ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ふかひれだけを目的にした漁を台湾政府が禁止発表:30日放送の豪ABC(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-30 10:16:26 | 経済学
“Euro stands tall vs. the Pound(ユーロ、対英ポンドで高値維持)”というタイトルの29日付けのWSJ紙電子版記事が目にとまった。A4一枚程度の短い文だったが、読んでみて、ユーロが強いのではない。英ポンドが弱い結果、弱い通貨英ポンドと比べると高いということに過ぎないことが分かった。OECDが一昨日発表した来年2012年の経済見通しが5月作成の1.8%増が0.5%増へ引き下げられた。英国政府は財政健全化のために緊縮財政を強化する。イングランド銀行が景気対策として利下げすれば、益々英ポンドを買う根拠がないからだろう。

30日のCNBC Asia Morning Brief電子版に、イタリア国債が29日、値下がりして、利回りが3年物で7.9%、10年物で7.6% へ上昇したと出ていた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「イタリア国債の利回りが8%に接近、ユーロが売られた。その後イタリア国債が無事落札のニュースが入り、1ユーロ=1.34ドル台、1ユーロ=103.90円まで戻した。ユーロ圏財務相会議が始まり、ギリシャ追加支援とEFSF(欧州金融安定化基金)拡大強化策が検討される。」などと解説していた。

30日朝放送のドイツZDFは冒頭に「ギリシャは世話の焼ける国です。5回目の融資を受ける。ギリシャにはさらなる緊縮が求められることになる。イタリア国債の利回りが8%に接近、イタリアを取り巻く環境が悪化した。ドイツについでオーストリアがユーロ共通債発行に反対した。ユーロは信用を失っている。」などと解説していた。CNBC電子版は企業の中には通貨ユーロ崩壊の可能性も選択肢に入れ始めたと書いていた。

29日のNY株式市場は、11月の米消費者信頼感指数が予想外に良かったとして、NYダウは一時100ドル近く値上がりした。しかし、ユーロ圏財務相会議の行方を見極めたいとする空気から売られ、前日比32ドル高、11,555ドルで取引を終了した。CNBC電子版は、テヘランの英国大使館がイラン人学生に占拠されたニュースを受けて、NY原油(WTI)が反発、バレル1.58ドル高、99.79ドルで取引を終えた。中東危機を原油相場は十分織り込んでいないと書いていた。NY金先物相場はトロイオンス2.60ドル上げ1,713.40ドルで取引された。英BBCは英大使館占拠はウイ―ン条約違反である。イラン大使は英政府に謝罪した。デモ隊はその後退去したと伝えていた。

カタール、アルジャジ―ラは、エジプト議会選挙が順調に進んでいる。エジプト暫定統治政府は、投票率は70%に達する見込みだと発表したと伝えた。一方、シリア政府のデモ隊弾圧で4,140人内子供252人が死亡した。この日もシリア政府の戦車部隊が市民を砲撃、11名が死亡したと報じていた。こういう話を毎日聞かされていると、日本という国が異質なのか、それともシリアが異質なのか、正直、頭が混乱してくる。

その他の世界のニュースでは、韓国KBSが、韓米FTAに李大統領が署名、関連する14の法案が可決された。野党は猛反発していると伝えた。同放送は、今年韓国に200万の中国人観光客が訪れた。しかし、多くの店では中国製の商品ばかりで値段が高い、中国語が通じない、中国語の案内板がない、宿泊施設が少ないなどと語る観光客の声を紹介していた。フクシマ原発の影響か、震災前まで日本を訪れていた中国人観光客が韓国へ流れたに違いないと勝手に想像している。

豪ABCが台湾政府がフカひれのみを目的とした漁を禁止したと伝えていた。ひれだけ切られてあと海に捨てるのは残酷だと一部保護団体の非難していた。ただ、台湾漁業相は、絶滅の危機にさらされているサメの乱獲を防ぐためだと答えたと紹介していた。日本ではいまのところ台湾のような動きは知らない。残酷という話では、一昨日、ロシアRTRがロシアで象、虎、ライオンなどをサーカスに使うのは動物虐待だという声が出ていると紹介していた。何が残酷で何が残酷でないか。牛や豚を殺して食べるのはいい。イルカやクジラを食べるのは残酷だという自然保護団体の顔が浮かんだ。(了)

