたか?」と聞くと、指を触り、
「ええ、取れたみたいです」と言ってくれたのですが、念のために、
「ほんまにー?」と聞いてみましたら、
「え、はい。大丈夫みたいです」
と応えてくれましたので、全身の調整をするために、経絡治療に入ろうとしたのですが、そばで見ていたスタッフが質問してきました。
「先生、今のは肝経ですか?」と聞いてきましたので、
「そうですよ、なんで?」と聞き返すと、
「すごいですよねー!」と言う。
スタッフは、何度もこのような一穴鍼法を見ているのに、何故「すごい」なんて言うんだろうと考えながら、治療を続けました。
そこで私が考えたのが、このスタッフは、まだ1年にもならないので、「多分一穴鍼法を理解してないのだろう」ということでした。
七星論での「一穴鍼法」というのは、もうすぐ始まる「DVDセミナー」の6回目辺りのでもやりますが、一穴鍼法は、「経絡」「脈診」「脊椎診」「望診」「七星論での色体診」(症状分析での診断法)など、いろいろなテクニックが必要とされるので、それらを勉強してからでないと難しいです。
ただ、勘違いしてほしくないのは、「この症状にはこのツボ」というようなものではないことです。
ピアノの鍵盤なら、だれが押しても同じ音が出るのですが、一穴鍼法は、それとは違います。
「この症状にはこのツボ」というたぐいの治療法は、「診断」がなされないし、そのツボで効果がなかったらお手上げになるからです。
「同病異治」という言葉があるように、同じ症状でも治し方が異なるのです。
それが鍼灸における「診断」だからです。
黄色い円で囲んだ辺りに糸が巻き付いている感じがする
タイトルのような症状を訴えて来た方がいました。
痛みでもない、痺れでもない、となると皮膚自体に問題がありそうです。
経絡で考えますと、薬指は三焦経になります。
では三焦経の問題なのかということになるのですが、七星論で考えますと、PIP(近位指節間関節)は、木(肝・胆)の関係になりますので、肝経と三焦経の問題として捉えたほうがいいということになります。
もう少し細かく説明しますと、
① 肝臓に異変が起こる
② 筋肉の代謝が落ちる
③ 筋肉である消化器系が弱る(三焦経)
④ 三焦経に異変が起こる。
⑤ 手の三焦経に症状が出る
というように連想した方がいいか思います。
では、それをどのように治すかということになるのですが、おそらく趾を触っても変化は出ません。
ですから、肝経と三焦経を整えればいいということになるはずです。
しかし、果たして上の仮設は正しいかを確認する必要があります。
となると、肝経と三焦経を同時に刺激して、好転させることを考えます。
そこからが七星鍼法の面白いところで、七星論ならそれができるのです。
七星論を学んだことのある方はわかると思いますが、肝経にある三焦の部位。
あるいは、三焦経にある肝経の部位に刺鍼して変化をみればいいわけです。
この方の場合は、肝経を使いました。
「ここに1本鍼をさせてくださいねー」
「はい」
そして1本、軽く鍼を刺してから、
「はい。どうですか? 指の感じは消えましたか?」と聞くと、指を触り、
「ええ、取れたみたいです」と言ってくれたのですが、念のために、
「ほんまにー?」と聞いてみましたら、
「え、はい。大丈夫みたいです」
と応えてくれましたので、全身の調整をするために、経絡治療に入ろうとしたのですが、そばで見ていたスタッフが質問してきました。
「先生、今のは肝経ですか?」と聞いてきましたので、
「そうですよ、なんで?」と聞き返すと、
「すごいですよねー!」と言う。
スタッフは、何度もこのような一穴鍼法を見ているのに、何故「すごい」なんて言うんだろうと考えながら、治療を続けました。
そこで私が考えたのが、このスタッフは、まだ1年にもならないので、「多分一穴鍼法を理解してないのだろう」ということでした。
七星論での「一穴鍼法」というのは、もうすぐ始まる「DVDセミナー」の6回目辺りのでもやりますが、一穴鍼法は、「経絡」「脈診」「脊椎診」「望診」「七星論での色体診」(症状分析での診断法)など、いろいろなテクニックが必要とされるので、それらを勉強してからでないと難しいです。
ただ、勘違いしてほしくないのは、「この症状にはこのツボ」というようなものではないことです。
ピアノの鍵盤なら、だれが押しても同じ音が出るのですが、一穴鍼法は、それとは違います。
「この症状にはこのツボ」というたぐいの治療法は、「診断」がなされないし、そのツボで効果がなかったらお手上げになるからです。
「同病異治」という言葉があるように、同じ症状でも治し方が異なるのです。
それが鍼灸における「診断」だからです。