(学校で教えてくれない経済学)
「週末28日、NYダウは800ドル高、6営業日続伸した。ハイテク株指標ナスダックは2日続落の後値上がりした。個別ではアップル、7.56%高、マイクロソフト、4.02%高、マクドナルド、3.55%高。一方、アマゾンは10~12月売り上げが予想を下回り6.8%安で取引を終えた。Eコマース全般でインフレ、資材コスト高、人件費増、米FRBの積極的利上げ継続見込みが先行きの業績見通しにネガティブに働いた。アマゾン株安は年末商戦への期待を後退させた。ターゲット、ベッドバスなど小売株の頭を抑えた。②28日、上海総合株価指数が2.25%安、週間で5%安。香港ハンセン株価指数が3.7%安、週間で8%下げた。アリババ、テンセントなどのハイテク株、大手不動産株が売られた。習近平国家主席が3期目に入り、中国経済への先行き懸念が出ている。深圳、上海のコロナ感染拡大でゼロコロナ政策継続も株下落に響いた。③テスラのマスクCEOが28日、ツィッター株買収が完了したと発表した。ツイッターのCEO、CFOが解任された。」と28日、WSJ紙電子版が伝えた。
28日、NY市場でダウは32,861ドル、828ドル、2.59%高、S&P500は3,901と93ポイント、2.46%高、ナスダックは11,102と309ポイント、2.87%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは25.75と5.99%低下。米10年債利回りは4.014%と再び4%台に戻った。NY外為市場では1ドル=147.40円、1ユーロ=146.93円、1英ポンド=171.22円と主要通貨高・円安が進んだ。28日の黒田日銀総裁の「今すぐ、利上げの出口が来るとは考えていない。」との発言のあとドル買い・円売りが加速したと28日、ブルームバーグ電子版で伝えた。一方、9月の米コア(エネルギー、食品除く)PCE消費者物価指数が前年同月比5.1%増(8月:4.9%増)発表後、来週11月2(水)~3日(木)開催の米FOMCの0.75%利上げ継続の見方が強まった。日米金利差はさらに拡大する。米NY原油(WTI)はバレル88.35ドル、0.82%安、北海ブレント、同94.19ドル、0.89%安で取引された。NY金はオンス1,648.30ドル、1.04%安、ビットコインは2万646ドル、1.75%高で取引された。
29日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「マスク氏がツイッターを買収したと正式に発表した。ツイッターに締め出されたトランプ前大統領は今後どう扱われるのか。フェイクニュースへの対応がどうなるか議論が出ている。②チャ―ルズ3世コインとの交換が12月から始まる。エリザベス2世コインは継続される。現在コインの使用比率は15%に過ぎない。」と伝えた。ドイツZDFは「スタインマイヤー独大統領が28日「ドイツは最も困難な状況のまっただ中にある。自動車産業はエンジン車停止に直面している。EV車は今や中国に席巻されている。」と語った。②ドイツは100万人ウクライナ難民を受け入れた。一部がウクライナ帰還をはじめている。」と伝えた。フランス2は「マクロン仏大統領は300人の消防士を招き歴史的に今年多発した山火事で活躍を労う一方7万2,000億ユーロ(1.2億円)過去の6倍支給と10年で10億本植林すると約束した。」と伝えた。シンガポールCNAは「王毅外相とラブロフ外相がオンライン会談で中露協力強化を確認した。」と伝えた。問題は日本がどう行動するかだ。日本政府の鼎の軽重が問われる日々が続く。(了)