Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

海のカテドラル

2016-09-23 21:56:26 | 

海のカテドラル(上)
イルデフォンソ ファルコネス (著), 木村 裕美 (翻訳)
内容:14世紀、カタルーニャの農村で、農奴と村娘の婚礼の宴が晴れやかに行われていた。しかし、領主の来訪によって一変。泣き叫ぶ娘は領主に暴行され処女を奪われてしまった。領主は夫より先に新妻と同衾する権利が認められていたのだ。この衝撃的な冒頭から一大叙事詩の幕はあがった。理不尽に絶望し自由という新天地を求めて力強く歩き出した農奴バルナット。時代の渦に翻弄されながらも尊厳を失わずに生きていく運命は如何に。

海のカテドラル( 下)
内容:アルナウが戦場から戻って3年。海の向こうからやってきた不穏な影がバルセロナを襲った。黒死病である。パニックになった民衆は、恐怖をユダヤ人への憎悪にすりかえて爆発させた。ユダヤ人が襲撃されたのだ。この事件をきっかけに、アルナウはさらなる数奇な運命を辿ることになっていった―戦争、疫病、宗教間の対立や異端審問といった、史実にもとづくドラマは、加速度をつけて流れるようにクライマックスへと向かう。~「BOOK」データベースより

前々から気になっていたこの本。長編小説でしかも上下巻、読み通せるかしらん、と危ぶんだが、あにはからんや、読み始めたらばあれよあれよ、というか、次はどうなる、何が起こる、主人公の運命やいかに・・・とはらはらドキドキのし通しで、読み終えて、主人公と一緒にほっと安堵のため息をついた、という感じ。
中世のカタルーニャ、自由都市バルセロナがいきいきと眼前に広がり、初めてバルセロナに行った折りに訪ねたこの海の聖母教会のことを思い出した。

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