
母校同窓のNさんが出演の演奏会「KKC音楽祭2025」が4月6日(日)午後3時から神戸文化ホールで開かれ楽しみにして出かけた。Nさんからいただいた座席引換券で指定席を確保。いつものように会場の様子をスケッチ、Nさん所属のクレッセント・ハーモニーを中心にまとめた。2000人入る会場はほぼ満席の盛況だった。
KKC、クレッセント・ハーモニー、神戸男声合唱団、男声合唱団「風」、3合唱団合同の演奏会は今回で3回目を迎えると会場配布のパンフレットにあった。
クレッセント・ハーモニーが第1ステージに登壇した。演奏は「人生の扉」と銘打って、お馴染みの永六輔作詞「上を向いて歩こう」から始まり、なかにし礼作詞「我が神に悔いなし」入れて5曲を堪能した。
指揮者、小池義郎氏は「平均年齢83歳の男声合唱団です。生きて行くということは、絶え間ない出来事の連なりです。いくつになっても、日々を味わいながら心を込めて歌います。」と演奏前の挨拶で話した。
第2ステージは神戸男声合唱団。70余名の大合唱団である。「ええ演歌は永遠か、歌い継がれる歌づくし」をキャッチフレーズに、合唱団として、日々練習を続けて来年60周年を迎える」とパンフレットにあった。
「津軽海峡冬景色」から演奏が始まった。「思い出酒」、「雨の慕情」、「別れの予感」、「北国の春」、「酒よ」、「北酒場」まで7曲。いずれもカラオケで歌うお馴染みの曲のせいもあり思わず口ずさみそうになりながら楽しく聴いた。50年代の曲が多い。
演奏の前に一曲ごと語りが入る。「別れの予感」では「今や団塊の世代が後期高齢者になった。ローカルで人の結びつきを大切にした方が生きやすい。あのころ北へ帰る思いを歌にしたのは現代を予見したのかも。」などと話した。
第3ステージは「花に寄せと」と銘打って作詞、星野富弘の詩「たんぽぽ」からはじまり、「ばら・きく・なずな」まで7曲コーラスした。
第4ステージは合同演奏。北原白秋の作詞の「柳河風俗詩」から「柳河」から「梅雨の晴れ間」まで4曲を歌った。アンコールで「からたちの花」と最後に讃美歌が入り、お開きとなった。
帰路、神戸文化ホールを出て徒歩約10分直進でJR神戸駅まで、途中、水戸光圀が建てた「嗚呼忠臣楠子之墓」で知られる楠正成を祀る湊川神社境内に沿って緩やかな坂道を下った。
神戸も桜がほぼ満開。好天に恵まれたことも幸いした。久しぶりで浮世を離れるひと時を過ごすことが出来た。Nさんにひたすら感謝である。(了)