さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

5.18グラスゴー/海外で勝ち取る/強豪に完敗/苦難は続くも

2019-02-17 19:12:23 | 井上尚弥



ということで、日本側も正式に、井上尚弥の次戦について会見しました
5月18日、英国スコットランドのグラスゴー、SSEハイドロという、
水力発電や再生可能エネルギーの大手企業の名を冠した、収容人数1万3千人の大箱だそうです。

相手はIBF王者エマヌエル・ロドリゲス。
井上がWBAレギュラー王者だから、統一戦にはならないのか、とか
メイン格のスーパーライト級の試合が、流動的であるとか、
そもそもタータンチェックの竜巻さんのセミ扱いはどうなんやとか、
まあ気にかかる部分も、多少(多々?)ありはしますけど、
とにかく日本側も会見したからには、待遇面などでは妥結を見たし、
試合挙行も問題ない、と思って良い...のでしょう。

ロドリゲスの試合ぶりについては、実質一階級上のコンディションだった
ポール・バトラーを立ち上がりから二度、見事に倒した強さの方を、
直近のマロニー戦の接戦ぶり以上に重く見るべき、だと思っています。





記事にもあるとおり、距離が合いそうで、パンチ力もあり、
プエルトリコの先達に似て、独特の角度をつけた攻撃の威力はなかなかです。
機動力では井上でしょうが、展開次第で油断ならないでしょうし、
何より相手から見て、やるからには全身全霊を込めて挑む対象であるのが、今の井上尚弥です。
過去のどの試合よりも「ネジ巻いた」状態でぶつかってくるでしょうから、
強者の宿命と言えば簡単ですが、大変な闘いになるかもしれません。

しかしバンタム級の若き強打の王者対決、客観的に見ても楽しみ、良いカードですね。
放送(配信?)はどこがやるのかな、というのも、気になるところです。
フジテレビが早朝、全国に生中継してくれるものかどうか。
或いはWOWOWが、前回のロス遠征時と同様に引き受けるか...それとも?

何にせよ、いよいよ決まり、ホッとしています。
トーナメント全体、もうひとつの山の方も、すんなり決まると良いんですが。


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元IBF王者、岩佐亮佑が今日、ロスでセサール・フアレスを10回負傷判定で下し
IBFイリミネーションに勝ち残りました。

頑丈でラフでしぶとい、あのドネアを大苦戦させた試合ぶりを思い出すに、
敵地で闘うには悪い相手やなあ、と心配でしたが、
粘り強く闘ってヒットを重ね、最後はけっこうダメージも与えたような話です。
見目鮮やかとはいかなかったかもしれませんが、海外で試練の一戦に勝ったのですから、
まずは拍手したいですね。

映像はスマホによる?手録りのものがありますが、いずれWOWOWかG+かで
放送してもらいたいものです。
何でもメインのサンタクルスの試合の後に回されたようで、雰囲気はどうなのか、気になりますが。


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昨日はフィリピンで、和氣慎吾のジムメイトだった、パンチ山下賢哉が
元IBF二階級王者の強打、ジュンリエル・カシメロに挑みました
が、6回TKO負け。

ESPN5のチャンネルがYouTubeにあり、ライブ配信されていたようです。
バンタム級に上げたカシメロがどんな調子かわかりませんでしたが、
やはり強打は健在で、ダイレクトの右が再三山下を捉え、5回には鼻から出血。
6回、右アッパーを決められたところで、レフェリーが山下を救いました。ダメージ甚大でした。

敵地で強豪に挑んだ山下でしたが、ダイレクトの右を外せず、防げずで、
苦しい展開が続きました。さすがはカシメロ、というところでしょうか。





しかし、こういう挑戦は、他の国内上位選手にも、どんどんやってもらいたいものです。
井上拓真がやるならば、タイトルがかからないと無理なんでしょうが...。


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高山勝成の東京五輪への挑戦は、あれやこれやと要約して書く気にもなれない
何ともややこしい状況のせいで、先送りになったようです

