ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

今年もありがとございました。

2011-12-31 13:48:47 | 情報や案内及び雑談
来年もよろしくお願い申し上げます。


おかげ様で5㎏ほど痩せました。(笑)

新城針灸治療院の営業は、
新年5日(木)から営業しております。


(゜゜)(。。)ペコッ  m(_ _)m   <(_ _)>

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猫に餌をやる者がいなくならない限り野良猫は減らない:2012年は金融緩和オンパレード?

2011-12-31 12:33:14 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


『猫は餌をもらう人を覚えている。』いつもの更地へ猫の餌の掃除とモク拾いのために昨日出かけた。所在なさそうに更地フエンス近くを行きつ戻りつしているさるご婦人がいるではないか。その時である。どこに隠れていたのであろうか、猫3匹が突然、件のおばさんの足元に駆け寄ったではないか。人は人を時に騙す。猫は人を騙さない。「猫に餌をやらないでくださいね。」とおばさんに近づいて話した。一瞬戸惑った彼女だったが、意外に答えは早かった。「昔、餌をやった。今はやっていない。近所の人が餌をやっている。」と抗弁した。「猫には罪はない。毎日のように餌の掃除をしている人のことも忘れないでくださいね。」と穏やかに話をしたら、彼女は、黙ってその場を去った。しかし、現実は甘くない。猫に餌をやる人間は他にも大勢いる。餌をやる人間がいなくならない限り野良猫は永遠に増え続けるだろう。

単略的だと叱られそうだが、北朝鮮問題も欧州金融危機も誰から餌がもらえるかどうかが決め手になると常々思っている。白い猫も黒い猫も関係ない。ネズミを獲る猫が大事だと小平が言ったという話が残っている。ネズミはいなくなった。ところがコンビニで簡単に猫フードが手に入る。日本とアメリカの戦争が終わる前の古い話だが、食事をまともに出来ず、ひもじい思いをした67年前の出来事を、今もからだが覚えている。昨晩NHK・BSで放送していたサバンナでの生き物同士の生きるか死ぬかの死闘を見た。特に草食動物なりに肉食動物から身を守るすべを生まれ落ちた直後からからだが覚えている感動的シーンを見ることが出来た。餌を絶たれた生き物は人間に限らず凶暴化する。中国政府が今最大恐れていることは人の餌、食料問題である。

中国に見放されたら北朝鮮は生きていけない。北朝鮮が核を放棄しないのは、そうすれば食べる手立てを失うからであろう。イランも同じである。自らは核武装しておきながらイランに核放棄を迫ってもイランがアメリカに首を縦に振らない。ロシアはイラン寄りと見られがちだが、ロシアはイランと数千キロ国境を接しているからだとロシアの専門家が先日NHK/BSで話していた。中国も北朝鮮に内乱が起これば北朝鮮からの難民が大挙押し寄せて来る。2012年に中国に新政権が誕生する。双方が政権交代という微妙な時期である。中国は北朝鮮を死力を尽くして守るだろう。

30日、NY株式市場は、商い閑散の中、NYダウは、前日比69ドル,0.6% 安、12,217ドル、サンタクロース・ラリーはならず2011年を終えた。年ベースでは5.53%上昇したと30日付けのWSJ紙電子版は書いた。今朝放送のNikkeiCNBCは、2011年の世界の株価について、アジアでは中国21%,香港20%,日本17% ,豪州15% それぞれ値下がりした。欧州ではギリシャ52%、イタリア25%、フランス17% ,ドイツ15%値下がりしたと紹介していた。欧州金融危機が明らかに影響した。世界株安の中でアメリカの株価ではNYダウのみ5.5%上げた。金融緩和がNYダウには少なくとも貢献したようだ。

30日のWSJ紙電子版は、ユーロが、対日本円で11年来の安値、1ユーロ=99.85円を付けたと多くの字数を割いて報じていた。ユーロは2011年高値1ユーロ=123.33円から19%値下がりした。ユーロは対米ドルでほぼ14% 下落した。日本はGDPの2倍の赤字国であるが、ユーロは、対米ドルで、1ユーロ=1.1877ドルを試す。その結果、対円でユーロはさらに値下がりすると専門家の見方を紹介していた。スペイン政府は2011年の財政赤字は当初予測を上回ると発表した。スペインでは500万人が失業中でこれ以上の緊縮財政は受け容れられないと労働組合代表は語ったと紹介していた。

