遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

スクール 火曜版

2023年10月24日 15時59分46秒 | スポーツ

     10月24日(火)晴れ

 今日は秋晴れの爽やかな一日でした。どこからか木犀の香が漂よう今日この頃。

 食欲の秋🎶  最近、母のお腹もしきりに空腹を訴え、困ります。

  ハロウィン👻が近いからか、先日、買い物していたお店でおまけにもらった菓子袋↑

 がハロウィンバージョンでした。

 さて、今週のスクールは『クロール』中心の練習。ですが、残念ながら今週土曜日は

 コーチ都合により休講で、来週の火曜日は年間スケジュール調整で休業になります。

 ということで、スクールはしばらく休みに。残念

 今回の『クロール』も、練習ポイントはキックで、先々週の背泳ぎと同じく、

 腰の位置から足と思って腰やお尻から大きく動かすよう意識してのキック!

 このキックを頑張ればウエストが細くなりそうな、、、気がする(今回も思いました)

         〈クロール・ドリル〉

 ①キック 25×2  Fr    片足キック  右/左

          ※腰から動かしてキックするイメージ、大袈裟に幅を大きくしてみる

 ②キック 25×4 1:00 Fr  グライドキック

          ※ ①のキックを意識しながら

 ③スイム 50×4 1:30 Fr  フォームスイム  ※キックを意識しながら

 ④ドリル(50×2)×4  1:50 IMO  25mキック-25mプル(ブイ)を各種目2回づつ

 ⑤スイム 25×4 1:00 ch    12.5mH-12.5mE

      total  1,200m(含 アップ&ダウン)

  2週間前に、背泳ぎで同じキックのドリルをして身についたかと思いきや、

  すっかり忘れてしまったみたいで、体が思い出すのに数回繰り返さなくちゃダメで、

  ガッカリ  頭も体も、加齢と闘うのは容易ではない

  まあ、思い出しながら努力するのも年寄りの醍醐味、と思うとしよう

  やっぱり母にとって、クロールは泳いでいて一番気分がいいですね〜

  しばらくスクールは休みになるのは残念ですが、

  我がチームとしては、来春の大会を目指し、ボチボチ頑張っていく予定?

  みたいです

      わがまま母

  

 

 

 

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スクール 土曜版

2023年10月21日 19時05分39秒 | スポーツ

     10月21日(土)晴れ&強風

 日差しがある日中は暖かいですが、朝晩は冷え込んでいてコートが必要です。

 市内もそろそろ街路樹が色づき始めてすっかり秋の風情。山々の峰は積雪も。

 ↑写真は、またまた、たまに食べたくなって作ったうちの餃子。

 さて、今日のスクールも『平泳ぎ』のキックを中心に練習。

 ドリルのポイントも火曜日と同じなので省略します。

       【メニュー】

 w-up  100×1   3:00  ch

 kick  50×2  1:50  ch    up  ↓

 swim   50×2  1:50  ch    up  ↓

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 kick  50×2  2:00  Br  Uw  水中キック

 kick (25×2)×2  1:20 Br  膝を大きく広げキック/膝にブイ挟みキック

 kick  25×4  1:00  Br Glid (グライドキック)自分に合ったキックで

 swim   50×4  1:45    Br Form  ※キックを意識して

 swim   100×3  2:45  ch  INT

 swim  25×4  1:00   ch  12.5mE-12.5mH

 down  50×1

  total  1,250m

   母の場合、気持ち良〜く泳いでも、ピッチをあげようと頑張ってみても、

   平泳ぎのタイムに変化なし  なので、急いでも無駄ってことですよねえ

   それが「面白くない」と言う母に、コーチは「だから面白い」と。

   いつか面白いと思える日が来るのかなあ? 

