Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

掘り出し物・・・私にとっての。

2010-04-27 23:54:00 | 展覧会・建築・器
この日はバス通りに沿って『入間川七夕通り商店街』を歩いた。この通りは七夕祭り以外にはいたって静かで、地方都市の例にもれず活気に乏しい商店街になってしまっている。現在進行中の駅前の再開発とも無関係であるし・・。
この商店街の中には色々な店がある。八百屋、果物屋、米屋、肉屋、菓子店、模型店、スナック、オーディオ修理専門店、鍵屋、小鳥屋、万屋など、その種類はこうして並べてみると数々あるけれど、どこも大抵ひっそりしている。そんな中にある『ふらんすや』
            
「古美術・古民具・アンティーク:ふらんすや」と書かれた看板がそのショーウィンドウに置かれている。
う~ん、この感じ・・・このごたごたした感じ・・・骨董と言うには新しすぎるものが並べられているような・・・フリーマーケットのようでもあり、けれどどことなく懐かしさが漂うこの感じ。しかし、今まで眺めることはあっても店に入ったことはなかった。
この日、台の上にひょいと如何にも何気なさそうにティーカップ&ソーサーのペアが重ねて置いてあった。しかも重ねられたソーサーの上にカップがこれまた2個ふせて置かれていたのも面白くてつい近寄って眺めてみた。
白地に青と水色のリボンがぐるりと描かれて清々しくも爽やかな趣に惹かれた。カップがふせられているので底に書かれた文字がはっきり読めた。そこにはノリタケチャイナ、しかも製作年まで1955と書かれている。ちゃちな紙に値段が書いてあるのだが・・・読めない。安かったら欲しいな~!!
ノリタケにも1955にもいたく心を動かされたのだが、実は耳鼻科に行く途中だったのでそのまま通り過ぎた。
そしてその帰り、意を決して(なにせこれが初めてだったので)扉を開けて入ってみた。
静かな店内でチャイムだけがリンゴンリンゴンとしばらく鳴っている、と奥から店の女主人が登場~。彼女はたいそう感じがよく、目当ての物を告げると気軽に取って手渡してくれた。
カップは薄手でソーサーはどっしり厚め、手に取ってみるといかにも使いやすそう。値段は2客で¥1800、それを¥1500でいいと勉強してくれたので、1客¥750かあ、こういうのを「掘り出し物」っていうのだろうなぁ、とにかにか大喜びした。
帰宅してつくづく眺め、こんな洗練されたデザインのものを昭和30年に作っていたのかといたく感心してしまった。これから使うのが楽しみだ~!!
 
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4 コメント

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出会い (Puff)
2010-04-29 08:16:05
素敵ですねぇぇ!
ちょっとレトロな優しいリボンの風合いが可愛い。
こーいう図柄、大好きなんですヨ。
カップ&ソーサーは白地にブルーの色合いが一番好きかも。

食器もいろいろ探すのですけど
なかなか「コレ!」というのに巡り合えなくって。
人と同様、良い出会いなんですよねー・・・

美味しいお茶が飲めそうですネ。
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Puffさま! (rubicone)
2010-04-30 00:17:10
何気なくのぞいたショーウィンドウの中から、呼び止められたような・・・そんな気がした出会いでした~人とも、ものとも出会いって縁なんだなぁ~、なんて改めて思ったりしました。

白地にブルーって私も大好き!!です。それからボーンチャイナのオフホワイトもいいなぁ。
今朝さっそく紅茶をいれて飲んでみました。色映りがきれいだったので嬉しかったです
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気になっていました (なおこん)
2010-05-06 08:45:57
わたしもふらんす屋さん 気になっていました
中に入るのが一寸躊躇っていて・・
ノリタケのティーカップがそのお値段?
rubicone様 お買物上手!!
この柄 知っています。。。モダンな叔母が使っていました。。。
美味しそうな紅茶を入れたら ゆっくりくつろぎたいですね
七夕商店街・・・活気が戻るかと思いきや駅前開発には関係無さそうで寂しいです
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なおこんさま! (rubicone)
2010-05-06 23:53:07
あっ、やっぱり気になってらっしゃたんですね~!
外から通る度にウィンドウの中を覗き込んでたんですが、この日はこのカップ&ソーサーに誘われて入ってみました。
でも、なおこんさんはこの柄ご存知だったのですね!!シンプルで爽やかで、気に入ってます
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