年明けイタリア国債入札が2月に364億ユーロ、3月に272億ユーロ、3月にはギリシャ145億ユーロ、イタリア4月に278億ユーロ、4月にはスペイン国債119億ユーロと続く。餌場を求めて、投機資金が暗躍するであろう。ECB(欧州中央銀行)は3年償還の債券を年1%で貸し出しを実施した。2012年は米大統領と議会、知事の選挙の年である。米FRBがQE3(量的金融緩和第3弾)をやらない保証はない。2012年は、金融緩和オンパレードの年となることが予見される。(了)

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米住宅デ―タ改善を好感、NYダウ135ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-30 11:28:22 | 経済学
「欧州経済のメルトダウンや開発途上国経済のスローダウンが予測されているにも関わらず、米国経済は抵抗力を維持している」とWELLS CAPITAL MANAGEMENTポートフォリオマネジャー、MargaretPatelさんは話した。29日のNY株式市場は、11月の米住宅販売デ―タの改善と新規失業保険申請件数が4週連続で40万件を下回ったこと、欧州株価が10年物のイタリア国債の利回りが、高水準ながら7%以下に収まったことから、商い低調の中、NYダウは前日比135ドル、1.12%高、12,287ドルで取引を終了したと29日付けのWSJ紙電子版は伝えた。

上記記事を書いたBrendanConway記者の書き出しは「株は上げ、ゴールドは下げた」である。投資家は利益確定の売りに走り、NY金先物相場は、前日比1.5%安、トロイオンス1,539.90ドルで取引を終えた。年初から見れば8.4%高いが、8月半ばの高値から18%値下がりした。日本ではテレビコマーシャルが金先高を囃している。鳥は既にエサ場を離れていることを教えている。変わり身が早いと言えばそれまでだが、投資家も生き物、生きるためだから、避けられないのであろう。

一方、NY原油【WTI】先物相場は、中東情勢の緊迫化を材料に、この日も小幅ながら前日比0.3% 上げ、バレル99.65ドルと8日間連騰となった。イランがホルムズ海峡封鎖を示唆していることを材料とした動きである。30日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」が紹介したドイツZDFは、「ホルムズ海峡は、世界原油の40%が通過する。ホワイトハウスは、「海峡封鎖」は許容できないとの談話を発表した。緊張が高まっている。一方、イランは原油生産の80%を輸出している。イラン予算の大部分は原油収入に依存している。」などと解説していた。29日のNY為替市場では、1ドル=77.56~77円、1ユーロ=1.2960ドル、1ユーロ=100円で取引された。米財務省の日本の為替政策批判がどの程度ドル/円相場に現れているか不明だが、対日本円では、気持ちドル売り・円買いへ流れが変わりつつある。

ドイツZDFは、「イタリア経済は弱体化している」と伝え、モンティ首相は「新たな経済改革に乗り出す」と語ったと紹介した。画面にシモンズさんという花屋のおかみさんが現れ「イタリアの経済危機を実感しています。これからが大変。去年と比べて買い控えが目立つています」と話した。再びモンティ首相が議会で「緊縮財政と景気回復の両立は可能だ」と訴え、「イタリア国債の10年物の利回りがかっての年1.23%から現在7%寸前だ」とグラフで示す様子を伝えた。最後にシモンズおばさんが再び現れ「政府はイタリア経済を立て直してくれると思うわ」と語る様子を写していた。

その他の今朝の「ワールドWavewMorning」では、英BBCと豪ABCが共にキムジョンイル総書記葬儀の様子を流していた。英BBCはソウルからの通信と断って「北朝鮮政府は、キムジョンウンを最高指揮者とすることを宣言した。キムジョンウンは、軍と労働組合で集めた微動だにしない数十万の人間の前で、余り喜んでいないかのような表情でひとことも口を開くことなく立っていた」などと紹介していた。豪ABCは「2週間の服喪期間が終わった。キムジョンウン氏が北朝鮮の新しい指導者であることを確認した。キムジョンウン氏に命を投げ出す。キムジョンイル総書記は我々のために体力が尽き果てた」と軍最高司令官が語る様子を伝えていた。

