三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展Ⅴ
会場:三鷹市美術ギャラリー(第1・第2展示室)
前期:福島修子、藤江民、筆塚稔尚、堀浩哉、前田常作、最上壽之、元永定正、森田沙伊、山下菊二、山本正(※)、
横尾忠則、𠮷田穂高、吉田政次、依田順子、依田寿久、依田洋一朗、和田賢一
後期:横山操、米谷清和、李禹煥
開館時間:10:00~20:00
観覧料:無料
JR三鷹駅南口前のCORAL5階にある『三鷹市美術ギャラリー』で開催中の『三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展Ⅴ』の後期の展示を見てきた。
今回は横山操の新聞小説の挿絵153点を中心とし、米谷清和、李禹煥の3作家の作品198点を展示している。
そして、2020年より毎年開催してきた三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展は、今回の第5回で最終回となるということをチラシで初めて知った。
最後の最後に見られてよかった!(会期は8月18日まで)
最近、展覧会では写真撮影OKの会場が多くなったが、今回も同様でフラッシュ撮影は禁止だが撮影は許可されていた。
毎日新聞夕刊に連載された永井龍男の小説『石版東京図絵』の横山操の挿絵を中心とした作品の展示。
細かな指示が鉛筆で書き込まれているのも興味深く、その小説は知らないながら1枚1枚に描かれている人物、物、風景などに想像力をかき立てられた。
以前同じギャラリーで米谷清和展を見ていたので、今回また彼の作品に出会えることにワクワクした。
頭の中で覚えていた彼の作品は、今回実際に目の前にするとその大きさに「こんなに大きかったっけ」と思うくらい大きかった。時間の経過のせい、だろうか。
今回、もう一度しげしげ眺めることができて本当によかった。
今ではほとんど見ることがなくなった風景、「Phone」
「夕暮れの雨」
どの絵からも音、ざわめき、空気そして温度と湿度とが伝わってくるよう。
そして李禹煥の一枚。
充実した収蔵展を楽しんだ。