遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

そして私たちの物語は世界の物語の一部となる

2024年06月30日 15時55分18秒 | 読書

             そして私たちの物語は世界の一部となる

                  (インド北東部女性作家アンソロジー)

                       ウルワジ・ブタリア(編)2023年5月発行

  なかなか触れる機会のないインド北東辺境地域の女性作家達による短編集を読んでみた。

  以前、インド人作家の本は数冊読んだことはあるが、皆、比較的都市で生活している

  男性の作家だったし、現代的な生活の中で描かれたものでも、何も自分の理解の範疇

  を超えていて、正直なところ、どうも苦手・・・だった。

  が、本書の舞台は、インドでも開発が遅れ、あまり知られる事のない南アジアと

  東南アジアが交差し、タイ、ミャンマー、ベトナムなどの山岳民族と似た文化を持つ

  山岳地と、ベンガル州と繋がりのある平野部のアッサム人が交流し独自の文化を育んできた地。

  更に、先住民族やネパール人、ベンガルから多くのムスリム開拓民が移住し、多様な民族が

  共存する地域に生きる女性達による貴重な本ということで、興味を持ち読み始めた。

  しかし、現在も続く過度な男装女卑社会、貧困、不平等から逃れられない女性達の嘆きが

  聞こえてくるようで、ああ、、、やはり予想通りだったか、、、という想いに。

  近年、インドは中国を抜き人口世界一となり、経済成長も著しく、活気に溢れ、希望に満ち、

  先進国に追いつけ追い越せの勢い、との報道が多いが、まだまだ知られない影の部分に

  不安を覚え、未だ犠牲となっている女性達に1日も早く明るい未来がくること願うばかり。

  いずれにしろ、本書は時間をかけ、様々な困難を乗り越え編纂させた貴重な一冊。

  機会があれば手に取ってみては如何でしょうか。

     わがまま母

 —   内容紹介 —

バングラデシュ、ブータン、中国、ミャンマーに囲まれ、
さまざまな文化や慣習が隣り合うヒマラヤの辺境。
きわ立ってユニークなインド北東部から届いた、
むかし霊たちが存在した頃のように語られる現代の寓話。女性たちが、物語の力をとり戻し、
自分たちの物語を語りはじめる。本邦初のインド北東部女性作家アンソロジー。

一九四四年四月、日本軍がやってきた。軍靴で砂埃を立てながら、行進してきた。先頭の男は村人たちに呼びかけ、こう言った。「食料と寝起きする場所を提供してくれれば、あなたがたに害は及ばない。我々はあなたがたの友人だ。我々はあなたがたを解放するために来た。あなたがたを傷つけることはない」(「四月の桜」)

「これにはどんな富よりも値打ちのある宝物が入っている。死ぬ前におまえに渡したい。昔、語り部から手渡されたものを、おまえに手渡すよ」ウツラはその壺をわたしの頭の中に入れた。……何週間か経ってウツラは死んだ。……お話を語るときわたしは別の人間になった。生き生きした。それからずっと語り続けている。(「語り部」)

わたしたちは首狩り族の末裔だったが、いまはインド政府が提供してくれる資金に頼っていた。わたしたちは平地人とは違っていた。彼らは……反政府分子がいないか見張ってもいた。現代生活が、伝統的な慣習や行動とぎこちなく共存していた。(「いけない本」)

黒柳徹子さん推薦!



面白かった。私はインドには、ユニセフの親善大使として、一度、行ったことがある。非常に日本と似ている所、非常に違う所があると思った。インド北東部の女性作家たちの作品はデリケートに心の動きが書いてあり、生き生きと、また沈鬱に訴えかける。物語の結末は、思い切りがよく、また、まとまっていないようで、長いこと心の中にしまってあったものが、ひょいと出て来た、という風であった。

 

  

  

  

  

