ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

FW: NYダウ61ドル安、原油61ドルへ上昇ー学校で教えてくれない経済学

2005-12-31 12:52:37 | 経済学
12月30日、NYダウは前日比61ドル下げて10,717ドルで取引を終了した。一年前2005年のNYダウの多くのアナリストの予測は11,800ドルであった。サンタクロースはNYから東京へ逃げたというぼやきさえ聞こえてきそうだ。

アナリストの予測が外れたのはNYダウだけではない。為替レートでは1ドル=100円割れのドル安・円高予測が1ドル=118円近辺での円安・ドル高で現在推移している。ただ、年後半に米利上げ打ち止めに加え、貿易赤字拡大が米中間選挙の争点に使われると人民元切り上げや円安が矢面に立たされるリスクは消えていない。

金相場もアナリストはオンス425ドルと予測したが見事に外れた。一時540ドルまで値上がりした。現在517ドルである。インド、中国の実需、ロシアはじめ中央銀行による金の持高を増やす動きに加え日本買い、その一方、供給余力が乏しいことから先高期待が強い。

原油相場もバレル39ドルとアナリストは予測した。現在61ドルである。8月末のハリケーンが吹き荒れた時には70.85ドルの史上最高値をつけた。安くなるとの予測が見事にはずれ原油が高騰したことがNYダウ不振の要因のひとつであろう。

原油相場の2006年の見通しは議論の分かれるところである。ただ、OPECはじめ産油国の供給余力が乏しく、その一方で金相場同様に、中国、インドの需要が強いこと、肝心の世界最大の原油消費国の米国に消費節約の兆しがみられないことから60ドル前後の高値圏で推移する可能性が高い。

NYダウが年末に失速した最大の要因は短期金利(2年物国債利回り)が4.408%,これに対して長期金利〈10年物国債利回り〉が4.393%と長短金利逆転現象が先行き米景気後退のシグナルとして受け取られ、投資家が嫌気したことが挙げられる。これは短期FFレートを13期連続0.25%上げた結果の4.25%で狂った。ただ、長期金利の低位安定は米住宅ローン金利を引く抑え、米景気を支えてくれた功績を見落とすことはできない。

10年物国債の利回りが低く抑えられた要因のひとつに原油相場高騰で巨万の富を得た産油国が大量に米国債を買ったことが本来なら暴落するはずのドル相場を救った。2005年の予想外のドル相場の堅調の裏には、米国向け輸出で巨額のドルを稼いだ中国、原油高の恩恵に浴したロシア、ゼロ金利で金余りの日本の米国債大量買いも無視できない。

2006年はどのような年になるのであろうか。キーワードは金利と原油相場だが、どのタイミングで潮目が変わるのか見極めたいところである。加えて鳥インフルエンザなど疫病の大流行、大地震などの天変地異、テロ事件など突発事件もリスク要因となりそうだ。〈了〉

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お酒を楽しく長く飲む方法(お酒と陰陽)・・・連載7

2005-12-31 10:22:52 | 食と健康
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お酒と陰陽

鯛と花山椒です。マウスオンでどうぞ。



さけの肴は、「サザエ」や「鯛」が高級品として出される魚介類ですが、粋な料理屋さんなら、匂い消し用に花山椒も副えられている。
山椒はミカン科の雌雄異株で、香りが良いので、鰻や鴨などの匂いの強い食材に用いることが多く、雌株は実山椒と呼ばれ、鰻の蒲焼などでお馴染みです。
雄株は花山椒と呼ばれていて、このように鯛などの白身の魚に副えられる場合が多い。

アルコールを飲む時は、動物性の食材が多く用いられるのは、マクロビィオティックで考えますと、アルコールが陰性ですので、陽性な動物食と一緒に摂ることで、陰陽のバランスが取れるからです。

鯛は脂質が少なく、グルタミン酸(旨み成分)をはじめとするアミノ酸がバランスよく含まれていて、タンパク質、ビタミンB1、タウリン、ナイアシン、ビタミンB2、カリウム、EPA、DHAなどが含まれます。


サザエの壷焼きです。




鯛にも含まれますが、サザエに多く含まれるタウリンは、疲労回復としても知られていますが、脳神経のはたらきを活発にし、肝臓病の予防や視力回復にも効果があるので、嬉しいもので、タウリンの薬効は次のようなものです。

