38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

寒波襲来、初雪。

2006年12月29日 | 農と暮らしの日記
昨夜からの雪が日中もちらつく一日。
寒波襲来で気温も下がり、庭の水桶にそのまま持ち上げられるくらいの氷が張った朝、畑のレタスも凍った。触ると葉がパリパリしている。レタス類は寒さに弱いというので、種屋さんにも「クリスマス頃にトンネルをかけて」と言われていた。

……のだけれど、なにせ時間がない。
昨年の研修先の師匠、神奈川の相原さんにレタスの生育状況を伝えて助言を求めたところ、「そこまで育ったやつだったら、かけといたほうがいいね」とのこと。「やらないで失敗するより、やって『無駄なことした』と思うほうがいい」。その通りである。「やります!」と元気よく答えた。

……のだけれど、やっぱり時間がない。
そこで、「全部じゃなくても一部でもかけておけばいい。比較もできるし」という相原さんの言葉に寄りかかって、ほんの一部だけトンネルをかけた。そこは生育がかなり進んでいるところ。で、結果はトンネルのは何事もなく、そして、かけなかったところは写真のように凍った。

が、凍っても野菜は強い。
日中になって気温が高くなってくると、少なくとも見かけは元通りになっていた。ダメージを受けているのか、今後どうなるか、要観察である。



今日も朝いちで保育園、スーパーとまわる。
畑や屋根にうっすらと積もった雪も道路にはほとんどなく、20年前、雪だらけの真冬の山形に合宿(宿は山寺)して免許を取った腕前は発揮されることなく、ひと安心。保育園は今年最後の納品。そのついでに、昨夜つくった野菜セットを宅急便のセンターに持ち込む。宅急便屋さんもいつになく忙しそうだ。

午前中、大阪の薫の実家に送る野菜の仕上げ。
近くに住む親戚たちのところでもうちの野菜を食べてもらっていて、毎回3家族ぶん相乗りで大きな箱に詰め込んでいるのだが、今回は実家に薫ら3人がすでに帰省中だし、僕も間もなく合流予定だし、さらには親戚が集まっての新年会も予定されていて、その「鍋」用の野菜も一緒に詰め込んで……ということで、巨大な「ひと箱」ができあがったけど、白菜や根菜類が詰まっているのでその重いこと。宅急便屋さん、ごめんなさい。

明日ぶんの収穫と荷造り。
人参、大根、白菜に絞って多めにこさえる。スーパー向けの人参、大根は洗って出しているので手間がかかる。人参の赤味は畑から抜いたときがいちばんで、それが乾くと色あせ、洗うと再び赤が際だつのだが、その赤は最初のとはまったく違う。洗うと確かにつやつやつるつると美しい姿になるけれど、畑で見た泥つきのときの輝きはもうない。その美しさを毎日見ていると、店頭に並ぶ「きれいな」人参がなんだかおもちゃのように見える。



夜、市内の実家にひとり帰る。
正月を薫の実家で過ごすことになるので、その前に1泊だけの帰省。思えばもう何年も、大晦日と元旦を西条で過ごしたことはない。結婚したら、まあそういうもんなのだろう。

寒さは明日も続く予報。
幸い天気はよさそうなので、あれこれを一気に片づける予定。片づかないと思うけど。
コメント (3)
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