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CO2削減のためのCOP17会場へジェットエンジンを吹かして駆けつける代表達:11月28日放送・ドイツZDF

2011-11-29 10:56:52 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



地球温暖化対策を決めた京都議定書が来年末で期限切れになる。11月28日から南アフリカ、ダーバンで始まったCOP17に「各国代表はジェット機を使い、空港からタクシーで会場に向かう。自らは炭酸ガスを撒き散らしている。しかし、この点には誰も触れなかった。アメリカ、中国が参加しない。先進国と開発途国の対立は全く解消していない。何も決まらない空白期間が生まれる可能性がある」とドイツZDFが伝えていた。

エジプトでムバラク政権崩壊後初めての国政選挙投票がはじまった。投票は11月、12月、来年1月の3回に分けて実施される。静かに列を作って投票している。しかし、問題は選挙の後だ。軍事政権がどこまで既得権限を手放すか誰にもわからないと英BBCが紹介していた。ドイツZDFは「非常に落ち着いている様子に感銘した。これまでのところ選挙実施は成功している」と現地カイロの投票所の様子を記者が紹介していた。


朝6時台放送の米ブルームバーグは、28日、NY株式市場は、欧州株の急反発と感謝祭明けのクリスマス商戦が予想外に好調だったことを好感して、NYダウは前日比291ドル、2.59%高、11,523ドル高で取引を終えた。当番組に出演したオッペンハイマーアナリスト、TomLee氏は、「これは企業業績を買う動きを反映している」と解説していた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は「28日のNY株価は反発した。29日から始まるユーロ圏財務相会議を注目している。EFSF(欧州金融安定化基金)をどこまで拡大できるかにかかっている」とクールに先行きを展望していた。ユーロは、一時、1ユーロ=103円半ばまで買われた。あと、IMFラガルド専務理事が「イタリア政府からIMFに支援要請は受けていない」との談話が発表された後、1ユーロ=103.91円まで売られた。

フランスF2は「IMFが6000億ユーロをイタリアに準備していると伝えられフランス株式市場は5.4%急騰した。しかし、財政難のイタリアは今や支払い金利の方が一般の財政支出を上回る勢いだ。IMFラガルド専務理事はIMFからのイタリアへの特別融資を否定した。一方、フランス、ドイツなど豊かな国6ケ国のみでいわばVIPクラブのような同盟を結び、他を排除する動きが出来ている。」などと紹介していた。

その他の「ワールドWaveMorning」ではフランスF2が、人口70万のブータンが近代化に目覚め始めた。若者がテレビを見て楽しみ、インターネットで情報を入れている。絵本が欲しい。カメラが欲しいと語る市民の声を紹介していた。町ではビル建設ラッシュである。多くのインド人が入って来ている。ブータンは国民総生産という物差しではなく国民総幸福を国是としてきた。国土の60%の森林に恵まれたブータンが10年先、15年先にどうなっているだろうかと現地からレポートしていた。

ドイツZDFは隣国フランスから5日半かけて列車で運ばれてきた核廃棄物がトレーラーに積み替えられる様子を伝え、核廃棄物処分場問題を取り上げていた。今回は警官との間で流血事件まで発展した。しかし、警察は前回より慎重だったと紹介していた。電気はご機嫌で使う。放射能は困る。COP17の会場へはジェットエンジンを吹かして駆けつける。中国は開発途上国だからCOP17に入らない。行きつくところまで行かないと人間様のエゴが収まらない縮図を見る思いである。(了)

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歯を疎かにしていると糖尿病、心臓病になり易い?11月28日 「ワールドWaveMorning)

