ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

報徳優勝:高校野球兵庫県大会(スケッチ&コメント)

2010-07-31 12:16:04 | スケッチ


報徳優勝:高校野球兵庫県大会

江嵜企画代表・Ken



雨で一日順延となった夏の高校野球兵庫大会の決勝戦が明石球場であり、報徳学園が昨年優勝校の関西学院に勝ち勢いに乗る市川を4-0で破り、14回目の優勝旗を手にした。炎天下にも関わらず大勢の高校野球ファンが詰めかけていた。

 明石球場は明石城の中にある。明石城のニ対の櫓がJR明石駅のプラットホームから道一つ隔てて正面に見える。明石駅まで途中、進行方向、車窓左手に明石大橋、淡路島と続く。「次は明石、次は明石」の車掌の声が出たあたりで、右手を見れば、日本標準時、東経135度子午線の表示(明石天文科学館)が目に飛び込んで来る。

 この日は、運よく三宮で新快速に接続した。住吉の自宅を出て45分で球場に着いた。お目当てのネット裏に席を見つけ、球場の様子をいつものようにスケッチした。手ぬぐいで
すっぽり頭を覆った姿を多く見かけた。日焼けを敬遠するからだろう、ご婦人の姿はさすがに少なかった。

 報徳は試合巧者である。重要な試合には先取点が最大の武器となる。市川は先頭がヒットで出たが、いきなり訪れた好機を生かせなかった。報徳は、その裏、1死一、三塁で四番がセンター前にはじき返して1点を入れた。一方、市川は7回にも3連打したが、走塁ミスでゼロに終わった。
 
 死者にムチは打ちたくない。しかし、ネット裏で選手を観察していると、素人の感想だが、何がなんでも優勝するんだと言う執念の差が、勝者と敗者の居場所を変えたと思う。報徳はヒットが出れば確実に2塁に走者を送った。そして、点をいれた4,6.7回それぞれで、1点をとることに集中していた。

 報徳学園の甲子園での活躍が楽しみでならない。(了)

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ドル売り・ユーロ買い進み、ドル86円、ユーロ113円(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-30 09:26:47 | 経済学
29日のNY外国為替市場で、ドル売りが進み、対ユーロで一時、1ユーロ=1.3106ドルまで値下がりした。ドルは対円でも売られ、1ドル=86.89~90円で取引された。円はユーロ高を受けて、1ユーロ=113.62~67円で取引された。

29日のWSJ紙によると、ユーロ相場は、5月のギリシャソブリン債リスクで売られて4年来の安値、1ユーロ=1.1876ドルを付けたあと徐々に値を戻していた。その後ストレステストをクリア、ドイツの景況感改善がユーロ買いを支えた。一方、米国景気の先行懸念が出て来た。FRB理事の二人がアメリカが「日本スタイル」デフレの危機にあると発言したなど米景気先行き不安が、ドル売りを誘っているとWSJ紙は解説していた。

29日のWSJ紙は、日本政府の中で、ドル売り・円買い介入の動きが取り沙汰されていると伝えた。同記事の中で、日本政府は2003~04年に15ケ月で35兆円規模の介入を実施した。その後介入の実績はない。介入はあり得ないとする専門家のコメントを紹介していた。

日本政府のドル買い・円売り介入をアメリカが賛成しない。中国が人為的な為替操作をしているとして米議会がいらだちを強めている。1日の為替取引が4兆ドル(86円換算:344兆円)を超えているなど事実上「制御不能」(out of control)であるとの見方が多い。

29日、NY株式市場では、NYダウは、一部ハイテク企業の予想を下回る決算を嫌気して一時100ドル以上下げていたが、金融株に買い戻しが入り、前日比30ドル安、10,467ドルで取引を終了したとブルームバーグ(NHK/BS「おはよう世界」)が紹介していた。
一方、NY原油(WTI)先物相場は、バレル1.37ドル高、78.36ドルで取引された。金先物はトロイオンス8ドル高、1,168ドルで取引された。プラチナ、パラジウムも上昇した。

近着のニューズウイーク(NW)誌日本版では、ドイツの5月の鉱工業生産指数が前年同月比12.4%上昇、IFO経済研究所が発表した企業景況感指数は07年以来最高水準を記録した。中国とアメリカ向けの輸出が伸びた。ドイツの銀行は、輸出で稼いだ資金をアメリカ、アイルランド、スペインの危険な銀行につぎ込んだと紹介していた。

