Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

イノセント・ボイス

2006-02-05 00:05:03 | 映画 あ行
               *公式HP

「イノセント・ボイス~12歳の戦場~」気になっていた映画だったので先日仕事帰りに見てきた。今年に入って意識してる訳ではないのに「これは実話をもとに作られた」という作品を続けて見ている。そういう巡り合わせの時にあたってるのか。

1980年エルサルバドルでは政府軍と反政府ゲリラ組織FMLNが泥沼の内戦状態にあった。脚本のオスカー・トレスの11歳、そして12歳になろうとしていた時の実話である。
子ども時代は遊ぶ時、輝く時のはずなのにエルサルバドルでの現実は明日の希望の見えない内戦が延々と続く。帰宅時間は外出禁止令となっている時刻で時には砲弾の飛び交う中を這うようにして帰ってくる。
そして少年は12歳になると強制的に政府軍に徴収され少年兵として戦場に送られるのだ。12歳ショックです。その様は、まさに「人狩り」、子どもを捕らえトラックに乗せて運んで行く・・・。胸をえぐられる光景が目の前に展開する。
そして透かし見える政府軍を援助し少年兵を鍛えるアメリカの影。そして両軍の武器はやはり「死の商人」が暗躍した結果なのだろうか。
チラシには『知っていますか?
      現在、世界で30万人以上の子どもが、
     <兵士>として戦場へ送られていることを

監督:ルイス・マンドーキ
出演:カルロス・パディジャ(チャバ)/レオノア・ヴァレラ(母親ケラ)/ホセ・マリア・ヤピスク(ベト叔父)/ダニエル・ヒメネス=カチョ (司祭)他
2004年/メキシコ/112分

そういえば主人公のチャバを演じるカルロス・パディジャがディエゴ・ルナを子どもにした様にそっくりだった。

*Wikipediaエルサルバドル
*外務省HPよりエルサルバドル共和国
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スタンドアップ | トップ | 白鳥がやってきた! »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (あん)
2006-02-05 10:25:24
日本では考えられない事に驚愕しました。たくさんの人たちに「無垢の声」が届きます様に。真実の重みに打ちのめされました。Tb失礼します。
返信する
あんさま、 (rubicone)
2006-02-05 23:43:50
TB&コメントありがとうございました。

複雑に絡み合うそれぞれの「欲」が戦争、それも内戦という泥沼、そして12歳での徴兵という酷さを生み出したのだと心から思いました。
返信する
こんにちは (あん)
2006-02-06 08:57:48
Tb有り難う御座いました。「ホテル・ルワンダ」もそうでしたが何も知らない自分が恥かしくなりました。まず知りたいと思っています。これからもよろしくお願い致します。
返信する
あんさま、 (rubicone)
2006-02-06 23:37:46
こんばんは!

>「ホテル・ルワンダ」

ご覧になったんですね。私は上映館方面には今のところ出かける予定がなさそうなので、DVDがでたら借りてみようかと思ってます。



私の方こそ、よろしくお願いいたします!
返信する
TBありがとうございました (ミチ)
2006-04-16 10:13:44
おはようございます♪

昨日が初日でした。

ずーっと胸が締め付けられる思いで見ていました。

「ホテルルワンダ」「亀も空を飛ぶ」など子供が紛争に巻き込まれてしまう世界は見ていてたまらない思いになりますね。

政府軍はアメリカの援助の下にいたこと、日本もまた政府軍側であったことなどを考えるととても複雑です。
返信する
ミチさま、 (rubicone)
2006-04-16 23:34:17
この映画の直前に「ロード・オブ・ウォー」見たので、ついここで使われている武器の出所を考えるてしまいました。悲しいです。
返信する

コメントを投稿