この写真は浮腫みを撮影したもので、腎臓に異変があると、このように指の跡が残るのです。
ですから、このような浮腫みを見たら、基本的に「水=腎・膀胱」が絡んでいると診ます。
頭蓋JAAの講習でも説明したのですが、頭蓋JAAは最初に使って、患者さんに理解してもらうことが大切です。
たとえば、きょうは特別治療日で、東京からのお客さんを3人治療したのですが、3人目の方が、
「右肩が痛い!」と言うので、どのようにしたら痛いのかを聞いてみましたら、肩を回しながら、右の三角筋を触り、
「ここが痛いのです」と言うので、
「頭蓋JAAの出番だな」と考えながら、頭に1本鍼を刺した。
「はい。もう一度先ほどみたいに肩を回してみてください」と言うと、肩を回していました。そして私が、
「どうですかね、痛みは? 取れました?」と聞いたら、ニコニコして首を横に振るので、
「えっ? 取れてないのですか?」と聞くと、
「いいえ、痛みはなくなりました」と言う。
最初の痛み確認から、痛みが取れるまでは1分もかかっていません。
傍で見ていたスタッフも、「面白そう」という顔をして覗き込んでいました。
さてそこで治療への考え方ですが、頭蓋JAAで狙ったのは肩関節と上腕です。
肩関節を七星論で診ますと、「水」になります。
ですから頭蓋JAAでの肩関節反射区を水に近い位置(額上部から頭髪前部)に配置してあるわけです。
一応の治療が済んでから、念のためにと思い三角筋の硬さを調べてみますと、前部に一番凝りがあり、中部がその次、後部は全く凝りがありませんでした。
三角筋の起始停止を調べてみますと、次のようになっています。
(起始)前部は、鎖骨の外側端1/3に付着。中部は、肩峰に付着。後部は、肩甲棘下縁に付着。
(停止)前部、中部、下部とも上腕骨の三角筋粗面に付着。
ということは、頭蓋JAAでの胸骨柄反射区外側に、鎖骨に関する反射区が考えられますので、「ここ」と思われる点を指で押圧してから三角筋を調べましたら、柔らかくなっていたので、次に三角筋中部に当ると思われる点を指で押圧してら、やっぱり柔らかくなりました。
そして治療が済んで帰りしなに、
「全身が軽くなりました」と肩を上げ下げして喜びを表現してくれました。
これでまた頭蓋JAAの反射区が3点ほど増えそうです。v(^◇^)v