遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

ロビンソンの足あと

2011年05月16日 10時50分09秒 | 読書

     ロビンソンの足あと    
        (10年かけて漂流記の家を発見するまで)

                         高橋大輔(著)2010年4月発行

  デフォーの有名な探検小説『ロビンソン漂流記』には、
  スコットランドの船乗り「アレクサンダー・セルカーク」(1676?~1721)
  という実在のモデルが存在したのだそうだ。
  
  「セルカーク」は、今から300年前に南太平洋の無人島に漂流し、
  彼は、島に生息していたヤギをつかまえ、限られた道具で小屋を建てて
  たった一人で4年4ヶ月を生き抜き、運よく近海を航海中の船に救助された。
  その無人島生活の様子が綴られた18世紀のエッセイが残っているとのこと。
  
  子供の頃に読んだ「ロビンソン・クルーソー」は、なかなか面白かった記憶が
  あるのだが、これが実話だったとは驚きだ。

  著者は、子供の頃から憧れていた『ロビンソン・クルーソー漂流記』に
  実在モデルが存在したことに刺激を受け、ロビンソンの足跡を辿ることに
  熱中し、ついには、勤めていた会社を辞め、一人チリ沖の孤島へ。
  そしてついに現在のロビンソン・クルーソー島に、その住居跡らしき遺跡を
  発見する。
  ここまでが前作『ロビンソン・クルーソーを探して』(2002年)に書かれており、
  この本では、その遺跡を発掘してみようとするところから、驚くべき発見に至る
  までの経緯が書かれている。

  遺跡発掘調査には、言葉の壁、習慣の違い、資金難、協力者集め、衝突、
  管轄当局の壁と、難題が降りかかる。
  しかし、著者は、それらの困難をひとつひとつ解決しながら、協力者を集め、
  援助を取り付け、現場では多国籍チームを率い、粘り強く謎に挑み続けた。

  世界が認めた、日本人青年の10年にわたる夢への奮闘記録です。

    わがまま母  
  
コメント
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