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痛みのない刺鍼法
技術を要する世界では、多くが「早技」を問われます。
早技とは何かと言うと、「すばやく巧みなわざ」であり、「敏捷さを必要とする技芸」のことです。
そして、鍼灸の世界でも早技が必要と考えられています。
中国へ行ったときに、こちらの技量を計られる場合が何度かありました。
そして、「自分が治せなかった患者さん」と連れて来て、
「この人を治してみてください」と言われます。
もちろん、臓腑疾患の患者さんを連れてきても、すぐに結果は出ませんので、連れて来た患者さんの多くが筋骨系でした。
筋骨系の疾患なら、持論の「骨格矯正鍼」と使えば、たいてい治せるので、すぐに骨格矯正鍼を使って治して見せるのです。
すると相手は、
「あなたの治療法も素晴らしいが、こういう方法を知ってるか?」
「こういう方法もあるのだが、これは日本にあるか?」
と次々に手の内を見せてきます。
私にすれば、相手の手の内を見るのが目的なので、
「そういう方法はありませんが、こういう方法はあります」と応えていきます。
すると相手は、「これでもか!」と言わんばかりに手の内を見せてきます。
そして、最終的には、
「あなたのは、技芸だ!」と負けを認めてくれました。
その時初めて、鍼灸の世界でも「技芸」という言葉を使うのだとわかりました。
そして、通訳の人が、
「技芸という言葉は、非常に素晴らしい芸術的な技術だということなので、かなり褒められていますよ。すごいですね」と説明してくれました。
(自慢話をするために書いているのではありませんので勘違いのないようにお願い致します)
それからというものは、帰国してからも「技芸」という言葉が頭から離れず、常に「技芸的な治療法」を求め続けました。
それは元々、私は「Mr.マリックのような治療はできないものだろうか」と考えていたこともあったので、その「技芸」という言葉が「マジックのような」と言う言葉に置き換えられていたからだと思います。
しかし、いくら考えても、新しい「技芸」は生まれませんでした。
そこで考えたのが、東洋医学の基礎理論です。
つまり「易」になるのですが、自然哲学である易は、太陽や月の運行から考えられてものですので、
「もしかしたら」という閃きがありました。
それが後の「人体惑星試論」になるのですが、その発想で人体の構造を考えていると、手足の関節は何故7個なのだろうという疑問を持つようになり、それを惑星の並びに当てはめてみたのです。
つまり、太陽があり、水星があり、続いて金星、地球、火星、木星、土星と並んで、太陽を「1」とすると、水星が「2」、金星が「3」、地球が「4」、火星が「5」、木星が「6」、土星が「7」と番号を打つことができ、人体の7個の関節に当てはめることができたのです。
そして、五行論で云われる「水=腎・膀胱」、「金=肺・大腸」、「地=心包・三焦」(これは五行論にはありませんが)、「火=心・小腸」、「木=肝・胆」、「土=脾・胃」と抵抗なく並べることができたのです。
それからというものは、裏付けをするための実験です。
たとえば五行論では、「木→火→土→金→水→木→火・・・と気は流れる」と解説しますので、私が考える惑星での「気の流れ」は、太陽→水星→金星→地球→火星→木星→土星と流れているのだろうか、と考え、その実験をしていったわけです。
いろいろな方法で、その実験を行いました。
五行論と違うことを言うと、「反証」された場合に証明する必要があるからです。
そのためには、五行論での気の流れ(木→火→土→金→水の流れ)も実験しなければなりません。
しかし、「氣」という目に見えないものを実験で証明するのは難しいことです。
そこで考えたのが、「経絡筋力テスト」です。
痛みのない刺鍼法
技術を要する世界では、多くが「早技」を問われます。
早技とは何かと言うと、「すばやく巧みなわざ」であり、「敏捷さを必要とする技芸」のことです。
そして、鍼灸の世界でも早技が必要と考えられています。
中国へ行ったときに、こちらの技量を計られる場合が何度かありました。
そして、「自分が治せなかった患者さん」と連れて来て、
「この人を治してみてください」と言われます。
もちろん、臓腑疾患の患者さんを連れてきても、すぐに結果は出ませんので、連れて来た患者さんの多くが筋骨系でした。
筋骨系の疾患なら、持論の「骨格矯正鍼」と使えば、たいてい治せるので、すぐに骨格矯正鍼を使って治して見せるのです。
すると相手は、
「あなたの治療法も素晴らしいが、こういう方法を知ってるか?」
「こういう方法もあるのだが、これは日本にあるか?」
と次々に手の内を見せてきます。
私にすれば、相手の手の内を見るのが目的なので、
「そういう方法はありませんが、こういう方法はあります」と応えていきます。
すると相手は、「これでもか!」と言わんばかりに手の内を見せてきます。
そして、最終的には、
「あなたのは、技芸だ!」と負けを認めてくれました。
その時初めて、鍼灸の世界でも「技芸」という言葉を使うのだとわかりました。
そして、通訳の人が、
「技芸という言葉は、非常に素晴らしい芸術的な技術だということなので、かなり褒められていますよ。すごいですね」と説明してくれました。
(自慢話をするために書いているのではありませんので勘違いのないようにお願い致します)
それからというものは、帰国してからも「技芸」という言葉が頭から離れず、常に「技芸的な治療法」を求め続けました。
それは元々、私は「Mr.マリックのような治療はできないものだろうか」と考えていたこともあったので、その「技芸」という言葉が「マジックのような」と言う言葉に置き換えられていたからだと思います。
しかし、いくら考えても、新しい「技芸」は生まれませんでした。
そこで考えたのが、東洋医学の基礎理論です。
つまり「易」になるのですが、自然哲学である易は、太陽や月の運行から考えられてものですので、
「もしかしたら」という閃きがありました。
それが後の「人体惑星試論」になるのですが、その発想で人体の構造を考えていると、手足の関節は何故7個なのだろうという疑問を持つようになり、それを惑星の並びに当てはめてみたのです。
つまり、太陽があり、水星があり、続いて金星、地球、火星、木星、土星と並んで、太陽を「1」とすると、水星が「2」、金星が「3」、地球が「4」、火星が「5」、木星が「6」、土星が「7」と番号を打つことができ、人体の7個の関節に当てはめることができたのです。
そして、五行論で云われる「水=腎・膀胱」、「金=肺・大腸」、「地=心包・三焦」(これは五行論にはありませんが)、「火=心・小腸」、「木=肝・胆」、「土=脾・胃」と抵抗なく並べることができたのです。
それからというものは、裏付けをするための実験です。
たとえば五行論では、「木→火→土→金→水→木→火・・・と気は流れる」と解説しますので、私が考える惑星での「気の流れ」は、太陽→水星→金星→地球→火星→木星→土星と流れているのだろうか、と考え、その実験をしていったわけです。
いろいろな方法で、その実験を行いました。
五行論と違うことを言うと、「反証」された場合に証明する必要があるからです。
そのためには、五行論での気の流れ(木→火→土→金→水の流れ)も実験しなければなりません。
しかし、「氣」という目に見えないものを実験で証明するのは難しいことです。
そこで考えたのが、「経絡筋力テスト」です。