NW誌は風刺マンガに1ページを割いている。フランスの警察当局者の談話として、エ―ルフランスの機内で142件の窃盗で逮捕された客室乗務員の女(47)が、「日本人は理想的な獲物だ。旅行の際、クレジットカードでなく大量の現金を円やユーロで持ち歩く。パリと東京を結ぶ便が狙われていた。」とフランスフィガロ紙に話したと紹介していた。

日本企業はこれ以上のユーロ安を懸念している。一方ユーロ安は日本人のヨーロッパ観光客を大いに刺激した。スイス鉄道が事故究明なしで再開した背景と関係していないか。(了)

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「水は昔を覚えている」、備えあれば憂いなし(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-29 08:42:20 | 経済学
現場でスケッチし、色は自宅でつける。先日、葉っぱといっしょに持ち帰ったショウジョウバッタが絵を描いている間に行方不明になった。自分なりに運命を決めたのだからどこかで成仏しているだろうと思っていた。

ところが、姿を消した日の翌朝、まさか再会するとは思いもしなかったバッタが水を求めてきたのであろうか、台所に姿を現したところを家族が見つけて知らせてくれた。自宅マンションの筋向いにある住吉幼稚園の草むらに、元気で生きていけよと、放してやった。

高橋学、立命館大学教授の話を紹介した記事の中で、阪神大震災による死者の発生地点と、約2500~1500年前の旧川跡を重ねるとぴたり一致していることを知り、「水は昔を覚えている」と昨日の「経済学」で書いた。愛読者のお一人から掲載記事を読みたい。是非送って欲しいと嬉しい反響があった。こうした反響があると、毎日書いていて元気をもらえる。

神戸は昨夜9時過ぎ頃から激しい雨が降っている。まさに干天の慈雨である。ショウジョウバッタも、ひと息入れているに違いない。日本では生水を飲めること自体が当り前になっている。人間、余りにも恵まれ過ぎると本当の幸せとは何かが分からなくなるから怖い。

世界的な猛暑が続いている。今朝のNHK・BS「おはよう世界」もロシアRTRテレビが、ロシア・サマ-ル州での深刻な水不足の様子を紹介していた。ロシアの干ばつでは穀物産地が干上がって小麦相場が急騰している。中国人が日本の森を買っているが、それは中国が日本の水を狙って動いているからだ、と愛読者のお一人から教えていただいた。

「おはよう世界」では、一番に米ブルームバーグが登場する。28日のNYダウは、平均12億株のところ9億株台と薄商いで、前日比39ドル安、10,497ドルで取引を終了した。様子見相場は11月中間選挙が終わるまで続くと弱気見通しを番組の中で専門家が話していた。

28日のNY外国為替市場では、1ドル=87.35~38円、1ユーロ=113.45~51円とユーロ高相場に一服感が出ていた。今朝のテレビ東京に出演したさる為替専門家は、米国で弱いマクロ指標が続いている。年末にかけてドル円相場が回復するか不透明だと分析していた。

28日付けのWSJ紙は、「円高(StrongYen)は、一時的現象でない。日本企業の業績に打撃となる」と珍しくページを割いて分析していた。1ドル=90円想定企業はホンダ、パナソニック、シャープ、ソニー、トヨタ、同95円任天堂、1ユーロ=120円ホンダ、任天堂、パナソニック、同123円シャープ、同125円ソニー、トヨタと出ていた。

阪神大震災でもガソリンスタンドには被害が出なかった。備えあれば憂いなしである。(了)

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一日の為替取引4兆ドル、3年間で23%増加(学校で教えてくれない1経済学)

2010-07-28 09:29:21 | 経済学
史上最高、1日4兆1,000億ドル(ドル87円換算:357兆円)(HSBC調べ)のお金が世界の外国為替市場で、10年4月時点で、取引されている。BIS(国際決済銀行調べ)では、07年の3兆2,000億ドルから23%増加したと27日のWSJ紙に出ていた。

イングランド銀行調べによると、世界最大の取引の中心地英国の1日の取引高は、1年前の15%増、1兆7,470億ドルである。1位と思い込んでいた米国は12%増の7,540憶ドルである。しかし、史上最高だった08年10月の7,620 ドルにあと一歩に迫った。日本は16%増の2,941億ドルであるが、特に豪州54%増、1,912憶ドルと豪州の為替取引増が目立つ。