   もし、そんな日が来たら、メンバーとビールで乾杯するぞー

       わがまま母

 

     

 

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ひとっこひとり

2023年10月17日 18時33分52秒 | 読書

        ひとっこひとり    東 直子(著)2023年7月発行

  初めて読む歌人で作家という著者の一冊。

  『大丈夫』、『ごめん』、『もういいよ』、『ありがとね』、『見つかった?』・・・

  など、日常会話でよく使うワードが表題となった十二篇からなる短編集。

  予備知識が全くなしで読みましたが、とても新鮮、ドキッとさせられたり、ズキリと

  刺さったり、心に沁みるものが多かったです。

  短編なので、老眼の母でも一編づつゆっくり丁寧に読めるのも助かったかな。

  こんな風に簡潔に適切な言葉を操って表現ができたらいいのになあ、、、。

  やるせない孤独感が、さらりとさりげなく、味わい深く、心に響く・・・

  読んだ人それぞれの心に静かにさざなみを起こすような、、、そんな一冊でした。

      わがまま母

—  内容説明  —

 夫に抱えている秘密を言い出せない主婦。

 わかりあえないままだった老母の葬儀に向かう中年の娘。

 高校生の娘に弁当を作り続けるシングルファーザー。

 元担任教師に強引に家に誘われた教え子。

 真夜中のニュータウンで出会った大学生と若い母親。

「言葉」がつなぐ、それぞれの想いとは?

 ごめん、ありがとう、きれい。なんでもないひとことが、孤独を抱えるひとりの胸を照らす。

 歌人・東直子にしか描けない!「言葉」がもたらす小さな奇跡を見せてくれる短編集。

 

 

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スクール 火曜版

2023年10月17日 16時12分45秒 | スポーツ

    10月17日(火)晴れ&強風

  今年は猛暑続きの影響で、丹波栗🌰も不作らしいです。

  季節なので、とりあえず栗入りのアイスをおやつにいただきました

     

  上に甘い栗のソースがかかり、アイスには栗の小さな粒々が入っているので、

  栗ごはんの前に、ちょっとした“小さな秋”を味わえましたよ

  さて、今週のスクールは『平泳ぎ』、ポイントは今月のテーマが“キック”なので

  各自ドリルしながら自分に合う平泳ぎキックを探ってみる、というながれで練習。

          〈平泳ぎ・ドリル〉

 ①キック 25×4 1:00 Br 水中平泳ぎキック ※3回以上キックしてから浮上し呼吸

 ②.  a  :   キック 25×2    Br 両膝を大きく広げてキック (ガニ股スタイル)

   b: キック 25×2 1:00 Br 両膝を寄せて(近づける)キック

 ③キック 25×2 1:00 Br ↑aとbで試したキックを、試しながら自分に合う平泳ぎキック

              をみつける。 (より進みやすいと感じたキックを選ぶ)

 ④スイム 25×6 1:00 Br  Form  自分に合うキックで

 ⑤スイム  50×2  1:40 Fr  気持ち良く大きく体を動かして泳ぐ

 ⑥スイム  25×8 0:50  ch  12.5mH-12.5mE

   total 1,050m(含アップ&ダウン)

  平泳ぎ苦手歴15年以上の身としては、自分に合うキックを探るなんて無理無理

  それがわかるんだったら、とっくに上達しているはずですよ〜。

  両膝を広げるタイプと膝を寄せるキック、どちらもそれぞれいい点と欠点があるのでねえ。。。

  膝を寄せるキックばかりだと、膝関節が痛くなってしまうし

  とても自分でどちらが向いているかなんて判断出来ません

  渋々というか、仕方なく平泳ぎを泳いでる母には、まあどっちでも大差はないような気が。

  膝や股関節を痛めないよう、最小限の練習で止めておくのが最善策と心得ておりますが、

  なにか?