① 視力回復
② 強心作用
③ 不整脈の改善
④ 貧血予防
⑤ 血圧の正常化
⑥ 降コレステロール作用
⑦ 肝臓の解毒能力強化
⑧ アルコールによる肝臓障害改善
⑨ 糖尿病予防
⑩ コレステロール系の胆石を溶かす
⑪ 新生児の脳の発育促進


また、サザエは海草を餌としていますので、ヨード・クロロフィルも含まれており、栄養バランスがとても優れています。
サザエを食べるコツとしては、少し緑色で少し苦味のあるお腹の部分まで食べることで、、海藻や野菜を摂らない人の背中を観ればわかりますが、皮膚が荒れてくるからです。


マウスオンでの画像は別の方です。




特に、アルコールを多量に飲む人は、いずれにしても栄養素の不足が起っていますので、アルコールという陰性に対しては、動物性という陽性、野菜や海藻という中庸を、意識して食べる必要があるのです。





画像は、「よし萬」というお店で飲んだ時のものです。

 
クリックで地図
新大阪より一駅、ミツフホテルの一角です

昼  11:30~13:30(月~金)
夜  17:00~23:00
定休日 月曜日
夜の平均予算は、お一人様4000円程度

大阪府大阪市淀川区西中島4-8-22 ホテルミツフ1F
電話 06-6886-1900

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お酒を楽しく長く飲む方法(肝臓に負担をかけない)・・・連載6

2005-12-30 14:08:23 | 食と健康
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肝臓に負担をかけないィ~!

突き出しの「ゴマ豆腐とウニ」ですが、この配慮は嬉しいもので、アルコールが入る前に少し食べているだけで、アルコールによる肝臓の疲れを予防してくれます。



ゴマは、タンパク質や不飽和脂肪酸のほか、レシチン、ビタミンB1、ビタミンE、鉄分、マグネシウム、カルシウムが豊富で、不老長寿の神話まである、薬効の高い食材です。
薬効としては、動脈硬化予防(老化防止)、沈静作用(精神安定)、若白髪の予防、消炎作用、瀉下作用などです。

ゴマに含まれるたんぱく質は、必須アミノ酸をたっぷり含んでいて、脂肪は、「胡麻油」が作れるほど多く、100g中52gもの脂肪があり、この脂肪に含まれる、リノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸が、血管を丈夫にして、コレステロールをとり除き、動脈硬化などの予防をしてくれるので、アルコールの前にいいのです。

また、マグネシウムが100g中に350mgも含まれていて、マグネシウムによって、ビタミンB1やカルシウムが効率よく利用されますので、栄養食として評価されるのです。

アルコールや砂糖の入った食品を摂り過ぎていると、血液が酸性に傾いてきますので、カルシウムが血液のpHを調整するのですが、マグネシウムが不足していると、カルシウムの吸収が悪くなりますので、カルシウムが骨から溶け出してきて骨がもろくなります。

また、マグネシウムは、カルシウムと共に、骨の発育や形成に役立ちますが、心臓の代謝にも必要なミネラルで、マグネシウムが不足すると、虚血性心疾患や、知覚過敏、筋肉の痙攣などの欠乏症が起こるのですが、過剰に摂取すると、一時流行った「ニガリ製品」などのように下痢を起し、エネルギー源となる糖質や脂質だけでなくビタミンやミネラル等の吸収も阻害されます。
ですから、安全な食べ方としては、ゴマのように自然の食材を使うことです。

ウニの栄養価は、蛋白質が魚並みで、脂肪ヤエネルギーは青身の魚の6割位と少なめですが、鉄分、カリウム、ビタミンAやB群、E、ナイアシンが多く含まれており、生命誕生の為の栄養素がバランスよく含まれていると言われています。
(ナイアシンは、二日酔いを予防したり、血行を良くしたりしますが、サプリメントなどで摂り過ぎると神経障害のでる可能性があります。)


これは牡蠣フライですが、牡蠣の栄養素については、前に説明してありますので、牡蠣フライの肝臓への負担をかけない食べ方を説明します。



栄養素を逃がさない調理方法としてフライはいい方法ですが、それをそのまま食べると油が多いために肝臓に負担がかかってしまいます。

ですから、フライの衣をはずして食べると、肝臓への負担が軽減できますし、太る心配をしている人でも、安心して食べられます。
しかし、あのパリッという食感がいいので、そのまま食べる人も多いかと思います。
・ ・・私もそうですが、(・・)

