Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

<東京の夏>音楽祭 特別公演

2005-07-27 00:27:31 | 音楽
台風の中(26日)、「おそらく日本では二度と聴くことが出来ない、幻のイスラエル文化の継承者たち」というふれこみの武蔵野市民文化会館で開催された<東京の夏>音楽祭 特別公演を聞きに行った。プログラムは次の通り。

特別公演<イスラエルの伝統歌唱 1>
イスラエルの歌声 ~サマリアのア・カペラ詠唱とユダヤ伝統歌唱~

*第一部*サマリア声楽アンサンブル(今回は女性一人、男性五人の編成)
                
1.旧約聖書「出エジプト記」第15編「海の歌」モーセの歌とイスラエルの子ら
2.旧約聖書「出エジプト記」第15編「海の歌」ミリアムの歌と娘たち
3.左右の交唱歌「慈悲深い神」
4.ワインの歌
5.聖歌「ゲジリーム山」

*第二部*ギーラ・ベシャリ(歌)、エリ・ベシャリ(歌・パーカッション)、ヨシ・マドミニ(パーカッション)
<イエメン系ユダヤ人の伝統歌>私の咽喉の渇き/ハダサへの愛/賢き愛しの人 他全10曲
<ラディーノ・ソング>・・・ラディーノとはオスマン時代にイベリア半島から逃れてきたユダヤ人が使ったスペイン語をベースにした言葉。
お母さん、私はイスラエルを一目見たい/毎夜、毎夜/ニムドロ王の預言/木々が雨を求めるように/彼と恋に落ちた

とにかく、初めて聴いた「サマリア声楽アンサンブル」。お経のような、声明を聞いているような・・・。うねうねと続くラインがふいに分かれたり、何事も無かったかのように一緒になっていたり。題名もずばり「左右の交唱歌」は三人ずつ左右に分かれて掛け合いをする、美しい!5曲目ではゲジリーム山がむこ~うに見えるかのような気持ちになって、その響きに身を委ねていた。音楽の根源に流れる深い信仰心は、旧約聖書という枠を軽々と越えた純粋な信仰となって心に呼びかけてきた気がする。二部を短くしても、もっと聴いていたかった。
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