ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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中東情勢悪化でもドル安、ドル垂れ流し長期化を予見?(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-28 08:23:40 | 経済学
米ドルはSaftyNet(安全網)よりfrayedHammock(ほつれたハンモック)のように見える、と26日付けのWSJ紙でKellyEvans記者が記事冒頭に書いていた。25日付けのWSJ紙にはJamesHookway記者が、ドル安が進む結果、海外からの送金がGDPの10%を占めるフィリピン人出稼ぎ労働者のLifeline(命綱)が絶たれようとしていると書いた。

24日付けのWSJ紙日本版では、山口肇記者は、WSJ紙ワシントン支局の経済担当記者ジョン・ヒルゼンラス氏などとのインタビューをまとめ、6月で切れる米量的緩和政策第二弾(QE2)を巡って識者の間で意見が分かれている。アセットベストパートナーズ、エコノミスト、中原圭介氏は「バ―ナンキ議長の最近の言動は、7月以降にQE3を実施したい意向なのではないかと指摘していると紹介していた。

いずれの記事もドル安を懸念している点で共通している。たまたまかもしれないが、WSJ紙の24,25,26日の3日間に集中した。日本では相変わらず円高を問題にしている。日本以外ではドル安がさらに進むことを懸念している。沈み続けるドル札の鏡に顔を写して自国通貨である円が高いと勘違いしている。

Evans記者は、「これまで世界市場でリスク回避に動く時は、ドル高になるのが常だった。先の金融危機においては、ドルは主要通貨バスケットに対して24%上昇した。昨年春の株価暴落や欧州金融機ではドルは10%上げた。ところが、今回の中東や北アフリカのおける革命や政情不安にもかかわらず、ドル高に動く気配はない。むしろ、値下がりしている。」と指摘した。

Evans記者は「これが過去のSaftyFright(安全逃避)の動きと今回との大きな違いである。今回の事態は、金融危機ではなく、石油価格高騰に由来している。そのため、この先も石油価格の上昇が続けば、ドル安圧力がさらに強まるだろう。」と明快に指摘している。

Hookway記者は「夫からの送金が、2ケ月毎43,000ペソが、ドル安で、現在は33,000ペソに目減りした」と37歳、3人の子持ちの主婦、Baqullosさんの嘆きを紹介した。ドル安が進んだ結果フィリピンペソは2008年の安値から対ドルで15%値上がりした。フィリピン経済専門家の一人は、フィリピンペソの対ドルでの上昇は年末に向けてて加速化すると予測していると書いた。

ペソが値上がりすれば「海外送金(remittance)」だけでは生活が苦しくなるとBaqullosさんは話している。現在6.9%の失業率が増える。フィリピンの平均的年収は1,790ドル(約14万7,000円)である。

一方、山口肇記者は、「米FRBのQE2政策はG20の会合で、中国そのたの新興国に容赦ない批判を浴びた。中国は通貨切り上げを自殺行為とみており、日本が犯した過ちは犯すまいと見ている。」と中国のマ―ケッとウオッチャーの見方を紹介していた。

原油高、それに伴う米国のドル垂れ流しが意外に長期化するとの前提で、操縦かんを握って飛行することがこの先一層求められるかもしれない。(了)

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リビア情勢に対して日本政府の顔が見えない、現政権は説明責任を果たすべきだ

2011-02-27 11:04:01 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「数千人以上のリビアからの難民が、地中海に面したヨーロッパ諸国に到着した。海、空,陸路を問わない難民の数がふえるだろう。」

「2,800人以上の中国人を乗せたギリシャ船籍の船がクレタ島に着いた。マルタの首都、ヴァレッタに新たに2,200人の中国人が、リビア西部の街べンガジから到着した。数千人の避難民がリビア国境を越えてチュニジアに入った。ほとんどエジプト人とチュニジア人である。」と26日付けのWSJ紙が共同電で伝えていた。

同紙は、EU(欧州連名)人権擁護団体のHeinkeVeit氏は「今週だけで2万人以上が避難して来た。水、医薬品の確保、家族との連絡の手助けしている」と語ったと紹介している。WSJ紙を見るだけだが、首都トリポリでは、抵抗する反体制グル―プを軍隊が殺戮している様子を伝え、リビア情勢が悪化の方向に向けて日々エスカレートしていく様子を伝えている。

少し古いがWSJ紙日本版は、同紙22日付けの社説で「米欧は、リビア国民を積極支援すべき」と主張している。社説冒頭に「先週、アラブの自由の波がリビアに到着した時、カダフィ大佐は、国民を殺すことで対応した。高齢の国家テロリストに対する反乱は、もはや後戻りの出来ないところまで来ている。米欧は、リビア国民を支援し、カダフィ政権をおわらせるだけでなく、それをはるかに上回ることをしなければならない。」と書いた。

「さらに言えば、リビア国軍は国民の殺戮を続けるならば、西側は、リビアの飛行場の爆撃も辞さないと伝える。デモ隊を武装することも排除出来ない。最悪のやり方は、デモ隊に道具をあたえないで頑張れということだ。」と書いていた。

