![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/ca/5ed06d9d7169d45a261a2ef1e3741149.jpg)
その女アレックス ピエール・ルメートル(著)2014年9月発行
2011年にフランスで発表された犯罪小説で、日本でも話題騒然!、
2014年のミステリーランキングの4冠を達成したミステリー。
(「このミステリーがすごい! 1位」「週刊文春ミステリーベスト10 1位」など)
評判となっていたのは知りつつも、ミステリーには興味が薄い自分は、
今頃になってようやく読みました。
一気読み必至の大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる・・・
な~んて、大層な予告があれば、いかにミステリーに疎い私でも、
さすがに読んでるうちに大体の予想がつきましたけど、
確かに、面白かったです。
お前が死ぬのをみたい― 男はそういって女を監禁した。
檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図り、、、
ここまでが序章で、かなり息詰る場面がつづき、
この後ストーリーはスピード感を増して展開していきます。
刑事「カミーユ」(自身の妻も誘拐殺害されており、未だ立ち直れずにいる)
と彼のチームが事件を担当することとなり、徐々に
主人公「アレックス」の孤独で壮絶な過去、秘密が明かされ、
物語は意外な展開ごとに速度を上げ、驚愕と慟哭の真実へと急進する。
ネタバレしないよう意識した解説や感想が多いので、私も其れにならうが、
同じ女性として「アレックス」が受けた身体と心の深い傷には、涙が止まらないし
憤りを通り越して、怒りが沸き上がり、どうしようもない。
また「カミーユ」の画家だった母親への愛とともにある恨みにも、
どうしようもない気持ちにさせられるし、、、。
自らの力では遺憾ともしがたい人生を生きなければならない人間の悲しみ、
絶望とともに、強さも描かれていると思う。
これから新作も読んでみる予定。
わがまま母
自分も「その女アレックス」読みましたよ。
面白いですよね。
スピーディな展開で飽きることがありませんでした。
刑事たちのキャラが立っているから、それもまた良かったと思いましたよ。
確かに人間の悲しみや絶望とともに、強さも描かれていましたよね。