豪ABCはベトナムの大学の現状を紹介、「ベトナム経済は過去30年、平均7%の成長を続けた。人口が急増している。しかし、現在、深刻な熟練工不足に見舞われている。5年先、10年先にはオックスフォ―ドやケンブリッジクラスの大学を作り、世界の大学で10位以内に入ることを目指す」と語る政府高官の姿を写していた。日本もかって今のベトナムの様な時代があった。若者人口が減るとこれほどまで町の雰囲気が変わるものかと町ゆく人の姿を日々目にして痛感する。昔から東洋的諦観という言葉がある。しかし、ベトナムの今朝のニュースを見ていると、まるで別世界であると実感した。一人でも多くの日本の若者に海外での経験を積んで欲しい。切なる思いである。(了)

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ラ・パッキアin Kobe(スケッチ&コメント)

2011-12-30 06:13:34 | スケッチ


ラ・パッキアin Kobe

江嵜企画代表・Ken



そごう神戸店で30日まで開かれている歳末助け合いチャリティー
美術展『著名芸術家と名氏作品展』を皮切りに、同店新館美術
画廊での薮内佐斗司ブロンズ展、途中、大丸神戸店9階のレス
トラン、ラ・パッキオに立ち寄ってお目当てのキ―オをいただき、
同店で開催中の第84回 兵庫県小・中・高校絵画展で特選・入選
に選ばれた785点を堪能した。

ラ・パッキオでは、テーブルを手前に、神戸市章山を背景に、右に
国際会館、左に旧新聞会館を入れ,右テーブルに母娘と思しきお二人
を描き込んで仕上げた。

先のチャリティ―展は、絵画、陶芸、書、彫刻、版画などが会場に
約1000点が展示されており壮観だった。絵も陶芸も一寸手が出な
かった。たまたま見つけた将棋の渡辺明竜王の「一歩千金」と書か
れた扇子が目にとまり、代2000円で出ていたので、即買い求めた。
「一歩千金」という言葉も気に入った。

藪口佐斗司展は、いずれも立派なお値段のためとても手が出な
かったが、見ごたえがあった。大丸での小・中・高校美術展は
特に小学生の多くの作品に非凡な才能を感じた。才能を潰される
ことなく将来に向けて大きく開花させて欲しいと痛切に思う。

午後5時までに乗ればJR元町から住吉まで、通常170円が135円
の俗にいう「昼得」切符で帰れる。お決まりのコースの7階
美術画廊に立ち寄り、計算通り午後5時前の元町発の電車に乗れて
幸いだった。

昨日、一昨日と神戸も小雪が降ったが、このところの寒さに
体も慣れたのか、さほど寒さを感じなかった。いろいろのことが
起こった2011年もあと2日を残すのみとなった。(了)

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28日NYダウ、イタリア長期国債入札を控えて、139ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-29 10:20:36 | 経済学
米財務省は、27日、日本政府の為替政策を、公然と批判した。これを受けて日本の財務相は、急激な為替の動きは自国の経済を阻害するから日本政府は適切な措置を取ると語ったと28日付けのWSJ紙は伝えた。WSJ紙は27,28日連日、このニュ-スを取り上げた。日本の新聞ではなぜか取り上げていない。

28日、NY株式市場は、イタリアの短期国債の入札が順調に消化されたと伝えられ高く始まった。しかし、10年物イタリア国債が29日の入札を控えて売られ、利回りが6.971%まで急騰したことから、入札結果を見極めたいとする空気が強まり、NYダウは前日比139ドル、1.14%安、12,151ドルで取引を終えた。Bank of America株3.6%安が金融株の下げをリード、同社株は今年1年で60%値下がりした。Alcoa株3.1%安、Caterpilar株2.4%安と売られたと28日付けのWSJ紙電子版は書いていた。

一方、NY金相場は、前日比2%以上下げ、トロイオンス1,562.90ドル、NY原油【WTI】は2%安、再びバレル100ドルを割った。一方、ECB(欧州中央銀行)の翌日物デポジットが2日続きで増加した結果、金融機関が、貸出を抑え現金ポジションを高めたとマ―ケットは読んだ。28日の欧州株価指数600が0.7%安、ドイツ株価指数DAXが2% 下げた。ユーロが1ユーロ=1.2934ドルへ年初1月来最安値となる前日比約1%下げた。ユーロは対日本円で10年来安値、1ユーロ=100円を割れた。この日金相場が2%以上下げたが、銀相場は前日比5.2%安、1月27日来の安値まで下げた。プラチナは2年来の安値を付けたと28日付けのWSJ紙は書いていた。日本ではバンカメ株が今年1年で60%値下がりしたと改めて言われてもピンと来ない。しかし、株価は物知りだから、バンカメの周りに人が寄りつかなくなっていることを株価は教えている。