2011-11-28 22:09:50 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


28日朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、「米国で歯の治療を受けない人が増えているが、歯の治療を怠る結果、糖尿病や心臓病、さらに体重不足など深刻な影響が出て来ている」と専門医が語る様子を紹介していた。先日も書いたが、虫歯が内蔵の病気を予告しているという話は初耳だった。たかが虫歯と思っていたが実に浅はかだった。幸い筆者の場合、歯槽膿漏の気が全くないとご近所の歯科医から幸いにもお隅付きをもらって感謝している。

なぜアメリカで歯の治療を受けないひとが多いのか。経済的な問題が第1。さらに地理的な事情が第2だと解説していた。近くに歯科がない。基本的に歯科医が不足している。歯医者になる生徒が少ない。お金がかかるという点では、日本では歯の神経治療を受けると5,800円に対してアメリカでは6万8,000円かかるのだそうだ。アメリカでは4人に1人が支払い能力がない。格差社会がアメリカで、急速に拡大していることを象徴している動きかもしれないと当番組のキャスターがコメントしていた。

アメリカでは6人に1人しか歯の治療を受けられる保険に入っていないことも影響している。ただ、オバマ米大統領から始まったある一定の収入以下の人に適用されるメディケイド保険制度でも歯の治療を受けない人がいる。今朝の番組では、メディケイド制度では、詳しい説明はなかったが、同制度では20~70%が赤字になるのでやりたがらない学生が増えていると解説していた。

所得の低い人に対する制度であっても医者が赤字になるようでは論外だろう。お金儲けのためだけに歯医者になる学生はいない。しかし、赤字になるとはじめから分かっておれば、自然の成り行きとして、歯医者に成りたい学生が減ってくる現象も理解できる。日本では小児科や産婦人科の医者になる生徒が減っていると聞くが、歯医者は果たしてどうなのかとふと思った。

お金以前の問題として、そもそもアメリカ人は、歯医者には行かないと決めている人が多いと聞いて驚いた。それがアメリカでは一番問題のだと解説していた。一方、日本では歯医者にそもそもいかないという人はあまり聞かない。ただ、歯の治療を放置していると、糖尿病や心臓病になり易いと聞けば、日本でも歯医者さんに駆け込む人が意外に増えるのではないかと勝手に想像している。歯が、けなげにも内蔵の犠牲になって虫歯になっているという話は先日書いたが、笑いごとでは済まされまい。

外国人と話をしていると、彼らは、しばしば「相手の歯を抜く」という言葉をよく使う。狩猟民族ならではの表現だろう。日本ではどうか。「歯牙にもかけない。」と言って、相手を問題にしない時にこの表現を使う。「歯に衣着せぬ。」発言する人は日本では好まれない。「歯の浮いた話。」も歓迎されない。「歯が立たない。」相手だととはじめから分かっていればよかったと負けた後で言ってても後の祭りである。「歯ごたえのある。」話が最近少なくなった。自分のことは棚に上げて「歯を食いしばってガンバレ」と発破を掛ける人は信用できないなどと使う。

歯は本来、年を表す。日本で、いつのころからか年齢と書かないで年令と略して書くようになった。文字通り歯の抜けた話となる。歯を疎かにしていると病気になり易いのはなぜか。噛むという字をつらつら眺めて欲しい。噛めば噛むほど唾液が出る。歯を磨くのではない。歯茎を磨けば唾液が出る。唾液には殺菌作用がある。それが歯を長持ちさせるといわれる。噛めば噛むほど味の出る話をする人が少なくなったことが、一番淋しい。歯を大切して不景気を吹き飛ばそう。(了)

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旧三商大男声合唱団演奏会(スケッチ&コメント)

2011-11-28 06:09:45 | スケッチ


旧三商大男声合唱団演奏会

江嵜企画代表・Ken



旧三商大(一橋大、神戸大、大阪市大)OB男声合唱団の
演奏会が大阪国際交流センター大ホールで11月27日ある。
時間が許せばいかがかと友達のKさんが声をけけてくれた
ので楽しみにして出かけた。