豪州での為替取引急増について、豪州ドルが、中国に対する商品(一次産品)関連のリスク債券に加え、人民元の代理通貨として取引されているためだとWSJ紙は解説していた。

27日のNY外国為替市場で、ユーロが対ドルで買われた。欧州銀行のストレステストをクリアしたこととUBS,ドイツ銀行がそれぞれ好決算を発表した、民間調査機関の米国コンフェレンスボード景気指数が予想を下回ったことを材料に、一時、1ユーロ=1.30ドル半ばまで値上がりした。ユーロは対円でも上昇、1ユーロ=114円台半ばまで値上がりした。

ドルは対ユーロで値下がりしたが、円が対ユーロで値下がりした影響で、対円ではドルは値上がりして、1ドル=87円台後半で取引された。一時、1ドル=85円を割り込めばドル買い・円売り介入のうわさがあったが今朝、話題から消えていた。

27日、NY株式市場は、欧州株高、5月のケースシラ―米住宅販売価格指数上昇、デュポン好決算を受けて前日比50ドル以上高く始まったが、消費者信頼感指数が予想を下回ったことを嫌気して売りに転じ、前日比12ドル高、10,537ドルで取引を終了した。5月の住宅の値段が上がったと聞いても住宅減税のお陰だとブルームバーグがコメントしていた。

米失業率は10%と一向に下げる気配はない。夏休みの薄商いの影響もある。しかし、バ―ナンキ議長さえ、「異例なほど不確か(unusually uncertain)」と演説した。家の働き手が行き先もなくぶらぶらしていては気勢も上がるまい。NYダウが、消費者信頼感指数が落ちたというニュースを聞いたとたん下げに転じたことが米国の現状を正直に現わしている。

7月26日付けの毎日朝刊で「家を買う前に、昔の地形調べ対処」と題する、高橋学、立命館大教授の話をたまたま読んだ。15年前の阪神大震災による死者の発生地点と2500~1500年前の旧川跡を重ねて見ると怖いほど一致していることを改めて教えられた。

「水は昔を覚えている」。3年で為替取引が3兆から4兆ドルへ増えた。異常である。(了)

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目先ひと息入れて、ユーロ反発、NYダウ100ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-27 09:40:58 | 経済学
ストレステストは終わった。しかし、ヨーロッパの銀行の次なる課題は十分に資金調達出来るかどうかに焦点が移っている。結論から言えば極めて厳しい。多くの欧州の銀行は銀行間の融通や資本市場からの調達が難しいことから資金ショートに直面する。割高な資金に手を出さざるを得なくなると26日付けのWSJ紙は指摘していた。

ポルトガルの銀行は、ECBから5月に358億ユーロ借りた。6月は402億ユーロと過去最高である。ストレステストの前は180億ユーロだった。スペインは2ケ月前は900億ユーロだったのが6月は1,350億ユーロをECBから借りた,とWSJ紙は紹介した。

イングランド銀行の調査では、3ケ月以内に満期を迎える債券の総額は世界全体で5兆ドルにのぼる。とくにフランス、ドイツ、イタリアの銀行で深刻だ。IMFは、ユーロ圏の銀行で1年以内に満期を迎える総額は8,770億ユ―ロ、来年は7,710億ユーロ、2012年は7,140億ユーロと高水準が続くとレポートしている、とWSJ紙は紹介した。

欧州の大部分の企業は銀行からの借り入れ資金に70%依存している。アメリカ企業は資金の80%を資本市場から調達している。その違いは余りにも大きい。欧州企業は銀行が資金ショートすればなりたたない。欧州経済の年後半の経済見通しは下方修正を余儀なくされるだろうとWSJ紙は書いていた。

今回のEUの特別検査について、同じく26日付けのWSJ紙は、それぞれの国の経済予測が驚くほど甘い。経済予測が甘かったため、91行の内7行のみが「不合格」となった。イタリア、ギリシャでは、ぎりぎり「合格」した銀行が多い。経済予測が少しでも変われば「不合格」になったろうとデヴィッド・エリック記者が書いていた。同記者は、24日付けのWSJ紙に、今回のストレステストでは、国債のデフォルト(債務不履行)の可能性については調査されなかった。今回の調査が批判の対象になる手抜かりだったと書いていた。