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スクール 土曜版

2024年06月29日 17時24分28秒 | スポーツ

      6月29日(土)晴れ

  ぐずついた天気の昨日から一転、好天となり陽射しが眩しくなりました。

  今日も『クロール』がメインのスクール、参加者も多めで活気がありました。

  火曜スクールに参加していないメンバーのために、ドリル前にコーチが説明や

  模範泳をしたりなどで時間が足りなくなり、最後のスイム100mを減らし終了。

  ポイントは、正しいキック姿勢を練習、再確認し、

        手の先から脇〜腰〜足まで一直線に伸びてスーッと進むイメージ。

       【メニュー】

 w-up 100×1  3:00  ch

 kick  50×2  1:50  ch   up  ↓

 kick  50×2  1:50  ch   up   ↓

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 kick   25×4  1:00  Fr 水中・真横向・キック  右/左

 kick  25×2    1:00    Fr 斜め姿勢キック(サイドキックより角度なし)

              ※ 手〜脇〜腰を一直線にするイメージで

 drill  25×4  0:50  Fr  5ストローク〜スケート(なるべく長く進む)

 pull  50×4  1:50  Fr  Hyp2    ブイ有り

 swim  50×4  1:30  Fr  Form 

   swim  (50×3)×2s      1:45  IMmix  Fly-Bc/Bc-Br/Br-Fr

     →変更  50×4  1:45  Fly-Bc/Bc-Br/Br-Fr/Ch

 down  50×1

  total  1,200m(←1,300m)

  今年は6月から湿度が高く真夏の暑さ、プールでヒンヤリ涼め助かります

  で、クロール好きな母、ヒンヤリ涼みながらも、Frのスピードをアップさせ上達を

  はかりたくスクールで頑張ってはいるつもりながら、よる年並みには勝てず、

  なかなか期待するような変化はみられず

  むしろ、年々減速するスピードを少しでも遅らせようと四苦八苦する有様

  まあ、衰えていく我がボディを宥めつつ、無理のない範囲で色々試したりして、

  それはそれで、新たな気づきもあり、面白いのですが。

  あと、もうチョッとは試行錯誤、もがいてみようと思っているところです

     わがまま母

  

 

  

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スクール 火曜版

2024年06月25日 16時35分40秒 | スポーツ

    6月25日(火)曇り

  蒸し暑さがハンパなし!

  緑の梢から鶯や野鳥の囀りが聞こえて、ほんとなら涼しい夕方のはずが、蒸し暑い!

  東北地方までもが、すっかり南国の気候になってしまい残念

  この暑さと湿度で食欲もダウン、でもなんとか栄養摂取し、夏を乗り越えねば

  と、頑張って肉料理↑も食べるように努力しているところです。

  さて、今週のスクールは『クロール』、FRが好きな母は楽しみにプールへ向かいました

  今回のドリルのポイントは、姿勢とキック、かな。

        〈クロール・ドリル〉

 ①キック 25×2   サイドキック  ※手と体側を一直線に伸ばした姿勢をキープ

                (身体が斜めになり過ぎない)

      25×2  片手前でサイドキック  反対の手でリカバリーの軌道を

           水面上で前後にゆっくり動かしながら

 ②ドリル 50×2  片手スイム   右手前/左手

             ※ 手の先から体側 真っ直ぐ伸ばし、スケートで進むイメージで

 ③スイム 50×5  1:30 Fr  ドリルを踏まえて

 ④キック 50×1  片手伸ばして25m 右/左   身体の幅の範囲内でキック

 ⑤スイム (25×2)×3s 1:00 ch   1t=ヘッドアップ12.5m-スイム12.5m

                                                                2t=ハードスイム

  total   1,000m(含 アップ&ダウン)

  今日はコーチの説明が多めだったのと、最近続いていた中距離泳がなく練習量は少なめ。

  とはいえ、久しぶりに、キックドリルを頑張った高齢スイマーたちは疲れました〜

  それでも、ジャパン・マスターズ大会にエントリーしている面々はスクール後も

  各自、真剣に練習を続けていて、ほんとに偉いな〜、、、と感心。

  今大会は、初めてのオリンピック会場で泳ぐし、大会参加者が多すぎて、

  着替え室や有料ロッカー予約問題など、参加メンバー達が不安そうに話していて、

  大変そう。  母も新しいオリンピックプールで泳ぐのはチョッと興味あるけど、

  そんなストレスフルな環境で泳ぐなんて、とても無理。

  参加するメンバーの健闘を願い、みちのくの快適なプールから声援を送ります

      わがまま母

  