同社説は、「1988年、地上の住民含め270人が犠牲となったパンナム機爆破犯の一人、アブデル・バセット・アルメグラヒ釈放という偽りの人道主義的理由でカダフィは英国と取引した。アルメグラヒ釈放後、彼は2年後の今も生きているが、英国企業がリビアに売却した通信機器や軍需品の一部が、ここ数日、リビア人殺戮に使われた可能性がある」と書いた。

同社説は「信じられないことだが、オバマ政権は、存命中の人間ではオサマ・ビン・ラディン以外で、最も多くの米国人の血に手を染めたカダフィ大佐の政権転覆よりも、エジプトのムバラク大統領を辞任に追い込むことに熱心だったようだ。リビア国民がカダフィ大佐に立ち向かった今、彼らには、積極的で明白なアメリカの支援を受ける価値がある。」と結んでいた。

昨晩、ケーブルテレビ「朝日二ユースタ―」「パックインジャーナル」という番組を見た。チュニジアに始まりリビアに至る反政府デモの動きは、アメリカの力の低下が生んだ結果と分析していた。国連は対 チュニジアSanction(制裁)を決議したと伝えられる。中国人の大挙一斉リビア引き揚げの動きは、中国政府のリビア問題に対する考え方を教えている。

いつものことだがリビア情勢にどう具体的に対処するのかについて日本政府の顔が全く見えて来ない。国民に分かり易く説明するのが最低限度の現政権の責務であろう。(了)

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地域振興には落ち込んでいる余裕はない、阪神御影駅前日本酒試飲会好評(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-25 22:14:58 | 経済学
阪神御影駅に大阪からの帰りにたまたま着いたら駅前の御影Classe店の前に大勢の人が集まっていた。酒屋さんのノボリが立っているではないか。聞けば300円のチケットを買えば、つまみをつけてぐい飲み大のおチョコ三杯、お好みのお酒を飲めることが分かった。下戸の方には申し訳ないが、日本酒大好き人間として大いにエンジョイさせていただいた。

灘五郷酒造組合主催、神戸市、西宮市などが協賛している。2月24,25両日、午後5時から8時半まで試飲会イベントだということが分かった。テレビ、ラジオ等で宣伝していたそうだが、近くの喫茶店でも話題に出なかった。日本酒に対する関心が薄くなって来ていることの影響かもしれないが、私見ながら、PRに工夫の余地がありそうな気がする。

お馴染の「福寿」の濁り酒をまず注文した。次に剣菱のお冷を頼んだ。空き腹だったので酒の回りが早い。最後の一杯は白鹿の燗を頼んだ。菊正宗、桜正宗、大関、白鷹、日本盛などさすが酒の本場、灘の生一本、錚々たる銘柄のノボリが会場に立ち並び、大勢の日本酒フアンでせまい会場はごった返していた。

3杯のお酒では物足りない。通勤帰りの客も何事かと次々集まって来た。いつのまにかチケットを手に入れるために長蛇の列が出来ていた。「出来るだけ多くの方に楽しんでもらいたい」からと、係の人が、気の毒そうに、「長居は控えて他の方に席を譲ってほしい」とアナウンスしていた。

会場でお世話をしていたご婦人にこういう催しは今までもやっているのかと聞いた。御影でも前から春と夏と年2度は開催している。三宮やその他の場所でも開いていると話していた。神戸に住んでいてもこういう催しがあること自体知らなかった。市の回覧板には出ているのであろうが、知っている人は知っている。知らない人は知らない。まるで禅問答であるが、いかに知らせるかについてひと工夫,ふた工夫が要るのではないか。

アンケート調査票をチケットを買った時にもらった。第1問は、どこでお知りになりましたか。第2問は日本酒はお好きですか。第3問は日本酒は健康にいいかと聞いていた。最後に性別、年齢のゾーンを尋ねていた。問題はアンケート結果をどう生かすかである。アンケートは採るが、問題は具体的に日本酒の需要振興にどのように生かしていくかである。

アンケート調査結果を事務局が報告して終わりでは困るのである。結果の如何を問わず、アンケート結果を新聞に掲載する予定はないのか。日本酒離れが進んでいると伝えられる。どうすればその流れを食い止められるのか。その他のイベント会場でのアンケート結果も総合して、最低10年、20年の将来像を描くためにも特に若い世代の意見が求められる。

2月25日の日経夕刊をたまたま買った。一面トップに,「国勢調査、地方の人口減に拍車」の見出しが躍っていた。2010年10月時点の日本の総人口は1億2,805万人で05年調査とほぼ横ばいだった。問題は人口増加は東京、神奈川、千葉など9都道府県のみで人口減少は36道府県と前回調査より拡大したと出ていた。今回の阪神御影駅前のイベントは御影町づくり協議会も参加している。地域ごとになにが出来るか。落ち込んでいる余裕はない。(了)

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原油103ドルのあと96ドルへ反落、深追いは危険とからだが反応した?(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-25 09:52:43 | 経済学
NY原油(WTI)先物相場が24日、バレル103ドルまで値上がりした後急落、結局96ドルで取引を終了したとCNBCテレビが解説していた。WTI相場は、リビア情勢の新たな展開を受けて急騰したが、目標達成と見て、投資家は、深追いを避けたようだ。