そんな方は、脇役の添え物も必ず食べるようにしたほうがいいようです。
それは、脇役になるダイコンやキャベツには、消化を促進させる成分や、利尿作用で血圧を安定させたり、胃を丈夫にしたりする作用があるからです。

脇役を食べない人で、足の小趾の爪がなくなっている人が何人かいましたが、これは動物食に含まれる燐や窒素などで、腎臓の代謝が悪くなり、腎臓⇔膀胱の関係で、膀胱経の経絡の流れる足の小趾の代謝が悪くなったと考えられます。

生のダイコンには、免疫力をアップしてくれるのに効果的なビタミンC、デンプンやタンパク質を分解する消化酵素などが入っていて、さらにカリウムなどのミネラルに利尿作用がありますので、新薬の利尿降圧剤のような働きで、血圧安定に効果的な働きがあります。

また、ビタミンCを豊富に含むキャベツには、ミネラル(塩素・硫黄)が消化吸収を助けてくれる働きもありますが、胃や十二指腸の働きを強くする効果のあるビタミンUも含まれていて、抗潰瘍作用、胃腸病全般の予防回復に働きますので、これが胃腸薬に含まれている理由です。

ですから私たちは、胃酸過多によるむかつきなどで、胃腸の調子が悪いと思われた時に、自分の手の平の大きさ程度のキャベツに、自然塩を少し振りかけて、ドロドロになるまで噛んで食べるように指導して、胃腸の調子を整えさせるようにしています。
ただし、明らかに胃腸が原因と思われる時だけで、心臓や肝臓が関係している時は、あまり効果は期待できません。

キャベツには、血液の凝固に関与して、止血に役立つビタミンkも多く含まれていますので(芽キャベツ・ブロッコリ・レタス・ほうれん草・ニラ・海藻類にも多く含まれる)、アルコールを飲んで出血性の症状の出る人は、ぜひともお勧めしたいもので、キャベツは、肝臓の解毒作用を助ける働きもあります。

これらダイコンやキャベツには、食物繊維も含まれていますので、食物繊維が不要な油を吸着させて、便と一緒に排泄させる働きもあり、一説には、「キャベツに含まれるイソチオシアナートは、抗酸化作用と免疫力強化で、発ガンを抑制する効果もある」と言われています。




画像は、「よし萬」というお店で飲んだ時のものです。

 
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夜  17:00~23:00
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NY下げ、東京上げる:株式市場ー学校で教えてくれない経済学

2005-12-30 10:47:51 | 経済学
12月29日、NYダウは前日比11ドル下げ10,784ドルで取引を終了した。一方、昨日の東京市場では日経ダウは前日比149円上げ1万6,344円で取引を終了した。東京がNYの動きについこの間まで一喜一憂していたのがうそのようだ。

アメリカではいま本来高かるべき長期金利が短期金利に髪の毛一本抜かれたというだけで
歴史は繰り返すと先行き米国景気後退を懸念している。11月の米住宅販売高が1.7%減少したことと原油先物〈WTI〉相場が小幅上げ60.30ドルで取引を終了したことも買い意欲を削いだようだ。

米国の住宅販売の減少は住宅ローン金利が10月の6.03%が11月に6.33%へ上がった影響と住宅在庫が290万件へ86年の304万件以来の高水準へ増加したことが響いたようだ。ただ、多くのエコノミストは「格好のお湿りだ」と米住宅販売の先行きを懸念していない。

原油相場が60ドルに戻して来たことを株式市場が懸念するのは道理である。原油相場はバレル70ドルの新高値をつけたあと54ドルまで下げた調整一巡と原油自体の需給より、むしろ米国の石油精製能力の絶対的不足が原油相場の高どまりの背景であるからだ。

秋になればリケーンが来る。来れば来たで騒ぎ、夏場のドライブシーズンが来ればガソリン不足を材料に値上げ材料に使うだろう。OPECに限らず非OPECのロシアも含めて原油収入は国家財政の生命線であるから値下りを招くようドジな手は打たないだろう。

