つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

有る能力

2012-06-23 | Weblog
普通という人には理解しがたい優れた能力を持つ人がいる。
そんな人は、至って何らかのハンディを背負っているのだが、
にも拘らず、特別に優れる。
ごく普通な人が、人としての機能がゼロからの出発だとすれば、
優れる人の人としての機能は、マイナスからの出発が殆んどである。

ある優れた生命体がいて、それは頭脳が著しく進化している。
計算に長けていて、あらゆる時間を把握できる。
にも拘らず、身体は弱体化している。
便利を駆使できるために、頭脳以外は退化しているのである。
あらゆる時間を網羅しているのに、身体の執着を持たないでいる。
諸行無常を身体に覚っているのであろう。

自然は過酷である。
力に対処するものは力強くあり、頑健である。
技に対処するものは知恵に優れ、自力的ではない。
それは、道理には適ってはいない。

優れた生命体は、
あらゆる時間を知りながら、
短命な道を辿る。
優れたものは短命に至るのであるが、それは、身体の無常である。
心という真の生命は不滅であるために、あえてその道を辿る。

特別な能力を持つ人は、道理が導いてくれるために、
智慧がよく働き、まなこがあり、耳があり、心が問答するのである。
瞬時となって答えが知れるのである。
そうして、大衆の目に知ら示すのである。
あなたにもできるのだよ、と。
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