ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

終わりました 病院通い

2008年06月23日 | 今日この頃
                 ゴテチャ
             他の色が咲き終わった頃 
             こんな色が咲き始めました

8時過ぎに家を出ました。9時には会計の窓口も開くだろうと思ったからです。その前に、退院後のお話などあると思ったのです。其れも同席して聞いておこうと思ったからです。

病室に着きますと、荷物は二つのカバンに入れられて、直ぐ帰れるようになっていました。何時もは何にも片付け物はしないのにと、カバンの中を覗きますと全て突っ込んでありました。その気持ちを思って笑い出しそうになりました。一刻も早く帰りたいのでしょうね。いらちですから…。

間もなく本人が帰ってきました。勿論寝巻きは着替えていますし、帽子、サングラスも身につけています。「支払い済まして、はよ帰えろ!」「もう退院後のお話聞いたん?」「そんなんないで…」「そんなこと無いよ。請求書は?」「無い」「詰め所で聞いてくるよ」詰め所に行きましたら「今からお話に行きますから、もう少しお待ちください…」

看護師さんがこられたので一緒に話を聞こうとすると「先に会計でお支払いを…」と言われたので支払いに一階に下りていきました。支払いを済ませて帰ってきますと、待ちかねていたように、カバンを持って、追いかけられているように病室を出ました。

若い看護師さんに「もうきやへんで」と憎まれ口。でも詰め所では「お世話になりました」と挨拶をしたのは良いのですが、居合わせた看護師さんがいり口まで出てきてくださるのも待たないで、さっさとエレベーターへ。

時間が早いのですが、もう今日入院する人たちが、呼ばれるのを待っています。大きな荷物を持ってタクシーで乗り付ける人もいます。皆何気ない顔をしては居ますが、心配を抱えているんです。4日前の自分達を思い出していました。

幸いな事に曇り空です。「これやったら、電車とバスで帰るわ」と主人が言いますのでその様にしました。家に帰りつくまで日は差しませんでした。タクシー代が助かりました。

食事制限はありませんから、後は本人が自重して生活すれば良いのです。先生の検診は7月始です。主人も疲れたと言い、私も洗濯の後は、眠くて眠くて、昼ごはんまでぐっすりと眠ってしまいました。

9時に遅れてはいけないと思ったのには理由があったのです。入院しました日、隣のベッドの方がポツンと言う感じで座っていました。寝巻きではありませんし、同じく今日入院された方かな~と思いましたが、荷物が無いし、テーブルにコップだけがあるのでおかしいな~と思っていました。看護師さんが「まだ来られませんか?」と何度も来られます。男性も何度も入り口まで出たり、携帯を掛けたりしています。看護師さんが、何度目かに「おむかえは来られるのでしょう?電話をかけてもらえますか?」「掛けてるけど出ないんや」

やっと娘さんが孫と一緒に現れました。看護師さんが説明に来られました。話の内容では、まだ痛みが残っているので様子を見ていて欲しいと言うことのようです。そして大きな袋に荷物を詰め始めました。孫が「其れパパのかばん?」「そう」と言ったきり、父と娘、祖父と孫は一言も言葉を交わしません。きっと日常もそんな関係なんでしょう。なんとも辛いものを見てしまったと言う感じです。

看護師さんはきっと引継ぎがあるので、引き継がなければ帰れないのでしょう。だから看護師さんに迷惑を掛けないように早めに行こうと思っていたのです。

 
コメント (4)
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