一方、日本の株式市場活況は基本的な金余りを反映しているようだ。銀行救済という大義銘文のもとゼロ金利が決められた。金利を上げれば莫大な国債で帳尻を合わせている日本の財政は打撃を受けるからゼロ金利解除が先延ばしされることがはっきりしている。

イチロー選手や人気スターの女優の小雪さんを使って個人向け国債を盛んに宣伝しているがただムードだけに流されるほど国民も馬鹿ではないであろう。預金者にはゼロ金利で放置しておいて、消費者金融の金利は最高年28%である。大手市中銀行も堂々と18%で個人融資を展開している。不良債権の処理も進み銀行の収益は当然ながら大幅改善した。

個人資産の中から株式投資への流れに加えて、機関投資家の債券から株式への新たな増加がみこまれることが株式市場に先高感が消えない背景のひとつとして挙げられる。日本の機関投資家の資金運用が異常なばかり債券に偏っていたからである。異常は万事よくない。

個人には債券を勧め、自らは債券を売る構図はまことに皮肉である。美しいか美しくないかは別として、それがビズネスというものの世界である。しかと肝に銘じておきたい。(了)

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為替は円売り、株は日本株買い:日本のゼロ金利が背景か?ー学校で教えてくれない経済学

2005-12-29 11:36:48 | 経済学
クリスマス休暇明けの12月28日、NYでは金相場が516ドルと再び540ドルを覗い、原油先物相場(WTI)がバレル1.66ドル上げ59.82ドルで取引された。

一方、NYダウは、本来高かるべきはずの長期金利(10年物国債利回り)が短期金利〈2年物国債利回り〉に鼻の差でリードされたことを嫌気して前日比18ドル高と小幅高にとどまった。長短金利逆転は景気後退のシグナルと見る投資家が多いからだ。

NY為替市場では、金利差を材料に、ドルが対円で1ドル=118円寸前まで戻し、対ユーロでは、1ユーロ=1.1824ドルまで上昇した。日本のゼロ金利政策が長期化する一方、米国は越年後も利上げ継続でアナリストの見方がほぼ一致していることが背景だ。

金相場はオンス492ドルまで下げたあと、調整を入れるとの見方は見事に裏切られたかにみえる。インド、中国最近は中東からの買いも増えている。世界的な供給不足で需要は増える。需要面では、ゼロ金利長期化を嫌気して、日本の個人資産が、円安・ドル高期待を追い風に、金選好の気運を強めていることも金相場底上げのひとつの背景と見られる。

日本のゼロ金利に嫌気した個人投資家の動きは、予想外の円売りドル買いの背景にも見られる。それが自分が予測を間違えた大きな理由だと12月28日、日経CNNテレビに登場したUBS銀行為替アナリストの小島誠氏は話していた。

同氏は2005年の相場を年初、1ドル=102円から112円の幅と予測したが見事はずれ、1ドル=121円を記録した。日銀の量的金融緩和政策は来年4月早々にも解除されそうだが、ゼロ金利は撤廃されない。そのため、日米金利差を材料にして、少なくとも来年年半ばまでは、1ドル=130円近くまで円安・ドル高が続くと小島氏は予測した。

為替は円売りだが株は日本買いである。ドイツ証券の武者副社長は今年の日本の株価の予測を間違えたと率直に認め、2006年も株高が続くと強気に転換した。海外からのアメリカ資産買いのお陰で米国の長期金利が低位に抑えられる。結果米景気を来年も底堅く推移するから米国株式は堅調だろう。米国景気安定は日本株にもプラスに働くと予測した。

銀行や郵便局にお金を預けていても、自分のお金を出し入れするだけで法外な手数料は取られるが金利は付かない。ゼロ金利が6年続いてさすがの日本の個人も動き始めたのであろうか。日本人が「持つリスク」から「持たないリスク」に目覚めたのかもしれない。

ただ、高をくくると足元をすくわれるのも相場である。好事魔多しは永遠の真理だ。〈了〉

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お酒を楽しく長く飲む方法(不飽和脂肪酸)・・・連載5

2005-12-28 10:12:28 | 食と健康
連載(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)




「連日二日の休肝日は辛い」という人も多いと思いますので、休肝日無しでも飲める方法を検討してありますが、その前に、もう少し「酒の肴」について考えることにします。^-^ゞ