  

  

           

 

  

  

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スクール 土曜版

2024年06月22日 16時22分54秒 | スポーツ

    6月22日(土)晴れ

  今日は朝から真夏のような天気   まだ6月なのに、暑過ぎます!

  ↑↓ 写真のスイカは今年初めて食べた小玉スイカで、とても甘かった〜

       

  皮が極薄でゴミが少なく助かるし、果実部分が多いので食べ応えあり満足満足

  冷蔵庫に入れても邪魔にならず、大当たりのスイカでした

  さて、今日のスクールも『平泳ぎ』、火曜と同じくキックに注力したドリル!  

  平泳ぎメがインのせいか、参加者減ってしまい、いつもより静かでした

           【メニュー】

 w-up  100×1  3:00  ch

 kick   50×2  1:50  ch   up  ↓

 swim   50×2  1:50   ch     up  ↓

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 kick  25×4  1:00  Br  Uw  (水中キック)

 kick  25×4  1:00  Br  Glid  ※ キックの引きつけ〜蹴り出し 体幹を繋げて

 drill  25×4  1:00  Br  1kick1swim

 swim  50×4  1:45  Br  体幹を意識してForm swim

 swim  75×4  2:20   Fly25m-Bc25m-Fr25m

 swim        50×3  1:50  ch

 down  50×1  2:00

  total  1,300m

  母の平泳ぎは、まあボチボチといった感じで、あまり進化はないかな〜 

  ドリルからスイム50m4本までズーッと平泳ぎ、「飽きてきちゃった」とレストで、

  つい呟いたら、後の若いメンバーに「飽きるって、、、」と呆れられちゃいました。

  平泳ぎが好きなスイマーは、平泳ぎ練習していてワクワクしたりするのかなあ?

  母は、クロールなんかは、たとえうまく出来なくてもワクワクしたり面白かったり

  して、泳いでて飽きるって気持ちになったりしたことはないんだけど、、、。

  平泳ぎが、もっと上達すれば、ワクワクが感じられるようになるのかな〜?

  まあ、これから先は、高齢者の実証実験みたいなもんですね 

      わがまま母

  

  

       

     

  

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スクール 火曜版

2024年06月18日 15時38分33秒 | スポーツ

     6月18日(火)曇

  四国などでは線状降水帯が発生、関東方面も大雨で被害が出そうなようす。

  こちらはまだ曇りで、雨は時々。これから本格的に降るのかなあ

  ↑写真↓の空豆、友人A子さんの旦那様が菜園で収穫されたものを頂きました。

    

   そろそろ届く時期じゃないかなあ、、、と買わずに待っていたところでした

   新鮮な野菜の緑に、気分が  美味しく頂きました、ごちそうさま〜

   さて、今週は母の苦手な『平泳ぎ』、サボりたい気持ちをグッと我慢しスクールへ・・・

   今回の平泳ぎのポイントは“キック”。

   両足を引きつけて蹴り出す直前の下半身の動きに注目!

   陸上でスクワットする時の両足、腹部、お尻、の動かし方を思い出して

   各部所への力の入れ方、形を参考に、キックに応用する練習。

        〈平泳ぎ・ドリル〉

  ①キック 50×2 Br   平泳ぎのキック。ボード有り、顔を上げても伏せても自由。

           スクワットの動きを思い出しながらキックしてみる

  ②キック 25×4 Br     ストリームラインを作ってキック

           ①を意識し、下半身の上下動があってOK 、力強くキック 

  ③スイム  50×4  1:50 Br   蹴り始めの形(お尻)を意識しながらフォーム

  ④プル   50×3  1:50  Fr25mーBc25m   ブイ有り

  ⑤プル   25×4  1:10?  Fly  大きなストロークで  ブイ有り

               ※ 肩・肩甲骨を上から下までしっかり動かして!