      わがまま母

 

  

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かっかどるどるどう

2023年10月16日 12時54分00秒 | 読書

         かっかどるどるどう     若竹千佐子(著)2023年5月発行

  とても心に沁み、今の社会では共感するところも多く、他人事とは言えない内容の

  小説でした。主人公「吉野」を取り巻き4人の登場人物が、すぐ近くにいる誰かの

  ようで、さっき道ですれ違った人や、コンビニで会計対応した人かも知れないと

  思えてきます。みんな孤独を噛み締め生きてるんですよね〜。

  同じ東北人としては、訛りはすぐ理解できるし親近感を覚えます。

  前作、芥川賞作品『おらおらでひとりいぐも』は読んでいなかったので、

  そちらも読んでみようと思いました。

  健忘症の自分のために著者のインタビューから一部抜粋して記録しておきます。

   わがまま母

  
(若竹千佐子さん)
「ひょっこりひょうたん島のドン・ガバチョという、私の年代の人だったら覚えていると思うんだけど、ドン・ガバチョが『ドイツではニワトリはカッカドルドルドゥと鳴くのであります』みたいなセリフがあって。今度の小説のタイトルどうしようといった時にこの言葉がなんかパッと浮かんだんですよ」

 「かっかどるどるどぅ」の主人公は5人。
・女優の道を捨てきれず老境のつましい生活を送る悦子。
・義父母の介護に人生をささげた芳江。
・大学院を卒業しながら非正規の職を転々とする理恵。
・生きることに不器用で自死を考える保。
・古いアパートの一室を開放し手料理をふるまう吉野。
 生きづらさを感じている登場人物の背景に横たわる非正規雇用の増加や多重介護といった社会課題。そうした状態を放ってはおけないと訴えます。

(若竹千佐子さん)
「自分はみじめだとか情けないとかってね、自分を責めないで。あんたのせいじゃないよということ。だから声を出して言わねばダメだあよって。それは制度が悪いんですもん。おかしいと思ったら言わねばダメだあよ。みんなもほっとかないで助けてあげようよと。そういう世の中にしたいですよね」

      

  以下には書評を転記します。

寄る辺なき人々の「内なる声」
[評]青木千恵(書評家)

 一人暮らしをする七十四歳の女性の“内なる声”を、女性の故郷の方言を交えて描いたデビュー作で、著者は芥川賞を受賞した。デビューから六年、本書は著者の単行本第二作である。雑誌『文藝』に連載された表題作と、書き下ろしの短編小説「駆け出しの神」が収められている。
 “萬葉通り”という寂しい町にある古アパートの一室に、老若男女がいる。女優の夢を捨てきれない、六十代後半の悦子。舅姑(しゅうとしゅうとめ)の介護に明け暮れ、六十八歳になっていた芳江。大学院を出たが定職に就けず、三十八歳で無職の理恵。心をすり減らした二十代の保。打ちひしがれた人々は、ふとした縁で古アパートを訪ねる。そこでは片倉吉野という女性が、自室を開放して食事をふるまっていた。
 一人を描いた第一作から著者は小説を進化させ、本書では複数の老若男女を描き出している。物語は六話で構成され、悦子、芳江、理恵、吉野、保の“内なる声”を捉えたあとに、第六話の丸いちゃぶ台を囲んだ、にぎやかな語らいへと移り変わっていく。
 “内なる声”に耳を澄ませて内側の探索を突き詰めたのち、外側に目を向けると、ままならぬ人生を送る人で満ちていた。<私だけでない。私のような非正規の人間はごまんといる。こんな通りもここだけでない。全国にいっぱいじゃないか>。就職氷河期に遭った理恵をはじめ、彼らが孤立し、追い詰められたのは、どうやら「自己責任」のためではない。表題の「かっかどるどるどぅ」とは、鶏の鳴き声を表すドイツ語だ。弱肉強食の比喩として人と鶏の関わりが描かれ、追い詰められて雄たけびを上げ、自分なりの抗戦を始めたのが吉野だ。開け放たれた一室で、寄る辺ない人々がつながり合う。それまでの悲しみに裏打ちされた、明るい群像劇となる。
 <身に添うさびしさは、今となれば優しく抱き寄せてほおずりしたくなるようないとおしさがあった>。小説もまた、言葉による生命の証なんだと思う。著者の言葉の世界は独特で強靭(きょうじん)だ。今を生きる人を励ます物語である。

  