本人は、意欲に満ちた発言をしていますが、苦難の道はどこまでも続く、という感じですね。
プロだろうがアマだろうが、関係なく、選手のことは後回し、という話には事欠かず、
げんなりするばかりです。彼の変わらぬ闘志、意欲は、せめてもの救いですが...。


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ということで、気まぐれに、本日の一曲(笑)。
The Birthday 「ROKA」です。






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6 コメント

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Unknown (海の猫)
2019-02-19 19:28:22
井上の準決勝、無事発表されホッとしました。なかなかの大箱ですし、地元の人気選手がメインであれば集客の不安もないので、いいところに落ち着いたのかなあと。スコットランドというのがどういう感覚になるのかよく分かりませんが、井上の「UKデビュー」と見ていいのですかね?
放送はどうなるのでしょうね。理想を言えば、DAZNあたりでライブ配信、当日の夕方か夜にフジテレビでやってくれないかと。村田の時も思いましたが、やはり地上波のいい時間帯にやらないと見る人少ないのですよね。井上の知名度もやっと上がってきたので、ここで力入れて欲しいです。
岩佐の挑戦権獲得は嬉しいですね!ドへニーはダニロマと統一戦の話もあるようなので、いつ、誰に挑戦かも分かりませんが、地力のある選手なので、再び王座に返り咲いて欲しいです。Sバンタムは世界を狙える選手が何人かいますが、なかなか世界戦組むのも難しそうですね。そういえば、勅使河原の言う日本最強の相手って誰なのでしょうね。どこまで含めて言ってるのか分かりませんが、世界ランカー同士の対戦が見られたら嬉しいです。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2019-02-19 22:10:23
>海の猫さん

メインのカードが、竜巻さんは出るとして、相手がどうか?という話が聞こえてきますんで、不安は残りますが...。なんとかまとまってもらいたいですね。ボクシングにおいては、スコットランドもウェールズも、ひとしくUKのマーケットとして見て良いのでしょうかね。放送は...DAZNはサッカーでまたもイングランドのプレミアを来季から独占するとのことで、少なくとも日本においては破竹の勢いですね。肝心の?欧州では、サッカー中心のネット配信会社がひとつ、立ちゆかなくなったりで、日本の現象とは多少、情勢が違っているらしいですが...それはさておき、今の勢いなら、DAZNが出てきても不思議はないですね。地上波との兼ね合いは難しいところでしょうが。
Sバンタムの統一戦は、話としては良いでしょうが、カードとして弱いなあ、と他人事ながら思いますね。本当に実現するのかなあ、と。従来の常識で言えば、ですが。岩佐の挑戦、いずれにせよ実現してほしいですね。
勅使河原の相手、どうなんですかね。確かにカラフルな試合ぶりで、人気はあるんでしょうが、打ち方も雑で、拳傷めたと言いますし、そっちの方が気になりますね。先月、日本王者になった田村とかなら、すんなり組めるんでしょうか。小國や大森が復調してきたら、やってほしいものですが。

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Unknown (アラフォーファン)
2019-02-20 12:18:55
こんにちは。尚弥様にまた夢見させてもらいます。会場イギリス、良いじゃないですか。相手もイギリス絡みでないから判定とかあまり影響なさそうだし、純粋に楽しみます。
岩佐さんは良かった。会場、相手考えると苦手分野の、前に負けた海外で、きちんと勝ったのは大きい。才気溢れながらもう一つ突き抜けられなかった彼がひと皮これで剥けましたかね。
もう一つのIBF挑戦者決定戦は、近藤さん残念でした。タイの割とかませの分野かと思ってましたがやはり世界かかる試合でそんな甘くないですね。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2019-02-20 19:17:36
>アラフォーファンさん