  ⑥スイム  25×5  0:50  ch     EH/HE/H/E/H.  途中で種目変えてOK

  total  1,150m(含 アップ&ダウン)

   ここまでずっと、スクールではフラットな平泳ぎのキックを練習してきたはずでしたが、

   今回は、ある程度の上下動を加え、よりパワーアップするキックを試しました。

   まだ1回目なので、よくわかりませんが、平泳ぎがスタイル1のメンバーには

   新たな刺激になったのではないかな?

   母のような平泳ぎ嫌いのヘッポコには、あまり関係がなさそうですが、

   一応、スクールの間は真面目にキックを試してきましたよ

   こんな風に練習を繰り返していたら、苦手な平泳ぎが得意になったりして

   ってなことは永遠になさそうですが、新しいことを試してみるのは面白い

   なので、長年、飽きずに楽しくスクールが続けられているんですよね  

      わがまま母

   

  

   

   

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知られざるイタリアへ

2024年06月17日 16時35分32秒 | 読書

           

          知られざるイタリアへ  

                    終わりなき旅路 イタリア編  

                         ロバート・ハリス(著)2008年7月発行

   図書館の本棚を物色していて発見した一冊。

   15年以上前のイタリア・ドライブ旅の紀行文。

   著者が車を運転し、カメラ担当の友人との男二人旅。

   イタリアといっても、シチリアの小さな村を巡ったあと、フェリーで南イタリアへ

   渡り、長靴のつま先〜かかと付近を通り、北上しながらトスカーナへ向かう半月位の

   中旅行で、かつての友人知人を訪ねたり、地元の人達と触れ合い、現地在住の日本人と

   語らったり、もちろん、ワインや地元メシも味わいながらの旅路。

   すごく充実した旅の記録に、羨ましくなるばかり。

   やはり、こんな風にイタリアの地方を巡るには車が必要だよね〜、そして語学も。

   今の母に運転は無理、語学もダメだし、、、せめて、本で旅する気分に。

   あっという間、半日で一気読みでした。

       わがまま母

                   

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のち 更に咲く

2024年06月17日 15時45分40秒 | 読書

                       

            のち 更に咲く     澤田瞳子(著)2024年2月発行

  現在進行中の大河ドラマに重なる平安時代の設定、道長、倫子の土御門第を舞台に、

  道長邸で女房勤めをしている「小紅」(29歳で未だ独身)が主人公として登場。

  「小紅」は、佐渡に流刑となった父や、闇討ちを企て失敗した兄、盗賊となり都を

  荒らし回り捕縛され死んだ兄、、、と家族の暗い影を背負いつつ、息を潜めるように

  生きていた。

  そんな中、突然、京都中を騒がせる盗賊集団「袴垂」が跋扈し、死んだはずの兄が

  実は生きて盗賊を率いているのではないか、、、と噂になる。

  そして、小紅が、盗賊「袴垂」の首謀者「空蝉」たちと会うことをきっかけに、

  物語の展開がスピードアップ、兄の死の謎をめぐり、平安時代の推理小説へと。

  中盤から後半へは、想像力が掻き立てられ、一段とスリルも増して面白くなります。

  登場する人間模様もなかなか複雑で興味深く、物語の展開もテンポよく、面白かったです。

  (詳しい内容や、興味をそそる解説があったので、以下に転記)

      わがまま母

  — 新潮社 本の紹介文 —

 「源氏物語」に隠された、或る夜の出来事。歴史揺さぶる王朝ミステリ誕生!

