さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

今後の「相手」は誰だ 井上尚弥MVP、井岡一翔は技能・最高試合

2021-01-28 16:06:52 | 井上尚弥



井上尚弥の「今後」についてちょこっと書こう、と思ったんですが、今日、年間表彰の受賞者発表があったので、それについて先に。
井上尚弥がMVP、井岡一翔が技能賞と、年間最高試合賞、ということになりました。

この両者の比較、今年は一試合ずつで、ベガスでモロニーに完勝の井上、三冠王田中恒成を撃退した井岡一翔、さてどちらが...というのは、意見の分かれるところでしょうね。
A-Sign動画では、石井一太郎会長が「井岡」と断言していました。







私も、対戦相手の質の違いを見て、僅差で井岡かと思うところです。
ジェイソン・モロニーは今後、タイトルホルダーになるかもしれない強豪でしたが、何と言っても田中恒成は無敗の三冠王だったのですし。
しかし、井上の勝利は、ラスベガスのリングで、というのが加味されるので、難しいのは確かです。

ただ、もし田中恒成の国籍が、アメリカや中南米のどこかだったとしたら、三階級制覇の強豪、軽量級のスーパースター候補を見事撃退した!というバリューをもって、井岡一翔が受賞していたのかもしれない、と思います。
どうも国内の新旧対決、という括りで見られてしまったところがあって(というか、他ならぬ私自身もそういうところがありました)、その分、ちょっと井岡は損をしたのかもですね。



さて、井上の今後ですが、2月11日のイベント“LEGEND”にて、誰と対するのかというのが、まず先に来る話題です。
Twitterで募集、という話は今時で良いですが、期日まで二週間かそこらで、新たな名前が挙がったところでどうにもならないのも現実です。
内々にオファーしといて伏せてある、というようなことがあればともかく、今のところ、井岡一翔の参戦は現実的ではないようですしね。
話題性という意味では、井岡が無理なら、次に来るのはボクサーではなく、例えば那須川天心だったりするのでしょうが。


で、その次の「試合」については、IBF返上の話はなくなり、カシメロ(WBO)はリゴンドー戦へ向かい、ウーバーリ(WBC)は選択試合やってドネアとやって、暫定は再戦決定、という紆余曲折への入口にある。
ならば、マイケル・ダスマリナス戦か、というところですが、大橋会長が「基本的にはその線」と言うも、井上本人は未定を強調、という記述が
想像でしかないですが、ダスマリナス戦は、やはり本人の望むところとは違うのかもしれませんね。


今回の“LEGEND”は、PCR検査の機器メーカー主導によるもの、とのことで、短時間でPCR検査を行い、大勢の観客を集めるイベントの感染リスクを下げられる事例作りとして成功すれば、今後の大イベント開催を後押しするものになるかもしれません。
そのような目論見が、誰にあるのかないのかはわかりませんが、格闘技イベントの予定が複数ある東京ドームで、ボクシング界も何かやれることはないのか、という要望が仮にあったとしたら、村田諒太と井上尚弥の同時出場が求められるだろう、というのは、容易に想像がつきます。

そして、そこでふたつの「大試合」が並ぶのか、或いはひとつが「普通の試合」で、ひとつが「大試合」になるのか、というと、なかなか二つ揃いはしないだろうなあ、とも思います。
例えば井上がカシメロとやるなら、村田はゴロフキンではなく「他」になる、と。
或いは村田とゴロフキンがやるなら、井上はダスマリナスで、とか。

悪いパターンは二つとも「普通」になってしまうことですが、さすがにそれでは済まない、と...そう思いたいところです。

何にせよ、いかに井上尚弥の話とはいえ、国内でやる試合には、過度な期待はしないほうがいいのかもしれません。
ナルバエス戦、ドネア戦のような「大ヒット」がそうそう続きはしないだろう、と。
出来れば井上の希望?が通って欲しい、とは思いますが。


と、MVP受賞を受けて、井上尚弥コメント動画がありました。
やっぱり、本人の希望は、少なくとも年内に、ベルトの数を増やしたい、ということですね。







しかし、見る度に「エエ顔」になっていきますねー。
単に男前やとかいう話じゃなくて。



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あと、海外記事では、相変わらず数の内に入れる気になれんルイス・ネリーも何か言っているらしいですが、それよりも、先日WBOスーパーバンタム級王座を奪取したステファン・フルトンについての記事が目に止まりました。
Sバンタム級はムロジョン・アフマダリエフがとりあえず頂点で、岩佐亮佑の挑戦(統一戦)なるか、というのも気になるクラスで、ブランドン・フィゲロア、ダニエル・ローマンもいますが、フルトンの評価もかなり高いようです。

王座獲得のアンジェロ・レオ戦は、2月8日にWOWOWで放送されるので、またじっくり見てみようと思います。
いずれ井上との対戦があるかも、と思って見れば、普通とは違った楽しみ方が出来そうですね。



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ということで、一曲。
Green Day “Still Breathing” です。









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4 コメント

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Unknown (アラフォーファン)
2021-01-28 21:56:44
相手の難易度からすると田中くんに完勝した井岡さんかと思いましたが、それ以外の理由として、あのタトゥー問題から間がないので、彼をMVPにしたくない雰囲気あったかもしれないですね。
暗くなりそうなので話題変えて、、堀川さんが努力賞受賞しましたよね。40ですごいですよ。堀川さんや野中さんがダブルで何か大きな試合してくれませんかね。世界戦なら喜んで観に行きます
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2021-01-29 20:26:12
>アラフォーファンさん

試合だけ見て投票決めてもらいたいですけどね。まあ、その話がなくとも「収まるところ」はここだった、のかも知れませんが...。
堀川は無観客試合のロケーションで、見る者に目を見張らせる試合をしましたからね。何か大きな「次」があってほしいと思います。世界はなかなか、でしょうが、矢吹正道や高山勝成との一戦となれば以下同文、です(笑)。


返信する
Unknown (海の猫)
2021-01-29 22:00:15
MVP、何を重視するかで意見は割れそうですね。試合から日が浅く記憶に新しいこと、多くのファンの期待を上回った「インパクト」から井岡が穫るかなと思ってましたが、舞台込みで「成し遂げたこと」の実質的な難易度、試合の重要度では井上かなと。自分はどちらでも文句はないです。

LEGENDの井上の相手、誰にも決まらなければ内山がやってもいいと言っており、「話題性」と「見応え」のバランスで言えばベストかもしれません。「階級」、「年齢・ブランク」双方に有利不利があり興味深い。
井上と井岡だと適正階級で二階級は違うかと。体重揃えてもパワー差は顕著だと思いますが、ましてや減量なしでは。PFP的に見ても総合力では井上と思いますし、その上階級差があったら、エキシビションと言ってもちょっと怖いですね。アメリカだったら今の時点で公式試合でやりそうですね。客入るので。その場合、文句言いながら見に行きますが。
返信する
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2021-01-31 21:11:55
>海の猫さん

比較は確かに難しいところですね。あれこれ込みの「難易度」ですか、なるほど。
井上と井岡の体格差は確かに、そのくらいあるかもしれません。スタートもミニマムとライトフライで、違いますが、それからさらに拡大している気もします。
「あちら」は良かれ悪しかれ、その辺は躊躇がない感じです。そういうところは羨ましいですね。ただ、一定のレベルと超えると今度はエゴ剥き出しの勝手が通る、という段階の人もいて、なかなか大変ではありますが。

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