Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

雪の女王(新訳版)/鉛の兵隊

2007-12-20 00:10:27 | 映画 や行
               *公式サイト
「雪の女王(新訳版)」
1957年/ロシア/65分
監督・脚本:レフ・アタマーノフ
原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
原題:СНЕЖНАЯ КОРОЛЕВА
声の出演:ヤニーナ・ジェイモー、アンナ・カマローワ、マリヤ・ババローワ、ガリーナ・コナーヒナ
              
「鉛の兵隊}
1970年/ロシア/20分
監督:レフ・ミリチン
原作:H.C.アンデルセン
音楽:Y. フランケリ
原題:СТОЙКИЙ ОЛОВЯННЫЙ СОЛДАТИК
声の出演:M.ヴィノグラードワ、A.コンソフスキー、S.ツェイツ

「アンデルセン原作の名作アニメーション『雪の女王』がリマスター版として再びスクリーンに帰ってきた。・・東映の社員だった宮崎駿監督が、アニメーションを作ろうと決心したきっかけとなった作品と言われている。」<goo映画>解説より

別にコアなアニメファンではないけれど、やっぱりロシア語でのロシア・アニメ、それも50年前の作品~、観てみたいじゃないですか!しかし、このジブリ美術館と立川シネマシティとのコラボレーションシリーズはほんとに素敵な作品を上映してくれる

とても50年前の作品とは思えない美しさ。そしてそこに流れるロシア語の流麗な響き!靴を脱ぎ裸足になることで、勇躍カイが囚われた氷の国、死の国でもあるだろう、へ一途な思いだけを抱いて旅するゲルダ。雪の女王は冷たく白く・・・そう、ある点でナルニア国の白い魔女のようにも見える。冷たい氷を融かすのはゲルダのカイを取り戻したいという思い、愛だけ。
オルフェオとエウリディーチェでは死の国に囚われたエウリディーチェを結局オルフェオは取り戻せなかった。イザナギは黄泉の国に行ってしまったイザナミを取り戻せなかった。
しかし、神話の世界から遠く離れてアンデルセンの童話ではゲルダはカイを取り戻す・・・興味深い~。

そして、「鉛の兵隊」、素晴らしかった悲劇的であるのに、愛の究極の姿を描き出し、しかもそれが音楽劇で展開するアニメーションの世界。濃密な20分を堪能する。

観たのは公開初日ではなかったのだけれど、美味しいチョコレートいただいちゃったよ!!
           
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6 コメント

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コンバンハ~♪ (Puff)
2007-12-20 01:48:29
おおおお!
ご覧になられたのですね!
ワタシもすぐさま観に行きたいところなんですが、
ちょっと先日から体調がすぐれず・・・
おまけにこの寒さだし。
家で寝ておりますよ。ううう
この調子だと明日(今日)も無理かなあ。

古き良き時代のアニメ、
素晴しいものは何年の時を経ても変わりませんね。
rubiconeさんの記事を読んでいたらワタシも早く観に行きたくなりましたよ~~~!
チョコも貰えて良かったですね。うふ
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こんばんは (とらねこ)
2007-12-20 03:01:37
お久しぶりです♪
そういえば以前、二度目くらいにお話させていただいたのが、『アズールとアスマール』でしたね!

私は、出発の際に、靴を水の中に沈めてしまうところが印象的でした。すると、このシーンは、自分が身一つで出発しなければいけない、その何かを捨てることが大事なのだ、とトークショーの中で言っていたんですよ。なるほど、なんて思いました。
ところでrubiconeさんは一番前に持ってくる画像が、またまた素敵ですね。このシーンがきっと、ゲルダの中では忘れられなかったに違いないですよね。
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Puffさま~! (rubicone)
2007-12-20 23:20:55
おおお・・・如何ですか、お身体の具合は?お大事になさってね。

ところで、「春のめざめ」で学習した私は早めに行動起こしましたですよ、今回は!!(しかし、この回98席に3人)初めて、こんなプレゼントをいただいてほくほくしてしまいました

優しい色彩で蘇った「雪の女王」そしてロシア語の響きに魅了されました。
「鉛の兵隊」たった20分の作品なのに、内容が濃くて音楽も素敵でとてもよかったです~
作られた年代が信じられませんでした。いつまでも、新鮮な輝きを失わず、輝き続けている感じがしました。
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とらねこさま~! (rubicone)
2007-12-20 23:55:34
こんばんはぁ~!
やはり、ゲルダが旅に出る最初に靴を川に捧げ、裸足になっていくというシーンは、とっても印象に残りましたよね~。ある意味、とっても儀式的で、でもこの儀式を通過したことで、彼女の決意がひしひしと伝わってきた気がしました。

雪の女王、そして鉛の兵隊、どちらも素っ敵でした~
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やっと・・・! (Puff)
2008-01-24 16:37:23
長く上映されたこの作品も遂に終了となるので、
慌てて観に行きました~エヘヘ

ね、良いアニメは何時観ても色褪せることなく
私たちの心に響いて来ますね。
うんー、素朴で温かい映画でしたー・・・
何だか昔の、自分の小さい頃に戻ったような気がしました。
こういった素晴しい作品をこれからもどんどん紹介して欲しいですよねん・・・♪

「鉛の兵隊」もホント良かったですよね!
あの二人が切なくて切なくて・・・
煙となって空で結ばれたんだなあ、なんて思いました。

「ペルセポリス」記事がアップされたらまた来ますね~
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Puffさま! (rubicone)
2008-01-24 23:34:16
雪の後の今日は北風ぴーぷーで寒い日でした。

この作品、全くPuffさんが仰るように「いいものは何時観ても色褪せない」ですよね!!これが50年前の作品!なんですものねぇ。
あのやわらかいアニメーションとロシア語の響きとが相まって、独特の夢のような世界でした

ところでアンデルセンの童話、子どもの頃に色々読んだのですが、こんなに真直ぐな強いメッセージを発信していたのかと改めて驚きました。今一度、読み直してみようかなぁ~。
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