これは関サバとマウスオンで黒メバルの煮付け
煮付けは、醤油と日本酒だけで味付けする「漁師煮」という料理法です。




お酒を飲む時は、良質のタンパク質を摂ったほうがいいことがわかっていますので、
・枝豆
・マグロ(青背の魚)
・牡蠣
などを栄養学から説明してきましたが、アン肝の効能書きがまだでしたので、きょうはアン肝の能書きから始まります。




漢方薬の初期の頃は、肝臓が悪くなったら動物の肝臓を食べ、腎臓が悪くなったら動物の腎臓を食べるということから始まりますので、直感的にもアン肝が肝臓にいいような気がしてきます。

アン肝にはコレステロール値を下げ、血栓を予防するIPAや、脳の働きをよくするDHAが含まれているほか、
・ レチノール(上皮細胞の正常化、皮膚や粘膜の免疫機能の維持、視力を正常に保つ)
・ ビタミンD( カルシウムやリンの吸収を助け、正常な骨の発育を促す)
・ ビタミンE(活性酸素から細胞膜を守る、生殖機能を正常に保つ、手足の血行促進)
が豊富に含まれています。

ただし、レチノールは、抜け毛、頭痛、めまい、嘔吐を起す可能性がありますので、レチノールの大量摂取は避けたほうがいいようです。

また、アン肝にはプリン体も多く含まれるので、痛風のある人は食べないほうが懸命です。その他、動物のレバー類、エビ、干物、カツオ、イカ、干シイタケ、などにもプリン体が多く含まれるので、痛風の人はそれらも食べないほうが懸命です。

レチノールの摂取目安は、女性で一日540マイクログラム、男性で640マイクログラムとされており、アン肝には100g中8300マイクログラムも含まれているので、連日は食べないほうがいいということを覚えておく必要があります。


コレステロールを下げる食材として考えられるのに、鯨肉があります。




鯨肉を、100g当りの栄養成分を日本食品標準成分表で調べてみます。



この表を栄養学から見ますと、
① 脂質が少ない
② タンパク質量が多い
③ コレステロール含有量が少ない
というのが一目でわかります。

さらに、鯨肉は多価不飽和脂肪酸(飽和されてない脂肪酸で、不飽和脂肪酸は血中コレステロール値を下げる作用がある)を多く含みますので、生活習慣病予防の食物として重宝されます。

前にも説明しましたが、不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)は、血液の凝固を抑制し、血管系の病気の予防に効果があり、発癌の予防効果も認められています。
さらに、不飽和脂肪酸の、ドコサヘキサエン酸(DHA)は脳を活発化し、学習能力を上げる効果がネズミで認められ、最近頭が良くなる脂肪酸として注目されています。

また、鯨の捕獲調査によって採取されたミンク鯨の内臓の分析によると、有機塩素化合物や重金属の蓄積はほとんどなく、他の動植物に蓄積する有害物質の安全基準以下であることがわかっているので、安心して食べることができるわけです。

鯨肉を使う「はりはり鍋」には水菜が入りますので、水菜は、ビタミンB群、ミネラルのバランスがいいし、コラーゲンを合成するビタミンCも豊富に含まれていて、さらに、赤血球の材料となる鉄分も豊富なので、疲労回復にも効果的で、肌荒れや貧血に効果的です。


よし萬さんのメニューですが、日々変わります。
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画像は、「よし萬」というお店で飲んだ時のものです。
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お酒を楽しく長く飲む方法(肝臓の働き)・・・連載4

2005-12-27 09:45:29 | 食と健康
連載(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)



お酒を楽しみながら長く飲む方法ですので、肝臓の話をしなければなりません。
きょうは肝臓の話をします。





肝臓の働きは?

① 栄養の合成加工(食物に含まれる栄養は、胃腸で消化吸収されて肝臓に送られてきますが、これらの栄養が肝臓で合成加工されて体に役立つ栄養になる)
② 栄養の貯蔵(肝臓で合成加工された栄養は血液で全身に運ばれますが、余った栄養素は肝臓に貯蔵され、必要な時に血液に送り出される)
③ 排泄(体の中でいらなくなった老廃物、血液のゴミなどが肝臓に集められて、胆汁などに作り変えられ、腸に排泄されます)
④ 解毒( 有害なものが肝臓に入ってきたら、それらを分解して無害なものに変えます。薬やアルコールが分解されるのも、この解毒作用によるものです)




アルコールと肝臓の関係は?

