再再度おさらいしておこう。
「かつて、ここには人が住んでいた。多くのドラマがあった。
幸福な時もあれば不幸な時もあった。幸福な人もいれば不幸な人もいた。
人々は話、笑い、怒った、泣いた、苦しんだ。
人の出会いもあった。別れもあった。愛しあった人もいた。憎しみあった人もいた。裏切りもあった。傷ついた人もいた。大切なことは、ここに今の私達と同じ人達がいたという事。貴方がいて私がいたということ。言葉や習慣の違いなど
些細な事。何が違うというのか?野に散る頭蓋骨を見ればよい。彼も彼女も一度はこの青い空を見た。広い星空を見て、遠い宇宙に思いを馳せた。
私達はどこから来たのか、それを問い続けた。なぜ私達はここにいるのか?
そして何のために?私達は死んだらどうなるのか?誰がそれを教えてくれるのか?その人はどこにいるのか?
長い時間が過ぎ、いつの間にか人は消えた。長い時間が過ぎ、新しい人々がそこに住んだ。新しい笑い声と、新しい悲しみの声、新しいドラマが再び始まった。『人は来りてまた去る。人、来りてまた去る。かくして、私の貴方の、
彼の彼女の、そして、彼らの人生が流れる。あたかも何事もなかったように。
あたかも、何事もなかったかのように。』
もう一度、廃墟を観よう。そこにいたはずの私や貴方を観よう。そこにいた私や貴方は何処へ行ったのか?私や貴方は何処へ消えたのか?いやいや、どこへも行っていない、消えていない。彼はここにいる、彼女はここにいる、それが
私である、それが貴方である。失う事を恐れてはいけない。死ぬことを恐れてはいけない。貴方は何も失わない。貴方は消える事も無い。
長い時の流れの後、私は生まれる、貴方は生まれる。違った時代の違った場所で。命は自然の恵みを受ける。命は、自らを繰り返す。
貴方は違った言葉を話す。違った生活をする。が、それがどうしたというのか、些細なこと。今の私、今の貴方、同じ私がそこにいて、貴方がいる。
その私が青い空を見る。星空を見る。私達は、かつてここにいた。今もいる。
私達は、いつかここに戻ってくる。貴方がどこに住み、何であるかは問題ではない。貴方が誰であるかも問題ではない。私がだれであれ、また、何であれ、
私達は今ここにいる。分子と光の織り成す世界で生きている。
星が瞬くその瞬間に生きている。これを奇跡と言わずして何と言う。
人間に違いはない。人間の歴史に違いはない。
傲慢になってはいけない、貪欲になってはいけない。私や貴方は謙虚になろう、生きていることに謙虚になろう。この時、人間は動物から離れ、
精神的な存在となる。それこそが、その答え。なぜ私達が今ここにいるのか、それこそが、その答え。
精神的な生命であることを知るために、私達は今ここにいて、それを学ぶ!