38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

この秋初の、夜鍋作業。

2011年10月06日 | 農と暮らしの日記
夜の作業場、この秋初めての“夜鍋”の荷作り作業。
春から秋にかけては基本的に出荷当日に収穫・荷造りしているのだけれど、明日は少し忙しくなりそうなので、調製に時間のかかる枝豆を今日のうちに収穫してきた。本来なら、枝豆は鮮度がとくに求められる野菜と言われ、プロの枝豆農家は未明の暗いうちに畑に出るそうだから少し後ろめたい気持ちもあるけれど、うちの場合はそれでも配達のお客さんには収穫翌日には届くわけなので(宅配便の方には中1日)、許容範囲かなということで。

前夜の調製・荷造り作業が始まると「冬!」という感じ。
夜鍋本番にはまだ少し間がある。



木曜、セットは宅配便のみの曜日。予報通り雨あがりの晴天。気温も25℃を超えたようだ。
朝:7時前から収穫、荷作り少し。

午前:9時過ぎに小松の「大頭(おおと)の池さん」へ。
福島の郡山から山形に自主避難中の中村美紀さんの話を聞く会にぎりぎり掛け込む。12時過ぎ終了、帰宅。薫は市街で用事済ませて時間差で帰宅。

午後:荷作りの続き。16時頃に仕上がり。
17時前から飯盛会さつま芋圃場(青年農業者の圃場の隣)の草刈り30分。明朝分の枝豆など収穫、荷作り、晩ごはん、夜鍋で23時頃まで荷作り続き。



中村美紀さんの話を聞いて、考えさせられること山盛り。
話される「福島の現実」についてはご本人のブログやその他のwebの情報などから頭に入っていたことが多かったけれど、肉声でそれを聞くと、やはり非常に重く感じられる。自分には何ができるのか。

最も強く思うのは、どう考えても、圧倒的に日本国民どうしの支え合いが少ないこと。
前に自分は増税に賛成だと書き、いまもそれは変わらないけれど、どこかで「増税に賛成するのは貧乏人」という趣旨のことを読んだ。「どうせたいして税金払ってもないのに言うな。払わされるのは真面目に働いて稼いでいる人間だ」というようなもの。これ言われるとかなり肩身が狭い。あるいは、国が「税金」として決めなければ払わないのかい?と言われると恥ずかしい気持ちもある。多少の義援金とか現物の支援とかはしていても、たしかにふだん「何でも国任せ、行政任せじゃダメなのでは」とか言ってるくせに。

自分勝手な考えかもしれないけれど。
年月を経た後、あのときもっと自分にもできたのでは……という思いを多くの日本人が抱いてしまうようなことにならないでほしい。震災復興の過程がネガティブな記憶として残り続けることは国民全体にとって幸せなことではない気がする。そんなことは被災地の方々には関係のないことかもしれないけれど、あのとき自分たちはこれだけやったのだという「時代の記憶」みたいなものを後世に残すことは大切なことではないかと思う。自分たちにできることを日々、淡々と……という生易しい状況ではないように思う。

美紀さんの話を聞く会。
10/7に今治、10/9には久万高原町でもあります。こちらをご覧ください
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食、子ども、放射能。

2011年10月06日 | 農に関する情報
このブログのぞいてみてください。
「ふくしま「I-e」ごはん」by mikttymama。

10/6(木)10~12時、西条市小松町大頭(おおと)、11号線沿いの「大頭の池さん」でこの「福島のママ」に話を聞く会があります。
郡山がいわゆる“ホットスポット”となったため、3人の子どもとともに山形に避難中ですが、自主避難なので行政の支援がなく苦労されているようです。福島県の食育推進委員、ジュニア野菜ソムリエ。
詳しくはこちら。藤田までお問い合わせくださってもかまいません。
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