中国に「隴を得て蜀を望む」と言うことわざがある。広辞苑によれば、「曹操が司馬懿に答えた言。一つの望みを達し、さらに他の望みを達しようとする。むさぼって満足することを知らぬたとえ。望蜀。」と出ていた。今朝のNY原油市場の動きは、「望蜀」を戒めたのか。それともからだがひとりでに反応して後ずさりしたのか。後者であろう。

今朝の「モーニングサテライト」に二人の専門家が出演していた。RBS証券の西岡純子氏は「原油相場はこの先150ドルを目指す動き」と言い、マーケットアセスメント、新村直弘氏は「バレル110ドルで推移する」と見方が分かれた。西岡氏は「原油相場の見方は分かれている。原油相場の見通しの分かれが、欧米の金融政策の見方に迷いを生んでいる。」と指摘していた。

原油相場がこの先も上がりつけるような事態になればインフレ懸念に拍車がかかる。金利を上げてインフレにブレーキをかける。それが景気回復に水を差す。

最近、スタグフレーション懸念を指摘する専門家が増えて来た。インフレと不景気が同時進行する状態をスタグフレーションと言う。CNBCは、ガイトナー米財務長官が「原油生産能力にゆとりがある」と発言する場面を写していた。原油高騰にブレーキをかけたい。オバマ米大統領も余りにも急激な原油の値上がりは米国景気回復に水を差すから好ましくないと見ている。あと2年を切った米大統領選挙を控えて、スタグフレ-ション・リスクは当然避けたいだろう。

一方、17日付けのWSJ紙に「食料品価格急騰」をタイトルに、ページをかなり割いてLiamPleven記者が書いていた。同紙によれば、ここ1年でトウモロコシ92%、大豆44%、小麦69%、綿花162%値上がりした。アメリカの農家がなにをいくらこの先生産するかの決定が世界の食料品相場にcritical(決定的)である。アメリカは世界の小麦消費の50%以上、大豆のそれの40%以上を供給(輸出)しているからだ。」と書いていた。同時に綿花相場が余りにも高くなり過ぎれば綿花を大豆に切り替えると言う農家の言葉も紹介している。

アメリカ人がcriticalという言葉を選ぶときには深刻の度合いがひしひし伝わる。人が事故で怪我をしたときserious と言えば重症である。しかし、生命には別状がない。ところがcriticalを使うと重篤となる。アメリカの農家がこの先何をいくら作るかの決断は世界の食料価格にとって決定的であるとPleven記者は伝えたかったと思われる。

チュニジアに始まり、エジプトと来てリビアに発展した反政府デモの大きなうねりの背景に若者の高い失業率が指摘されている。しかし食料品価格の高騰が大きく後押しした。飽食ニッポンではなかなか実感出来ない。ひもじい思いを経験したことがないひとが日本でも圧倒的に増えたからであろう。

命がけという言葉がある。地方選挙を目前に控えて、「命がけで頑張ります。」と街頭演説する政治家の姿が白々しい。言葉だけで行動が伴わない人は信用できない。(了)

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カダフィが辞職すれば原油は反落する?原油一時100ドル、NYダウ107ドル安

2011-02-24 10:07:22 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「カダフィがStepDown(辞職)すれば原油相場は反落する。」と専門家が語る記事を23日付けのWSJ紙にDanStrumpf記者が書いていた。23日のNY原油(WTI)先物相場はリビア情勢の緊迫化を受けて、一気に上昇し一時バレル100ドルを記録した。あと下げて前日比2.68ドル高、バレル98.10ドルでこの日の取引を終了した。ロンドン北海原油は一時バレル110ドルを突破した。「獲物」にわっと群がった鳥の姿そっくりだ。

24日朝のNHK・BS「おはよう世界」を見ていたらフランスf2、英BBC,カタール、アルジャジ―ラいずれも反政府デモ隊が、リビア東部を制圧したと伝えていた。600人以上の死者が出たようだ。東部べンガジでは反政府デモ隊が「勝利宣言」の横断幕を掲げている様子をアルジャジ―ラが写していた。欧米各国がリビアからの自国民脱出のための特別チャ―タ―便を飛ばしていると伝えていた。

一方、「おはよう世界」はマグニチュード6.3の地震後40数時間経過したニュージーランドの様子を伝えていた。日本から多くの語学研修生が現地での生活を送りながら英語を勉強している。昨夕、たまたま子女を2年前までニュージーランドで語学研修させていた知人に会った。「今回の地震で倒壊した教会も訪れたことがある。現地は治安もよく安心して子供を出していた。今回の地震でご家族の心配はいかばかりか」としんみりしていた。

二ユージーランドは有数の地震国である。日本もこと地震に関しては、自慢でないが、島全体が火山の上に浮かんでいる様な国である。16年前に地震で手ひどい経験をした人間のひとりとして、嫌がられても地震の怖さを繰り返して、お話ししている。近くの喫茶店でも地震の体験談を口にしていた。何事も経験しないとピンと来ないな、ということでお開きになった。それが今の日本の現実である。

