Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

なにもない/Nada

2019-05-17 22:24:31 | 
 
  
 
 
 
カルメン・ラフォレット (著), 木村裕美 (翻訳)
内容紹介:スペイン版『悲しみよこんにちは』ともいえる当時23歳の著者が描いた青春の光と影。現在まで読み継がれるスペイン文学不朽の名作。
舞台は内戦直後のバルセロナ。新生活を夢見た若い女性をとりまく、奇妙な住人たち。冷徹で澄んだ彼女のまなざしが掬い取る、人生の真実―スペイン版『悲しみよこんにちは』。
 
スペイン文学不朽の名作が新訳で出版されたというので読んだ。
内容紹介にあった<スペイン版『悲しみよこんにちは』ともいえる当時23歳の著者が描いた青春の光と影>、フランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』遥か昔に読んだ記憶はあるのだけれど、全然内容が思い出せない。解説も読んだけれど、そういう本だったっけ?みたいな・・・。
だから逆に妙な比較もせずに、そのまま素直に作品に向き合えた気がする。
ここでどうしても避けて通れないスペイン内戦、主人公のアンドレアは18歳だが彼女は勿論のこと彼女を巡るすべての人々がこの内戦の影響を大なり小なり被り或いは傷つき、それを抱いたままそれぞれの内戦後の人生を生きている。
しかしこのアンドレアの冷静な目を通して物語は彼女がバルセロナにおりたった日から始まり、そして一年後彼女がマドリードへと旅立つ日に幕を閉じる。 
この本の帯にあった『未来の、現代の、そしてかつての18歳の読者へ』に共感を覚える。
 
これはいい作品よ、と言ったスペイン人の先生に色々聞いてみたくてBook Depositoryで原書も手に入れた、が、難しい!!ま、気長にいこう!
コメント
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