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スクール 土曜版

2023年10月14日 16時42分49秒 | スポーツ

   10月14日(土)晴れ

 日差しの下では汗ばむ陽気、秋晴れの土曜日でした。

 秋晴れは嬉しいけど、こんな風に日々や朝夕の寒暖差が大きいと体調が崩れがち、

 今年は特に秋のアレルギー症状がひどくなっています。

 今日の写真は、夏菓子の「わらび羊羹」、わらび餅の味と食感を羊羹にしたような

 法事の時にお寺に持参するため選んでみましたが、『一応味見もしなくちゃ!』と

 自家用にも買って冷蔵庫で冷やし、味見してみました

 美味しかったので、おじいちゃん、おばあちゃんも喜んでくれたのではないかしら

 さて、今日のスクールも『背泳ぎ』キックを中心に練習。

 ポイントは、火曜と同じで、腹筋、骨盤、お尻を使い、腰から足と思い、少し大袈裟に

 動かしてキックする! でした。

      【メニュー】

 w-up  100×1  3:00  ch

 kick   50×2  1:50  ch    up ↓

 swim    50×2     1:50  ch    up ↓

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 kick  25×2           Fr  片足キック

 kick  25×2  1:00  Fr  Glid

 kick  25×4  1:00  Bc  Reg

 swim   50×4  1:45  Bc  Form

  pull  25×6  0:50  Fr  IN Time  ボード有り

 K &P  50×1  1:45  ch  IN Time   ↓

 swim  50×1  1:45  ch  IN Time   ↓        }×3sets

 down  1,200m

  火曜日に苦戦したキックでしたが、2度目ということで、骨盤がだいぶ

  前後に動くようになってきました。

  骨盤から足を動かすイメージなので、キックの時に膝が曲がりにくく、

  しなやかなキックになったような感覚が

  ただ、骨盤周り、腸腰筋、臀筋なども使わななくてはいけなくなるので、

  使い慣れていないせいか、お尻周りもかなり疲れた〜

  このキックがちゃんとできれば、お腹周りがいい感じに締まるのではないかと、、、

  忘れないで、続けるよう頑張らなくちゃ

    わがまま母

  

  

   

 

 

 

 

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スクール 火曜版

2023年10月10日 16時25分09秒 | スポーツ

    10月10日(火)雨

  本降りというほどではないですが、朝からずっと雨が降り続いています。

  10月になった途端、急に寒くなり、寒がり母は、暖房なしではとても無理

  猛暑から徐々に涼しくなって、紅葉し、冬になるのなら体も準備ができるのに〜。

  気候変動で、日本から四季が消えてしまいましたねえ、悲しい

  急に寒くなる前の9月に、東京の娘がキノコの観察写真をいっぱい送ってくれました。

  ↑↓これもその一つなのですが、黄色くて一見可愛いキノコでしたが、

  一夜でこんな姿に。。。↓

      

   今年は猛暑などで松茸が不作とのことですが、毒がありそうなキノコは元気そう

   さて、今日のスクールは『背泳ぎ』中心に練習。

   今回のポイントは、 ウエストから足とイメージし、骨盤を動かしキックする!

