Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ピアノマニア

2012-01-27 23:13:11 | 映画 は行
           
2009年/オーストリア・ドイツ/97分
原題:Pianomania
監督:リリアン・フランク ロベルト・シビス
撮影:ロベルト・シビス ジャージー・パラツ
編集:ミシェル・バルバン
出演:シュテファン・クニュップファー、ピエール=ロラン・エマール、ラン・ラン、ティル・フェルナー、クリストフ・コラー、アルフレート・ブレンデル、ジュリアス・ドレイク、イアン・ボストリッジ、リチャード・ヒョンギ・ジョー、アレクセイ・イグデスマン、クリストフ・クラーセン、ロビアス・レーマン、マリタ・プローマン、ルドルフ・ブッフビンダー

ストーリー:ピアニストを影から支える調律師にスポットライトを当てたドキュメンタリー。フランスの名ピアニスト、ピエール=ロラン・エマールが、バッハ晩年の未完の傑作「フーガの技法」を録音することになり、演奏するピアノにスタインウェイ社の逸品「245番」を選ぶ。スタインウェイ社の技術主任でドイツ人調律師のシュテファンは、バッハ時代の古楽器を研究し、エマールからの細かい注文にも丹念にこたえながらピアノをたくみに調整していく。究極の響きを求めるピアニストと調律師の共同作業を追う一方で、ラン・ラン、ティル・フェルナー、アルフレート・ブレンデルら、シュテファンに絶大な信頼を寄せる名演奏家たちの貴重なリハーサル風景も盛り込まれる。~映画.comより

ピアノという楽器にかかせないもの・・・ピアニストと調律師。どちらも求める音に対してとことん拘り続け、互いに真剣勝負を繰り広げる。
ぽーんと楽器から発せられる音を如何に理想の音にするか・・・。ピアノを挟んでの丁々発止のやりとり、そしてピアニストからの要求に対して全ての神経を音に集中させて孤独に音と向き合う調律師の禁欲的で求道的な姿。それはまたピアニストが音を紡いで音楽を高みに羽ばたかせる姿と重なる。
素晴らしいドキュメンタリー作品
公開されてすっ飛びで観に行ったのだが、60席の小さな劇場はたまたまメンズデーとも重なり男性客が8割でほぼ満席状態。こんなに調律師に興味のある人々が、というかピアノそしてクラシックに興味のある観客が多いことが素敵に思えた日でもあった。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜、雪の降る | トップ | 狭山散歩@廣瀬神社 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見た聴いた知った (Sa)
2012-03-24 23:21:59
ピアニストがご覧になった「ピアノマニア」はどうだったですか?
思わず直にお聞きしたくなる記事でした^^

私が行ったのは最終日だったんですが、やっぱり混んでましたよ
私もそのひとりなんですが「なんでこんな映画にこんなに人が集まってくるんだ…」と不思議でした。
それにしてもいい映画でしたよね
上映劇場が少なすぎます~
返信する
Saさま! (rubicone)
2012-03-25 00:10:10
興味深い作品でしたよね~!
登場してくる人物がそれぞれピアノマニア、それも半端なくって・・・いや、どの場面も面白かった!いい作品でした~♪
私の隣の席の男性はあの鞄の大きさといい、ずっと身を乗り出して観ていた仕草と言い、絶対この方は調律師だなと思いました。

上映劇場もなんだか徐々に増えているようで、このあたりでも川越スカラ座で公開されることに決まったようなんですよ。
返信する

コメントを投稿