足元の26日のNY外国為替市場では、ユーロが対ドル、対円共に値上がりした。なぜユーロが高いのかと聞かれて、 27日朝のテレビ東京の番組に出演した尾河眞樹氏は、「ロンドン銀行間取引金利のライボーでユ―ロ0.5%、ドル0.3%と金利差から資金がユ―ロに流れた」と解説した。「目先ユーロは強いが、欧州経済の後退で先はユ―ロ安の方向です」と答えていた。水は「高」から「低」へ流れる。お金は「低」から「高」へ動く。お金の融通がつきにくくなると高いコスト(金利)を払ってでも資金確保に動くから金利は上昇する。

26日のNYダウは、①ストレステストを終えた。②6月の米新規住宅販売が予想に反してよかった.③アジア、欧州株堅調を好感、前週末比100ドル高、10,525ドルで取引を終えた。目先、川の流れは落ち着いて見える。欧州銀行次第ではダム決壊もありそうだ。(了)

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あさがお・ショウジョウバッタ(スケッチ&コメント)

2010-07-26 11:33:28 | スケッチ


あさがお・ショウジョウバッタ

江嵜企画代表・Ken



 朝顔の花を描こうと狙っていた。今朝みたら葉っぱに妙に穴が多い。よく見たらショウジョウバッタの赤ちゃんが朝顔の葉を餌にして大きくなったということが分かった。

 ショウジョウバッタをヤフーのブログで調べた。旧盆の精霊会の頃に出て来るので精霊ばったという名前がついたと出ていた。本来ショウリョウバッタである。なまってショウジョウバッタと言ったのだろう。

 問題は葉っぱに誰が穴を開けたのか。はじめからバッタの卵が朝顔の苗木についていたのか。それとも何かに卵がついていて、朝顔をお宿に選んだのか。

 ひとつ思い当たる節がある。先日、フラワーショップ「潤」で、マンデビラを買って来て地植えした時、葉っぱにショウジョウバッタの豆粒ほどのベイビーが付いていた時のことを思い出した。虫食いになっていた葉っぱを切り落としバッタも一緒に処分した。ところが敵もさる者、ひっかくもの、生き延びて朝顔に安住の場を求めて移動したのかもしれない。

 バッタのことを英語ではgrasshoperという。草の中を飛び回っている姿からつけられただろう。三段跳びのホップ・ステップ・アンド・ジャンプのホップである。飛び回るのはお手のものである。狭い庭だからなおのこと、簡単にホップして朝顔に住み着いていてもおかしくない。

 除草剤は一切使わない。殺虫剤も使ったことがない。どこまで朝顔の葉っぱが食われるか。今年の夏は、バッタと我慢比べすることになりそうだ。

 朝顔から話題が大きくそれた。ところで、今朝、芙蓉の花がニ輪咲いていた。スケッチの新たなターゲットが出来た。ただ、連日の猛暑である。歳甲斐もなく調子に乗っての日中のスケッチは絶対避けねばならないと戒めている次第である。(了)

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ある写真展風景(スケッチ&コメント)

2010-07-25 06:35:51 | スケッチ


ある写真展風景

江嵜企画代表・Ken



 知人二人のご婦人が参加しておられる写真展が、阪急西宮駅下車、徒歩5分の所にある西宮市立北口ギャラり―で25日午後4時まで開かれている。時間が許せばいかがですかと、案内があり、楽しみにして出かけた。いつものように会場の様子をスケッチした。
 
 約80点の作品が、春・夏・秋・冬の四季に分けたコーナーに、別に約30点の花だけ集めたコーナーがあり、堪能した。知人の一人のMさんが「天空のロマンス」というタイトルの作品を出展しておられる。機上からデジタルカメラで撮られた作品だが、くぎ付けになった。正面に夕陽、写真左下に画面の3割ほどを占める大きさで文字通りハ-ト形をした映像がくっきり写っていた。

 この写真をリプリントしたものが、現在、病気療養中のMさんの姪子さんの枕元に置いてある。病室の彼女は、写真を見ながら、「きっと元気になります」「きっと元気になります」と唱えている。不思議なことに彼女はだんだん元気になってきた。
Mさんは先日見舞いに行った。今まで射さらなかった点滴の静脈注射がすんなり入る現場を目撃したというのである。

 病気は医者が治すものではない。ところが、患者自身が諦めてしまうと、病気は絶対に回復しない。今回のケースのように、まず患者が必ず治ると思うことが回復の出発点になる。治ると強く思うことによって免疫力がだんだんとついて来る。結果として、快方に向かうケースが多いのであろう。