アルコールは肝臓で分解される過程で、「アセトアルデヒド」という「悪ガキ」に変わりますが、アセトアルデヒド君は毒性が強く、アルコールをたくさん飲むと全身に廻って体に悪い影響を与えます。
例えば、悪酔いや二日酔いなどで起る頭痛や吐き気は、アセトアルデヒド君が脳に行って悪さをしているのが原因なのです。

肝臓は再生力が強い臓器で、アルコールを飲む量が少なければ、一度は買いされた肝細胞でも、再び元に戻ります。しかし、毎日大量にアルコールを飲むと元に戻らなくなってしまうのです。

そして、エコー検査を受けると、「霜降状の白い雲」が見えるようになってきて、「脂肪肝」という病名が付けられ、肝機能を戻す目的で、食事制限と運動療法を強要されます。
脂肪肝は、アルコールだけに限らず、おかずの食べ過ぎでも砂糖の摂り過ぎでも起ります。
それを利用して作った珍味が「フォアグラ」です。

勿論、それらをやめれば肝臓は元に戻りますが、それらを長い間、大量に摂り続けると、肝硬変になってしまいます。


まぐろ、よこわ、カジキのお造り


肝臓を傷めないお酒の飲み方は?

肝臓に害を与えないお酒の飲み方は、
① 日本酒ならば1日2合程度
② ビールなら大ビン2本程度
③ ウイスキーなら4杯程度
④ 焼酎のお湯割りなら2杯程度
⑤ ワインならグラス4杯程度
を目安にすればいいようです。


 |(-_-)| キコエマセン


・・・・・・


(;-_-;) ガックリ、足りないなー・・・、



タラバガニの内子(卵巣)を薄塩に漬けた珍味で、独特な味と食感は、まさに絶品です。
値段は時価 ( ゜o゜)ハッ



それは、日本酒1合のアルコールが分解されるのに、「日本人では4時間ほどかかる」と言われていて、夕方の6時に1合のむと、肝臓は10時までアルコールの分解に働くわけで、2合飲むと夜中の2時までかかり、3合飲むと朝の6時までかかるわけです。



う~ん。
3合で12時間も肝臓は傷められるのか・・・、(>△<∥)アッチャー!


しかし、肝臓はアルコール分解の仕事だけをしているのではないので、12時間もアルコール分解の仕事をさせていると、他の仕事ができなくなる。
そこで、1日2合という数字が出てくるのですが、これは「寝ている間になんとか分解される量」ということなのです。

但し、お酒が弱い人、肝臓が悪い人は、その限りではありませんし、アルコールで傷つけられた肝臓が元に戻るには、連続2日の休肝日が必要と言われており、週に2日間はアルコールを飲まない日が必要のようです。


まーしかし、ちょっと待て!

そのために、連載で酒の肴を書いているのですから、^-^ゞ



画像は、「よし萬」というお店で飲んだ時のものです。

 
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セブン&アイ 、百貨店統合ニュース、日経ダウ上げるー学校で教えてくれない経済学

2005-12-26 20:06:39 | 経済学
セブン&アイ・ホールディングスが、そごう及び西武百貨店を傘下に持つと
正式に発表したことを受けて、東京株式市場ではセブン&アイ株が買い気配で
はじまったあと、気配値を切り上げ、結局、ストップ高比例配分による前日比
500円高の一株4,910円で取引を終了した。

日経ダウは、先のセブン&アイ株の買い気配にも刺激され、前日比166円高、
10,610円と大幅値上がりした。日本株に対する過熱感を警戒する向きも
あることはあるが、来年末にかけて日経ダウは20,000円を伺うことも
十分ありうると公言する専門家が増えてきたようだ。

テレビ東京の12月26日の番組に出演したドイツ証券の武者副社長は、
基本的には世界的な金余り状態にあり、米国の長期金利が現在の水準近くで
低位安定のまま推移する可能性がある。その結果米国市場が底堅い展開が予想
されるので日本株にもプラスに働くと強気発言を行った。