話を「経済」に戻す。23日のNY株式市場は、リビア情勢の緊迫化、原油が100ドルを付けたことを受けてNYダウは前日に続き大幅値下がりし、前日比107ドル安、12,105ドルで取引を終了した。ナスダック、S&P500種いずれも大幅値下がりした。

「おはよう世界」(経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「原油で生産、輸出ともに有数な国リビア情勢の緊迫化を受けて原油相場は一時バレル100ドル丁度まで値上がりした。NYダウは一時前日比150ドル近く下落した。1月の米中古住宅販売が年率536万戸を突破した好材料は飲みこまれた。原油相場の今後の推移を見守りたい。原油が上がれば即ガソリンが上がる。ガソリンが上がればその分米国民の所得が食われる。特に米国は大型車が多く、景気に与える影響が大きい。」などと話していた。

災害は忘れたころにやってくる。備えあれば憂いなし。言うは易し。行いは難しである。それにつけても日本の政治家は何を考えているのだろうか。暗澹たる思いである。(了)



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リビア情勢悪化から原油93ドル、NYダウ178ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-23 10:06:04 | 経済学
世界第8位の原油生産国リビア政情不安を嫌気して、休み明けの22日のNY原油(WTI)先物相場がバレル93ドル台まで急騰した。ロンドン市場で北海ブレンド相場は一時バレル108ドルまで値上がりした。

22日のNY金先物相場は、同じくリビア情勢を買い材料にして、トロイオンス当たり12.30ドル上げ、1,400.50ドルまで値上がりした。銀相場は同33ドルまで急騰した。

ところが、穀物相場は急落した。「エジプトが穀物輸入大国だからだ」と「米ブルームバーグ」に出演したアナリストが解説していた。最後は需要が相場を決める。

一方、22日のNY外国為替市場では、安全資産とされる通貨であるスイスフラン、日本円が買われ、1ドル=82.72~77円、1ユーロ=112.95~01円で取引された。テレビ東京「モーニングサテライト」に出演したJPモルガン、佐々木融氏は「米利上げ期待がやや後退してきている。1ドル=80円台のドル安・円高局面もありうるだろう。地震の影響受けてNZドルは値下がりした。」などと話していた。災害は忘れたことにやってくるから怖い。地震大国日本としてNZ地震は他人事でないだろう。

22日、3連休明けのNY株式市場は、アジア、ヨーロッパでの株安の流れを受けて、大幅値下がり、178ドル安、12,212ドルで取引を終了した。S&P500種指数、ナスダック指数ともに大幅値下がりした。シカゴ日経も10,510円台まで値下がりした。

「モーニングサテライト」に出演した三菱UFGモルガン証券の藤戸則弘氏は「昨年11月に一時調整したが、その後は一本調子で上げていた。投資家はどこかで売ろうと思っていた。リビア情勢混乱は長引く。一端売っておこうという投資家心理が働いた。」と解説していた。米FRBの今後の金融政策にもよるが、世界的に異常な金余り状態が続いていることには変わりはない。人間だと思うから間違う。投資家は鳥と思えば分かり易い。腹をすかしたら、おいしい餌であるという条件付きだが、鳥(投資家)は舞い戻って来るだろう。

22日のWSJ紙は「ワルツを踊りながら、目は『出口』を見ている。」というタイトルで、MusicChaires(椅子取りゲーム)に例えて、株価大幅安を解説していた。音楽が止まるとイスが一つずつ減る,椅子取りゲームは実に分かり易い。「いつまでもあると思うな親と金」親孝行は出来る間にしておかないと悔いが残りますよと昔の人は教えたものだ。

原油相場高騰関連で、今朝の「おはよう世界」でロシアRTRでプーチン首相が「原油相場上昇でロシア財政収入が大幅に増加した。しかし、原油93ドルがいつまで続くかである。財源が増えても将来のインフレに備えて支出は増やしません。」と議会で説明する映像を流していた。色々なニュースが世界に流れている。その中でNHK・BSがプーチン演説の一こまを拾ったところに感心した。

日本はどうか。国会中継を見れば分かる。椅子取りゲームをやっている余裕など日本にはないだろう。(了)

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鍼灸学生の開業テキスト 連載(8) プロとは何か (最終回)

2011-02-22 11:08:55 | 診断即治療と虹彩学
リンクが間違っていましたので、再投稿させて頂きました。(゜゜)(。。)ペコッ



(1)   (2)   (3)   (4)   (5)   (6)   (7)   (8)


この連載は、 2月27日(日)の ≪エステ針灸サロン経営セミナー≫ の準備です。


 三十二年前に人間学を学ぶ月刊誌『致知』が創刊された時から創刊以来編集に携わり、一年後に編集長に就任し、平成四年に代表取締役社長に就任した藤尾秀昭氏は、武田双雲氏の「書」を添えて『プロの条件』という著書を上梓されている。文字数は少ないのですが、的を得た迫力のある著書です。