ただこの日は猪熊佳子日本画教室の日と重なる。猪熊先生に
お断りして教室を中座して演奏会場に駆け付けた。午後2時
の開演前にはほぼ満席の盛況だった。

プログラム4番目のKさんが出る南澪会合唱団東西合同80名が
舞台狭しと歌う姿は壮観だった。高田三郎作曲、高野喜久雄作詞
男声合唱組曲「みずのいのち」を堪能した。演奏会会場の様子を
スケッチした。


「水のいのち」という曲は、①雨、②水たまり、③川、④海、
⑤海よの5曲で構成されている。「雨が地上の全ての命をはぐむ」
から始まり最後は海に帰る物語である。石幸千照(いしこうちあき)
さんのピアノも水が流れ流れやがて海に帰るイメージピッタリ
で良かった。

プログラム5番は、総勢160名の合同合唱でSPIRITUAL(黒人霊歌)
はさすが迫力があった。「Sometimes I Feel Like A MotherLess
Child(時には母のない子のように)」に始まり,「聖者の行進」
「漕げよマイケル」「リパブリック賛歌」「ジェリコの戦い」と
お馴染の歌が続き懐かしかった。

当然のごとくアンコ―ルである。「あらかじめ用意していました。
シーンとしたらどうしょうと思っていました。」と指揮者が会場を
笑わせたあと「また逢う日まで」(田中清三郎作曲)がなかなか
良かった。

日本画教室では来年の干支の竜を描いた。いろいろなことがあった
平成23年もあと旬日を残すのみである。

27日行われた大阪ダブル選挙では、「維新の会」が知事・市長共に
勝利した。今、日本を覆っている閉塞感を何が何でも打破して欲しい
との庶民の願いの表れかも知れない。「維新の会」も竜頭蛇尾に終ら
ぬよう心して政策対応して欲しい。(了)

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チキン・ゲームはいつまで続くのか?欧州金融危機深刻化が懸念される

2011-11-26 10:28:08 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


チキンゲームという言葉が25日付けのWSJ紙電子版に登場した。チキンゲームとは、「別々の車に乗った2人のプレーヤーが互いの車に向かって一直線に走行するゲーム。激突を避けるために先にハンドルを切ったプレーヤーがチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になる」とフリー百科事典「ウイキぺディア」に出ていた。

WSJ紙によれば、ECB(欧州中央銀行)は、チキンゲームを演じている。欧州金融危機に際して、ギリギリのところまで債務国への歯止めない資金供給に応じないが、最後には衝突を避けるだろうと多くの人間が期待している、と書いていた。一方、25日、イタリア国債の利回りが7.3%を突破した。ポルトガル国債の格下げを格付け会社S&Pが発表した。10年物ドイツ国債が「札割れ」を来たしたことも響いた。欧州信用不安が欧州域内にとどまらず世界的に広がるとして危機感が強まって来ている。

中国CCTVが、S&Pがポルトガル国債を格下げしたと伝えた後で、日本の株価が低迷している。25日、東京市場で8,135円を付けた。安住財務相が「今、欧州で起こっている金融危機が、アメリカ、日本そして中国にも波及する」と語ったと紹介、韓国、香港の株価値下がりは、欧州不安から世界経済の先行きが不透明なためだと解説していた。

25日のNY株式市場は、勤労感謝祭明けで短縮取引だったが、相変らず欧州問題が影を落とし、商い低調で、NYダウは25ドル安、11,231ドルで取引を終了した。6時台放送の米ブルームバーグは、ベルギー国債の格下げ発表が相場の地合いを悪くした。ユーロが一時、1ユーロ=1.3237ドルまで下げた。イタリア国債の利回りが7.3%を超え、リスクが積み上がっている。事態は深刻化する一方で金融市場は緊迫していると担当記者がNY証券取引所からレポートする映像を流していた。

