70歳が老化の分かれ道 —若さを持続する人、一気に衰える人の違い—
和田秀樹(著)2021年6月発行
詩想社の新書で、発行時はさほど気にしなかったが、自分が病気やストレスで体調を
崩して寝込んだり、家に籠って過ごしたため、体力気力が劇的に衰えてしまい不安に。
流石にこのままじゃマズイかな〜、と気になり、そうだ、あの本を読んでみようと
思った次第。
弱ってきてた自分を自覚して、もう高齢者なんだから衰えを受け入れ、無理をせず
ボチボチ暮らした方がいいのかなあ、、、と考え始めていたところでしたが、
本書を読んでみたら、あ〜、もっと頑張りつづけなきゃダメなのか〜、、、と
今は複雑な心境。
ヨボヨボの老年期を過ごしたくなければ、年寄りらしく暮らすのではなく、
60歳代の時と同程度の運動を続け、今まで通り友人と交流し、
旅行を計画したりして積極的に外に出かけるのが大事!・・・
それが、寝たきり&認知症の老後を予防することになるというのだから、さあ、大変。
悔しながら「老いの衰え」を受け入れ、静かに引きこもり生活に入ろうかなあ、などと
考え始めていた母は、ガーンと一発クラった感じ。
読後、早速、苦しいし疲れるけど、なるべく休まずプールに通い、スクールで頑張る
べく、ただいま努力奮闘中。(帰宅後ぐったりですが。。。)
コロナ以降、好きな旅行も諦めかけていたけど、可能な限り行ってみようか・・・
と気力を呼び起こしているところです。
さてさて、こんなグウタラ母の老後は、いったいどうなるのか?
(これ以上はボケたくはないんだけどな〜 )
すごく参考になる、とか、素晴らしい、と言うわけではなかったのですが、
こんな風に、母の心境に変化があったので、良い刺激は受けたようです。
また、ここ数年、夜間に何度も目が覚めて不眠に悩まされていたのですが、
(これも体調不良や免疫力低下の要因だったと思うのですが)
著者によるとこの症状は「高齢者うつ」の可能性もあるようで、納得できるかも。
身近に、高齢者の心身に詳しい医師がいてくれたら、随分助かると思いました。
興味ある70歳前の方々には参考になると思います。
わがまま母
以下に ☆ 内容紹介☆ を転記
団塊の世代もみな、2020年には70代となった。
現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。
格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、
人生における「最後の活動期」となった。
この時期の過ごし方が、
その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。
70代に努力することで、要介護になる時期をできるだけ遅らせ、
晩年も若々しさを保つことができる。
ただ、70代には特有の脆弱さがあることも事実。
寿命の延びに、健康寿命の延びはいまだ追いついていない。
70代をうまく乗り切らないと、
よぼよぼとした状態で長い老いの期間を過ごすことになってしまう。
70代の人は、無自覚に過ごしていると、自然と老いは加速していく。
だからこそ、老いを遠ざけようと意図的に生活することが求められる。
老いを遅らせる70代の生き方とはいかなるものか。
日々の生活習慣から、医療とのかかわり方、健康管理についてなど、
自立した晩年をもたらす70代の健康術を老年医学の専門家が説く。
目次
第1章 健康長寿のカギは「70代」にある
・いまの70代は、かつての70代とはまったく違う
・もはや70代は現役時代の延長でいられる期間となった
・一気に老け込まないために、いちばん必要なもの
・70代に身につける「習慣」が、その後の人生を救う
・・・など
第2章 老いを遅らせる70代の生活
・働くことは、老化防止の最高の薬
・運転免許は返納してはいけない
・肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける
・インプットからアウトプットに行動を変える効果
・70代の運動習慣のつくり方
・寝たきりにならない転倒リスクの減らし方
・長生きしたければダイエットをしてはいけない
・70代になったら、人づき合いを見直そう
・・・など
第3章 知らないと寿命を縮める70代の医療とのつき合い方
・いま飲んでいる薬を見直してみよう
・70代になったら注意すべき医師の言葉
・70代の人のかしこい医師の選び方
・70代のための「がん」とのつき合い方
・70代は「うつ」のリスクが高くなる
・認知症は病気ではなく、老化現象の1つだ
・・・など
第4章 退職、介護、死別、うつ……「70代の危機」を乗り越える
・定年後の喪失感をどう克服するか
・介護を生きがいにしない
・在宅介護より在宅看取りという選択肢
・配偶者や親との死別を乗り越えて生きるには
・高齢者のうつのサインを見逃さない
・・・など