仕事がようやく片付いたので、1ヶ月ぶりに更新。
■Go!プリンセスプリキュア 第37話「はるかが主役!?ハチャメチャロマンな演劇会!」
演劇祭です。はるはるのクラスでは「ロミオとジュリエット」をやることになりました。
なんか演劇の定番扱いですけど、話の筋が面倒くさいので、素人劇に不向きな気がする…。
天ノ川さんのクラスは「シンデレラ」、海藤さんは「かぐや姫」だそうです。こっちはやりやすそう。
多分、演劇部ふたりが張り切り過ぎたんだな。。
演出は演劇部の女子生徒様。ロミオ役も演劇部の男子生徒様。
そして気になるジュリエット役は、我らのはるはるが任じられました。
脚本担当の七瀬さんの推薦があったとはいえ、クラスの皆も特に反対せず。
むしろ「さも当然」とばかりに話が進みます。春野さんの学内のポジションが暗に見える…。
当初は「なぜあの子が」と影口叩かれていたのに、今では随分とランクアップなされてます。
お芝居そのものは順調に準備が進みます。
春野さんの緊張ぶりが不安を醸し出すものの、そこは驚異の成長娘。練習を重ねるごとにメキメキと上達なさる。
憧れのカナタ王子と二人っきりで練習(しかも悲恋もの)したりもしたのに、浮いた雰囲気になることすらせず集中集中。この子のポテンシャルは凄まじい。
劇当日。いつものように絶望が訪れますが、いつものように撃破なさいました。
夢は止まらない。ただ絶望するだけ。
着々とテーマ的にまとめに入ってる背後で、すくすくと絶望が育っていくのは普通に恐ろしいな…。
さて残るは演劇です。気を取り直してステージに向かおうとしますが、ロミオ役の平野君が足を負傷してしまいました。
最前線で戦ってたジュリエットが無傷なのに、逃げようとしたロミオが負傷というのも何やら悲しいものがあります。
いえ、生き延びただけでも大したものなのですけれど。ジュリエットが化け物なだけだ。
しかしこれでは劇をまともに出来ません。さりとて代役はおらず。
演劇女子さんは台詞は覚えているのですが、あがり症を理由に拒否。まぁ無理は言うまい。
同じく台詞を覚えていそうな脚本の七瀬さんは、黙ってモブに溶けこんだまま。まぁ無理は言うまい。
詰んだかに見えましたが、ここでカナタ王子が挙手。
一同から怪訝な視線が飛びます。そういえばあなた、先ほどからここにいますけど誰ですか?
え、はい。赤城トワの兄です。なるほど、そうですか。
「赤城トワの兄」では基本的に説明にはなってないはずなのですが(そもそもトワさん自身が謎生物だ)、妙に納得してしまうこの庶民的雰囲気。
それはともかく王子は台詞は把握されていました。はるはるの練習につきあったのが、ここで生きた。
部外者が参加してしまうと賞の選考から外れてしまうそうですが、背に腹は代えられません。
良かった良かった。
しかしながらそこに。春野さんが待ったをかけました。
本当に。部外者の。力を借りて。それで。満足。なのか。
ここはやはり自分たちの力でやり遂げるべきなのでは?
静まり返った一同を、冷徹な瞳がゆっくりと睥睨する。
そして凛然とした声で命じます。平野君?立てるよね?
この言葉にロミオ、魂を震えたたせ屹立。立てますともジュリエット!たとえこの足砕けようと、成し遂げて見せましょう!