藤原道長の栄華を転覆させようと都を暗躍する盗賊たち。道長邸で働く女房・小紅は、盗賊の首魁が死んだはずの兄との噂を知り探索を始める。その過程で権力を巡る暗闘とそれに翻弄される者たちの恨みを知った小紅は、やがて王朝を脅かす秘密へと辿り着き――紫式部、和泉式部も巻き込んで咲き誇る平安ロマン、艶やかに開幕。

—「身近な死」と自分にとっての「物語」—

 本作は、平安中期(寛弘5年/西暦1008年頃)、京の街を荒らし回っていた伝説的な盗賊団「袴垂」一党と、絶対安定政権に手をかける藤原道長と正妻・倫子、まさにいま『紫式部日記』を描かんとする紫式部(藤式部)とその舞台である土御門第、天才歌人・和泉式部と最後の夫・藤原保昌といった豪華なキャスト勢に、「ある貴人の出生の秘密」がからむという盛りだくさんな筋立てを、背骨の通った歴史知識と硬質で美麗な修飾が持ち味の澤田瞳子氏が鮮やかな手さばきで一冊にまとめた傑作でした。
「袴垂」と聞いて「おっ!」と反応するのは『宇治拾遺物語』まで細かくチェックする濃い目の古典文学ファンか、曲亭馬琴『四天王剿盗異録』好きか、でしょう。
 後者は、蘆屋道満(道魔法師)から妖術を伝授された袴垂(藤原)保輔と源頼光四天王が対決するという痛快劇で、日本文学史において「悪役としての袴垂」がどういう位置づけなのかがよくわかる作品です。
 この「悪役」やその一党を、単なる敵役、いわゆるモブキャラとして描かないところが、澤田氏の腕の見せ所。氏のこれまでの著作、直木賞を獲った『星落ちて、なお』や、本作と近い時代、近い環境を描いた『月ぞ流るる』のように、激しい光を放つ人物や出来事、歴史的事実を丁寧に表現しつつ、そのそばに確かに存在していた「誰かの人生」を細やかに、絶妙に記しております。
 本作の主人公である「小紅」もそのひとり。父や兄の罪を背負いつつ、下臈女房として最上級貴族に仕える29歳・未婚の小紅は、倫子でもない、中宮・彰子でもない、紫式部でも和泉式部でもない、「自分の人生」を抱えて自らの宿命と対峙します。
 作中何度か差し挟まれる美しい情景描写、たとえば「足音を殺して妻戸を開ければ、中空には刀で断ち切られたような半月が高く昇っている。微かにたなびく雲が夜空の高さを一層際立たせ、冴えた月光が広縁に長く勾欄の影を落としていた」(本書・第五章「残り香」より)は、そんな(誰でもない)小紅が見た、かけがえのない世界の一瞬を切り取った描写なのです。
 ここまで書いて、ああそうか、たとえば『紫式部日記』冒頭の、あの美しく奏でられたクラシック音楽のような秋の土御門第の描写も、たしかに「紫式部から見えた世界の一描写」なのだなあと、今さらながら実感しました。
 ちなみに2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の序盤、主人公まひろ(紫式部)と三郎(藤原道長)の逢瀬を演出し絆を深めるにあたり、重要な役割を担う散楽一座(実は盗賊一味)の座頭の役名は「輔保」でした。これは明らかに「藤原保輔」を意識した名づけであり、分かる人だけ分かる演出でにやりとします。

 一点、重要なお願いがあります。本書を読み終えた方は、ぜひもう一度、冒頭部分を読み返していただきたい。本書のタイトル『のち更に咲く』は、冒頭に掲げられた(『和漢朗詠集』にも採られた)「菊花」(元シン)という漢詩からとられています。

「これ花の中に偏に菊を愛するにはあらず
 この花開けてのち更に花のなければなり」
(私訳/わたしは、あらゆる花の中で特にこの菊を頑なに愛している、というわけではないのです。ただ、数ある花の中で、菊が咲くと、もうその後には咲く花がないから〔大切に思うもの〕なのです)

 広く知られるとおり、菊は秋に咲きます。一年のうち春、夏、秋と、貴族たちの庭を華やかに彩った花々の中で、菊はその年の最後に咲いて、その後に寒くて長い冬を迎えることになります。