セブン&アイ・ホールディングスは今年8月末、セブンイレブンジャパン、
イトーヨーカ堂、デニーズの3社を傘下におさめて再出発した会社である。
来年1月に65%、さらに6月をメドに残り35%の株式を取得することに
よつて、西武百貨店、そごうを共に完全子会社化することが決まった。

セブン&アイは利益の90%はセブンイレブンジャパンが稼ぐ。肝心のイトー
ヨーカ堂の不振が続いていた。このままではジリ貧になる。個人消費の
高級志向の受け皿はスーパーではない。百貨店である。利益成長のためには
なんとしても大型百貨店を取り込むことが生き残りの選択肢だったはずである。
この際1,300億円は安い買い物との経営判断が働いてもおかしくない。

ところで、日本株に先行きに値上がり期待が大きい背景の一つに今回のような
M&A(合併統合)が日本に於いても加速化するとの思惑が強い。さらに日本での
景気拡大期待、脱デフレ期待から株式市場の需給関係が好転するとの見方から
日本の株価の先高感を煽っているのであろう。

日本人には株嫌いな人が多い。それでいて証券会社の株価ボードを覗き込む
人の数は株価急騰後確かに増えてきた。ただ、自分自身でしっかり勉強も
せずに専門家と称する人の言いなりに行動すると大やけどをするのが落ちだ。

掉尾の一振を期待して株を枕に越年するか。決めるのはあなたご自身である。〈了

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お酒を楽しく長く飲む方法(栄養素)・・・連載3

2005-12-26 07:48:06 | 食と健康
連載(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)




お酒を楽しみ長らく飲む方法ですが、私は今年の1月11日から7月中旬までに、たったの4回ぐらいしかアルコールを飲みませんでした。
理由は、いろいろあるのですが、その一つは「休肝」だったのです。(^-^)


アルコールを飲む時は、肝臓に負担がかかるのを減らす目的で、味噌、牡蠣、マグロ、枝豆はいいものですので、酒の肴にお勧めです。

枝豆・・・マウスオンしてね!


枝豆はタンパク質(臓器や皮膚や脂肪や血液などの成分となる)と脂肪(体内に蓄積されて熱やエネルギーのもとになる)を多く含み、枝豆に含まれるタンパク質は、動物性と比べると遜色はなく、脂肪は良質の不飽和脂肪酸(リノール酸)が多く含まれていますので、「畑の肉」の異名を持つようになったようです。

枝豆(大豆)に含まれているレシチン(リン脂質でコレステロールを減らす働きがある)は、細胞質や細胞膜を構成する要素で、特に脳や神経などの重要な細胞膜の中に多く含まれています。

また、イソフラボンという物質が、骨粗鬆症の予防や更年期症状の改善などに役立ち、サボニンという物質が、血流の改善や疲労回復などに効果があるとされています。

その他、枝豆にはカルシウムやビタミンB1、B2、ビタミンCも多く含まれていて、100gあたり30㎎という含有量は、春菊の1.5倍にもなります。


牡蠣の土鍋


牡蠣にはタウリンという肝臓を守るアミノ酸( タンパク質の元)が、豊富に入っていて、アルコールを飲む人の肝臓を修復してくれますので、これは一押ししたい一品です。
牡蠣の効用をまとめますと、
①コレステロールや血圧を正常に保たせ
②心臓の働きや肝臓の解毒作用を強化し
③高血圧によって起こる脳卒中、心臓病、肝臓病を予防し
④疲労のもととなる乳酸の蓄積を抑え
⑤紫外線などで痛んだ角膜の修復を早め
⑥視力低下を防ぐ
となるので、お勧めしたい理由がわかるはずです。(^-^) 


マグロの造り


マグロやイワシのような青背の魚は、不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含みますので、
① 血液の流れを良くし
② 血小板が凝集して血栓ができるのを防ぎ
③ 血液中の中性脂肪値を低下させ
④ 悪玉コレステロールを減らし
⑤ 善玉コレステロールを増やします。
ですから、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中といった生活習慣病の予防にもなる。

DHAは、さらに脳の機能を高める「健脳食」とも言われるほど、脳をはじめとする神経組織の発育や維持に重要な働きがありますので、
① 痴呆症を予防したい人
② 乳幼児の脳の発達をうながしたい人
③ 記憶力や学習能力の向上を促したい人
などに勧められるものです。

