(学校で教えてくれない経済学)
増税、国営企業民営化などを盛り込んだギリシャ財政緊縮法案が、ギリシャ議会で、賛成155、反対138、棄権5で可決した。メルケル首相はこれを歓迎する談話を発表したとドイツRADは伝えた。英BBCも、ギリシャ議会が、財政緊縮法案を可決した。ギリシャは、EU,IMFから数十億ユーロの支援を受けられる。議会の外には数千人のデモ隊が警官隊と衝突、多数のけが人が出たと報じた。いずれも30日朝の「ワールドWaveMorning」が紹介した。
29日、NY株式市場は、ギリシャ財政法案が可決したことを受けて、ひとまずヨーロッパ金融危機が回避されるとの思惑から、終日堅調な地合いが続き、NYダウは、前日比72ドル高、12,261ドルで取引を終了した。米10年物国債利回りは年3.121%へ上昇した。NY原油(WTI)先物相場は、バレルあたり前日比1.88ドル高、94.77ドル、NY金先物相場は、トロイオンス10.20ドル高、1,509.90ドルへ値上がりしたと「ワールドWaveMorning」(経済情報)は伝えた。
同番組に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「ギリシャ問題解決で市場に安心感が広まった。30日決るギリシャ議会での実施細目が注目される。5月の米住宅販売に底入れ感が生まれ米国経済の先行きにやや安心感が生まれた。原油とガソリン在庫が予想上回って大幅に減少した結果、ひっ迫感が生まれて、WTI相場が急騰した」などと解説していた。
カタ―ルアルジャジ―ラは、エジプトで、29日、新政権後初の大規模な反政府デモ隊が軍と衝突、少なくとも590人がけがをした。ムバラク退陣の際のデモでは850人の一般市民が犠牲となった。ムバラク政権の内務相は禁固刑を受けたが他の閣僚は無罪放免となっていることに対する若者の不満が今回のデモの原因だと解説していた。
ドイツRADは、アフガニスタン、カブ―ルのホテルコンチネンタルへタリバン8人が侵入,銃を乱射する事件が起きたと伝えた。当のホテルは検問所が2ケ所あり、カブールでも警備が厳重、最も安全なホテルと評価されていた。アフガニスタンの今後のスケジュールについて国際団が協議中だった。場所、時間ともにタイミングを合わされた。そのホテルにはNHK記者の事務所がある。同記者は5時間以上爆発音が聞こえていたと伝え、 銃弾を撃ち込まれたホテル内部の映像を流していた 。
中国中央テレビは、スーダン、バシル大統領が北京訪問、「大歓迎を受けた」と伝えた。バシル大統領は「両国は、政治、経済、文化あらゆる分野で緊密に連携している。南北スーダンは平和合意し共に発展する。一つの中国政策支持を堅持する」などと語ったと報じた。バシル大統領は、国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪で逮捕状が出ている人物である。中国が輸入する石油の8%はスーダンから、スーダンの石油の大半は中国向けと見られている。石油がらみの取引だということは明々白々であろう。
フィリピンABS-CBNテレビは、西フイリピン海(南シナ海)で米フィリピン合同軍事演習が実施された。演習には米新鋭へリも参加した。同へリは水深300メートルの潜水艦を探知できる。フイリピン艦隊は年代物200隻の艦船が参加した。フィリピンが中国とアメリカの代理戦争に巻き込まれ危険がある。中国と緊張を高める必要はないとの声が出ているなどと紹介していた。
一連の海外のニュースを見た後で日本の新聞を読むと日本と言う国がまるでおとぎ話に出て来る国のような錯覚にとらわれる。タイガースファンであるが、経済記事が面白いので、たまたま読売新聞(関西版)を定期購読している。同紙の30日トップは、「玄海原発、知事が容認意向」「再稼働安全性クリア」と大見出しが躍っていた。他紙は知らない。何を根拠として「原発の安全性クリア」と言えるのだろうか。「クリア」(Clear)とは本来「明らかになる」という意味である。晴天のことをクリアと表現する。クリアと言う言葉を軽々しく使わないでいただきたい。(了)