この漢詩は『源氏物語』「宿木」の帖にも引かれていて、宇治十帖での貴公子のひとり匂宮が、中の君へ呟くかたちで登場します。
 美しく艶やかに咲く菊を特に愛でるのは、その咲きぶりに「一年の終わり≒人生の最期と一瞬のかけがえのなさ」を感じさせるからではないか、とこの詩は説いているように思えます。
 個人的には、重要な登場人物のひとりが「空蝉」という名であることも印象深かったです。これは『源氏物語』の、夜着を残して部屋を抜け出したあの有名な女人というよりも、樋口一葉の、
「とにかくに 越えてを見まし 空蝉の
  世渡る橋や 夢の浮橋」
を踏まえているのかなと思いました。現世の儚さとそれでも生きてゆく道行きへの覚悟を示した歌ですね。
 本書には「ある身近な人の死とその人生の意味」が底流します。人生を一輪の「花」に喩えるならば、身近な人の「死」に物語を見出し、自分の人生にその意味を捉え直すことは、「のち更に咲く」と言えるのですね。人生の節目で読み返したい一冊です。

(たられば 編集者)

波 2024年3月号より

  

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スクール 土曜版

2024年06月15日 16時14分13秒 | スポーツ

      6月15日(土)晴れ&曇

  ここ陸奥でも最高気温が30℃という日が続き、梅雨を通り越して夏 な1週間でした。

  でも、朝晩はひんやりした風が吹くので、まだ大丈夫、耐えられます

  暑さを忘れようと、スイカで水分補給したり、旬の生ライチ(台湾産)↓でホッとしたり・・・

     

  なんとか無事に週末を迎え、鼻炎薬をのんでスクールへ

  今週は『背泳ぎ』、ドリルは火曜スクールの復習でしたが、後半に持久力系泳が

            【メニュー】

  w-up  100×1   3:00  ch

  kick   50×2   1:50  ch    up  ↓

  swim    50×2   1:50  ch      up  ↓

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 drill  25×4  1:00  Bc  手付き・背面プルスカル  キック有り

              ※    肩・肩甲骨を上〜下へしっかり動かす(肘は落とさずに)

 drill  25×4  1:00  Bc  ダブルアーム・スイム  

 swim  50×4  1:50  Bc  Form  ※ 肩・肩甲骨を動かした

 swim  200×2  6:00  1t=Br        2t=ch  DPS

 pull   100×2  3:00  ch  DPS

 down  50×1

  total  1,350m

  練習は背泳ぎメイン、でも今日一番の衝撃は、なんと言っても後半の200m平泳ぎ

  火曜スクールでも200m IMに驚きましたが、先週の土曜日も200m2本のメニュー

  だったけど2本は泳げず、どうやらそのリベンジだったみたい

  それにしても、母は生まれて初めて200mも続けて平泳ぎを泳ぎましたよ〜

  そんなに平泳ぎを泳げるわけないじゃん

  膝が壊れちゃうよ〜・・・と心配でしたが、ゆっくり泳いでなんとかゴール

  ふうう、、、やっとこさ

  来週の練習は平泳ぎがメイン、ううう、、、恐ろしや〜

      わがまま母

  

  

  

  

  

  

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スクール 火曜版

2024年06月11日 15時54分32秒 | スポーツ

     6月11日(火)晴れ

  夏のような陽射しと気温、でも木陰は心地よい風が吹いていて快適♪

  真夏もこんな風ならいいのにね〜。

  写真↑は、渋谷テラスのビル内で見かけた、ハチ公の像?

