ということで昨日は、井上尚弥への指名挑戦権を二団体で持つサム・グッドマンの試合がありました。
とりあえずXでハイライトの動画がありましたんで、ご紹介。
🇦🇺 Sam Goodman takes a 117-111, 117-113, 119-109 UD overChainoi 'Rock Man' Worawut in a very gruelling 12 round contest. The 117-111 card was more accurate (I had it 116-112)
— Tokkerū (@ATokkers5) July 10, 2024
Goodman stated that he broke his hand in the fight. He also called out Naoya Inoue 井上尚弥, but he did… pic.twitter.com/jJg6qIvrnf
いずれWOWOWで録画放送があるかもしれませんが(ないかも...)、割と好ファイトだったみたいです。
グッドマンが井上からの挑戦呼びかけを断った理由として、この試合の日程を上げていて、言うては何だが、WBC8位とはいえよく知らんタイ人との試合がそんなに大事か、と不思議でした。
しかし数日前、さる筋から知らされた話によりますと、このチャイノーイ・ウォーウラワットは、ナコンルアンプロモーションの現エース格で、ABCO王座10度防衛、プンルアンやコムパヤックといった元王者を下している。けっこう強い、とのことでした。
最近はミニマム級以外で国際式王者がいないタイですが、ONEという団体ほか、ムエタイの世界展開により、ムエタイのホープで「向いてそうなの」を国際式に転向させずとも、キック(多少のルール変更は受容?)の試合でビッグマネーを稼ぐパターンが増えている、とのこと。
そういう情勢にあって、最近では珍しく?国際式で大手が力を入れているのがこのチャイノーイで、今回も当初はグッドマンをタイに招聘する交渉をしていたくらい、だそうです。
へー、へー、そうですのか、と驚くばかりでした。
もちろんフルに見てみないとアレですけど、確かになかなか...一定以上の力がありそうな選手です。
井上尚弥への挑戦者候補たるグッドマンに対して失礼になるかもしれませんが、ホンマのホンマに「東洋太平洋」地域のSバンタム級、トップを決めるとしたらこの試合かも、とダイジェスト見ただけですが、思った次第。
もちろん本人、井上挑戦をアピールするわけでしょうが、私としてはグッドマン、チャイノーイ共に、下町俊貴や石井渡士也、池側純といった選手たちと「チャレンジマッチ」をやって見せて欲しいなあ、なんて思ったりも。
特にチャイノーイ。最近、日本におけるタイ人ボクサーの評判たるや、惨憺たるものがありますし、御国の名誉のため、来日してくれませんかね。
まあ、強いのを敢えて呼ぶようなプロモーターはいませんか...。
ところでグッドマン、数日前に「井上と9月に闘える」とホザいた(さすがに、こういう表現をさせてもらいます)らしいですが、昨日の試合で拳を傷めたのなんのと。
事実なら残念なことです。でもまあ、結果的に井上とやらずとも、そこそこのカードでも好待遇を受けているらしいので、それはそれで...って感じなのかもしれないなあ、という印象でもあります。
ちょっと、思ってたのと違うのかな、この人は...という。
仰る通りで、対戦相手はけっこう良いんですよね。ただ見るからに、平均的に良いけど飛び抜けたものがない選手でもあり。
それでも井上に挑むなら健闘を祈るのみでしたが、どうも普段の待遇と、実力評価(具体的には日本における興行価値)が釣り合っていないみたいですね。あの階級で、確かに世界ランカー対決を重ねているにしても、タイトルマッチでもないのに70万ドルとは。日本では前例がないでしょうね。井上とやるとしても、ドームでやれるカードでもないし、それ以上を求められても困りますね。どうやらやらずに終わるカードだった、か...まあ、まだわかりませんけどもね。
他の方々、そうして並べていただくとわかりやすいですね(笑)。PBCはやっぱり払いが良いのですねー。今後どうかはともかく。
他の候補者たちは、MJは無冠時約4~6万ドルで王者時約18~39万ドル、ネリは王者時の統一戦で約25万ドル、フルトンは王者時約50~100万ドルと報じられていて、タパレスはもっと低いと思われるので、彼らたちとはファイトマネーによるモチベーションは異なりそうですね