「ワールドWaveMorning」が紹介したスペインTVEも「ベルギー国債が格下げされた。ドイツ国債との利回り格差が360ポイントへ拡大、イタリア国債の利回りも上昇し、利回り格差は500ポイント以上まで広がった。格付け会社、フイッチは、独仏イタリア首脳が会談した。イタリアが崩壊すればユーロは終わりだからだという認識が強まっていると解説していた。「ワールドWaveMorninng」でシンガポールCNAが「仏独伊3者会談では具体的な進展はなかった」と紹介していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した東京三菱UFJ銀行、原久充氏は「ユーロ債務危機拡大でユーロが売られ、ドルが対ユーロで買われた。1ドル=77.72~77円、1ユーロ=102.86~95で取引された。欧州からの資金逃避が鮮明になっている。来週も不安定な展開が予測される」などと解説していた。

その他の「ワールドWaveMorning」では、カタール、アルジャジ―ラと英BBCが緊迫化するシリアとエジプト情勢を伝えていた。アルジャジ―ラは25日、シリア反政府デモ隊で26名が死亡ここ2日間で死者は40人に達した。シリア政府はアラブ連合の25日期限を切った提案を正式に拒否したと報じた。英BBCは、「自由シリア」軍と共にシリアに侵入した記者が現地の生々しい状況をレポートしていた。エジプトではシャラフ暫定政府の後継者としてカマズ・ガンズ―リ元副首相が演説する様子をアルジャジ―ラが紹介していた。

チキン・ゲームの話に戻す。ドイツはEFSF(欧州金融安定化基金)の歯止めなき運用やユーロ債発行に反対している。先日発行予定の10年物ドイツ国債を40%売れ残した。怠け者のギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアは助けられないとタカをくくって、チキンゲームを続けているとドイツ自らが逃げ遅れて命を落とすかもしれない。(了)

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ドイツおまえもか、ドイツ国債1/3「札割れ」、NYダウ236ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-24 10:29:57 | 経済学
引き潮のとき砂浜に出て岩場を見ていると逃げ遅れた小魚などが慌てる光景に出合うが、いまヨーロッパの金融市場で起こっている姿と重なって見える。満ち潮の時には全く気付かなかったことが、引き潮になると状況は一変する。昨夜、NHKテレビ、ETVをたまたま見た。今回のギリシャに始まった欧州金融危機に乗じて、しこたま儲けたヘッジファンド経営者ルイ・ギャルゴア氏の一挙手一投足を追った番組は迫力があった。

悲しかったのは先のギャルゴア氏と交互に画面に出てきた大阪のさる年金運用責任者である。年初めにマイナス2%だった年金の運用成績が8月にはマイナス12%まで悪化した。顧問料を払っておそらく相談に乗ってもらっているのであろう、画面にさるコンサルタント会社の担当者が現れて、当初の見込みをはるか上回るテンポと幅でヨーロッパ状況が悪化したと素直に認め、今後についても楽観できないと語る様子を写していた。

23日、NY株式市場は、ドイツ10年物国債が、予定の6,200億ユーロに対して4,000億ユーロにとどまる,俗に言う「札割れ」を起こしたことを嫌気して、取引開始早々から売られ、NYダウは前日比236ドル安,11,257ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国みずほ証券、大宮弘幸氏は「ドイツ国債販売が予定を下回ったことでヨーロッパ信用不安が再燃した。イタリア国債の利回りが6.9%台へ再び上昇、スペイン、フランス国債の利回りが高止まりした。NY外国為替市場でも、ドイツ国債入札結果を材料にユーロが対ドル、対円ともに売られた。1ユーロ=103.17ドルで取引された。リスク回避の動きから資金のドルシフトが進み、1ドル=77.30円へ対円でもドルが買われた」などと解説していた。

24日朝放送の米ブル―ムバーグに出演した米投資会社、Tanious氏は「ドイツ国債は今までは安全と見られていた。10年物ドイツ国債が2/3しか売れなかった。安全な避難場所がなくなった。エネルギー、金融、ハイテク全てが売られた」などと解説していた。画面を見ながら、昨晩、NHKの番組に出ていたヘッジファンド、ギャルゴア氏の顔が浮かんだ。ドイツの国債の利回りは2%と最も低い。最も高い利回りのギリシャを早々に売り逃げ、7%を突破したところでイタリヤ国債を売り逃げ、3.5%台のフランス国債を通り越して、まさかと思うが、一番利回りの低いドイツ国債に一転して触手を伸ばしたのかもしれない。