 その中でプロとは、第一に「自分で高い目標を立てられる人」。第二に「約束を守る」。第三に「準備をする人」。第四に「進んで代償を支払おうという気持ちを持っている人」。と定義し、この第四を【これこそプロとアマを分ける決定要因です。】と断言している。

 森之宮医療学園教師の長野仁先生と六然社社主の寄金丈嗣先生が、「和法鍼灸友の会」というのを結成し、五年に亘り《多賀フォーラム》という一泊二日のセミナーを開催していましたが、そのセミナーで某大学教授は、「私は頂上を目指して猛勉強したのに、これだけの者にしかならなかった。今は普通でいいと考えている人が多いようですが、必死になった私でさえもこれなのに、努力もせずに、これぐらいでいい、なんてやっていたらどうなるのだ」という内容で、印象深いご講演をされていた。

 ゆとり教育の失敗はいろんな方々から指摘されていますが、一番の被害者は「ゆとり教育」を受けた人たちです。運動会のかけっこで、ゴール寸前にテープを張り、そこに皆が揃ったところで全員一緒にゴールインするという理不尽な教育方針です。こんな教育を受けたら、「人に遅れても大丈夫、無理する必要はない」と考えてしまい、最終的にはそれが習慣になり、社会に出てから後悔することになる。これでは資本主義社社会の競争原理は何の意味もなくなってしまう。

 自己主張をしないように体に覚えさせているから、自分の意見を言えない大人が増えたのですが、十年ほど前までは、自分の意見を言わずに上司の言いなりになるのが模範社員のように扱われた。しかし、山一証券や北海道拓殖銀行などが破綻した一九九七年以降は、仕事に創造性のない人、利益を生まない社員は会社から排除される傾向が出てきた。

 則ち、現状に甘んじている人は要らなくなり、高い目標を持つ人だけが残れるようになったのです。民間企業だけではない。官公庁でもそのような制度が取り入れられる傾向が現れてきたのだから、うっかりしては居られない時代になってきたのです。

 鍼灸業界でも反骨精神のある者は叩かれる傾向があますが、これでは若い芽を摘んでしまうことになる。私が鍼灸を勉強した頃も、「地味にしろ、目立つな」というのが教えであったので、その通りにする人は「おりこうさん」であり、「いい人」であった。だから高い目標があっても黙っておく必要があった。しかし、「いい人」とは、裏返して言えば何もしない人のことのようです。だから「いい人」はプロに成れない。

 プロの条件で第二に掲げているのが、「約束を守る」です。これは社会人として当然のように思うのですが、意外に口先だけで終わる人は多い。「自己実現」という言葉を使う人も多いのですが、自己実現とは自分の目的や明確な目標を持ち、それを実現させることですので、自分との約束を守ることです。ですから、自分に目的や目標がなければ自己実現なんてありえない。プロとは、目標を示したらその約束を守れる人です。

 ナポレオン・ヒルの『巨富を築く十三の条件』の第二には、「自信を育む公式として、繰り返し繰り返し自分のなすべきことを自分に確認させるために、公式を文書にして音読する方法が書かれています。これは自分との約束を守るための、単純ではありますが効果的な方法です。語学を勉強するときに、何度も音読した文章はスラスラ出てきますが、黙読した文章はなかなか出てこないし、すぐに忘れてしまうのを思い出せばその効果が分かるはずです。

 プロの条件で第三に掲げたのは「準備をする人」です。プロは勝つためにできるだけの準備をする。プロ野球やフィギア・スケートの選手はテレビで公開されるように、物凄い練習量です。人の見てないところで信念を貫く準備をするのです。準備のできる人こそが頂上に躍り出ることができるからです。

 失敗する人の多くが準備不足です。絶対にやりたいという願望、自分はできるという信念、仕事に関する知識、今できることはすぐするという行動力、誠実な対応、長中期の戦略等々の不足ですが、開業を考えている人はそれらの点に不足がないかを点検したほうがいい。

 また、失敗する人のもう一つの共通点として、「時間がないから」、「お金がないから」、「歳をとり過ぎたから」という弁解です。厳しいと思うかもしれませんが、私は時間がないと思うときは、食事量を落として睡眠時間を削り(睡眠時間は食事の量と関係する)、自分との約束を守るようにする。お金がないときは、お金がなくてもできる方法をあらゆる方向から考え、道具がなければ道具を作ることを考える。そうすると必ず解決策が生まれてくる。今年で還暦を迎えたが、勉強に関しては「歳をとり過ぎたから」なんて弁解はしないし、70になっても80になってもそんなことは言わないだろう。

 2010年12月29日、半分当院のスタッフであり、半分自営業である ユリシス の三嶋弥生さんからメールが入った。内容は【やっと年内営業が終わりました。念願の売り上げ金額を達成しました。もちろん炭酸泉の売り上げも入ってます。いつも応援ありがとうございます。嬉しかったのでご報告いたします。】というものでした。

