日本国、現政権党大敗、半数を超えることができなかった。この事実は何を意味しているのか。国内に於いて、民衆が疲弊しているのは、偏に政治が絡む。
議員が私利私欲にあれば、社会はどんどん落ち込んでいき、その反対に、議員は裕福になっている。「愚か者め」と相手を蔑んで言っていた議員が落選したのは当然のこと。それこそ、自分が愚か者であったと知らしめた。
世の中は、謙虚に生きていなければ、あとで痛い目に合う。この「後で」を理解できていなければ、人というのは、往々にして傲慢な振る舞いになる。以って忌み嫌われる。「人の振り見て我が振り直せ」は、一般に当てはまることである。
ただ、
本当に優れた者というのは、周囲に振り回されて生きてはいない。
周囲に囲まれていながらも、全く独立しているのである。
上杉鷹山氏の教訓に、「幼い時から政治訓練を受けた者だけがこの政治の要諦を了得することができる。つまり、民衆の中から成り上がり者に支配を任せた人民は、権力と名誉の争奪によって生じた党派争いと、それから発展する攪乱の為に自滅する。民衆というのが、如何に卑劣で定見が無く軽薄であるかを知っていなくてはならない。民衆の資質が盲目的で非理性的で判断が無く、
左右どちらにでも容易く動かされることを知らなくてはならない。盲人が盲人を誘導すればきっと深い淵に落ち込むことになる。だから、民衆の中から成り上がった者は、どんなに天才的であったとしても、政治には資質が無く必ず全人民を亡ぼすに違いない。」・・・
・・・現代を言い当てているように思われる。
さて、世の中は、社会の歪さに気づいて下した判断に、大いに賛同するも、
いまだ半数割れとしても、多数を占める。裏金問題の渦中にある人も何人か当選している。民衆はうつろにして多くあるが、優れた者は少数にしてもそれらを凌駕する。いよいよ霜月に入る、時のズレはあれども凍てつく季節がやってくる。ある生命は動きが鈍くなり、さらされて生きてはいけない。穴倉にこもる前にガラガラと崩れ去っていく。不思議なことが起こる。