Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

主よ 一羽の鳩のために・・須賀敦子詩集

2018-06-28 21:53:16 | 
没後20年というメモリアル・イアーということで、須賀敦子さんの本、また関係する本の出版が相次いでいる今年。
彼女の初めての、というか新たに発見された詩稿を編んだ詩集『主よ 一羽の鳩のために』が発刊され、彼女の詩を読む機会が与えられた。

詩集の説明には・・・

出版社内容情報:没後20年にして新発見された40数篇の詩を収録。30歳の頃に綴られた魂の言葉は詩人としての類い稀な才能を証し、須賀文学の核心を明らかにする。手書き原稿も掲載。解説・池澤夏樹。~河出書房新社

内容説明:30歳の日々、ローマでひとり呼びかけつづけた「あなた」への魂のことば―没後20年にして新たに発見された詩稿は、須賀敦子が詩人であったことをあきらかにした。祈りと慰めの韻律は、静かに、そして深く、心をゆるがす。巻頭口絵にて手書き原稿収録。

とある。
3月に発行されて以来、幾度となく頁を繰っている。彼女が詩作をしていた期間は大そう短かったのだが、どの詩のどの行からも彼女自身が静かに滲み出てきているようで、確かに彼女は詩人でもあったのだと深く思わせる。そういう彼女だったからこそ、その後の作品が生みだされたのだと納得する。
コメント
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