 彼女が当院に就職したのは鍼灸学校二年生のときで、三年生のとき(2009年のとき)に「ユリシス」という商号で、「炭酸泉エステサロン」を開業した。彼女は元々エステティシャンで、大きなエステティックの店長を勤めた経験はあったのですが、まだ鍼灸師ではなかったので鍼灸という文字は商号に入れなかったわけです。現在は鍼灸師ですので「炭酸泉エステ針灸サロン」と商号を変えました。

 当院に勤めながらの開業なので、木、金、土は当院に出勤し、日、月、火、水をユリシスで営業するというハードなものでしたが、彼女の準備には余念がなく、ハードなスケジュールの中にも参加できるイベントがあれば真っ先に参加してユリシスの名前を広げていた。彼女は、今年2010年に鍼灸師になったばかりですが、彼女の計画を聞きますと、すでに大阪にある多くの鍼灸院を越している。

 プロの条件で第四に掲げたのは「進んで代償を支払おうという気持ちを持っている人」ですが、自分への投資は、プロとしての自分を、光り輝くものにするために絶対必要なものです。

 節約は大切なことですが、必要な時に消費するのはもっと大切です。テレビで石原プロの放映があった。生前の石原裕次郎さんは誰が来ても常に「先に食事をしてもらいなさい」と、食事を勧めたという。これも遠廻しの自分への投資と考えれば、分かりやすいと思う。

 ジャーナリストの故伊藤肇先生は、「プロとはなにか?」という問いに、「他の人が、この仕事はあの人に任せておけば大丈夫と思うようになればほんとのプロです」とテープで語っていましたが、藤尾氏の語る「プロの条件」が全て含まれている。それこそ治療師は「あの人に任せておけば大丈夫」と思われなければ開業しても患者さんは来ないので、「高い目標を立てて」、「約束を守り」、「準備をし」「進んで代償を支払おうという気持ちを持っている人」にならなければプロにはなれないと思うのです。

 私たちも自分への投資はかなりしてきた。たとえば、勉強のために斉々哈尓(チチハル)を始めとした中国各地、香港、台湾、アメリカ、ハワイ、オーストラリア等々へも出かけて個人交流をしてきたし、中国で開発された「早知道」というガン早期発見試薬の臨床のため、設備投資をして、血液センターでの尿中ポリアミン検査を自腹で受けさせたり、脊椎連打矯正機や脊椎捻揺矯正機二台の製作、神経波磁力線や電気治療器の購入、量子医学機器四台の購入、湯電療法機二台の購入、虹彩撮影のための数々のカメラの購入と試験、炭酸泉装置の開発から認可、健康食品の開発から商品化といろいろ投資してきたし、現在使っているパソコンだけでも九台あり、ソフトもインデザインやイラストレーター、中国語や英語の翻訳ソフト等々、プロ仕様のものが多く、凄く投資をしてきましたが、それは全て「代償を支払う必要がある」と考えているからであり、患者さんから頂いた「治療費」という謝礼の心に還元するためです。

 「出入口」と言う言葉がある。何故「入出口」と言わないのだろうか。それは出てから入ってくるからです。入ってから出そうと考えている人はいつまで経っても入ってこない。それが商売の原則です。

 ネット社会になってから、メールで質問してくる人が多くなった。メールは無料だからです。しかし、人間の悪い癖で「無料で得たものは価値がない」と考えるので、ほとんどが大切にされず安易に捨てられてしまう。捨ててしまうようなものなら、他人の時間を無駄に使うようなことをしないほうがいい。同様の問題になるのですが、仕事先にメールで年賀状を送ってくる人がいますが、あれは相手を「お金をかけずに付き合う程度」と考えているようにも思われるし、相手からは「年賀状を買うお金もないのか」と相手にされなくなるので止めたほうがいい。

 私は六年前から二か月に一回《臨床実践塾》という名目で、鍼灸実技講習会を行っていますが、受講料は業界から見ると安いものではない。しかも「学生割引」なんてこともしない。それは私が受講料の設定をする際に、私が使った金額に照らし合わせて、「私の講習は受講料分の価値はあるか」という自問自答の結果からはじき出した金額だからです。則ち、斯界の講習会がどうであれ、「この講習はどれぐらいの価値があるのか」を考えて設定したものなのです。

 鍼灸斯界の勉強会ははっきり言って安い。安いから大切にしない。大切にしないから上達しない。上達しないから再び別の勉強会に行く。これを「堂々巡り」と言い、いつまで経っても昔のままで生活することになる。ところが、高い講習費を払うとそう簡単には捨てられない。

 講習会や勉強会に出かけたことを活かす方法がある。勉強にお金を注ぎ込んだなら「元を取る」ことを考えるのです。勉強してきたことを何らかの方法でまとめて患者さんに知らせることです。そうすると、勉強会でも真剣になるので得るものが大きいし、元を取ることができる。

 時々ブログで、「勉強会に行ってきました。そこではこのような勉強をして、それを患者さんに試したら見事に治りました。価値ある勉強会だったと思います」等々と書いている人がいますが、あれはいい方法だと思った。きっとその治療院へ来る患者さんも喜んでいるに違いない。