28日夜、9時から毎日放送系の「たけしのガチバトル!!」というテレビ番組をたまたま見た。俳優の山本太郎さんが出演し放射能汚染が子供達にいかに怖いかを力説しておられた。原発推進派と原発反対派がたけしを真ん中に左右に分かれ激しく討論していた。コマ-シャルが再三再四入るのでなかなか討論に集中出来なかったが、結構真面目に、原発問題を正面から受け止めた番組になっており感心した。福井県のさまざまな施設が原発の「迷惑料」と称する巨額の交付金で建設され、作られた「箱もの」の施設が赤字続きだと言う実情も紹介されていた。

関西でもフクシマが他人事でないのは福井の原発がいつか爆発しないか心の底では心配している。福井の原発は山ひとつ隔てて琵琶湖に隣接している。琵琶湖が汚染されるとどうなるか。英字新聞にはFUKUSIMAと出る。幸いと言えば語弊があるが、FUKUIという文字は今のところ出ていない。28日夜の番組で触れていなかったことが一つあった。日本の原発が40歳を過ぎた原発の世界では「高齢者」だということである。しかも、日本の原発が一斉に建設されたため、高齢化がほぼ同時進行で進む。昨晩の番組ではある推進派が「全く危険でないものは世の中にない」と豪語していた。一方、「原発が危険でなければ東京湾に原発を作ればいい」と言っていた人もいた。面白がっている場合ではない。政治家の責任が大きいことだけは確かである。

日本人は相場嫌いである。NYダウがいくらになろうと為替がいくらになろうと関心は極めて薄い。災害は忘れたころにやって来る。フクシマと同じように、問題が起こってから騒いでも後の祭りである。水は昔を覚えている。今年は世界的に水害が多かった。日本ではなにごとも水に流すことをよしとするところがある。その一方で、水心魚心という言葉もある。相場は人の心の鏡である。28日のNY株式・為替・金利・原油市場の動きも他人事では済まされまい。(了)

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NewsWeek日本版最新号はお薦めか?世界の動きに日本の若者はささやかでいいから関心を持って欲しい

2011-12-28 12:24:35 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


一冊470円のNewsWeek 日本版最新号は、お茶一杯のコストで世界の今を概観出来る。書店での立ち読みでもいいから是非手にとって読んで欲しい。本号は北朝鮮特集である。一言で言えば北朝鮮と言う国は、言われるほど極貧洗うがごとき国でないこと、軍に大きく支配された体制は新しい「将軍様」の元でも変わらない、中国の影響力が今後ますます強まると指摘していた。

「混迷する世界は2012年にどう変わるか」では多くの国でリ―ダ―が変わる。オバマも再選が危ぶまれているアメリカ、謎に包まれた習近平に変わる中国、緊縮財政以外選択肢のないフランス大統領選を注目していた。フランス関連では、フランス経済が立ち直らなければユーロ崩壊の引き金になる」とトレ―シ―・マクニコル記者は危機感を露わにしていた。フランスで食い止められなければ、ドイツ一国では欧州金融危機は持ち堪えられないということがはっきりして来ているからであろう。

「ユーロ再建はもう時間切れ?」と題して「政治的決断の先延ばしで、ユーロ病が拡大、優等生ドイツにも厳しい試練が待ち構えている」と書いたローズマリ―・ライター(英タイムズ紙編集委員)の記事が迫真的だ。「ユーロの仕組みそのものが、各国の利害関係は一致するという虚構の上に成り立っている。ユーロを守るためにあらゆる手を尽くすとのメルケルの決意は極めて厳しい試練に直面している。」と寄稿文を結んだ。

欧州危機から脱出出来るのか。以下は衝撃的である。「ドイツの有権者は債務危機国を救済しないというメルケルの言葉に騙されている。ドイツ連邦銀行は既に、ギリシャ、アイルランド、ポルトガル国債を合わせて4,650億ユーロ(約47兆円)分保有、ECB【欧州中央銀行】から1,800億ユーロ(約18兆2,000億円)引き受ける。さらにドイツは、EFSF(欧州金融安定化基金)債務保証として2,110億ユーロ(約21兆3,000億円)を負担する」と書いた。紙屑になりかねない債券をドイツの銀行が抱えている。