  ハチ公のミニシュアぬいぐるみも並んでいたりして、犬好きな娘は立ち去りがたそうに

  写真を撮っていました。

  さて、今週のスクールは『背泳ぎ』。

  今回の背泳ぎポイントは、プル動作での肩の動き。ストロークに合わせ肩が上〜下へ

  腕と共にスムーズに動くよう(肘が先に落ちない)練習です。

         〈背泳ぎ・ドリル〉

 ①プル・ドリル 25×4  1:00 仰向け姿勢・キックしながら  ※ 肩を上から下へ動かして

              両手背泳ぎプルの形で、軽く肘を曲げ 両手先が肩の高さから

              プッシュまでプルスカル〜水中リカバリー〜繰り返す

 ②プル・ドリル 25×4  1:00 仰向け・キックしながら   ダブルアーム・プル

             入水〜キャッチ〜ストローク〜フィニッシュ〜水上リカバリー

              ※ しっかり肩を上下させて

 ③スイム  50×3  1:50 背泳ぎ・フォームスイム  ※ 肩を上から下へ動かしストローク

 ④スイム  200×1  IM  大きな泳ぎ!

  スイム  200×1  Fr  大きなストロークで!

  total  1,150m(含 アップ&ダウン)

  今回の背泳ぎは、ほぼプルのドリル、肘が落ちないように肩の動きを集中的に練習。

  帰宅後、肩とその周辺の筋肉疲労が。。。 明日にはバキバキになってそうで怖い

  そして、母が2個メを泳ぐなんて10年ぶり〜

  最近、200mFrを泳ぎゼーゼーしているのに、「2個メなんてとんでもないっ!」

  と抗議するも、受け付けられず。「皆、泳力はあるはずなので大丈夫」とコーチ。

  仕方なく、2コースに分かれ泳ぎ始め、、、あれれ、なんとか全員泳ぎきり、やったね

  ふ〜む、みんな、それなりに泳げちゃうもんなんですねえ

  火曜スクールでは、こんな風に、しばらく200m泳が続きそうな感じ。

      わがまま母

  

  

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プール熟女会  居酒屋にて

2024年06月10日 11時52分59秒 | 食べ物/飲み物

  6月10日(月)曇り〜晴れ

  今日は午前中から蒸し暑いですが、窓を開け放しているので、鮮やかな緑の葉陰から

  聞こえる小鳥たちの囀りが楽しげ♪

  先週末の土曜は、母の鼻の具合が悪く、スクールを休むことになり残念

  でも、以前から計画していたプールメンバーでの懇親会には参加

  というか幹事役なので、早めにお店着き待機、お姉様方をご案内

  コロナ禍もあり、ここ数年皆で集合することができなかったし、事情で10年以上ぶりに

  参加というメンバーもいて、計11人が揃い、賑やかにワイワイ談笑してきました。

  岩手の短角牛&創作料理と日本酒がウリのお店・・・

  

  面倒なので飲み放題コースを予約(幹事役が計算が苦手なもので。。。)

  色々と出たのですが、お酒の注文や料理の取り分け、お喋りなどで忙しく撮り忘れが

  ありますが、まあ、主だった料理は撮っていたようなので・・・

  お通しに、生のピーマンと小胡瓜の肉味噌ソースが出て、

  早めに、岩手短角牛のステーキが登場

  

  お店の名物 「オツ盛り」 ↓    酒のアテが色々

  

  エビのケジャンとホヤ、タコ、干豆腐和え、マグロに韮ジェノベーゼ風ソース、野菜

  ポテサラ(いぶりがっこ入り)、人参サラダとトマト、地元ソーセージ&卵

  これらを、喋りながら呑みながら、各人に取り分けるのが大変で。。。

    

    ↑ コーンの春巻き

  抜けてる品があると思うけど、、、 最後に麻婆豆腐 ↓ 

 

       

       と、〆は小鉢にチャーハン。

  最後にスプーン一杯のアールグレイアイスが出て、ご馳走さま、で、解散。

  11人ということで、端に座った母は遠い席のメンバーとはほぼ会話出来なかったし、

  お酒は飲めない、飲まないというメンバーが半数以上いて、、、反省しきりの母

  次回は、皆に、もっと心地よく、食事とお喋りを楽しんでもらえるよう考えなくちゃ!

     わがまま母

   

  

 

  

  

コメント
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