そんなことで今日はもうU-NEXTダイナミックグローブの日だったりしますが、とにかく火曜日有明の感想文、最後です。
下町俊貴は、同じ関西の赤丸急上昇（←古い表現）津川龍也に8回、ダウンを喫したものの、ほぼ表情変えずに何とか立て直し、判定勝ち。
下町を倒した津川の攻撃は、まず右で小さくフェイント、振りの小さい左フックで下町を止めての右ストレートという、見事なもの。
下町、これはアカンかと思ったくらい。なので、その後の立て直しもまた、見事なものと感じました。
配信映像見返すとそういう感じがしなかったですが、会場で見ていた印象だと、7回途中で「あ、下町、スピード落ちた」と思う瞬間がありました。
これは配信映像で見た印象ですが、津川のボディ攻撃が6回あたりから徐々に効果を上げていたのかも、という気がしました。
試合としては終始、両者の持ち味が出た好ファイト。見応えアリの一戦で、15時半からのオープニングファイトじゃないだろう、という感じ。
これはセミと同様、会場で見る甲斐あり、という試合でした。
まあ、本来なら関西のリングで、盛況の会場でのメインイベントとして見たかった試合ではありましたが。
下町はまた上位相手に勝ちましたが、この後何試合、122ポンドで闘うのだろうかと、そこはちょっと心配も。
津川は王者相手に実力証明をした一戦でした。関西のみならず、全国区のホープとして、これからも活躍に期待ですね。
日本初の世界ウェルター級王者を目指す、と盛んに喧伝される佐々木尽は、ボクサーではなくボディビルダーとしても一流なんではないか、という身体付きのカミル・バラを7回TKO。
佐々木は、あまりリードで崩さず、左フック強振の間合いに入ってから打つ。ボディブローも含めて強打一本勝負という感じ。
3回、バラの右耳に入った左フックでダウン奪取。6回は右ボディがまともに入り、耐えて闘っていたバラを止めて、ゴング間際に打ち込む。
7回、左フックを倒れるまで連発、という、往年の吉野弘幸も真っ青？の攻撃でストップとなりました。
ウェルターとしては小さめ？の佐々木に対し、筋骨隆々のバラはかなり大きく見えましたが、ものともせずに攻めきったTKOでした。
国内最強のウェルターである佐々木が、海外の選手と闘うシリーズ2試合目、肩の手術から復帰して徐々に相手のレベルを上げていく、という段階の試合として見れば、充分な勝ち星だったと思います。それ以上のことは何も言いますまい．．．。
この日の試合は、ラウンド数が嵩む試合が多く、大橋世界戦興行名物のロング休憩は一度もなし。
いずれも、普通の間隔で、次の試合が始まるという具合で、いつもより気疲れせずに済みました。
天候も台風は過ぎ、さりとて晴れて猛暑でなく、強風豪雨でもなく、普通に弱めの雨が降る程度。
結果、暑くもなく、蒸しもせず、さりとて大雨でもない。試合終了後、外に出たら雨も止んでいて、こりゃ助かった、という感じでした。
試合後の有明アリーナ名物、渋滞退場だけは、相変わらずでした。
しかし、以前、初めてこれに出くわしたときは、私だけでなく皆さん、大勢が苛々していたものですけど、今回はもう、この会場に何度も来て、同じ経験をしている人が多いということか、比較的皆さん、落ち着いたものでした。
またかいな、まあしゃあないわ．．．という。慣れていくのね、自分でもわかる、みたいな。
ただ、やっぱり立地が悪いところで平日開催というのは、色々余裕がなくて困ります。
メインもそんなに遅く終わったわけではないですが、どうしても場所が悪く、その上退場に時間がかかるので、友人達とちょっと会食するにも時間の余裕がない。
このあたりは、本当に厳しいです。
今回はメインカードが弱めな代わりに、下町津川戦と、スーパーライトの試合などに惹かれて、頑張って見に行きましたけど、次回また年末（12月24日？）に有明とかで、相手がムロジョン・アフマダリエフならともかく、他なら見送りかなー、という感じですね。とかいって、またアンダーに引っ張られる可能性もあるのですが。
試合後の報道では、来年以降、名古屋や神戸に新しく出来る会場とか、エスコンフィールド北海道とかいう話も出ているらしいですが、北海道はさらに遠いにせよ、名古屋や神戸なら、余裕が出来て大変有り難いですね（笑）。
※写真提供は「ミラーレス機とタブレットと」管理人さんです。いつもありがとうございます。
