Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

風の影

2008-10-04 23:28:05 | 
            
今、「スペイン人作家のすっごく面白い本だよ~!」とプレゼントされたカルロス・ルイス・サフォン(Carlos Ruiz Zafón:1964年、スペインのバルセロナ生まれ、ロサンゼルス在住)の『風の影』に夢中(本にHPがあることにも吃驚!興味深いHPです、是非、ご覧あれ!!)

~1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出会った『風の影』に深く感動する。・・・~(上巻の裏表紙より)

謎が謎を呼び、いつの間にかダニエルと共に本の闇、影の都市、迷宮へと彷徨いこんでいる。この謎が解き明かされた時、全てを重苦しく覆っている影は一掃され光に満ちた世界が果たして姿を現すのだろうか・・・そんなに単純ではない気がする・・ああ、ドキドキしてきた!!

今夏はバルセロナに関する興味深い話を色々聞けたのだが、読んでいるとそれがふわ~、ふわ~と蘇ってくる。
話の筋とは全く関係ないが、この夏バルセロナのあるカタルーニャ州の州歌を聞かせてもらった。「カタルーニャ大勝利~♪」と歌いだす歌詞はいかにも勇壮なのだけれど、そのメロディーは何とも哀切、悲壮感漂う短調の響き。
その歌を聴いていると、カザルスの『鳥の歌』を思い出す。あの物哀しい響き~♪ついでに言えば、カザルスの名前はパブロ・カザルスだと言い習わしてきたのだが、カタルーニャ人である彼の名前は断じてパブロではなく、パウ・カザルスなのだそうだ。
この本を読んでいると、この他に何曲も歌ってもらったカタルーニャの民謡の響きがページの間から立ち上ってくるような気がする。
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