38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

梅雨明け翌日、土砂降り。

2008年07月05日 | 農と暮らしの日記
毎月恒例、西条市商店街「五日市」。
今月は土曜日ということで普段より人出が多いだろうなと事前に予想しつつ、さらに昨日梅雨が明けたことで好天も期待され、それに対して用意できる野菜が種類・分量とも限られるのが残念……と思いつつ前夜に夜鍋で少し準備し、寝床に就いた。

……のであるが、夜中に雷鳴と共に大粒の雨音。
雨は朝になっても止まず、茄子など「朝どり」の野菜の収穫も雨のなか、出荷の荷積みも雨のなかで、「いったいどこが梅雨明けなんだ!」と大混乱のうちに朝の納品、出荷と済ませて出店場所の商店街へ。いつもより遅く“開市”9時ほぼジャストの到着、そこから野菜を並べたり値付けをしたりと準備開始で大忙し。

がしかし、どうやら五日市のお客さんに天気は関係ないらしい。
市街地の商店街でわりあい恒例の方が多く、自転車や歩きの方が中心と思われるのに、出足は好調。外の雨足の強さがはっきり伝わるアーケードの中はいつもの五日市と変わらぬ賑わい(といっても、まあいつもと変わらない程度ということですが……)。薫も家の片づけをしてからバスで(!)追っかけてきていつも通り二人で店番。渚はバレーの練習試合、真は僕の実家。



それにしても、この雨はなんなのか。
梅雨が明けて今後しばらくの予報も太陽マークがずらりと並び、しかも今日明日は週末だというので昨日急いで葱の苗を「たっぷり」とったばかりなのに、これだけ「たっぷり」雨が降ってしまったのでは植えるに植えられない。こういうのを「梯子を外された」というのだろう。

昼に閉店、あちこち寄って14時半戻り。
宅配便で送る臨時の野菜セットを仕上げて15時、葱の苗をしばらく保管しておくための作業を1時間ほど(米袋を開いた紙でくるんで立てて冷暗所に置いておく)、その後、家族3人は地域の方々とバーベキューがあるというので出かけていった。僕もうかがうつもりにしていたのだが、ちょっと予定変更し、畑へ。

手元が見えなくなる20時前まで作業。
伏見甘長とうがらしの支柱立て、茄子とトマトの整枝・誘引、2番手の葱苗の除草など、各20分ほどでできるのに普段はその時間がとれないあれこれの作業を畑の中を動き回りながら次々に済ませ……ているうちに、なんとまた雨だ。

明日このまま晴れたらあさっては葱の定植ができるかも…。
……とか昼間は思っていたところへまたまたの雨で、これはもう梅雨明けどころではないのではないか。どうやら今回は「情報」に振り回されてしまったようだ。「梅雨明け」という情報さえなければ、もう少し地道に、いつ雨が降っても大丈夫なように、トラクタを使うべきところは晴れているうちに使い、葱の定植も少しずつ苗をとって確実に少しずつ植え付け……という段取りで作業を進めていたはず。「平年よりかなり早い梅雨明け」という事態に「あーぁ、もう明けるのか…」という嘆きの気分が増長して状況判断を狂わせた、というところ。気象庁に罪はない。



上述の商店街では「土曜夜市」も始まっている。
朝あれだけたっぷり降って昼間は陽も射していたから、雨具の備えなしに夕涼みに出てきた人も多いのではないだろうか。まあ、夏の夜のお出かけに、急な雨はおきまりのシチュエーション、びしょ濡れで家に駆け戻る子どもたちの姿……などはちょっとノスタルジックな風景だが、いや、いまは親と一緒にクルマで来ているから大丈夫なのかも?
コメント
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