 連日、猛暑が続いている。免疫力を付けて厳しい夏を乗り切りたい。素晴らしい写真展に声をかけていただいたお二人の知人に感謝したい。(了)

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ストレステスト終わりあく抜け、米企業業績期待からNYダウ102ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-24 09:13:04 | 経済学
「ストレステスト(stress test)が、総じて見ればそれほどストレスを引き起こす(stressful)ことなく終わったことで、ひとまずは、好調な企業業績に目を向けることが出来る」として、23日のNYダウは、前日比102ドル、1.0%高、10,424ドルで取引を終了したと23日付けのWSJ紙は報じた。

NY外国為替市場でユーロが一時1ユーロ=1.28ドル台まで売られた。ストレステスト公表後、1ユーロ=1.290ドルまで戻した。NY原油(WTI)は小幅下げバレル79ドルで取引を終了した。金相場はユーロ反発を受けて小幅下げた。一方、グローバル企業の良好な決算を受けて、消費が伸びるとして、銅、すず、プラチナが値上がりした。

この日のNYダウの値上がりには、四半期配当20%引き上げ発表後、GE株が3.3%上げ、取引終了にかけて相場に弾みをつけた。ストレステストが終わりあく抜け感が出たことも相場を支えたと今朝のブルームバーグ(NHK/BS「おはよう世界」)が解説していた。

ストレステストとは欧州金融機関の健全性をEU委員会が審査する特別検査のことである。EU20国、91の金融機関の内、スペイン5、ドイツ1、ギリシャ1、計7行合計で35億ユーロ(ユーロ111円換算:3,885 億円)が資本不足と発表された。

今朝のWSJ紙は、米国のように一国での審査でなく、20ケ国がそれぞれの基準でEU金融監督委員会に資料を提出する。基準がバラバラで、透明性も少ないと指摘していた。24日の日経朝刊も「基準が甘い」と指摘し、読売朝刊は「手法に甘さ」と額面通り受け取れないとの見方で一致していた。

今朝のCNBCテレビを見ていると、ガイトナー米財務長官が、「欧州金融機関に対するEUのストレステスト実施は、significant effort(意味のある尽力)」と語ったとテレビ画面のテロップで流していた。あれこれ注文を付けない。アメリカは高く評価しましたよ、とのメッセージを送ったのであろう。

にわとりがコケコッコーと鳴く。動物の表示行動をdisplay(ディスプレイ)という、あれである。日本人は概してコケコッコーと鳴かない。まず様子を見る。周りの行動を確かめてから慎重に動く。石橋を叩いても、渡らないことさえある。アメリカ人の対極にあるのが日本人かもしれない。EUのストレステストにガイトナーはコケコッコーと鳴いた。

ヨーロッパ人は概して、日本人に似たところがある。交渉事でも小出し、小出しで進めるケースが多い。今回のストレステストへの対応にも、それが典型的に現れた。欧州経済はなお病気である。ガイトナーも欧州が一歩動いたことを評価したかったに違いない。(了)

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米企業好業積期待から、NYダウ201ドル高、原油バレル79ドル(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-23 09:03:02 | 経済学
「オバマの沖縄計画に新たな障害」という見出しで、22日のWSJ紙電子版が、沖縄海兵隊のグアム移転予算をオバマの当初予算4億5,200万ドルを米下院歳出委員会が2億7,300万ドルへの削減案を可決、先に可決した上院の3億2,000万ドルをさらに下回り、オバマを窮地に追い込んだと書いていた。

米上院歳出委員会は、グアムは水、電力、道路、下水設備が十分でない。ノン・ミリタリーへの備えが出来ていないと指摘している。一方、参院選後の菅内閣の政治基盤が一挙に不安定化した。11月の沖縄知事選待ちの状態だと米議会スタッフは話したと紹介していた。

議会がうんと言わぬとオバマは何もできない。沖縄がうんと言わねば菅政権は何もできない。これこそ民主主義の原点であることを今朝のWSJ紙の記事は分かり易く教えてくれる。日本の新聞を読んでいるとどこの国の新聞かと思うことが多い。裏読みすることは必ずしもお勧めできないが、バカ正直に新聞を読んでいると、日本人の脳がスポイルされる。

昨晩、「朝日ニユースター」の「デモクラシー・ナウ」という番組で、アメリカに原発が104基ありほとんどが40歳,耐用年数ぎりぎりだ。オバマは業界から金をもらって、20年先延ばしさせようと動いている。スリーマイル島の事故を忘れたのか。これほど危険なことはないと指摘していた。こう言うニュースは関係者の間では当り前らしい。しかし一般の新聞に載らない。日本の原発も40歳が多い。原発は安全だと思い込まされているから怖い。