フランスF2は、EUバロード委員長がユーロ共通債導入を強く訴えた。しかし、ドイツ、メルケル首相が、声を荒げて反対する様子を画面に写していた。ユーロ共通債が導入されると平均3.5%程度に利回りが低下する。ギリシャ、スペイン、イタリアなどの高利回り国債は得をする。フランスは平均並み、ドイツの損が最も大きい。23日のドイツ国債売れ残りは、この日のバロードEU発言を聞いて、自然発生的に、ドイツ国債買いの流れにエンジン・ブレーキがかかったのかもしれない。

その他の「ワールドWaveMorning」二ユースでは、ドイツZDFが「ドイツで異常乾燥が続き、運河が水枯れを起こし観光含め水運にも影響がでている。木が枯れ、森林にも影響が出てきた。一方、イタリア南部は洪水被害が出ている」などと紹介していた。水害の話では、タイUH9がバンコク市内を守るためにせきとめられたため水が引かない地域の住民が堤防を破壊する行為に出た。ところが当局は双眼鏡で現場を眺めるだけで成すがままだ」と伝えていた。英BBCはエジプトでエスカレートするデモの様子と依然収まらないシリア情勢を伝えていた。

ユーロ共通債導入にドイツは反対している。ドイツはいずれ妥協を迫られるだろうとハゲタカは読んだ。ドイツ国債売れ残りは潮目の変化かもしれない。(了)

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たかが虫歯、されど虫歯。虫歯は健康の羅針盤(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-23 11:36:36 | 経済学
虫歯になる方が内蔵をやられるよりまだましですよと、先日、近所の歯科T医師から聞いた。虫歯になって、からだを助けているというのである。虫歯も辛いが、内臓がやられることの方がはるかによくないというのである。現在、虫歯の治療を受けている。年内あと一回で治療は終わります。健康状態が良くなっている。歯の状態を見ているとそれがよくわかりますと、T医師は話された。内臓の働きが良くなれば、虫歯にもなり難い。虫歯は健康状態を知る一つのバロメーターだと聞いて、目から鱗だった。

経済とからだの健康はよく似ていると常々思っている。たかが虫歯というなかれ。虫歯ひとつあるだけで毎日の生活がガタガタになる。たかがギリシャ、たかがイタリアと言うなかれ。ギリシャという虫歯の治療を放置した結果、ヨーロッパ全体が今、呻吟している。ギリシャをユーロ圏から追い出せという意見が結構多い。虫歯になると歯を抜けという医師は結構多い。医師の立場だけからみれば虫歯を抜く方が楽なのだそうだ。しかし、患者にとってそれがいいことかどうかは別問題だと、先のT医師はおっしゃった。

前置きが長くなった。23日付けのCNBC Asia Morning Brief電子版によるとユーロ圏の金融危機の影響でIMFからの資金援助は6ケ月ずれる。資金援助期間は1~2年続くと発表したことを嫌気して22日のNYダウは前日比53ドル安、11,493ドルで取引を終了した。NY株式市場引け後、米FRB(米連邦準備制度理事会)は、リセッションに備えて来年から米金融機関に対してストレステスト(資産査定)を実施しかつその内容が公表されると書いていた。丸裸にされると持ち堪えられない金融機関が出てきそうだ。

23日朝、NHK/BSが紹介した米ブルームバーグ・ニュースは、「米FOMCは追加の金融緩和を示唆した。米失業率13%,GDP8%減を前提にストレステストを19の金融機関に対して実施し結果を公表する。公表は初めてである。米国と比べ欧州の金融機関の透明性は極めて低い」と解説していた。金融機関に限らず、日本もこと透明性に関しては自慢できない。「殿、ご内密に」のお国柄である。フクシマ原発事故に関する発表の姿勢にそれがよく出ていた。直近のケースでは、オリンパス事件で世界をあっと驚かせた。ところが、当の日本人はさして悪いことをしたという実感に乏しい。

