Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

クラーナハ展@国立西洋美術館

2016-11-23 23:25:44 | 展覧会・建築・器
上野の国立西洋美術館で開催中の『クラーナハ展―500年後の誘惑』を見た。

会期:2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
     毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
     ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、2017年1月2日(月)、1月9日(月)は開館)、
    2016年12月28日(水)~2017年1月1日(日)、1月10日(火)

クラナッハと画家の名前を呼び習わしてきたので、クラーナハというのが何となく別の画家の名前のような気がしたが、やはりそこに並べられた絵画はクラナッハ=クラーナハだった。
この展覧会ではクラナッハは無論のこと、ドイツ・ルネサンスに活躍したアルブレヒト・デューラーの作品、またクラナッハの影響を受けて制作されたパブロ・ピカソ の『ヴィーナスとキューピッド(クラーナハにならって』や壁一面にずらっと並べられたレイラ・パズーキの『ルカス・クラーナハ(父《)正義の寓意》1537年による 絵画コンペティション』、森村泰昌のホロフェロネスの首を持つユディトになり切った『Mother (Judith I)』、またマン・レイ、マルセル・デュシャンそして岸田劉生、村山知義の作品も展示されていてたいそう面白く興味深かった。へえ、こんな風に影響を受けていたのか、とか、あるいは同じ「メランコリー」という主題で、同時代で同じドイツで活躍したクラナッハとデューラーで全く違う絵になっているのが間近で見られて、ほんとに面白かった。ここで、デューラーがまた見られるなんてラッキー!と思ったのだが。
しかし、同じルネッサンスでもイタリアのそれとドイツのものとでは何故これほど違っているのだろう?同じ時代なのに全く違う道を進んで行ったような。宗教との関わり方の違いもあるような・・。
そして、クラナッハが描く女性はエロティックで、ついつい誘い込まれて、ほお~!とじっと眺めてしまう魅力、抗い難い魔力を秘めて鑑賞者を魅了する。堪能しました。

見終わって表に出ると、色付き始めた銀杏の黄色が曇天に映えていた。その黄色を背景にロダンの『カレーの市民』を背後から撮ってみた。

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