ところで、昨日21日のNY株式市場は、バーナンキ議会証言で109ドル下げて青菜に塩だった。一夜明けた22日は、キャタピラーなどグローバル企業が好決算発表、6月の米中古住宅販売が予測の10%減が5.1%減だった。欧州の景気指数が予想外に良かったことを好感、前日比201ドル、約2%高の10,322ドルで取引された。原油相場も79ドルへ反発した。

昨日テレビ東京に出演し、今朝はNHK/BS「おはよう世界」(経済情報)に出演された大和証券キャピタルマネジメント、シュナイダ―・ケイコ氏は、「6月の住宅販売が予想以上に悪くなかった。昨日のバ―ナンキ議会証言でアメリカの超低金利体制の長期据え置きが確認された。ただ、23日公表される欧州銀行の健全性審査(ストレステスト)で、資本増強が米国同様、弱い銀行にも強い銀行にも適用されるかがカギだ。」と指摘していた。

22日付けのWSJ紙は、「株価は上げたが、出来高が平均の54億株に比べこの日も45億株と少ない。決算発表が一巡すれば、市場はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に目を向ける。瞬間、瞬間の動きのみに目を奪われるな。出来高を伴った値上がりまで待つことが望まれる。」とPrudentialFinancialチーフストラテジスト、QuincyKrosbyさんの見方を紹介していた。メディアは色々な見方を紹介する。決めるのは読者である。(了)

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バ―ナンキ証言嫌気、NYダウ109ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-22 09:36:54 | 経済学
主治医から処方について午後にお話しがあると聞いていた。患者は楽しみにして待っていた。ところが、「回復の見通しは異常なほど不確実だ。2年かけて、穏やかに回復する。しかし、新たな措置は今はとらない」と言われた。医師はバ―ナンキ、患者は投資家である。

バ―ナンキ米FRB議長が、21日、米上院銀行員会で証言し、「景気見通しは異常に不透明である(unusual uncertain)」と語り、「景気回復が引き続き悪化するように見えれば、その時、必要な措置をとる」と発言した。演説は米ワシントン時間午後2時に始まった。演説が始まると同時に、NYダウは急落、この日の最安値近辺の、前日比109ドル安、10,120ドルで取引を終了した。

演説の後の議員との質疑応答で、バ―ナンキ議長は、「追加的金融緩和措置には、FOMC議事録の文言の修正、FRB準備預金金利引き下げ、FRBの資金供給追加」と語った。バ―ナンキ議長は、ヨーロッパの金融不安について、「状況は改善している。しかし、引き続びき注視する必要がある。」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

「おはよう世界」で、米CNNテレビが、この日、米金融規制法案にオバマ大統領がサインして正式に法律になったと伝え、特に、「住宅ローンの際、所得と預金残高確認など監視が厳しくなる、手数料に上限を設けるなど消費者保護に関する項目が盛り込まれている」と消費者サイドの観点から紹介していた。

オバマ米大統領は、「新しい金融規制法案が成立した。二度とふたたびあのような事態は起こらない」と謳いあげた。しかし、近着の二ユーズウイーク誌日本語版は、「金融改革が治せない5つの病」と題して、①世界的な金余り、②家計の莫大な債務、③預金保険制度据え置き,④金融機関の潤沢な資金、⑤政府の甘い対応を列挙、病気回復に時間がかかると指摘していた。

NY外国為替市場で、バ―ナンキ演説を受けて、債券相場が上昇(利回りが低下)、彼我の金利差縮小を材料に、ドルが売られ、1ドル=87.05~10円、1ユーロ=111.01~05円、1ユーロ=1.2747~52ドルで取引された。2年物国債の利回りは、0.56% 台まで低下した。

テレビ東京の今朝の番組で、シュナイダ―・ケイコ氏が登場し、今後の米景気を占う指標は米住宅販売動向である。5月の米中古住宅成約件数は30%減少した。大幅減の反動が7月以降出るだろう。米株価は今朝急落したが、買い時だろうと思いきった発言をしていた。

先の二ユーズウイーク誌は、富裕層は比較的早く回復してきた。貧困層の雇用が一向に改善しない。家計はむしろ深刻化していると書いていた。貧富格差拡大が懸念される。(了)

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