経済以外の今朝の世界のニュースでは、英BBCはエジプト、タハリ―ル広場で、22日だけで政府軍のデモ隊への発砲で子供3人含む25名の犠牲者が出たと伝えていた。「軍は裏で糸を引いている。エジプトは民主国家へ進むと思っていたがそれは間違いだった」と語る市民の声を紹介していた。シリアでは数ケ月にわたってデモ隊との紛争が続いている。中国CCTVは「シリアでの軍事衝突には裏でロシアが支持しているのではないかとみられる」とコメントし、その一方で、ロシア外相は「アサド大統領支持派にも武力監視をするべきだ」と語ったと中国CCTVはコメントしていた。エジプト、シリアも地球規模で見ればからだの一部であるから、目を逸らすことはできまい。

一方、韓国KBSが韓米FTA法案が国会で可決された。大統領府は「幸いなことだ。農家と中小企業保護に努力しなければならない」と発表したと紹介していた。日本ではPTTのその後について報道されなくなった。都合のいい話は出すが不都合な話は隠すようではとても大人の国と言えまい。その他の世界のニュースでは英BBCが旅行代理店ThomsCook社が北アフリカ政情不安、タイ洪水被害などで旅行客が激減、銀行に緊急支援を求めた。負債総額9億英ポンド(約1,100億円)経営継続困難に陥った。他への波及が懸念されると報じていた。

たかが虫歯、されど虫歯。虫歯は健康の羅針盤。たかがギリシャ、されどギリシャ。ギリシャ問題に端を発した欧州金融危機の虫歯の痛みで眠れぬ日々が続きそうだ。(了)

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≪脊柱側弯症専門インストラクター≫認定講習。4月22日に追加講習をします (8)

2011-11-22 17:40:23 | 診断即治療と虹彩学
≪脊柱側弯症専門インストラクター≫認定講習へのお問い合わせをありがとうございました。
以下の状況により、追加講習を行なうことになりましたので、よろしくお願い致します。

2012年 1月29日・2月26日・3月25日(資格は問いません)に行う≪脊柱側弯症専門インストラクター≫認定講習への問い合わせで、1月29日は全日本鍼灸学会の研修があり、2月26日は鍼灸師の国試とかち合っていますので、4月22日に追加で講習を行なうことに決定しました。

かなり密度の濃い講習になりますので、1月29日・2月26日分を一日で行うことは、多少無理があるかも知れませんので、申込みと入金を頂いた方には、事前に資料を送り、予備講習を行なっていく予定にしています。

また、この講習を受講すると、それぞれが各地で講習を行うことができると思いますので、参加者の中から「講習が上手い」と思われる方に、日を改めて講習を行うことも考えております。


ご質問がありましたら、下記までお問い合わせください。
でんわ 06-6390-4722 ファックス 06-6302-0991
メール stella8585アットマークezweb.ne.jp

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11月が一穴鍼法の奥伝、12月がボディエステの実技公開

2011-11-22 11:18:15 | 診断即治療と虹彩学
11月27日 一穴鍼法・六腧穴と治療での演算(要資格)
七星論には「七星論表」があり、査穴があり、六腧穴があり、特殊鍼法がありますが、臨床で使う六腧穴は、総合的な診断と補寫や対応穴などを用いる、全ての治療が含まれています。

今回は特殊鍼法である「一穴鍼法」での演算を行います。
演算は診断即治療の最高峰とも言えるもので、「再現性のある治療」を目指す人の大きな力となる論理とテクニックで構成されています。


12月18日 スクレオロジーとエステ(ボディ)の実技(資格は問ません)
これはすごいです。
三嶋先生のフィンガーテクニックで、みるみる美しくなるのを目の前で見ることになるでしょう。
最近三嶋先生はハワイに出かけ、ハワイでのエステと癒しの講習を行なう予定のようです。
詳しくは、 こちら をご覧ください。
三嶋先生は私のところにいたときから「ただ者じゃない」と思っていましたが、やっぱりただ者じゃなかった。

