米自動車2社(GM,クライスラー)が、それぞれ60日以内、30日以内に、具体的な再建計画を出さない限り、政府支援を打ち切ると発表したことと、ガイトナー米財務長官が、米金融機関が依然として問題を抱えていると発言した。
これを嫌気して、NY株式市場は、先週末比、NYダウは、254ドル安、7,522ドル、ハイテク株指数ナスダックは、43ポイント安、1,501で取引を終了した。
自動車株、自動車部品株に加えて、関連するアルミ大手アルコア株(14%)、USスティール(12%)、キャタピラー(9%)。クレーンメ―カー、マニトヴオク(33%)それぞれ大幅値下がりした。金融株もガイトナー発言を受けて値下がりし、相場全体の値下がりをリードしたと今朝のWSJ紙は解説している。
NY外国為替市場では、株安と米自動車業界に破産懸念が出てきたことを嫌気、さらにECB(欧州中央銀行)が、トルシェ総裁総裁の発言を無視、再利下げ必至との思惑から、ユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.3150ドル前後で取引された。対円ではドルも売られ、1ドル=97.30円前後で取引された。
ユーロが対ドルで売られ、ドルも対円では売られたことから、1ユーロ=133円まであったユーロは、1ユーロ=128.49円前後まで値下がりした。G20の声明文が一部リークされ、その中に世界経済の回復には、2010年末まで要するとの文言が含まれているとWSJ紙は書いた。欧州は米国より経済環境が厳しい。あたかもその象徴であるかのように、ユーロ売りが殺到した感じである。
このところのNY株価の反転を材料に反発基調にあった商品相場も世界景気回復には時間がかかるとして売りが増え、NY原油(WTI)先物相場は、ここ2週間での上げ幅をそのまま吐き出し、先週末比8%安のバレル48.41ドルで取引を終了した。NY金相場もトロイオンス7.30ドル下げ915.50ドルで取引を終了した。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」でフランステレビ局の放送を紹介していた。フランス人は今年バカンスに行かぬひとが51%という調査結果が出た。「不景気なので出かけても一週間程度にするわ。」という市民の声を紹介し、予算は切り詰める。16%の人が「(先で値下がりするから)バカンスへ行くか行かないかはぎりぎりまで待つ。」と回答している。1/4は国内と答えている。
一方、日本では、電力10社と都市ガス4社が、電気・ガス料金を5月分から下げると発表した。それと同時に、燃料・原料の調達価格の変動を反映させるために、5月から毎月見直す制度に改めることになった。ガソリンの値段は相場に即反応する。電気・ガス代に反映できないはずはないだろう。当たり前のことが、日本でも、ようやく第一歩を踏み出した。
日本では円高は悪、円安は善と国民全体が刷り込まれてきた。これにはマスコミの影響も大きい。新聞に載ればはじめて事実になる。新聞に載らないと忘れてしまう。テレビ俳優がテレビに出続けるのも同じで、テレビ画面から消えると存在すら忘却の彼方だから怖い。
昨日のWSJ紙では、ロンドン、ベルリン、ローマで、政府に対して雇用不安をなくせと政府を抗議する大規模なデモが連日続いていると報じていた。日本ではデモ一つ起こらない。食べ物にこと欠かないからだ。不景気だ、不景気だと騒ぐが,三度三度の食事はいただける。水も安心して飲める。倒れれば救急車が病院へ運んでくれる。それでも不平不満が多いのはなぜなのか。
昨日甲子園球場へ出かけた。外野席はほぼ満員だった。地元の報徳と和歌山の簑島が出たせいもあろう。「阪神なんば線」開通で難波から直接甲子園へ来れるようになったことも大きい。関西の地盤沈下が言われて久しい。多くの企業は東京へ本社を移転する。東京には本省があるからだという。豊富に情報が入るからと草木もなびく。本当にそうだろうか。
それぞれの地方にはそれぞれの長年培われた文化、伝統、生き方がある。一人ひとりの人間がそれぞれが地域に誇りを持ち、地方を活性化しないで日本経済の回復はない。マスコミも地方を勇気づける努力をしてほしい。
甲子園では報徳の9回の逆転には正直感心した。子どもたちは試合を諦めていないのだ。代打攻勢を的中させた監督の采配も見事だった。それ以前に選手ひとりひとりが自分の役割をわきまえ出番を待っていた。こつこつと日々努力していたからだろう。中京は夏に出てきて報徳を倒せばいい。報徳から甲子園で大いなる元気をもらって気分爽快である。(了)