   ドリルは、チョッと大袈裟に骨盤を動かし、足と連動させながら、ゆっくりキックを

   繰り返しました。背泳ぎなのですが、まずは下を向いてバタ足をしながら骨盤を動かし

   キックの練習。

         〈背泳ぎ・ドリル〉

 ①キック 25×2 1:00 下向きで片足づつキック  12.5m右足キック-12.5m左足キック

          ※下向きになり腰に両手を添え骨盤の動きを確認しながら片足キック

 ②キック 25×2 1:00 Fr 下向き・グライドキック・両手腰骨に添えてチェックしながら

 ③キック 50×2 2:00 Bc ②のキックを上向きになり、グライドキック

 ④スイム 50×4 1:40 Bc フォーム・スイム  ※ 練習したキックで泳いでみる

 ⑤スイム 50×2 1:30 Fr  ドリルのキックでフリーも泳いでみる

 ⑥スイム 50×4 1:50 ch  1.3t=25mキック-25mプル  

                2.4t=スイム

    total 1,050m

  いつもあまり下半身はブレないよう意識してキックしていたので、逆に今回の

  ドリルのように骨盤を動かしてキックするというのが難しかったです。

  なかなか思うように骨盤が動いてくれなくて。。。

  それでも、一生懸命動かそうとはしたので、スクール後に、一人でキックしてみたら

  かなり骨盤から動くようになっていてびっくり

  高齢者でも頑張れば、こんな風に身体が反応してくれるもんなんですね〜

  日頃のストレッチやメンテナンスの賜物かな チョッと嬉しい

  まあ、このキックを泳ぎにうまく生かせるかどうかは、これからの練習次第!

  母的には、伸び悩み中のクロールにいかせたら嬉しいです。

       わがまま母

  

  

 

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影の王

2023年10月07日 18時17分16秒 | 読書

          影の王      マアザ・メンギステ(著)2023年2月発行

  体調不良中だったせいもあってか、なかなか理解するのが難しかった。

  イタリア軍が占領しようと進軍攻撃してくるさなか、未だに古典的と思えるエチオピアの

  王や家族制、身分格差、頑迷な男尊女卑社会の世界が描かれており、エチオピアの歴史の

  一端、社会風土を舞台として語られてる小説で、珍しいし、貴重。

  エチオピアの虐げられていた女性が、さっさと亡命した王に代わって銃を手に

  イタリア軍と戦い、同時に、当時のエチオピア社会における身分の差、自国の男とも戦う、、、

  あらゆることに立ち向かわなければならないという境遇の凄まじさに圧倒される。

  様々な逆境に苛まれながらも、底知れぬように湧き出てくる強さはどこからくるのだろうか。

  エチオピアの歴史、風土、慣習、小説の構成など、理解するのはなかなか難しいが、

  新たな世界の歴史の一面、知らなかった風土、文化を知ることができる素晴らしい小説。

  (蛇足だが、ハイレ・セラシエ王やキダネの行動に『エチオピアの男って・・・』

  と、つい怒りが爆発するし、情けなさ過ぎで。。。あまりに弱すぎ腹立たしい。)

      わがまま母

■あらすじ
1935年、エチオピア。
孤児の少女ヒルトは、貴族のキダネとアステル夫妻の家で使用人になる。
ムッソリーニ率いるイタリア軍のエチオピア侵攻の足音が近づくなか、キダネは皇帝ハイレ・セラシエの軍隊を率いる指揮官となるが、皇帝は早々と亡命してしまう。

希望を失ったエチオピアの兵士たちを鼓舞するため、皇帝にそっくりな男が皇帝のふりをする。彼の護衛についたヒルトは、自らも武器を手にして祖国エチオピアのために闘うことを選ぶが……。

 