一方、休み明け27日のNY株式市場は、はじめ12月の米国の消費者信頼感指数が64.5へ11月の55.2から飛躍したことを好感して、NYダウは上げてスタートした。核開発を巡りイラン制裁に対抗してイランがホルムズ海峡封鎖に動くとのニュースが伝えられ原油(WTI)が101ドル突破で下げに転じ,NYダウは、2ドル安、12,291ドルで取引を終了した。10月の米 住宅価格シラ―指数が年ベースで3.4%下落した、アジア株が値下がり、金融株下げが相場上昇にブレーキをかけたと27日付けのWSJ紙電子版が解説していた。27日のNY外国為替市場では、1ドル=77.86~87円、1ユーロ=101.75~80円と小動きだった。NY金先物はトロイオンス10.50ドル安、1,594.20ドルと冴えない。

NewsWeek誌日本版最新号に戻す。「フクシマ後に加速する原発の建設ラッシュ」と題して、原発産業がフクシマの事故を受けて、「北」の先進国から「南」の途上国へマ―ケットの活路を求めて動きだしたことが新たな懸念材料である。ところが最大の問題点は、専門の訓練を受けた原子力技術者の絶対的不足である。さらに原発輸入国の全てで、原子力安全規制のシステムが皆無に等しい。世界の原発大国が「南」の市場に進出を続ければ、フクシマ原発事故の再発を防ぐことが益々難しくなると、ヘンリー・ソコルスキ―(核拡散防止政策教育センター事務局長)が警告していた。

もう一つの記事。「アラブの春ははじまったばかりだ」というクリストファー・ディツキ―(中東総局長)が書いた記事で「エジプト国民の半数が25歳未満、シリアは22歳未満、イエ―メンは年齢の中央値は18歳だ。アラブの人口の80%がテレビで世界のニュースを知る。58%はアルジャジ―ラを見ている(米メリーランド大:09年調べ)。エジプトの人口の30%が携帯電話を持ち、サウジアラビアでは国民の大半が2台以上所有している」と書いていた。知らぬは日本人ばかりなりということになりかねない。一人でも多くの日本の若者が世界の動きにささやかでいいから関心を持って欲しい。(了)

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金融政策だけでは限界がある:元日銀政策委員・須田美矢子氏語る(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-27 11:19:06 | 経済学
週明け、26日の欧米の株式市場は、クリスマス振り替え休日のため休場だった。朝5時45分からの「モーニングサテライト」をたまたま見た。日銀の政策委員を10年務めた須田美矢子氏とキャスターとのインタビューの様子が写っていた。その中で「ECB(欧州中央銀行)が金融緩和へ向けて動き始めたことは無視できない。中央銀行の信任が問われる」との須田氏のコメントが印象に残った。「新興国も金融緩和の方向ですが」とキャスターが水を向けたところ、須田氏は「米国のQE2は株高には効果はあった。しかし、実態経済に効果があったかについて証拠はない」と答えた。

当の「モーニングサテライト」は、JPモルガン証券、菅野雅明氏と三菱東京UFJ銀行、鈴木敏之氏が出演しておられた。須田氏とのインタビューをはさみながらゲストの二人がそれぞれ所見を述べる形で番組が構成されていた。その中で「米FRBが現在も取り続けているQE2(量的金融緩和第2弾)は、米国景気下支えには一定の効果があった」と菅野氏は応じた。鈴木氏は「日本は量的緩和を実施した。しかし、日本の企業には、(金融緩和を生かして)前に向かっていく姿勢に弱さがあった」と総括した。

26日夜、テレビ東京の番組をたまたま見た。2012年の欧州金融危機がどのような展開をみせるのか議論していた。今朝の「モーニングサテライト」でも欧州金融危機が焦点になった。金融危機回避策として「資金の多量供給」で対応することは他に選択肢がないことで○、『ファイヤーウオール策』としての国債の無制限購入は×、EFSF(欧州安定化基金)への貸出は×、財政規律強化は「決まっていない」という結論だった。

昨晩のテレビ東京の放送での中心のテーマは、CDS(クレディット・デフオルト・スワップ)だった。舌を噛みそうな名前である。国債などの保有者が保証する人に払う保証料のことだと解説していた。現在CDSの保証料率は問題のイタリア5~6%、スペインが4~5%、フランスが2%前後、ドイツが1%以下とそれぞれの国の国債のリスク度合いを分かり易く示している。危険な物件ほど保証料率が高くなる。当の番組では問題はCDSが本来の目的から離脱しCDSそれ自体が取引の対象として売り買いされている。それを規制しようとする動きが欧州内部でも起こっていると指摘していた。