増税、国営企業民営化などを盛り込んだギリシャ財政緊縮法案が、ギリシャ議会で、賛成155、反対138、棄権5で可決した。メルケル首相はこれを歓迎する談話を発表したとドイツRADは伝えた。英BBCも、ギリシャ議会が、財政緊縮法案を可決した。ギリシャは、EU,IMFから数十億ユーロの支援を受けられる。議会の外には数千人のデモ隊が警官隊と衝突、多数のけが人が出たと報じた。いずれも30日朝の「ワールドWaveMorning」が紹介した。
29日、NY株式市場は、ギリシャ財政法案が可決したことを受けて、ひとまずヨーロッパ金融危機が回避されるとの思惑から、終日堅調な地合いが続き、NYダウは、前日比72ドル高、12,261ドルで取引を終了した。米10年物国債利回りは年3.121%へ上昇した。NY原油(WTI)先物相場は、バレルあたり前日比1.88ドル高、94.77ドル、NY金先物相場は、トロイオンス10.20ドル高、1,509.90ドルへ値上がりしたと「ワールドWaveMorning」(経済情報)は伝えた。
同番組に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「ギリシャ問題解決で市場に安心感が広まった。30日決るギリシャ議会での実施細目が注目される。5月の米住宅販売に底入れ感が生まれ米国経済の先行きにやや安心感が生まれた。原油とガソリン在庫が予想上回って大幅に減少した結果、ひっ迫感が生まれて、WTI相場が急騰した」などと解説していた。
カタ―ルアルジャジ―ラは、エジプトで、29日、新政権後初の大規模な反政府デモ隊が軍と衝突、少なくとも590人がけがをした。ムバラク退陣の際のデモでは850人の一般市民が犠牲となった。ムバラク政権の内務相は禁固刑を受けたが他の閣僚は無罪放免となっていることに対する若者の不満が今回のデモの原因だと解説していた。
ドイツRADは、アフガニスタン、カブ―ルのホテルコンチネンタルへタリバン8人が侵入,銃を乱射する事件が起きたと伝えた。当のホテルは検問所が2ケ所あり、カブールでも警備が厳重、最も安全なホテルと評価されていた。アフガニスタンの今後のスケジュールについて国際団が協議中だった。場所、時間ともにタイミングを合わされた。そのホテルにはNHK記者の事務所がある。同記者は5時間以上爆発音が聞こえていたと伝え、 銃弾を撃ち込まれたホテル内部の映像を流していた 。
中国中央テレビは、スーダン、バシル大統領が北京訪問、「大歓迎を受けた」と伝えた。バシル大統領は「両国は、政治、経済、文化あらゆる分野で緊密に連携している。南北スーダンは平和合意し共に発展する。一つの中国政策支持を堅持する」などと語ったと報じた。バシル大統領は、国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪で逮捕状が出ている人物である。中国が輸入する石油の8%はスーダンから、スーダンの石油の大半は中国向けと見られている。石油がらみの取引だということは明々白々であろう。
フィリピンABS-CBNテレビは、西フイリピン海(南シナ海)で米フィリピン合同軍事演習が実施された。演習には米新鋭へリも参加した。同へリは水深300メートルの潜水艦を探知できる。フイリピン艦隊は年代物200隻の艦船が参加した。フィリピンが中国とアメリカの代理戦争に巻き込まれ危険がある。中国と緊張を高める必要はないとの声が出ているなどと紹介していた。
一連の海外のニュースを見た後で日本の新聞を読むと日本と言う国がまるでおとぎ話に出て来る国のような錯覚にとらわれる。タイガースファンであるが、経済記事が面白いので、たまたま読売新聞(関西版)を定期購読している。同紙の30日トップは、「玄海原発、知事が容認意向」「再稼働安全性クリア」と大見出しが躍っていた。他紙は知らない。何を根拠として「原発の安全性クリア」と言えるのだろうか。「クリア」(Clear)とは本来「明らかになる」という意味である。晴天のことをクリアと表現する。クリアと言う言葉を軽々しく使わないでいただきたい。(了)