そろそろジャッジのお手を煩わせるような試合が一度くらいあっても不思議ではないですかね。普通ならそうでしょうが、何しろ普通が通じないお方ですし...。

岩佐がどういうタイプが得意で、苦手か、という話になると、フアレスは大別すれば得意な方だったかもしれませんね。ただ、その特徴が極端で、度を超している部分がある、とは言えるにせよ。苦手なのは、頑健なれど、それに頼らず、はぐらかしの方に生かすタイプ、ということかなと思っています。ドヘニー、ハスキンスなど。ローマンについては、出方を変えて来なければ、苦手ということはないでしょうから、もし統一戦があるなら、ローマンに勝ってもらった方がいいのかもですね。もっとも、あの力み無く、淀みない連打を倦まずに当て続ける、技の攻撃ボクシングは、岩佐ならずとも、誰にとっても手強いものでもありましょうが。

近藤の試合は、さっそく上げられていた動画で見ましたが、あのレベルの試合が仮にも世界挑戦者を決めるイリミネーションバウトでいいのか、という話を置いて言えば、強烈な決着でしたね。会場で見てたら絶句モノだったかもしれません。仰るとおり、ああいう厳しい結末も、当然あり得ることと思えるカード、試合を勝ち抜かねば「上」はない、という意味で「甘くない=本当に見る価値のある試合」だった、と思います。

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Unknown (NB)
2019-02-25 10:27:05
さうぽんさんお帰りなさい!さうぽんさんと長谷川穂積君のブログがなかなか更新ないので心配でした(笑)
背骨を折られたと聞きびっくり、それは~それは多少痛かったでしょう!すみません冗談で。
背骨は後遺症なんかも出やすいみたいなんで、用心なさって下さい。
WBSSやっとこさ発表で一安心ですが、なかなかスムーズにいかないものですね、やっぱアメリカが絡まないとこんななんですかね。
待ちに待った第一段ロドリゲス戦、楽しみです。
井上は楽勝続きに対して、らしくなくしぶとく来たロドリゲス。やな感じではありますが、井上が強いからしょうがない。
年末にノンタイトル挟んで欲しかったんですが今の時代ないですもんね。
ロドリゲスくらい決定力ある選手と拳を交えて、うまくコントロール出来たら更に強くなるでしょうね。
日本選手に負け続けているプエルトリカンの本気が見物です!
後はテテ、ドネア。両方見たいですが本人も両方と戦いたいでしょうね、負けを恐れない井上はかつてのマニーパッキャオでしょう。
そういえば紹介された宮原学さん、初めて知りました!
世界戦で日本の楽曲で入場って感慨深いです、CCBの「ロマンチックが止まらへん」が鳥肌立つくらいになりますから(笑)。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2019-02-25 20:26:36
>NBさん

ありがとうございます。なんとか生きて帰ってきました。さいわいにして経過は極めて順調で、いずれ観戦も普通にやろうと思っています。
WBSSは仰る通り、アメリカのマーケットに食い込んだものではないので、いろいろ限界がありますね。やっぱりフライ級でロマゴンが、スーパーフライでシーサケットが覇を唱えているところに、興行権益を捨ててでも挑戦する、ということをしなかった舵取りが、長い目で見て井上のキャリアを停滞させた面があるでしょうね。この先2試合がすんなり行われても、それを取り戻せるかどうか、それは内容と結果と、その後の光景を見てみないと、というところですが。

宮原学は、ボクシングをモチーフに取ったロックミュージックの大家だと、私は勝手に認定しております(笑)いずれまた紹介する機会もありましょうが、もっと端的な曲もありまして。入場曲は基本、日本語はない方がいいかなあ、と思ってはいるのですが、ボクサーによっては「コレは合うやろうなー」と思うものもあります。
たとえば和氣慎吾。布袋寅泰の dirty star なんか、ぴったりだろうなと。レコチョクの視聴→http://recochoku.jp/song/S1000086820/

内藤大助の入場については、正直言って、守備範囲を超えているなあ、というところです(笑)
基本、ロックンロールか、アンセムか、どちらかが良いなあ、と思っております。
そういえば昨日勝った野中悠樹は、親交もあるという吉川晃司の曲を使っていますね。昨日がどうだったかはわかりませんが。

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