 開業するまでには、それなりの勉強が必要ですので、自分が勉強したいと思うことは借金してでも勉強したほうがいい。借金をすることで、「返さなければならない」と思うので、その講習で学ぶ情報は事細かに整理できるようになる。仮に新しい治療法があり、理論的に納得して講習会に参加することができ、そこで学んだ内容を細かに整理することができれば、その治療法の指導者になる大きなチャンスになる可能性があるかも知れない。しかしその機会を逃すと二度と勉強できないかも知れないので、借金してでも勉強したほうがいいというわけです。開業してからは、思うように時間が作れないからでもありますが、【仕事とは先手先手と働きかけて行くことで、受け身でやるものではない】と電通「鬼十則」第二にもあるし、『孫子の兵法』にも「先手必勝」が述べられている。つまり、できる人というのは、常に先手で必勝をしているわけで、「できる人」になりたいならば、多少の資金を注ぎ込んでも先手を打つべきだと思うわけです。

 タレントの円ひろしさんは、「ヒット曲が売れなくなり、仕事も収入もなくなったとき、借金をして高い服を着て、高いホテルに泊まり、高いワインを飲み、贅沢の限りを尽くした。その結果で今の僕になれたと思う。そのころの僕が惨めな生活を送っていたら、きっと今の僕はないと思う」と話していた。これも自分への投資で成功した例です。

 私が静岡富士宮の弘願寺にて、剃髪をし、袈裟を着て托鉢に出る修行の真似事をしていたとき、故釈弘元和尚は常に「明日を臨終と思え」と話していた。明日というのはきょうの続きですが、人の命はいつ途絶えるかもしれない儚いもので、それは自分かも知れないし相手かも知れないので、きょうできることはきょうやれ、というのが教えだった。

 かつて日本のサラリーマンは、「出す過ぎたことをしない模範社員」を目指していたが、一九九五年以降は「利益を出せない社員はいらない」という風潮が流行り、「模範社員」の道を歩いてきた人たちが解雇され、悲惨な状況がテレビで放映されるときがある。先手を打つ方法を教育されてなかったか、他人事で聞いていたのだ。先手こそ必勝のコツであると思う。

 そんなことを知らない人がまだまだ多いので、ますます「できる人」と「できない人」の差が激しくなってくると思うが、こんなときこそ自分への投資をして差別化に拍車をかけるべきです。



ここまで読んで頂きありがとうございました。

それでは、またの機会に!

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猪熊佳子日本画展;横浜そごう(スケッチ&コメント)

2011-02-22 10:01:18 | スケッチ



猪熊佳子日本画展;横浜そごう

江嵜企画代表・Ken



猪熊佳子 日本画展が、横浜そごうで開かれ家族と出かけた。日本画教室の仲間も、関西方面から三々五々到着、猪熊佳子先生にそれぞれお祝の挨拶をしていた。会場の様子をいつものようにスケッチした。

この日の筆者のお目当ては、午後2時から猪熊先生のギャラリートークだった。「今回の個展のテーマは「センス・オブ・ワンダー」です。森の中で絵を描いていると不思議な感情に駆られます」と話しを始めた。

何か新しい物を描きたいといつも思っている。今回は数点の絵に箔を使って描いた。銀箔や金箔の上に特殊な薄紙を張った。森の奥へ行くほど薄紙の枚数を増やして、箔の強さを弱めながら、奥行きを出す工夫をした。自分ではまあ、うまく描けたと思っているが、そのあたりを見ていただければ有難いと話した。

絵というものはひとつの出会いです。一枚一枚物語を込めて描いてあります。出来るだけ沢山の方に見ていただければ嬉しく思います。

どうして日本画を始めたのか。京都西陣で生まれた。祖父の家が呉服屋でした。小さい頃から美しい着物を見て育った。京都の町屋の住居の奥に小さな庭がある。美しい庭を見ながら育ったことが、今、森や自然を描くようになった原点だと思うと話された。

日本画の専門の高校に入った。美術専門の大学に進んだ。大学では花、人物など色々な絵を学んだ。屋久島の森を描いた絵が山種美術館賞をいただいてから森、山、川の絵を多く描くようになった、と話はつづいた。

ひとの目にとらわれないところに自然の本当の美しさがある。自然には怖ろしいこともある。牙をむくこともある。そんな自然に憧れ、怖れ、自然に祝福されて描いた絵だと思い起していただき、世の中に貢献できたらいいなと思う次第です。

猪熊佳子先生は、現在、ボランティアで京都の小学校で月一回、日本画を教えておられる。小さいころから一人でも多く子供たちに日本画を楽しんでもらえたら有難いと約20分の話を終えられた。

猪熊佳子日本画展は横浜そごう6階美術画廊(045-465-5506)で、2月28日まで開催されている。2号の小品から100号の大作まで約40点が出品されている。

27日には会場に猪熊佳子さんも顔を出される。お時間が許せば、最寄りの方は、会場を訪ね、猪熊佳子「センス・オブ・ワンダー」の世界に浸っていただければ有難い。(了)


