Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ベンダ ビリリ!/BENDA BILILI

2010-11-04 00:44:11 | 映画 は行
             
2010年/フランス/87分
監督:ルノー・バレ&フローラン・ドラテュライ
出演・音楽:スタッフ・ベンダ・ビリリ

ストーリー:映画の始まりは、2004年。コンゴを愛する2人のフランス人映像作家が、ある日、キンシャサの路上で、ビリリの音楽を偶然耳にしたことから始まった。戦争による混乱と貧困でカオスとなったキンシャサで、障害を持ち、家がなく動物園で眠り演奏する。そこはまるで世界のドン底。しかしその音楽は豊かに輝き、メンバーはとことん前向きだった。2人はビリリに魅了され、彼らのアルバム制作とドキュメンタリー映画の制作を決意。それから5年。数々の困難や挫折を乗り越え、2009年にアルバムが世界発売。わずか数カ月後には、何と大々的なヨーロッパツアーまでが実現。彼らの音楽、彼らのパフォーマンスは、出会った人すべてに感動を呼び起こし、それはまさしく奇跡だった。映画は2009年夏の、その成功までを描いている。「ベンダ・ビリリ」、それはリンガラ語で、「外側を剥ぎ取れ」という意味。障害はあろうとも魂は自由なのだ、外側ではなく内面を見よ!彼らの音楽が、彼らの生き方が伝える強いメッセージがここにある。(公式HPより)

穏やかな晴天に恵まれた文化の日に友人と吉祥寺デート。なんちゃって
二人で大分前から、いい映画を観たいね、と話していたところバウスでこの『バンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡』が公開されることを知り、この日に観ることを決めていたのだった。
「スタッフ・ベンタ・ビリリ」が10月に初来日し各地でコンサートをしているのは勿論知っていた。どころか、激しく行きたかったっ!!でも、予定が合わず諦めた、という経緯もありこの日をすんごく楽しみに出かけたのだった。
作品中で流される音楽は無論のこと、ドキュメンタリとして映画作品として出色の出来!!素晴らしかった~
昔のザイール、現在のコンゴ民主共和国の混沌とした現状の中、音楽で結びつき、音楽を力として世界に羽ばたく彼らの5年間の軌跡を丹念に描いている。彼らの音楽が歌詞と共に幾つも演奏される。昨日トンカラ(段ボール)の上で寝る、明日はマットレスの上で寝るかもしれない、マットレスの上で寝ても、今日はトンカラの上で寝るかもしれない、と歌う。親たちよ、我が子のためにポリオのワクチンを飲ませてやってくれ、と歌う。その詩はどれもリアリティーに溢れ、あくまで詩的、そして奏でられる音楽はリズミックで陽気だ。メンバーの一人一人が丁寧に描かれるが特にリーダーのリッキーと彼が拾い上げたストリートチルドレンのロジェとの関係、そしてロジェの驚くほどの成長ぶりに目を見張らされる。

写真は愛知県「長久手町文化の家」での来日公演の折りに展示されていた彼らが使っている車椅子。この公演を聴きに行った方から頂きました。
      
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