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2014年/アメリカ/107分
原題:Whiplash
監督:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ、ポール・ライザー、オースティン・ストウェル
ストーリー:名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。~公式サイトより
この秋の連休の終わりに友人と川越スカラ座で鑑賞。
できたら映画は映画館で観たい、しかもこの作品は音楽がらみなので尚更だ。
「飴と鞭」とは言い条、飴はほんのちょっと鞭ばかりでジャズ・バンドを高みに導こうとするフレッチャーと這い上がろうと死に物狂いのニーマンの鬼気迫るレッスンは見ているこちらも息詰まり息苦しさを覚える。
"good job!"という一言は、それ以上に昇っていこうとする気持ちを止めてしまう駄目な言葉だと吐き捨てるように言うフレッチャーとただただ努力あるのみ、とひたすらドラムに向かうニーマンの姿は段々常軌を逸して狂気を帯びてくる。
最後に仕掛けられた罠に息を呑み、それを上回るドラム・ソロに一つの音楽の昇華をみる。
しかし、ジャズ・バンドというのは各人に自由度がもう少しあるものかと勝手に想像していたのだが、シビアそのものだったことにちょっと驚いた。でもチューニングとかテンポとかを合わせるのはジャズであれクラシックであれそれは基本だものね。そして作品の中で大袈裟でデフォルメされているように見える楽器の訓練だけれど、あれは実感としてわかる。
とにかくフレッチャーの怪演が鬼気迫る
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