嗚呼、ジュリエットが恐ろしい。。
極めて平凡な造形の平野君より、王子の方が見栄えがするはず。
本物の王子ですからロミオ役にも適任です(ロミオは王子ではないですが立ち位置的に)。
春野さんとの関係を考えると、悲恋の筋立ては置かれた境遇ともシンクロします。
これだけお膳立てが整っていたのに、はるはるは「本物の」王子を拒絶。
それよりも名もなきモブによる「偽物」を選びました。
確かに平野君は「偽物」で、王子よりも劣るのかもしれない。
だけどこれまで共に努力したクラスメイトとしての事実は、カナタ王子にはない「本物」。
「偽物」か「本物」か。薔薇が名を変えても薔薇であるように、呼称や表層が変わっても、周囲がそれに価値を見るなら本質は変わらない。
誰かが自分の夢を願ってくれるから、夢を目指すことが出来る。はるはるが「平野君がロミオ」を願ってくれるから、平野君もロミオになることができる。
まぁスパルタではありますが。平野君、頑張った。この周囲の期待が行き過ぎると、プレッシャーに押しつぶされてトワイライト様事件に派生するんだろうな。
今回の演劇でも平野君は倒れこみます。実際、テロリストに襲われて負傷した人間を、そのまんまステージにあげたようなものですしね…。
だけど春野さんが機転を利かせ、綺麗にフォローしてくれました。さりげない一コマですが、迫りくる絶望に対する一つの解なのかもな。
自力で夢を目指すのは大前提としても、困ったときは周囲にも頼れ(そして周囲はフォローせよ)といったような。
天ノ川さんは「シンデレラ」の魔女をなさったそうです。実に可愛らしく、はじけていらっしゃる。
ところで遥かな昔、レモネも「シンデレラ」の魔女をなさいました。
売れっ子モデル VS 売れない新人アイドル。レモネには女優志望の意地を見せていただきたいところですが、正直、見た目は地味過ぎて完敗な気が。
【蛇足】
私事ですが1ヶ月ほど米国に仕事に行っていました。
辛かった。英語がド下手くそなのは勿論のこと、一口に「英語が分からない」といっても、単純に語彙力の問題なのか、専門用語を知らないのか、スラングなのか、身内言葉なので知らなくて当然なのか、相手の言い間違いなのか、単語の意味は解けているが仕事知識がなくて文意を理解できないのか、英語関係ないコミュニケーション力の問題なのか、それすらも分からない。
それでも行ってしまった以上は手持ちの装備でなんとかするしかないので、滞在中はひたすらモチベーションの維持だけ考えてました。
そんな中、スカーレットさんEDには実に励まされた。
スカーレットさん:
「どの過去も生きる力に わたしの炎だれも消せない」
「勇気試す今日はきっと あした変えるためにあるから」
なんかもう、これまでの半生を走馬灯のようによぎらせ、使えるものをどんどんエネルギーに変えましたよ。
具体例を一つ出すなら、「体を動かせば元気が出るだろう」と、ホテルの部屋で「ハートキャッチパラダイス」をひたすら踊るとか。
良い意味で、何もかもがどうでもよくなって一時的に絶望から解放されましたよ、ほんと。
こういうのをひたすら繋いだ1ヶ月だった。プリキュアさんや、くどまゆさんに感謝。
■Go!プリンセスプリキュア 第37話「はるかが主役!?ハチャメチャロマンな演劇会!」
演劇祭です。はるはるのクラスでは「ロミオとジュリエット」をやることになりました。
なんか演劇の定番扱いですけど、話の筋が面倒くさいので、素人劇に不向きな気がする…。
天ノ川さんのクラスは「シンデレラ」、海藤さんは「かぐや姫」だそうです。こっちはやりやすそう。
多分、演劇部ふたりが張り切り過ぎたんだな。。
演出は演劇部の女子生徒様。ロミオ役も演劇部の男子生徒様。
そして気になるジュリエット役は、我らのはるはるが任じられました。
脚本担当の七瀬さんの推薦があったとはいえ、クラスの皆も特に反対せず。
むしろ「さも当然」とばかりに話が進みます。春野さんの学内のポジションが暗に見える…。
当初は「なぜあの子が」と影口叩かれていたのに、今では随分とランクアップなされてます。
お芝居そのものは順調に準備が進みます。
春野さんの緊張ぶりが不安を醸し出すものの、そこは驚異の成長娘。練習を重ねるごとにメキメキと上達なさる。
憧れのカナタ王子と二人っきりで練習(しかも悲恋もの)したりもしたのに、浮いた雰囲気になることすらせず集中集中。この子のポテンシャルは凄まじい。
劇当日。いつものように絶望が訪れますが、いつものように撃破なさいました。
夢は止まらない。ただ絶望するだけ。
着々とテーマ的にまとめに入ってる背後で、すくすくと絶望が育っていくのは普通に恐ろしいな…。
さて残るは演劇です。気を取り直してステージに向かおうとしますが、ロミオ役の平野君が足を負傷してしまいました。
最前線で戦ってたジュリエットが無傷なのに、逃げようとしたロミオが負傷というのも何やら悲しいものがあります。
いえ、生き延びただけでも大したものなのですけれど。ジュリエットが化け物なだけだ。
しかしこれでは劇をまともに出来ません。さりとて代役はおらず。
演劇女子さんは台詞は覚えているのですが、あがり症を理由に拒否。まぁ無理は言うまい。
同じく台詞を覚えていそうな脚本の七瀬さんは、黙ってモブに溶けこんだまま。まぁ無理は言うまい。
詰んだかに見えましたが、ここでカナタ王子が挙手。
一同から怪訝な視線が飛びます。そういえばあなた、先ほどからここにいますけど誰ですか?