今朝の「ワールドWaveMorning」でフランスF2が、11月のフランスの失業者が2万9,900人、前月比5.4%増えた。この内25歳以下の若者と女性の失業者の伸び率が大きい。これが問題だ。今後雇用情勢は悪化するだろうと専門家はみていると解説していた。先のCDS保証料率ではフランスは比較的低位である。しかし、経済の実態が悪化すれば、国債の値段が下がり、つれて利回りは上昇する。利払いが増えれば国の財政はその分悪化する。財政が悪化すれば国債は値下がりし利払いは増える。投機資金が傷口を狙って売り浴びせてくる。相場は下がる。利払いは増える。国の財政は破綻する。

欧州の金融危機は日本にとっても他人ごとではない。日本の国債残高は1000兆円に近付いている。金利が2%になれば利払いだけで20兆円、3%になればそれが30兆円に膨らむ。かりに消費税を10%に上げても、景気が回復し、税収が増えない限り、帳尻が合わない。単純な算数の問題である。小学校の3年生の子供でも容易に分かる。

日銀の政策委員として、須田美矢子氏が、10年前颯爽と記者会見の場に登場した時の画面を写していた。今朝インタビューに答える氏の表情は、テレビは残酷なもので、失礼を顧みず言えば、疲れがありありと見られた。金融政策だけでは限界がある。ご自身の思い描いたようには現実は動かなかった。日銀の政策如何に関わらず日本経済は世界景気の動きに見事翻弄されたことをここ10年の日本のGDPのグラフが示していた。(了)



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2012年は波乱万丈の年になるとの見方が多い中で、23日、NYダウ124ドル高はむしろ不気味だ

2011-12-24 11:09:41 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


韓国KBSは北朝鮮があらゆるメデイァを使い、労働党組織、幼稚園の子供まで動員して、キムジョンイル死去を大々的に報道した。これはキムジョンイル(金正日)総書記の影響力が低下したことを意味していると伝えた。一方韓国KBSは米国政府がキムジョンイル死去に対して「哀悼」という言葉を使はなかったと伝えた。これも17年前のキムイルソン(金日成)主席死去との対比で違う点だと解説していた。

一方、ドイツZDFは、チェコのバベル元大統領の国葬の様子を画面に写し、アメリカはクリントン元大統領夫妻、サルコジ仏大統領、カメロン英首相、メイヤー元英首相など要人が参列、マデレーン・オルブライト元米国務長官が「彼は人々の希望と愛の象徴だった。共産党政権を封じ込んだ」などと弔辞を読んだと伝えた。日本から誰が弔問したのだろうか。

英BBCはシリアで初の自爆テロが2件発生、40人以上が死亡したと伝えた。国営テレビはアルカイダの犯行だと解説した。シリア市内の警備のもっとも厳しい地区で事件は起こった。余りに悲惨なので映像は差し控えたと語り、シリア監視団の目前での事件でもあって、市民はアサド政権の自作自演だと抗議したと紹介していた。香港ATVは中国広東省での反政府デモの様子と四川省でデモを組織命令したとしてある活動家弁護士を国家転覆罪で禁固9年を求刑したと報じていた。

一方、フランスF2は、今朝の放送で、フランス政府は、豊胸シリコンの使用禁止を勧告したと伝えた。フランスでは3万人の女性がシリコンパックを使用している。器具が破損して体内に流れ込む。いまのところ発がんの恐れはないが予防的措置として禁止されたと解説していた。ドイツZDF,英BBCもこの問題を取り上げた。英BBCは手術にも一定のリスクがある。薦められないと解説、ドイツZDFは、医師の検査を受けた方が安全だ。ただ、メーカーは既に倒産しているから誰が責任を取るのか難しいなどと解説した。ご婦人にとっては真剣な問題のようだ。

ただ、この手のニュースが出るたびに、日本ではどうなのかな、といつも気になる。フランスで出たからということで婦人雑誌に取り上げるかもしれない。外国人からは日本人は人まね子猿と見られている。子猿であって親猿でない.ボス猿でもない。褒めた話ではないが日本にはコソドロはいる。大ドロボーとなると、石川五右衛門が常に出て来る。墓場の下で彼は苦笑していることだろう。