マグロにはビタミンB6(ピリドキシン)が豊富ですし、赤身や血あいの部分には、鉄(Fe)やタウリン(Taurine)やセレン(Se)が多く含まれています。

ビタミンB6は、タンパク質の代謝を促すビタミンで、細胞の新陳代謝を促すことから、
① 各組織の修復
② 健康な皮膚や髪や歯をつくり
③ 発育促進をするので
発育期の子供や妊婦・授乳婦には不可欠ですが、アルコールを飲む人にも必要です。

ビタミンB6は、魚、肉、豆類などに多く含まれますし、腸内細菌でも合成されるので、欠乏の心配はないとされていますが、生殖機能の活性化や免疫機能を正常に保つ働きもありますので、不足すると、
・ 性欲増進が図れない
・ アレルギー症状が出ることもある
さらに、
・ アルコールや砂糖を摂り過ぎている人
・ 発熱が治まらない人
・ 抗生物質の投与
・ 甲状腺機能障害
・ 放射線照射
等々で、時々、欠乏症(舌炎、胃炎を伴う目、鼻、口の周囲の脂漏性皮膚炎、食欲不振、おう吐、貧血、日光の当たる部分に発赤・水泡・色素沈着等)の症状が出ていますので、その限りでもない。

血あいに含まれる鉄は、赤血球のヘモグロビンの構成成分で、酸素の運搬や利用に必要なミネラルで、不足すると貧血が起こることで知られています。

セレン(Se)は、ビタミンEなどと協力して、血液の流れを改善しますが、がん細胞の増殖を抑制する作用があると近年有名になったミネラルです。そして、過酸化脂質などの酸化物などを分解して、体の組織老化の予防も担っています。

ただし、セレンは過剰摂取すると、吐き気や爪の変形などといった症状を起こすことが報告されていますので、一日の所要量は男性で60μg(マイクログラム)、女性で45μgとされ、上限の許容量が250μgとなっています。
これは、普通の食事で摂るかぎりは過剰症になりにくいので、それほど心配することはないのですが、サプリメントなどを使う時には注意が必要です。



画像は、「よし萬」というお店で飲んだ時のものです。

 
クリックで地図
新大阪より一駅、ミツフホテルの一角です

昼  11:30~13:30(月~金)
夜  17:00~23:00
定休日 月曜日
夜の平均予算は、お一人様4000円程度

大阪府大阪市淀川区西中島4-8-22 ホテルミツフ1F
電話 06-6886-1900

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お酒を楽しく長く飲む方法(栄養不足)・・・連載2

2005-12-25 11:32:33 | 食と健康
連載(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)



お酒の飲みすぎや砂糖の摂り過ぎで、栄養素が不足している人がいます。
そんな時に勧めるのが、牡蠣、青背の魚、魚の肝臓、枝豆。


なんで?

牡蠣は肝臓の障害を修復してくれる作用があり、青背の魚も良質なたんぱく質を含んでいるので、障害を受けた肝臓の修復に役立ち、脂肪分には抗酸化作用があるので肝細胞が壊れるのを防ぐからです。

これは牡蠣の塩漬け(400円)  マウスオンでね!


これは「よし萬」名物、造りの盛り合わせ(980円)


また、魚の肝臓はビタミンの宝庫で、ビタミンは肝臓の様々な酵素の働きを助けてくれるからですが、食べすぎには注意しなければなりません。

これはアン肝ですが、新鮮なので酢醤油はかけずに、そのまま出してもらいます。


枝豆には、肝臓の再生に役立つアミノ酸が豊富で、大豆に含まれるレシチンは、血中コレステロールを下げてくれたり、脂肪肝を防いだりするほか、ビタミンCも豊富なので、アルコールの分解を促進し肝臓を守ってくれるからです。



次回から栄養学を入れて詳しく説明をします。




画像は、「よし萬」というお店で飲んだ時のものです。

 
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新大阪より一駅、ミツフホテルの一角です

昼  11:30~13:30(月~金)
夜  17:00~23:00
定休日 月曜日
夜の平均予算は、お一人様4000円程度

大阪府大阪市淀川区西中島4-8-22 ホテルミツフ1F
電話 06-6886-1900

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