そんなことで昨日は日付が変わる頃でしたか、71キロ級の岡澤セオンが初戦に登場。
ヨルダン代表イーシャーシュ・ゼヤードに判定負けでした。
見た感じですが、初回はゼヤードのヒットが上回る。
2回は微妙な印象ながら、挽回を図る側の岡澤に、手数や精度の面で不足を感じる。
3回は、それまで一発二発までしか打たなかった岡澤が、4連打くらいのコンビネーションを繰り出す。
この回自体は抑えたが、2回までの採点を見ると、3回を5対0で取らないと逆転出来ない状況だった?ちょっと不確かですが。
それほど明確な挽回だったかというと、届かずか、という印象。公式採点もその通りで、ゼヤードが支持されました。
岡澤のヒット(タッチ)アンド・ラン戦法については、彼自身が確信を持って、己の流儀としているもので、それ自体どうとは言いません。
また、一発出す毎に手を上げてアピールする、まるで昭和末期の非力な和製アウトボクサーのような振る舞いも、見て良い物だとはとても言えませんが、それも今のオリンピック・ボクシングにおいて是とされているのなら、それはそれで。
しかし、傍目には3回、挽回への意志が物足りず、またポイントの読み方も甘かったのではないか、と見えました。
あの4連打か5連打かくらいのコンビを、せめてあと2、3度繰り返すくらいで、やっと挽回なるか否か、という話ではないかと思ったのですが、たった一度きりで、また二発まで、その度手を上げて、の繰り返し。
残念ながら、惜しいとはあまり思えない敗戦でした。スコア上は僅差だったのかもしれませんが。
さて、ネット配信とNHKの録画放送(地上波でした、すみません)の両方で、岡澤の試合は流れましたが、もう一人の代表、57キロ級原田周大の試合は、ネット配信はあったが、TVの録画放送はされなかったみたいです。
私もさすがに寝てしまいまして、朝、録画をチェックしたんですが、岡澤の試合だけのようでした。
しかし、Xでは試合の一部の様子を見られるものがありました。
まだ残っているかは不明ですが。
2024年7月31日(火)
— 或津露 (@Arutsur0) August 1, 2024
パリオリンピック
男子57kg級2回戦
原田周大(日本) vs ゴンサレス・ランダスリ(コロンビア)
原田選手が素晴らしいスピードとフットワークで長身サウスポーのゴンサレスを翻弄し、見事準々決勝進出を果たしました
3位決定戦がないため次の試合に勝利すればメダルが確定します🥇🥈🥉 pic.twitter.com/YPk7xDZuoV
コロンビア代表ゴンサレス・ランダスリにポイント勝ち。長身のサウスポー相手に、動いて当てて、という展開だった模様。
しかし最後、ブレイクの後に打たれてましたが、あれって減点とかならないんですかね?
アンフェアな試合ぶりである、として、採点内容に反映させる、ということなんでしょうか?
何しろこちらは岡澤と違って、ヒット数でわかりやすく差を付けているように見えました。
組み合わせの関係か何かですかね?初戦突破しただけかと思ったら、次がもうベスト8なのだそうです。
つまり、次勝てばベスト4、メダル確定と。え、えらいことであります。
次は日本時間、8月4日、日曜日の未明ですね。休みでもあるし、これはしっかりチェックせねば。
他の試合見ても、あそこまでしつこく、毎度手を上げている選手ってそんなにいないように思うんですけどね。世界選手権優勝の決勝戦も同じようにやって、見映えはともかく勝ちましたから(相手選手はかなり不満そうでしたけど)、あれが時代の趨勢ではないにせよ、僅差勝利ではあった、というのは事実で、そのやり方をそのまま続けたが、今回は通じなかった、ということでしょう。正直、いつも審判に支持してもらえる、その確率が高いとは見えないボクシングでしたね。