「影の王」書評 冷徹にして叙情豊かな人間讃歌

評者: 澤田瞳子 / 朝⽇新聞掲載:2023年04月22日
 

1935年。ムッソリーニ率いるイタリア軍のエチオピア侵攻の足音が近づく中、皇帝は亡命してしまう。兵士たちを鼓舞するため、皇帝そっくりな男が皇帝のふりをする。

「影の王」 [著]マアザ・メンギステ

 時は1935年、エチオピア。紀元前より他国の支配を拒み続けてきたこの国に、イタリア首相・ムッソリーニは侵略を仕掛ける。本作は第2次エチオピア戦争と呼ばれるこの戦争を背景に、混乱のただ中に錯綜(さくそう)する数多(あまた)の生と死を冷徹に――しかし叙情豊かに織りなした歴史小説である。
 周囲から搾取され続けてきた孤児の少女・ヒルト。ヒルトと共にエチオピア王の影武者を護衛する貴族の妻・アステル、2人を様々な形で虐げるアステルの夫・キダネ。故国防衛という共通目的を持ちつつも、彼らの関係は身分差や性差によって歪(ゆが)められ、マグマにも似た激情を糧にぶつかり合う。また侵略者の一員として戦場を訪れる写真家、イタリア軍将軍とその愛人、彼らに雇われる料理人など、個々に憂憤を抱えた登場人物たちの姿はみな痛々しく、それゆえ時に読み手を怯(ひる)ませるほどの喜怒哀楽を剝(む)き出しにする。
 「合唱」として挿入される情景や心情、「写真」の乾いた描写といった特徴的な構造が、物語を多角的に彩る。ヴェルディのオペラ「アイーダ」の響き、早逝(そうせい)した王女の幻影、何者でもない「影の王」など、歴史と時間の渦にのみ込まれた数々までをも描く筆致は乾き、だからこそ長きに亘(わた)って伝えられた叙事詩にも似た眩(まばゆ)い光を放つ。
 とはいえ同胞同士の信頼や敵味方を越えた友情、はたまた劇的な救出などのヒロイックな感動はここにはない。ヒルトとアステルを結ぶ感情は屈折的で、料理人は捕虜の安らかな死のために奔走する。女たちは犯され、亡命者たる王は故国から切り離されて孤独に苛(さいな)まれる。描かれるのは泥濘(でいねい)を思わせる混沌(こんとん)と悲劇であり、それでもなお足掻(あが)き続ける血まみれの生、そして倒れていった無数の人々への大いなる讃歌(さんか)だ。
 歴史と人間の難解さを直視し、膨大な取材をもとに、確かに生きた者たちの軌跡を漏らさず描かんとした圧倒的な物語である。
    ◇
Maaza Mengiste 1971年、エチオピア生まれ。作家。7歳で単身渡米。2作目の本書はブッカー賞最終候補に。

 

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スクール 土曜版

2023年10月07日 17時08分38秒 | スポーツ

   10月7日(土)曇り〜晴れ 時々小雨

 9月最後の日曜に、集団接種会場で、新たなコロナワクチン接種を受けたのですが、

 案の定、副反応でダウン 更に、秋のアレルギーで鼻炎が悪化して辛く、それに

 治療中の腰痛も悪化、などで、ここ2週間、プールは休んで歩く程度の運動のみ。

 なので、今日は久しぶりのスクール参加でした。運悪く『バタフライ』メイン練習

 だったため、コーチに断って、皆の後ろからマイペースで泳がせてもらいました

       【メニュー】

 w-up  100×1  3:00 ch   

 kick   50×2  1:50  ch       up  ↓

 swim    50×2  1:50  ch    up  ↓

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 kick  25×4 1:00 Fly  気をつけキック

 kick  25×4 1:00 Fly  ※インパクトを意識して、気をつけキック

 drill  25×4 1:00 Fly  片手スイム   R/L ※インパクト意識して!

 swim  50×4  2:00  Fly  Form  

           ※ キック全般に力を入れるのではなく、インパクトに注意して

            効率よく進め、楽に4本泳げるように!

 kick  25×6  1:00 Fr   IN Time

 swim   50×4  1:50 ch    IN Time

  down  50×1

 total  1,200m

   多分(火曜スクールに出てないので詳しくは分かりませんが)

   ポイントは、胸椎〜腰椎〜尾骨までを滑らかに動かすキックをベースとし、

   そこに今回アクセントとして“インパクトキック”を加えることで、

   熟女メンバーでもバタフライを楽に泳げるよう、コーチが提案してくれてるのでは?

   ・・・と推理しながら泳ぎましたが、、、

   なんせ腰痛を庇いながらなもので、思うようには泳げません。

   でも、泳がずに毎日ジッと安静にしていたら治る、というものでもなく、

   長年付き合ってる腰なので、塩梅をみながらボチボチ動かしてみました。

   高齢者ともなると、運動を休んで筋肉が減るのは、アッという間で、

   筋肉量の減少は、後々恐ろしいことを招きますからねえ。

   なので、今日は無理のない範囲で一緒に練習でき、まずは、めでたしめでたし

   コーチやメンバーには迷惑でしょうが、これからもよろしくお願いします

   PS;副反応でもアレルギーでも腰痛でも、おやつは欠かさず食べてました!