え、はい。赤城トワの兄です。なるほど、そうですか。
「赤城トワの兄」では基本的に説明にはなってないはずなのですが(そもそもトワさん自身が謎生物だ)、妙に納得してしまうこの庶民的雰囲気。
それはともかく王子は台詞は把握されていました。はるはるの練習につきあったのが、ここで生きた。
部外者が参加してしまうと賞の選考から外れてしまうそうですが、背に腹は代えられません。
良かった良かった。
しかしながらそこに。春野さんが待ったをかけました。
本当に。部外者の。力を借りて。それで。満足。なのか。
ここはやはり自分たちの力でやり遂げるべきなのでは?
静まり返った一同を、冷徹な瞳がゆっくりと睥睨する。
そして凛然とした声で命じます。平野君?立てるよね?
この言葉にロミオ、魂を震えたたせ屹立。立てますともジュリエット!たとえこの足砕けようと、成し遂げて見せましょう!
嗚呼、ジュリエットが恐ろしい。。
極めて平凡な造形の平野君より、王子の方が見栄えがするはず。
本物の王子ですからロミオ役にも適任です(ロミオは王子ではないですが立ち位置的に)。
春野さんとの関係を考えると、悲恋の筋立ては置かれた境遇ともシンクロします。
これだけお膳立てが整っていたのに、はるはるは「本物の」王子を拒絶。
それよりも名もなきモブによる「偽物」を選びました。
確かに平野君は「偽物」で、王子よりも劣るのかもしれない。
だけどこれまで共に努力したクラスメイトとしての事実は、カナタ王子にはない「本物」。
「偽物」か「本物」か。薔薇が名を変えても薔薇であるように、呼称や表層が変わっても、周囲がそれに価値を見るなら本質は変わらない。
誰かが自分の夢を願ってくれるから、夢を目指すことが出来る。はるはるが「平野君がロミオ」を願ってくれるから、平野君もロミオになることができる。
まぁスパルタではありますが。平野君、頑張った。この周囲の期待が行き過ぎると、プレッシャーに押しつぶされてトワイライト様事件に派生するんだろうな。
今回の演劇でも平野君は倒れこみます。実際、テロリストに襲われて負傷した人間を、そのまんまステージにあげたようなものですしね…。
だけど春野さんが機転を利かせ、綺麗にフォローしてくれました。さりげない一コマですが、迫りくる絶望に対する一つの解なのかもな。
自力で夢を目指すのは大前提としても、困ったときは周囲にも頼れ(そして周囲はフォローせよ)といったような。
(左画像)映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪(Blu-ray特装版) (右画像)Go! プリンセスプリキュア後期主題歌シングル【CD+DVD盤】 Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis |
天ノ川さんは「シンデレラ」の魔女をなさったそうです。実に可愛らしく、はじけていらっしゃる。
ところで遥かな昔、レモネも「シンデレラ」の魔女をなさいました。
売れっ子モデル VS 売れない新人アイドル。レモネには女優志望の意地を見せていただきたいところですが、正直、見た目は地味過ぎて完敗な気が。
【蛇足】
私事ですが1ヶ月ほど米国に仕事に行っていました。
辛かった。英語がド下手くそなのは勿論のこと、一口に「英語が分からない」といっても、単純に語彙力の問題なのか、専門用語を知らないのか、スラングなのか、身内言葉なので知らなくて当然なのか、相手の言い間違いなのか、単語の意味は解けているが仕事知識がなくて文意を理解できないのか、英語関係ないコミュニケーション力の問題なのか、それすらも分からない。
それでも行ってしまった以上は手持ちの装備でなんとかするしかないので、滞在中はひたすらモチベーションの維持だけ考えてました。
そんな中、スカーレットさんEDには実に励まされた。
スカーレットさん:
「どの過去も生きる力に わたしの炎だれも消せない」
「勇気試す今日はきっと あした変えるためにあるから」
なんかもう、これまでの半生を走馬灯のようによぎらせ、使えるものをどんどんエネルギーに変えましたよ。
具体例を一つ出すなら、「体を動かせば元気が出るだろう」と、ホテルの部屋で「ハートキャッチパラダイス」をひたすら踊るとか。
良い意味で、何もかもがどうでもよくなって一時的に絶望から解放されましたよ、ほんと。
こういうのをひたすら繋いだ1ヶ月だった。プリキュアさんや、くどまゆさんに感謝。