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日本は平和である、神戸衰退に腐らず、今日も元気で頑張りたい(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-21 09:22:45 | 経済学
日本画家、猪熊佳子さんの個展が横浜そごうで開かれる機会を利用して、川崎、横浜、東京駆け足で2日間訪れた。横浜の中華街近くのホテルに泊まった。土日という性もあってか観光客でごった返していた。昔から神戸と横浜を対比する習慣がある。中華街ひとつとってみても比較すること自体ナンセンスだ。それが今回の旅での正直な認識だった。

平成7年1月17日、神戸は震度7強の激震に見舞われた。震災後ごくわずかながら人口は戻って来ているが神戸の町そのものの雰囲気に活気がない。JR神戸三宮駅は今では神戸の玄関である。駅前にそごうがある。JR横浜駅前にたまたまそごうがある。店の規模も圧倒的に違うが勢いというかひとの流れが基本的に違う。神戸衰退をここでも実感した。

ヤフーのブログで平成22年の推定人口を調べた。東京都885万はダントツのトップは別として、横浜市は368万で2位、3位大阪267万、4位名古屋225万、5位札幌190万と来て、神戸はやっと6位の154万に過ぎない。川崎市を調べたら140万とあった。神戸のすぐ下に迫っている。「昔の名前で出ています」という流行歌の題名だけを妙に覚えている。人口が全てでないと叱られそうだが、神戸で生まれ育った人間として、今回の2日間の旅は、神戸の衰退ぶりを分かり易く教えてくれた。

日本画教室の仲間も猪熊佳子展に多数訪れていた。東京にご子息がお住まいのさるご婦人に横浜はすごい活気だ、と水を向けた。ところが、うちの息子なんかに言わせたら、「横浜なんか、田舎だ」と言ってるよ、と軽くいなされた。横浜が田舎なら、神戸はもっと田舎ではないか。東京駅の「銀の鈴」前で知人と待ち合わせをしたがさすが東京だと感じた。

2日間留守をして帰宅してパソコンを開いた。同窓のSさんからメルボルンが見違えるように活気のある町になっているのに驚いたと書いていた。氏のメールによれば人口400万というから横浜を抜いたことになる。昔からひと気がしないという怖い言葉がある。人口が減ることに危機感を募らせる自治体が全国で増えているがそれが日本の現実なのだろう。

話は飛ぶ。21日朝、テレビ東京系の番組「モーニングサテライト」を見た。学習院大学の岩田規久男教授が出演、経済成長が落ちていくと財政赤字がトレンドとして確実に増えていきますとド―マ―条件というグラフを画面に出して解説しておられた。

週末パリで開かれたG20では見るべき成果は上がらなかったが、ワシントンポスト紙は将来に向けた第一歩だと一応前向きにとらえていたと紹介していた。同番組で中国人約1000人が反政府デモを行ったが当局に逮捕されたと伝えていた。チュニジアから始まった反政府行動に一番神経をとがらせているのはおそらく中国だろう。民主化自体手に入れていない国が世界に多い。日本は恵まれた国だ。神戸衰退に腐らず今日も元気を出して頑張りたい。(了)

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足裏のタコと治療用炭酸泉

2011-02-20 09:45:45 | 診断即治療と虹彩学
足裏のタコが痛いという中学生が来た。
診ると、病院での治療で絆創膏が貼られているので、患部は見ずに胸の中央辺りを押しながら、

「このタコの場所は、ここと関係があるので、押すと痛いですよ」

「うっ!」

「ね!」

「うん」

この子は3年前に来たことがあり、その時は小学生でしたので、鍼は一切使わずに治療したのだが、今は中学生になったので、ちょっとぐらいはいいだろうと、

「テストのために鍼を一本使いたいのだが、いいですかね?」

と断ってから、三焦査穴に一本刺鍼したが、変化がない。

しょうがないか、と思いつつ、治療用炭酸泉で血流を良くしたら軽くなると分かっていたので、先に炭酸泉に入ってもらうことにした。

タコをちょっと触っても痛みが走るようでしたので、かなり心臓にきているなと思っていたのですが、炭酸泉の後にダン中にお灸だけはさせてもらおうと考えていた。
ところが、炭酸泉が済んでから、話をお灸に持っていくために、ダン中を押すと、痛みが消えている。
先ほどまで、ダン中を押すと、グッと胸を凹ませるほど痛がっていたのに、全く痛みがない様子。

おかしいなー、と思いながら仰臥になってもらい、再びダン中を押してみたのだが、やっぱり痛みがないので、お灸を諦めて吸玉とピップエレキバンで治療した。(^_^;)

ドイツでは、炭酸泉は「心臓の湯」と言われるぐらい心臓治療への治療効果が高い。
当院でも、永らく心臓を患っていた方たちが、炭酸泉を使うことでみるみる元気になっていくのを何度も見ている。

しかし、いくら若いとは言え、こんなに早く効果が出るとは思わなかった。
う~ん、炭酸泉はほんとに素晴らしい。
苦労して作った甲斐があった。

足のタコは完全には取れなかったが、痛みが軽くなったので、その子の家の近くで、炭酸泉を導入している鍼灸院を紹介して、そちらで炭酸泉治療をするように勧めた。


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