飛躍ついでに言えば、最近の例では橋下大阪市長に、世間では大ドロボーとの評価の高かった人物までもが、手のひら返したように同氏にすり寄っている姿を見聞きするとこの国の行く末が本当に心配でならない。いろいろな見方があるからいいようなものだが、仙台市にパンダ2頭を貸与して欲しいと中国に申し入れるという話にはたまげた。借り賃だけで1頭1億かかる。お金は誰がだすのだろう。原発廃炉まで40年かかる。北朝鮮から流れるニュースをあざ笑う資格は日本人にはないだろう。

23日のNY株式市場では、NYダウは、前日比124ドル高と4連騰を記録した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聡樹氏は「社会保障税減税を2ケ月延長で米両院で可決した、11月の個人消費が増加した、米新規住宅件数が3ケ月連続で増加した」ことなどを好感したと解説していた。10年物国債の利回りが2ケ月振りに2%台に戻した。NY外国為替市場では、1ドル=78.05~13円、1ユーロ=101.82~96円、NY原油(WTI)はバレル15セント高、99.68ドル、NY金先物相場はトロイオンス4.20ドル安、1,604.70ドルで取引を終えた。

2012年が波乱万丈の年と予測する人が多い。NY相場の静けさはむしろ不気味だ。(了)

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三田市吹奏楽団コンサート(スケッチ&コメント)

2011-12-24 05:35:15 | スケッチ


三田市吹奏楽団コンサート

江嵜企画代表・Ken



三田吹奏楽団のクリスマスコンサートが12月23日、午後3時から
三田の郷の音ホール大ホールであるから時間が許せばいかがと
同窓のMさんから声をかけてもらい、楽しみにして出かけた。

Mさんはトロンボーン演奏者6人のうちのひとり、楽団は総勢
71名、週3回、午後7時から10時までコンサートに向けて練習
したと聞いた。パンフレットによれば今年若い人が大勢入団
したそうだ。最年少は16歳、一方、最年長は同窓のMさん73歳、
よく頑張っているなと常々感心している。

この日は神戸も朝から急に冷え込んでいた。さすが三田は
神戸よりはるかに寒かった。JR三田駅に開演1時間前に着いた。
たまたま同窓のHさんも同じ電車に乗っていた。よもやま話に
花が咲いた。

時間の経過とともに開演前に会場はほぼ満員になった。会場の
様子をいつものようにスケッチした。第一部”A Home Alone
Christmasメドレー【Jウイリアムス作曲)からはじまり、
A Christmas Festibal(Lアンダーソン編曲)、Jupiter
Humn from The Planets(くみきょく惑星より)【J.ホルスト
作曲)とGran Finale-AttoII(G.ヴェルディ作曲) を聞いた
あと休憩に入った。

休憩時間に恒例の抽選があった。はじめにスポンサーの名前が
読み上げられ、次に当選者が入場券の裏の番号が読み上げら
れたら当りという仕掛である。番号を読み上げるたびに
会場がどっと沸いた。入場者には親に連れられた子供が
目立った。途中舞台に希望した子供たちが上げてもらい
大喜びだった。

第二部は,福田様介編曲のHit Parade!~青春歌謡曲メロディーは
よかった。中村八大作曲の'上を向いてあるこうIn Swing'では
会場が大いに沸いた。上を向いて歩こうはいつ聞いてもいい。

アンコール曲はNHK朝ドラの「おひさま」、二番目の
名前は聞き洩らしたが、クリスマスソングだった。
会場で【きよしこのよる】を楽団のみなさんと
一緒に大合唱でお開きとなった。

帰路、会場で会った同窓のTさんご夫妻の車でJR西宮駅まで
乗せていただいた。この日は同窓4名かけつけ,図らずも
ミニミニ同窓会が実現した。Mさんに感謝である。(了)

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ドイツ人が、低金利時代到来で、貯蓄から消費に向かい始めた?:22日付けWSJ紙電子版

2011-12-23 11:59:49 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


貯蓄に励んでいたドイツ人が、お金を使い始めた、と21日付けのWSJ紙電子版の中で、ベルリン発のレポートをChristopher Lawton記者が書いていた。ドイツZDFの先日のニュースでもドイツ人がこの先低金利が続く。貯金するよりお金を使うと語る街中でのインタビューを紹介していた。ギリシャに始まり、ポルトガル、スペイン、イタリアへ波及して来た欧州金融危機もドイツには無縁なのかもしれないと記事を読みながら正直感じた。