三嶋先生の講習で学ぶことは、エステテクニックだけではなく、「経営手腕も学ぶ」という心構えで参加することをお勧め致します。
「これであなたも成功者」と言われるようにです! (⌒_⌒)

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日本は平和である、平和過ぎて怖い気さえする、NYダウ一時340ドル安

2011-11-22 10:16:51 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


舞妓さんの世界から一転して経済の世界に入ると暗転する。しかし、植物の世界も現実とは無縁で、昨日、例の更地でスイセンが白い花をつけていた。チューリップの球根を40ほど追加して植えたが、いまから来年の4月が楽しみでならない。ところが22日の「ワールドWaveMorning」を見ていると、日本だけの平和の世界だと痛感する。

日本時間22日8時前に米財政赤字削減特別委員会での協議が決裂した。富裕層の増税に反対する共和党とあくまで財政赤字削減を求める民主党と合意出来なかったと「ワールドWaveMorning」番組途中で紹介していた。米ABCは「責任のなすり合い」と表現していた。22日付けのCNBC AsiaMorningBrief電子版は「米議会での米財政赤字削減計画が決裂すればアメリカ国債の格下げは避けられない」と書いていた。

21日の欧州株価は英国2.62%,ドイツ3.38%、フランス3.41%はじめ軒並み大幅値下がりした。太平洋をまたいでのNY株式市場もNYダウは一時340ドル近く値下がりし、あと買い戻しが入ったが、248ドル2.11%安、11,547ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、欧州周辺国国債が引き続き売られ、ユーロが下落、対円で1ユーロ=103.69~75円一方、ドルの対円相場は1ドル=76.88~90円で取引された。NY原油(WTI)は続落、バレル75セント安、96.92ドルNY金先物相場はトロイオンス49ドル安1,678ドルだった。

「ワールドWaveMorning」に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は「米議会超党派委員会が不調に終われば、デフォルト懸念はないが、米議会の政策能力に不信感が強まり、米金融が混乱する。今後の議会の動きから目が離せない」などと話していた。欧米株価の値下がりは政治に対する信頼が失われ、マーケットで不信感が増幅されている。

政治不安はヨーロッパでより顕著である。「ワールドWaveMorning」は「世界の窓」コーナーで、スペイン総選挙を取り上げた。当の番組では町の声を取材していたが、市民は冷めた見方をしていた。21日、与党・社会労働党が惨敗、マリアノ・ラホイ党首率いる中道右派国民党が圧勝した。しかし、同党首は「明日から課題を克服するために団結が必要だ」と国民に結束を呼び掛けていた。「お祝い気分はつかの間に終わる。全体で22%の高失業率、特に20代の若者の2人に1人は失業している。改革は容易でない」という見方が多い。

ドイツZDFはスペイン総選挙結果を伝え「ラフォイ党首は、選挙前に債務危機を切り抜けると語った。しかし、具体的にどこを削るか明言しなかった」と解説、「新政権に全く期待していない。もっと悪くなるだろう」と語る市民の声を紹介していた。ドイツZDFはギリシャ、パパデモス新首相がEUバロ―ゾ委員長と会談、財政削減計画を文書での提出を求められたが、拒否した。EUではユーロ圏全体債の発行を検討している。しかし、ドイツは反対していると紹介していた。

英BBCはエジプトで軍との争いでデモ隊27人が死亡したと伝えた。8ケ月前、ムバラクを倒した。「エジプトに自由と安定が訪れると市民は希望に燃えていた。ところが新政権樹立を控えて20年間軍のリ―ダ―だった男が居座っている」と語る市民の声を紹介、真の民主化の実現は難しいと解説していた。

フランスF2は「原子力メーカー、フランス、アレバ社が全従業員2万8,000人の内、まず2,900人削減を計画している。正式には12月半ばに発表される。原発の注文が3億ユーロ減った。ドイツは2022年までに原発を全廃する。フランス国内も削減の動きが出ている。これはフクシマ原発事故の影響であろう。」などと紹介していた。

当然、喜ぶべきことなのであろうが、日本は平和である。平和過ぎて怖いくらいだ。(了)

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