これを嫌気して、NY株式市場は、先週末比、NYダウは、254ドル安、7,522ドル、ハイテク株指数ナスダックは、43ポイント安、1,501で取引を終了した。
自動車株、自動車部品株に加えて、関連するアルミ大手アルコア株(14%)、USスティール(12%)、キャタピラー(9%)。クレーンメ―カー、マニトヴオク(33%)それぞれ大幅値下がりした。金融株もガイトナー発言を受けて値下がりし、相場全体の値下がりをリードしたと今朝のWSJ紙は解説している。
NY外国為替市場では、株安と米自動車業界に破産懸念が出てきたことを嫌気、さらにECB(欧州中央銀行)が、トルシェ総裁総裁の発言を無視、再利下げ必至との思惑から、ユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.3150ドル前後で取引された。対円ではドルも売られ、1ドル=97.30円前後で取引された。
ユーロが対ドルで売られ、ドルも対円では売られたことから、1ユーロ=133円まであったユーロは、1ユーロ=128.49円前後まで値下がりした。G20の声明文が一部リークされ、その中に世界経済の回復には、2010年末まで要するとの文言が含まれているとWSJ紙は書いた。欧州は米国より経済環境が厳しい。あたかもその象徴であるかのように、ユーロ売りが殺到した感じである。
このところのNY株価の反転を材料に反発基調にあった商品相場も世界景気回復には時間がかかるとして売りが増え、NY原油(WTI)先物相場は、ここ2週間での上げ幅をそのまま吐き出し、先週末比8%安のバレル48.41ドルで取引を終了した。NY金相場もトロイオンス7.30ドル下げ915.50ドルで取引を終了した。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」でフランステレビ局の放送を紹介していた。フランス人は今年バカンスに行かぬひとが51%という調査結果が出た。「不景気なので出かけても一週間程度にするわ。」という市民の声を紹介し、予算は切り詰める。16%の人が「(先で値下がりするから)バカンスへ行くか行かないかはぎりぎりまで待つ。」と回答している。1/4は国内と答えている。
一方、日本では、電力10社と都市ガス4社が、電気・ガス料金を5月分から下げると発表した。それと同時に、燃料・原料の調達価格の変動を反映させるために、5月から毎月見直す制度に改めることになった。ガソリンの値段は相場に即反応する。電気・ガス代に反映できないはずはないだろう。当たり前のことが、日本でも、ようやく第一歩を踏み出した。
日本では円高は悪、円安は善と国民全体が刷り込まれてきた。これにはマスコミの影響も大きい。新聞に載ればはじめて事実になる。新聞に載らないと忘れてしまう。テレビ俳優がテレビに出続けるのも同じで、テレビ画面から消えると存在すら忘却の彼方だから怖い。
昨日のWSJ紙では、ロンドン、ベルリン、ローマで、政府に対して雇用不安をなくせと政府を抗議する大規模なデモが連日続いていると報じていた。日本ではデモ一つ起こらない。食べ物にこと欠かないからだ。不景気だ、不景気だと騒ぐが,三度三度の食事はいただける。水も安心して飲める。倒れれば救急車が病院へ運んでくれる。それでも不平不満が多いのはなぜなのか。
昨日甲子園球場へ出かけた。外野席はほぼ満員だった。地元の報徳と和歌山の簑島が出たせいもあろう。「阪神なんば線」開通で難波から直接甲子園へ来れるようになったことも大きい。関西の地盤沈下が言われて久しい。多くの企業は東京へ本社を移転する。東京には本省があるからだという。豊富に情報が入るからと草木もなびく。本当にそうだろうか。
それぞれの地方にはそれぞれの長年培われた文化、伝統、生き方がある。一人ひとりの人間がそれぞれが地域に誇りを持ち、地方を活性化しないで日本経済の回復はない。マスコミも地方を勇気づける努力をしてほしい。
甲子園では報徳の9回の逆転には正直感心した。子どもたちは試合を諦めていないのだ。代打攻勢を的中させた監督の采配も見事だった。それ以前に選手ひとりひとりが自分の役割をわきまえ出番を待っていた。こつこつと日々努力していたからだろう。中京は夏に出てきて報徳を倒せばいい。報徳から甲子園で大いなる元気をもらって気分爽快である。(了)