Daniel Saathoff,27歳は、6年間で貯めた3万ユーロ(約300万円)で55平米のアパートを買った。半年前から物件を探していた。今の家でそのまま住む。買ったアパートは人に貸す。低金利はこの先も続く。不動産が値上りしているからだ」と答えた。グッチ―ショップで買い物中のMelanie Weberさん、32歳は「よその国のDebtCrisis(債務危機)なんか心配してないわ。」と答えた。ドイツ調査機関のDfKグループ、RoffBurkl氏は「12月の消費者信頼感指数に、消費を減らし、貯蓄を増やす、ドイツ人の生活態度に方向転換の兆しが出ている」と紹介していた。

23日朝の「ワ―ルドWaveMorning」でフランスF2を見た。冒頭のニュースは、1915年のトルコ人のアルメニア人虐殺をフランス議会で承認した。トルコとフランスの外交関係が断絶の危機に直面していると伝えた。直後のニュースで、フランス人の金持ちが、フランスの銀行から預金をスイスの銀行に移し始めた。金利稼ぎのためでない。来年の選挙で政権が社会党に変わると金持ちに一段と厳しくなる。さらに言えば、彼らはフランスの銀行を頭から信用していない。ユーロの将来を悲観しているからだと解説していた。

23日朝7時44分配信のCNBCAsiaMorningBrief電子版は、「ECB(欧州中央銀行)が量的金融緩和政策を採用するとのシグナルを送った」と書き、ECB,RorenzoBiniSmaghi理事が英フィナンシャルタイムズ記者に「デフレリスクが高まれば、ユーロ圏経済浮揚のためにQE(量的金融緩和)はimpliment(道具に使う)するべきだろうと語ったと紹介していた。

ヨーロッパの銀行は、日本円換算約50兆円の枠内であるが、1%金利で3年間借りることが出来ることをECBが決めたあと、申し込みが殺到したと欧米メデイアは伝えている。

22日付けのWSJ紙電子版は、米FRBはゼロ金利政策を2014年まで、状況によってはさらに延長するだろう」と書いていた。ECBは既に政策金利を1.0%に下げている。米国の政策金利は0.25%である。日本は0.1%である。以前深海魚の話を書いた。一端深く沈むと肺苞が破裂するから浮上出来ない深海魚の姿と重ね合わせて考えれば分かり易い。ECB,お前もか,ということになる。しかし、それだけ欧州債務危機(Debt Crisis)は重篤だということなのであろう。メルケルさんはどう思っているのだろうとも思うが、メルケルさんと言う人は,「最後は飛び込み台から飛び降りる人だ」とニューズウイーク日本版に書いていた。

22日のNY株式市場は、米国で良好な経済データが相次ぎ発表されたのを好感、NYダウは前日比61ドル高、12,169ドルで取引を終了した。CNBC電子版は、12月の失業保険申請件数が3年半来最低364,000件へ低下した、12月の消費者信頼感指数がここ6ケ月で最高を記録した、年末での減税法案期限切れ、7~9月米GDPが2.0%増から1.8%増へ下方修正された。マ―ケットは無視したと解説していた。NY原油(WTI)はバレル74セント高、99.03ドル、NY金先物相場は小幅安、トロイオンス1,606.30ドル、NY外国為替市場では1ドル=78.18円、1ユーロ=1.3049ドルで取引されたとCNBC電子版は伝えた。

その他の「ワールドWaveMorninng」では、中国CCTVがキムジョイル同志の死は最大の損失、北東アジアの平和と安定の基礎を礎いた。同志は永遠に記憶される。キムジョンウン氏支援に中国は奮闘する」と人民日報社説に書いたと紹介していた。一方、習近平副主席がタイ訪問、水害被害を助け、クリーンエネルギー開発に中国は最大協力すると語ったと紹介していた。韓国KBSは、イ・ミョンバク大統領は26日のキムジョンイル国葬に民間から弔問団を送ることを決めた。6ケ国協議再開に弾みが付くとの観測を紹介していた。

世界では様々な動きが展開されている。語弊はある。しかし、年寄りはいい。一人でも多くの日本の若者が、世界の動きに少しでもいいから関心を持って日々の生活を送る習慣を付けて欲しいと常々思う次第である。(了)

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