モーツアルトの陰謀 スコット・マリアーニ(著)2010年10月発行
「ベン・ホープ」シリーズの第二弾。
大学で宗教学、神学を専攻するも、途中で軍隊に入り、特殊部隊員となった
すぐれた能力があって、繊細で、タフさと傷つきやすさを兼ね備えた主人公
「ベン(ベンジャミン)・ホープ」が大活躍する映画のように映像的な
サスペンス小説です。
モーツアルトの死をめぐる疑惑と友人の死、美しいヒロインとオペラの魅力、
目に見えぬ敵、悪との対決するヒーロー、背筋が凍るような暴力的シーン・・・
と推理とサスペンス満載の一冊。
スピーディーな物語の展開に息をつく暇なく、一気に読ませてくれます。
内容は、
「ベン」の軍隊時代の旧友「オリバー」が不慮の死をとげ、
彼の妹でオペラ歌手でもある「リー」に呼ばれ、図らずも「オリバー」の死の
謎を探ることになる。
調べていくなかで、オリバーが追いかけていたモーツアルトの書簡と、
死の直前にリーに送ったCDの存在を知ることとなり、
二人は、何世紀も前の「モーツアルトの死」の謎に巻き込まれていく。
ヨーロッパを舞台に、オリバーの死の真相に迫ろうとする「ベン」と「リー」に
モーツアルトの時代から現代に続く恐ろしい魔の手が迫ってくる。
まあ、とにかくタフなだけではなく繊細な「ベン」が超カッコイイのです。
『007』的なアクションに、知識と繊細さをプラスしたような感じかな。
読んでいる途中から、これは映画になるな~、と思っていたら、
予想通り、映画化が決定しているそうです。
わがまま母