     特に副反応で食欲ない時は、アイスが一番

      わがまま母

   

                                

 

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パシヨン

2023年10月02日 17時05分26秒 | 読書

         パシヨン   川越宗一(著)2023年7月発行

  数年前の『熱源』、その後『海神の子』を読み、新しい時代小説という印象と、

  著者の熱いパッションを感じたのですが、本書もすごい熱量で迫ってくるものがありました。

  キリシタンとして海を越え苦労の末、宣教師になり、禁制、弾圧下にある日本に戻り、

  あえて苦難の道を選び進む「彦七」と、江戸幕府存続のためにキリシタン殲滅作戦を

  指揮することになる「政重」、この二人を主人公に、それぞれの立ち位置からの思考、

  行動が描かれていて、とても興味深く面白かったです。

  チョッと体調不良のため、詳しく書けないので、あらすじなど以下にコピー添付します。

     わがまま

「パシヨン」 禁教の世 交錯する情熱と使命 

 朝日新聞書評から 

  評者: 稲泉連 / 朝⽇新聞掲載:2023年08月26日

パシヨン」 [著]川越宗一

 国家や民族、異文化の摩擦を超克しようとする者たちの姿を、サハリンなどを舞台に描いた直木賞受賞作『熱源』。

その著者である川越宗一氏が今作でテーマにするのは、キリスト教の禁教の時代に

「最後の日本人司祭」となった小西マンショの生涯である。
 小西マンショは幼名を彦七と言い、キリシタン大名・小西行長の孫として生まれた人物だ。
 行長が関ケ原の戦いで西軍側についたことで、彼の境遇は大きく変わった。

 行長は斬首され、母で対馬藩の宗家に嫁いだ行長の娘マリヤは離縁。

マリヤは彦七を連れて長崎に向かうが早逝(そうせい)し、孤児となった彦七はその地で

小西家の遺臣に育てられることになる。
 生き生きと描かれる小西マンショの生涯を読みながら、

「現代」を照らし出す時代小説の想像力に圧倒された。
 一人の潑溂(はつらつ)とした少年は行長の孫として生まれたという立場故に

小西家再興の重圧に葛藤を覚えながら、それでも信仰の道を選ぼうとする。
 長崎を発ったとき、教えを受けた邦人初の司祭・木村セバスチアンが、悩める彦七に

こう語りかける場面があった。
 「自由とは常に選び続けることであろう。選ぶには、そこに道があると知らねばならぬ。

 選んでも、歩き方を知らねば歩けぬ」学ぶということは、自由を得るということ。
 自らの道を自ら決める自由がままならない禁制の時代、彦七は受難の時を生きる情熱と使命を次第に抱いていく。

 司祭の不在の中で信仰を続けようとする人々を支えるため、長い旅を続けるその生き方は、

 あたかも一筋の光のような軌跡を残していくかに見えた。
 また、本書のもう一人の主人公と言えるのが、幕府の禁教政策を推進する井上政重だ。

著者は政重側から見た風景を彦七の旅に重ね、立場の異なる二人の人生が交錯する過程を重厚に描き出している。
 そうして彦七の旅を描く物語は、いずれ島原の乱の凄惨(せいさん)な戦いへと流れ込んでいく。

〈争いの原因は見失われ、過程だけが暴れ回り、結果だけが全てを薙(な)ぎ倒してゆく〉ような戦の渦中、

 人と人とはなぜ争わねばならないのか、と懊悩(おうのう)する彦七の姿が胸に迫る。
 幕府の統治を完遂しようとする政重と、受難の中で言葉を振り絞る彦七――

 最後の瞬間に二人の間に兆す何かは、果たして希望だったのだろうか。

 争いの連鎖をいかにして断ち切るかという普遍的な問いが、読後、いつまでも心に響いていた。

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